コウモリは勝手に駆除できない!?野生動物を守る法律・駆除の際に注意すべきポイント

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「家の中でバタバタ羽の音がする、最近家の中が臭い」
そのようなことでお困りの場合、もしかするとそれはコウモリの仕業かもしれません。

コウモリはわずか1センチの隙間からでも侵入できます。
しかも、住みつく場所は家の屋根裏など目につきにくい場所ばかり…。

何とか駆除したい!と思ってもなかなか難しいのが現状です。

そこで、今回は「正しいコウモリの駆除方法」について解説していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しいです!

コウモリは「鳥獣保護法」により、勝手に捕まえることができない!

コウモリを駆除しようと思っても勝手に捕まえることができないません。その理由には、コウモリが鳥獣保護法によって保護されていることが関係しています。

鳥獣保護法とは生物の多様性を確保、生活環境の保全などを目的に制定された法律です。特定の鳥類または哺乳類に属する野生動物を保護する内容が明記されています。

コウモリも鳥獣保護法の対象となっているため、勝手に駆除することができません。そのため、駆除を理由にコウモリを捕獲してしまったり、殺してしまったりしたら罰則の対象となっています。

鳥獣保護法に指定されているのはどんな動物?

鳥獣保護法によって保護の対象となっている動物には、コウモリ以外にもいくつかの種類があります。

基本的には鳥類及び哺乳類に属する全ての野生動物が対象です。たとえば、ネズミやモグラ、ニホンアシカ、ゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、クラカケアザラシなどが保護対象となります。

ただしドブネズミなど、環境衛生に悪影響を与える可能性が高い動物については、保護の対象からは除外されています。

傷つけずに追い出そう!コウモリ駆除で注意すべき点

コウモリを駆除するときに注意しなくてはいけないのが、鳥獣保護法です。
駆除するためとはいえ、コウモリを傷つけたり、殺したりしては法律違反と見なされてしまうからです。

①忌避剤を使って追い出す

まず、コウモリを傷つけずに追い出すためには忌避剤を使うのがおすすめです。他にもコウモリを追い出す方法はありますが、忌避剤を使うのが最も手っ取り早いです。

忌避剤とはコウモリが嫌う臭いが含まれている薬剤のことであり、ネット通販やお店で購入できます。

忌避剤にはコウモリが嫌がる臭いであるハッカが主に使われている商品が多いです。忌避剤をコウモリが生活していると思われる周辺にふりかけることで、コウモリが家から逃げ出していきます。

ただし、忌避剤の効果は永遠に続くわけではありません。それは、コウモリに帰巣本能があるからです。

忌避剤を使ってもその効果は数時間しか持続しません。その後、再び家に戻ってきてしまいますので、さらなる対策が必要です。

②絶対に素手で触らない

コウモリを駆除するときは、注意点がいくつかあります。そのひとつがコウモリを絶対に素手でさわらないことです。

駆除するときにコウモリに触れる必要が出てくるかもしれません。しかし、コウモリの体には雑菌やウィルスが大量に付着しています。

もしも素手でコウモリに触れてしまったら大変です。ウィルスや菌に感染するリスクが高くなってしまいます。

そこで、コウモリを駆除するときは必ずマスクと手袋を着用することをおすすめします。もしも、素手でコウモリを触ってしまったときは、速やかに手を石鹸でよく洗って、除菌消毒するようにしましょう。

③追い出した後は必ず除菌・消毒

コウモリを駆除した後は、必ずコウモリが住み着いていた付近をしっかり除菌消毒するようにしましょう。

それは、コウモリやコウモリの糞に大量のウィルスやバイキンが含まれているからです。しっかりと消毒しておかないと、ウィルスや菌に感染するかもしれません。

特に抵抗力が弱い小さいお子さんや高齢者のいる家庭では、除菌消毒は徹底して行うことをおすすめします。

まず、除菌消毒するときには必ずマスクと手袋を着用してください。舞い上がった糞などを吸い込まないようにするためです

また、除菌消毒時に着用する衣服も捨てて良いものを選ぶか、作業後によく洗うようにします。

除菌剤としては消毒用エタノールや、次亜塩粗酸ナトリウムを使用するのがおすすめです。コウモリが住み着いていた場所をホウキや掃除機を使ってきれいに掃除し、その後除菌剤で拭き掃除をします。

ただし、場所によっては素人が除菌掃除をするのが難しいことがあります。そのときは、プロに任せるのが確実です。

コウモリ駆除では再発防止策がもっとも大切!

コウモリは帰巣本能があります。そのため、外に出ても高い確率で同じ場所に戻ってきてしまうのです。

そこで、コウモリが侵入できないように経路を塞いでしまいましょう。この対策をしっかりとやっておかないと、コウモリを完全に駆除することは難しいのです。

コウモリを忌避剤などで追い出してから、コウモリの侵入口をふさぎます。侵入経路をふさぐときは、金網やパンチングメタル、シーリング材を使うのがおすすめです。

どれも、ホームセンターなどで手軽に購入できるものばかりです。ただし、コウモリはわずか数センチの隙間からでも侵入できます。

そのため、コウモリの侵入口を全て塞ぐのは簡単ではありません。また、高所の作業を伴うことがありますので、十分注意しながら作業をすすめるようにしてください。

早めに対処しないと、菌だらけになってしまうかも…

コウモリが家に住みついていることがわかったら、早めの対策が肝心です。特に気にならないからといってそのままにしておくと大変です。

コウモリの体は糞には菌やウィルスが付着しています。それをそのまま放っておくと、ダニなどアレルギーの原因を作る、病気を引き起こすリスクが高くなるのです。

もしも、コウモリが出産してしまい個体数を増やしてしまうと被害の拡大も懸念されます。そうならないためにも、早めに対処することが重要なのです。

糞尿による被害

コウモリ被害の中でも特に注意が必要なのが糞尿による被害です。日本で家に住みつくコウモリはアブラコウモリという種類です。

体も小さいのですが大食漢で大量の昆虫などを食べます。そのため、糞の量も大量です。天井にコウモリが住み着いてしまったら、天井に糞や尿をまき散らすでしょう。その重みで天井が腐ってしまい、多大な被害を引き起こすかもしれません。

また、コウモリの糞からダニやノミなどが大量に発生してしまいます。これらは、アレルギーを引き起こす原因になってしまいますので要注意です。

騒音の被害

コウモリがもたらす被害もいろいろですが、騒音に悩まされるケースも少なくありません。コウモリは夜行性です。

そのため、昼間はおとなしくしていて夕方から夜間にかけて活発に活動し始めます。夜間に羽音が聞こえてくると、うるさくて眠れない日が出てきてしまうでしょう。

騒音被害が原因で不眠となってしまったり、ストレスが蓄積したりするなどして健康面でも悪影響が出るようになります。

コウモリ被害でお困りの方は、早めに業者に相談しよう。

コウモリの被害で困ったときは、自分で対応することもできるでしょう。しかし、素人の駆除には限界がありますので、早めに業者に相談するのがおすすめです。

業者に依頼するメリット

コウモリ駆除を業者に依頼するメリットは多々あります。まずは、鳥獣保護法を気にしなくてもいいことです。

コウモリは鳥獣保護法の対象ですから、誤って捕獲したり傷つけたりしてはいけません。鳥獣保護法が足かせとなって、駆除が上手くいかなくなることもあるでしょう。

業者は法律のことも熟知していますので、安心して駆除を任せられます。確実に駆除してもらえることも、業者に依頼するメリットのひとつです。

コウモリはわずか1cm程度の隙間からでも侵入できるくらい、柔軟性の高さを持ち合わせています。

そのため、天井裏などに住みついてしまったら自力で駆除や清掃をするのが難しいのです。業者はコウモリの駆除経験が豊富ですから、高い確率でコウモリを駆除してくれるでしょう。

また、コウモリ駆除ではコウモリの侵入口をふさぐのが一般的なやり方です。素人が全ての侵入口をふさぐのは困難ですが、業者なら徹底して対策を取ってくれます。

さらには、コウモリ駆除業者によっては清掃サービスも行っています。コウモリを追い出してからも、糞による被害は残ります。

だからこそ、しっかりと清掃除菌することが大切です。素人では行いにくい場所も、業者なら徹底して清掃除菌してくれるでしょう。

駆除にかかる費用相場

コウモリ駆除を業者に依頼すると費用が掛かります。その相場は、作業内容によって変わります。

コウモリ駆除が2〜3万円、糞の清掃と消毒がそれぞれ5000〜1万円、侵入口の閉鎖が3000〜1万円です。

また、作業が高所であったり、出張を伴うものであったりするとさらなる追加費用がかかります。

業者に依頼する費用を高いと感じるかもしれませんが、確実性を考えると相場は適正だと言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は「コウモリ駆除」についてまとめてみました。

この記事で押さえてほしいポイントは以下の3点です。

  • コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、駆除の際は傷つけないように注意。
  • コウモリを追い出した後は侵入経路を塞ぎ、ふんの除菌消毒も忘れずに!
  • 自力での駆除は失敗のリスクがあるため、業者に依頼するのがおすすめです。

駆除のポイントを抑えて、正しい方法でコウモリを退治してくださいね!