コウモリが家に入ってきたら、羽音でうるさいですし糞をしたら臭いですよね。だからこそ、まずは追い出そうと考えると思います。
しかし、何を使ったら出て行ってくれるのか、よくわからない人も多いでしょう。そして、追い出した後の対応が実はとても重要なのです。
ここでは、コウモリを追い出すためのコツについて紹介していきます。また、コウモリ駆除に業者を使うメリットや費用相場についても触れていきたいと思います。
目次
蚊取り線香の煙ではコウモリを追い出せない！？
蚊取り線香の煙を使ってコウモリを追い出せると思っていませんか？実は、蚊取り線香 だけではコウモリを追い出すことは難しいのです。
しかし、蚊取り線香の使い方によっては上手くコウモリを追い出すことができるかもしれません。それは、大量の煙を使うことです。
大量の煙に驚いてコウモリは家から出ていくはずです。その隙を狙ってコウモリの出入り口をふさいでしまいましょう。
コウモリを蚊取り線香だけで追い出すのは簡単ではありませんので、最初から燻煙剤を使用したほうがスムーズです。
【ネズミ―発退場】
忌避剤が煙になり天井裏に充満します。ネズミにも効果がありますが、コウモリの追い出しにも効果的に働いてくれます。
【スーパーコウモリジェット】
スプレータイプの忌避剤を使用するのも有効策のひとつです。コウモリの嫌う臭いが含まれていますので、コウモリを追い出すのに効果的です。
コウモリ対策用に開発された忌避剤やグッズを使ったほうが、確実にコウモリを追い出すことができるでしょう。
コウモリは「ハッカ油」のニオイを嫌う
害獣や害虫ごとにそれぞれ苦手とする香りがあります。コウモリが苦手とする香りはハッカ油の香りです。
先ほど紹介したコウモリ忌避剤である「スーパーコウモリジェット」にもハッカ油が使われています。そのため、コウモリ駆除剤の多くがハッカ油が使われています。
他にも、小堺製薬「ハッカ油」は、手作りでコウモリ忌避剤を作るのに使えます。
磁石や超音波を使う対策には効果がない
また、コウモリ駆除に磁石を使うのが効果的だという話を聞いたことがありませんか？それは、コウモリが発する超音波を磁石の磁気が邪魔すると言われているからです。
実は磁石を使ってもコウモリに効果はありません。また、同じく超音波発生器も一時的に効果がみられるかもしれませんが、すぐに効かなくなってしまうでしょう。
他にも、コウモリにCDやDVDを使って追い出す方法があります。実際に鳥よけ対策にCDやDVDを使ったことがある人も多いでしょう。
CDやDVDに太陽の光が反射することから、鳥が怖がって近づかなくなると言われています。確かに、コウモリも最初のうちは驚くかもしれません。
しかし、次第に慣れてくると効果を発揮しなくなってくるでしょう。そのため、CDやDVDもコウモリ対策には向いているとは言えません。
コウモリを追い出した後にやるべきこと
コウモリを何らかの方法で追い出したら、それで安心してはいけません。それは、コウモリには帰巣本能があるからです。
しばらく時間が経てばまた同じ場所に戻ってきてしまいます。せっかく追い出したコウモリが、また家に住みついてしまったら意味がありません。
そこで、コウモリが出て行ってから素早く侵入経路をふさいでしまいましょう。
コウモリの侵入経路を塞ぐ
コウモリの侵入経路を塞ぐ理由は、コウモリが帰巣本能を持っているからです。一度住処と決めた場所には、戻ってくる可能性が高いのです。
燻煙剤などを使って追い出すことができたとしても、その効果は長続きしません。数時間後にはコウモリの嫌う香りや煙も消えてしまっています。その隙を狙ってコウモリは再度家に侵入してきてしまうでしょう。
コウモリは非常に体が柔らかく、わずか数センチの隙間からでも簡単に侵入できてしまいます。
そこで、侵入口になりやすい場所をふさがなくてはいけません。まずは、コウモリの侵入経路になりやすい場所を知っておきましょう。
- 窓やドアのすきま
- 通風口や換気口
- 室外機の配管の隙間
- 屋根と壁の隙間
こんなところから？と思うかもしれませんが、コウモリは1〜2cmの隙間でも入ることができます。
コウモリの侵入口をふさぐときには、金網、パンチングメタル、シーリング材を使います。全てホームセンターなどで手に入るものばかりです。
金網やパンチングメタルといった侵入口をふさぐものに関しては、できるだけ目の細かいものを選んでください。
網目が大きいと網目の間からコウモリが侵入してきてしまうからです。パンチングメタルや金網を貼ったら、隙間をシーリング材でしっかりと埋めておきます。
コウモリを寄せ付けない環境作り
コウモリは一度家に住みついてしまったら大変です。なかなか外に出てくれませんし、追い出してもまた家に戻ってきてしまいます。
そのため、コウモリを追い出した後は、コウモリを寄せ付けない環境を作っておくことをおすすめします。
まずは、コウモリの入れる隙間を塞いでしまいましょう。コウモリ駆除のときにも、コウモリを追い出してから侵入口をふさぎます。
小さな隙間からでも侵入してきますので、事前に侵入口をふさいでしまえばコウモリも入ってくることができないでしょう。
そして定期的に忌避剤を撒いておくのもオススメです。コウモリは夕方から夜の時間帯に活発に活動します。その時間帯を狙って忌避剤を撒いておくと、より効果的です。
さらに、虫対策をしておくこともコウモリ対策につながります。コウモリは主に蚊や小さな昆虫をエサとしています。そういったコウモリの餌となりやすい虫が多い場所は、自然とコウモリが集まってきます。
蚊取り線香や虫除けスプレーなどを使って家の近くや中に虫を寄せ付けないようにしておきましょう。
業者に頼むとどうなる？相場はいくら？
コウモリの駆除ですが、自力でやってみて失敗することもあるでしょう。それは、侵入経路を全て塞ぐことが難しいからです。
まず自力での駆除にチャレンジしてみて、それでもダメだった場合は、無理せず業者に依頼するのがおすすめです。
面倒な作業も任せてOK！駆除を依頼するメリット
業者に駆除を依頼するメリットは、自力で駆除するよりも成功確率が高いことです。コウモリ駆除業者は、コウモリの特性をよく理解していますし駆除経験も豊富です。
コウモリはわずか1cmの隙間からでも侵入できてしまいます。そのため、全ての侵入口を見つけて塞ぐのは簡単ではありません。
特に昔の家は隙間が多く、隙間を見つけて塞ぐのはかなりの労力になってしまうでしょう。また、屋根の上などは高所の作業となり大変危険です。自分でやるよりも業者に頼んだほうが、確実に駆除ができると思います。
コウモリ駆除を依頼した場合の費用目安
コウモリ駆除を依頼するときに気になるのが「どれくらい費用がかかるのか」ということですよね。
【費用目安】
一箇所のみ：約8000〜25000円
一戸建て（平屋）：約10〜20万円
二階建て一軒家：約20〜40万円
古い日本家屋：約70〜90万円
おおまかな目安は上記のとおりです。
しかし、コウモリ駆除にかかる費用相場は業者ごとに異なる上、場所や家の状態によっても費用が前後します。より正確な費用を知りたいときは、一度業者に見積もりをとってもらうといいでしょう。
賃貸住宅に住んでいる場合は、まずは管理人や大家さんに相談してみることをおすすめします。万が一、駆除の際に家の一部を傷つけたり、シミをつけてしまったりしたら大変だからです。
業者によってサービスや価格はさまざまです。業者を決めるときのポイントも人それぞれだと思います。
たとえば、清掃までサービスの一環として行ってくれると何かと助かります。コウモリが住み着いていた家では、糞尿による被害が心配です。
コウモリの糞や尿にはウィルスなどがたくさん含まれており、人間に健康被害を及ぼします。
そのため、駆除後に清掃までしっかりとやってもらえたほうが安心です。特に抵抗力の弱い高齢者や小さい子供がいる家庭では、清掃と消毒までやってもらったほうがいいでしょう。
まとめ
今回はコウモリが苦手とするもの、駆除方法についてまとめてみました。この記事のポイントとして抑えてほしいのは以下の3点です。
- コウモリの嫌う忌避剤、燻煙剤を使う
- 侵入経路を確実に塞ぐこと
- 業者に駆除依頼するのが確実
以上の点をふまえて、コウモリ対策に役立ててみてください。
