突然ですが、皆さんに質問です。
この赤ちゃんはなぜ泣いていると思いますか?
お風呂が怖くて泣いている?赤ちゃんだからとりあえず泣いている?
残念ながらどれも違います。
正解は、排水溝の掃除なんてめんどくさいことをしなければならない世の中に生まれ堕ちたことに泣いているのです。
え?違う?そんなわけない?いいんです。そういうことにしておきましょう。
おそらくこれを読んでいるあなたは、めんどくさがりではないでしょうか?
「キッチンなんて水が流れればいいんだ!排水溝の掃除とかしなくても生活できるし、変な臭いがしなければ中がどうなってようと全然おっけー☆〜(ゝ。∂)」
という感じではないですか?ちなみに私もそうです(笑)
掃除なんてただでさえめんどくさいんですから、最低限見える範囲だけやっておけば十分。
しかしこの記事にたどり着いてしまったということは、そのツケが回ってきたということですね?
排水溝、いよいよ詰まってしまいましたか・・・。
このまま放置しておくと、自力では手に負えないほど悪化してしまったり、ひどい悪臭がしてきたりと大変なことになってしまいます。
どんなダメージがあるのかもっと具体的に言うと、家に遊びにきた友達や恋人にドン引きされます。ほんとです。笑
さすがにそれは避けたいところ・・・。
そこで今回は、この危機的状況を脱するため、サボり症のあなたでも簡単にできるつまり解消法をご紹介します!
「やらなきゃいけないのはわかってる。でもめんどくさい。掃除に手間やお金をかけたくない・・・」
そんな人でもできるよう、ここではいかに手間を省き、なおかつ安く済ませるかという点にポイントを絞ってご紹介したいと思います。
それではまいりましょう!
原因を突き止めるその前に・・・
ではさっそくつまりの原因を見てみましょう!
といきたいところですが・・・
その前にみなさん、排水溝の仕組みがどうなっているかは知っていますか?
シンクの排水口の蓋を開けたら何があって、その先はどういう仕組みで水が流れるようになっていて、どこがつまりやすい。すべて説明できますか?
おそらく、排水溝という存在や、水が流れるというなんとなくの役割は知っているかもしれませんが、構造についてきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか?
排水溝の構造がわからないと、「ここが原因です」と言われても、「え?それどこ?結局なにすればいいの?」と頭が混乱してしまう可能性があります。
ですので、原因や対処法を知る前に、排水溝の構造について知っておくことはとても重要です!
というわけで、一刻も早くつまりを解消したい気持ちはとってもわかりますが、まずはいったん落ち着いて、排水溝の仕組みについて見てみましょう!
排水溝ってどうなってるの?仕組みを解説
一般的なキッチンで使われている排水溝は、このような部品で構成されています。
①菊割れ蓋(きくわれふた)
こちらの黒いゴムのフタは見覚えがある人が多いと思います。菊割れ蓋は、大きなゴミや食材が排水溝に流れていかないよう止める役割をしています。
②排水バスケット
排水バスケットは「ゴミ受けカゴ」とも呼ばれ、写真のような金属製ではなく、黄色がかったプラスチック製のものも多く見られます。
こちらも、ゴミや食材が排水溝の中に流れていかないようブロックする役割を果たしています。ここで受け止めきれなかったゴミは排水管に流れていき、つまりや悪臭の原因に!
③排水トラップ(ワントラップ)
こちらは見覚えがない人がほとんどではないでしょうか?
排水バスケット(ゴミ受けカゴ)を外すと、中には排水トラップと呼ばれる装置があります。
排水トラップはキッチンによって形はさまざまですが、だいたいお椀をひっくり返したような形をしているため、ワントラップや椀トラップと呼ばれています。
排水トラップ内には常に「水封」と呼ばれる水が溜まっており、悪臭を防ぐため、排水管の中の空気と台所の空気を水を使って隔てる役割を果たしています。
また、排水トラップは、悪臭を防ぐだけでなく、害虫やネズミが排水管から侵入するのも防いでくれます。
なんて、ズラズラと文字で説明されても「よくわからなかった!」という人が多いかと思いますので、排水溝の構造や水の流れについて、簡単に図で表してみました。
このように、排水溝に流れた水は、排水トラップを通過したのち、排水ホースを通って排水管へと流れていきます。
ただ水がジャーッと流れていくだけではなく、いろんな仕掛けがあって、ゴミが流れるのを防いだり、悪臭を防いだり、私たちが快適に暮らせるようにきちんと設計されているんですね!
普段あたりまえに使っている排水溝ですが、私たちのために頑張ってくれているんだなあと思うと、なんだか急に親近感が湧いてきますよね。(そんなことはない)(排水溝に感情移入する特殊体質)
それでは、排水溝の仕組みについてはなんとなく理解していただけたかと思いますので、次はどこでつまりが起きやすいのか見てみましょう!
つまりはどこで起こるの?
つまりが起こる場所は主に3箇所。
排水トラップなど、目に見える範囲でつまりが起きている場合は自力で対処できますが、場所によっては業者に依頼しなければならないこともあるため、どこでつまっているのかをしっかり見極めましょう!
つまりが起こる場所
1. 排水トラップ(ワントラップ)
つまりが起きる箇所として最も多いのが、この排水トラップです。
ゴミ受けカゴを外してみて、中に黄色や白いものがこびりついている場合は、排水トラップでつまっている可能性が高いです!
つまっているのが排水トラップであれば、比較的つまりは軽く、業者を呼ばなくても自力で直せる場合が多いです。
2. 排水ホース内
排水トラップの次に多いのが、この排水ホース内。
ゴミ受けカゴを外して中を見ても異常がなかった場合は、排水ホースでつまっている可能性が高いです。
排水ホース内でつまりが起こっている場合は、排水ホースを分解して掃除したり、液体パイプクリーナーなどを使うことでつまりを解消することができます。
ただし、あまりに腐敗が進んでいる場合や悪臭がひどい場合には、業者に依頼して取り替えてもらうことをオススメします。
3. 排水管や排水枡
排水トラップや、排水ホースを確認しても異常がない場合は、排水管や排水枡でつまっている可能性が高いです。
排水枡とは?
排水枡は、排水管がゴミでつまるのを防止するため、排水管の合流部分に設置されている設備のことです。
キッチンやトイレ、お風呂場など、家のすべての排水管から流れた水は、排水枡を通って下水に流れていきます。
排水管や排水枡でつまりが起こっている場合は、高圧洗浄機や専用の機器を使用しなければ、つまりを解消するのは難しいです。
排水管や排水枡でつまりが発生している場合は、業者に修理を依頼する必要があります。
つまりが起こる箇所は以上の3つです。
排水溝がつまってしまった場合には、何がつまっているのか原因を突き止める前に、まずはどこがつまっているのかを確認してみましょう!
なにがつまってる?原因を突き止めよう!
そもそも、排水溝や排水管はなぜつまってしまうのでしょう?
先ほども言いましたが、つまりの原因を突き止めるには、まずどこでつまっているのかを確認すること。そして次に、何がつまっているのかを確認する必要があります。
つまりが起こる場所については先ほどご説明しましたので、ここでは何がつまっているのかを確認していきましょう。
排水溝がつまる原因
排水溝がつまる原因は主に5つです。
では、一つずつ詳しく見ていきましょう!
①油が固まっている
この油というのは、サラダ油やオリーブオイル、肉や魚の油など、調理をしたときに出てくる油のことです。
キッチンにそのまま油を流さないよう気をつけているつもりでも、食べ終わったあとの食器やフライパンには意外と油が残っています。
「油も液体だし、水と一緒に流れていくだろ」
と思いがちですが、意外と油は排水管などにこびりついてそのまま固まってしまうのです・・・!
こうした油のかたまりは、長年の蓄積によって起こります。
「最近流れが悪くなってきた・・・」という風に、徐々につまりが悪化してきた場合や、排水溝の中で黄色やオレンジっぽいものが固まっている場合は、固まった油が原因の可能性が高いです。
オススメの対処法
- お湯とタオル
- 重曹と酢とお湯
- 液体パイプクリーナー
②洗剤や石鹸カスのかたまり
水に溶けきらなかった洗剤や石鹸のカスは、排水管の中で固まってつまりの原因になります。
こちらの場合も、徐々につまりが悪化していきます。
油は拭き取ってから洗っているのにつまってしまった場合や、排水溝の中で白っぽいものが固まっている場合は、洗剤や石鹸カスが固まっている可能性が高いです。
オススメの対処法
- お湯とタオル
- 重曹と酢とお湯
- 液体パイプクリーナー
③食材カスやぬめり
野菜の細かい切りクズや、お皿を洗うときに残っていたほんの少しのカスも、つまりの原因になります。
しかもこの食材カスは、時間が経つとシンクやゴミ受けカゴのぬめりと共に腐って悪臭に変わります。特に夏場は腐敗が進むのが早いので、少し放置しただけであっという間に悪臭が・・・!
水が流れないだけでなく、腐ったような臭いがする場合は、食材カスやぬめりが原因の可能性が高いです。
オススメの対処法
- お湯とタオル
- ペットボトル
- ラバーカップ
- 真空式パイプクリーナー
- ワイヤーブラシ
④スポンジやキャップなどの固形物
「そんなばかな」と思うかもしれませんが、小さいスポンジやペットボトルのキャップが知らぬ間に排水溝の中に落ちてしまうことも!
また、お箸やスプーンなど、洗い物をしているときにうっかり落として取れなくなってしまう例もあります。
排水パイプ内でつまっている場合は、パイプを外せば固形物を取り除くことができます。
しかし、排水管まで流れてしまった場合は、専用の道具を使って取り除かなければならないため、業者に依頼することをオススメします。
また、無理して自力で取ろうすると、逆に奥まで行って取れなくなってしまうこともあります。固形物を落としてしまった場合は、なるべく無理せず、業者に相談してみましょう。
オススメの対処法
- 長い棒や箸などで固形物を取り出す(見える範囲に落ちている場合)
- 排水パイプを取り外して中の固形物を出す
- 業者に依頼する
⑤排水枡のつまりの影響
先ほども説明しましたが、家の中には、キッチンだけでなく、トイレやお風呂場、洗面所など至る所に排水管が通っています。これらの排水管は、最終的に「排水枡」と呼ばれる場所に集められてから下水に流れる仕組みになっています。
つまり、すべての排水管はこの排水枡を通して繋がっているため、排水枡でつまりが発生すると、キッチンだけでなく他の箇所でも水が流れにくくなったり、逆流して排水溝から水が溢れたりという現象が起こります。
お風呂場や洗面所など、キッチン以外の場所でも水が流れにくくなっている場合は、排水枡でつまりが発生している可能性があります。
排水枡でつまっている場合は、高圧洗浄や専用の機器での対処が必要になるため、自力で直すのは難しいです。そのため、業者に依頼することをオススメします。
排水溝のつまりを解消する方法!
ではいよいよ、排水溝のつまりを解消する方法についてご紹介していきます。
最初にも言った通り、ここではいかに手間を省き、なおかつ安く済ませるかという点にポイントを絞ってご紹介します!
ここでご紹介する方法の中には、100円代で安くできる方法もあれば、費用は2000円前後かかりますが、効果が高く、素人でも簡単につまりを除去できる方法もあります。
(※つまりの程度にもよりますが・・・)
安さを選ぶか、何度もいろんな方法を試す手間を省くため、多少お金を多く出して確実な方法を選ぶか・・・
どの基準で対処法を選ぶかは、みなさんにお任せします!
ちなみに、どの方法を選ぶにしても難しい手順はないので、めんどくさがり・サボり症のみなさんでも簡単にできると思います!
それではさっそく対処法を見ていきましょう!
原因ごとのおすすめ対処法 ①油が固まっている場合、②洗剤や石鹸カスが固まっている場合
③食材カスやぬめりの場合
④スポンジやキャップなどの固形物
⑤排水枡のつまりの影響
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1. お湯とタオル
こちらはもっとも安くて手軽な方法です。
用意するものも少なく、自宅にあるものでできるので、今すぐにでも実践可能です。
排水トラップ付近で油や洗剤が固まってしまった場合は、この方法が有効です。
必要なもの
- タオル
- ゴム手袋
- お湯(60度以下)
かかる費用
- 100〜200円
手順
- ゴム手袋を装着し、ゴミ受けカゴと排水トラップを外す
- 排水ホースの入り口にタオルをつめる
- シンクにお湯をためる
- お湯がたまったら、一気にタオルを引き抜く
- 改善しなかった場合、1〜4の作業を何度か繰り返す
こちらは、シンクにたまったお湯を一気に流すことで、水圧によってつまりを解消するという仕組みです。
油や洗剤はお湯に溶けやすいので、軽いつまりであればこの方法で解消することができます。
注意点!
お湯の温度が60℃以上になると、塩化ビニル素材の排水ホースが変形したり破裂したりする可能性があるので、お湯の温度には気をつけましょう。
2. 重曹と酢とお湯
こちらも排水トラップ付近で油や洗剤が固まってしまった場合に有効な対処法です。
重曹や酢は100均でも購入できるため、比較的安く、手軽に実践できます。
ちなみに、私も以前この方法でお風呂場のつまりを解消したことがあるんです!
キッチンの排水溝とは少し異なりますが、この方法を試した結果、つまりは見事に解消されて排水溝がきれいに・・・!
軽度のつまりであれば、この方法が個人的にオススメです。
※解消できなかったらゴメンナサイ・・・
必要なもの
- ゴム手袋
- 重曹(100均で購入可能)
- 酢(100均で購入可能)
- お湯(60度以下)
かかる費用
- 100〜300円
手順
- ゴム手袋を装着し、ゴミ受けカゴを外す
- 排水溝内に重曹をふりかける
- 重曹の2倍の量の酢をまんべんなくふりかける
- 酢と同じくらいの量のお湯をかける
- 1時間放置する
- 1時間経ったら水を流す
- 改善しなかった場合、1〜6の作業を何度か繰り返す
注意点!
- 分量は重曹と酢の割合が1:2、酢とお湯の割合が1:1になるように用意する
- 排水パイプの変形や破裂を防ぐため、お湯の温度は60℃を超えないよう気をつける
3. 液体パイプクリーナー
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(2020年6月2日 12:39時点のAmazonの価格)
こちらも排水トラップ付近で油や洗剤が固まってしまった場合にオススメの対処法です。
おそらく、CMなどで見かけたことがあるのではないでしょうか?
うちの父親の場合、よく夕飯時にテレビでCMが流れるので、「飯食ってるときにこんなもん流すな!」と怒っていました(笑)
そう言っておきながら、掃除のときにはちゃっかりお世話になっているという・・・。
排水溝のつまりと言えば、真っ先にこちらが浮かんだ人も多いかもしれません。
こちらはつまりの除去だけでなく予防にも使用できるので、1つ持っておいて損はないと思います。
ただし、重度のつまりの場合、液体パイプクリーナーでの効果はあまり期待できません。
必要なもの
- ゴム手袋(あれば)
- 市販の液体パイプクリーナー
※液体パイプクリーナーはスーパーやホームセンターでも購入可能
かかる費用
- 400円前後
手順
- パッケージに書かれている分量の液体を排水口に注ぐ
- 15〜30分放置する
- 洗面器2杯程度の水で流す
- あまり改善しなかった場合は、1〜3の作業を何度か繰り返す
注意点!
市販の液体パイプクリーナーは、目的によって使用する分量が異なります。
例)パイプユニッシュPROの場合
- つまりの防止、ぬめりの除去の場合・・・7〜8プッシュ程度
- つまりの解消の場合・・・20プッシュ程度
ポイント!
水を流すときは、蛇口を出しっぱなしにして流すよりも、一度洗面器2杯程度の水を溜めてから一気に流すようにすると、水圧が加わってより効果が得られます。
4. ラバーカップ
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いま、写真を見て頭の中に真っ先に浮かんだのはトイレではないでしょうか?(笑)
ラバーカップはトイレのつまりを直すときによく使用されますが、実はキッチンでも使うことができます。
お湯や液体パイプクリーナーなどの液体系でつまりを溶かすことができなかった場合は、強硬手段として力に頼るのが手っ取り早いです!
ラバーカップはタコの吸盤のようになっており、黒い部分をぴったりとくっつけることで、排水溝を真空状態にすることができます。その状態でラバーカップを引くと一気に空気や水が流れ、つまりが解消されるという仕組みです。
ラバーカップでの対処は、お湯や液体パイプクリーナーを試してみても上手くいかなかった場合や、重度のつまり、排水ホース内のつまりに有効です!
必要なもの
- ゴム手袋(100均で購入可能)
- ラバーカップ(上のリンク先または100均でも購入可能)
かかる費用
- 100〜500円(ネットで購入する場合は送料手数料別)
手順
- ゴム手袋を装着し、ゴミ受けカゴと排水トラップを外す
- 排水溝をぴったりと塞ぐようにラバーカップを密着させる
- 密着させた状態でゆっくりとラバーカップを押し込み、一気に引き上げる
- 2〜3の流れを何度か繰り返す
- 水が流れるようになったら完了
注意点!
ラバーカップは押すときよりも引くときに力が発生するので、引き上げるときに注意して、一気に引き抜くようにしましょう。
5. ペットボトル
「え?ここにきてペットボトル?」
そうです。ペットボトルです!
こちらは排水ホース内で軽度のつまりが起きている場合に有効です。
どのようにして使うかと言いますと、基本的には先ほどのラバーカップと同じで、排水溝の中に空気を送ることで、こびりついたつまりを剥がします。
イメージとしてはラバーカップの小さい版という感じですが、なんと言ってもコスパがいい!空のペットボトルさえあれば今すぐに実行できるので、費用も手間もかかりません。
排水ホース内で油や洗剤、食材カスがつまっている場合には、こちらの方法がオススメです。
必要なもの
- ゴム手袋(あれば)
- 空のペットボトル(2リットルだと尚良し)
かかる費用
- 0〜200円
手順
- ゴム手袋を装着し、ゴミ受けカゴと排水トラップを外す
- 排水パイプの入り口とペットボトルの口をぴったりくっつける
- ペットボトルを何度かペコペコさせ、押したり戻したりを繰り返す
- 水が流れるようになったら完了
注意点!
隙間があるとうまく効果が得られないため、排水ホースの入り口とペットボトルの口はぴったり合わせるようにしましょう。
6. 真空式パイプクリーナー
価格 | ¥1,756 |
(2020年6月2日 12:39時点のAmazonの価格)
こちらはラバーカップの強力版です。
ラバーカップや他の方法と比べると少々値段は張りますが、そのぶん強力で確実ですし、何より楽です!
安さをとるか、楽さをとるか。
めんどくさがりのみなさんにとっては究極の選択かもしれません(笑)
ちなみに、こちらは排水溝、排水ホース内のつまり全般にオススメです。
ただし、排水管の奥の方でつまっている場合は効果が薄いので、次にご紹介するワイヤーブラシの方がオススメです。
必要なもの
- ゴム手袋
- 真空式パイプクリーナー
かかる費用
- 2000前後
手順
- ゴム手袋を装着し、ゴミ受けと排水トラップを外す
- 排水溝を塞ぐように、真空式パイプクリーナーをぴったり密着させる
- レバーを押したり引いたりを何度か繰り返す
- 排水溝から真空式パイプクリーナーを引き上げる
- 水が流れたら完了(流れなかったら、2〜4をもう一度繰り返す)
注意点!
こちらも隙間があると効果がなくなってしまうため、使用するときは隙間から空気が入らないよう、排水溝に密着させるようにぴったりとくっつけましょう。
7. ワイヤーブラシ(パイプクリーナー)
価格 | ¥1,788 |
(2020年6月2日 12:39時点のAmazonの価格)
これもまた、見たことのない謎の物体が出てきましたね。
ワイヤーブラシは、名前と見た目の通り、ブラシにワイヤーがついていて、細長い排水ホースや排水管の中にこびりついた汚れを取ることができます。
ワイヤーブラシが有効なのは、排水ホースや排水管など奥の方でつまっている場合です。
値段は2000円前後とこれまたグレーゾーン・・・!
ですが、ブラシで直接こびりついた汚れを除去するので、液体パイプクリーナーやラバーカップよりも確実です!
必要なもの
- ゴム手袋
- ワイヤーブラシ(パイプクリーナー)
かかる費用
- 2000円前後(上のリンク先またはホームセンターでも購入可能)
手順
- ゴム手袋を装着し、排水トラップもしくはシンク下の排水ホースを取り外す
- 持ち手を握って、先端を排水管の中に入れる
- ワイヤーブラシがつまりにぶつかったら、つまりに穴を開けるようにブラシを押し込む
- 何度か押し込み、つまりがなくなったら水を流す
- 排水ホースを戻してみて、水が流れるか確認する
- 水が流れれば完了(流れなかったら、1〜5を何度か繰り返す)
注意点!
- ワイヤーブラシを購入するときは、ワイヤーの長さに注意です!ワイヤーが短いとつまりまで届かないこともあるので、最低でも5メートル以上のものを選ぶようにしましょう。
- ブラシを排水管から引き抜くときは、勢いよく抜くとブラシについた汚れが飛び散ってしまう恐れがあるため、一気に引かずじわじわとゆっくり抜くようにしましょう。
自力でできるつまり解消法は以上になります。
いかがでしたか?
もしこの方法を全部試してみてもつまりが直らなかった場合や、自力でやるのがめんどくさいという場合には、業者に依頼することをオススメします。
業者に依頼する方が確実ですし、何より楽に済ませることができます。
業者に依頼するメリットや費用の相場についてはこの記事の中でもご紹介しているので、業者について知りたい方はぜひそちらも参考にしてみてください。
サボり症な人ほど予防が大事!
ここまで、キッチンの排水溝がつまった原因とその対処法についてご紹介してきました。
ですが、みなさん。一番大事なことを忘れています。
今回、排水溝がつまった本当の原因はなんだと思いますか?
それは、「排水溝の掃除をサボってずっと放置してしまったこと」です!
いやでも、しょうがないですよね。だってめんどくさいんですもん。
私だって何度キッチンの排水溝をつまらせたことやら。
キッチンに限らず、お風呂場、洗面所、etc・・・
あとはトイレをつまらせればコンプリートッ!☆
ってそうじゃないですよね。掃除しろって話ですよね。
先ほども言った通り、大事なのは普段からきちんと手入れをすることです。
しかしながら、これを読んでいるであろうあなたは、というかみなさんは、もれなく全員サボり症!この記事を書いている私を含め、純度100%のサボり軍団です!
なので、「これからは毎日こまめに掃除をしましょう!」と言われても、さすがにそれは無理な話なわけです。偉そうに言えたことではありませんが(笑)
とはいえ、普段から予防をしなければ、今後また排水溝がつまって、その度にこうして対処しなければなりません。それもそれでめんどくさいですよね・・・。
そこでみなさんには、私が普段やっている超簡単で楽チンなつまり予防法をご紹介したいと思います!
掃除というよりは、何かのついでにできる程度の簡単なものですので、サボり症のみなさんでも「ついでにやっとくかあ」くらいのスタンスで続けることができると思います。
ではさっそく見てみましょう!
普段からできるつまり予防法
私が普段行っている予防法はこの3つです。
それでは、一つずつ解説していきます。
①お皿を洗うときに油をティッシュで拭き取る
所要時間:30秒程度
必要なもの:ティッシュやキッチンペーパー
方法は簡単。というかそのまんまです!
お皿にわずかに残った油汚れがつまりの原因になることは先ほどもご説明しました。
ですので、お皿を洗うときは先にティッシュで油を拭き取ってから洗うように心がけてみましょう!
ざっくり拭き取るだけなので、お皿が多い場合でも長くて1〜2分程度で済むと思います。
「え?これだけでいいの?」
いいんです!!!!
もう一度言いますね。いいんです!!!!
あまり手の込んだ対策をしてもどうせ続かないんですよ我々は・・・
大事なのは続けることです。
なので、最初はこのくらい簡単で楽な方法からはじめてみましょう!
②洗い物をしたあと、排水溝にお湯をかける
所要時間:1分
必要なもの:お湯のみ
こちらも簡単。洗い物をしたついでに、排水溝に1分くらいお湯をかけるだけです。
お湯はわざわざ沸かさなくても、蛇口から出てくるお湯で十分効果的。
週に1回行うだけでも、つまりを回避できる確率はグンと上がります!
週に1回お湯を流すだけで予防できるってかなり魅力的じゃありません??
蛇口を捻ってボーッとしているだけで予防になってしまうなんて・・・
実はこれ、私が大学時代にアパートの排水溝をつまらせたとき、母親が伝授してくれた技なんです。技と呼べるほどのものでもありませんが・・・(笑)
ですが本当に効果はあるので、みなさんも思い出したときにでもやってみることをオススメします。
思い出したときでいいというのがポイントです!
③市販のパイプクリーナを定期的に使用する
価格 | ¥990 |
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価格 | ¥372 |
(2020年6月2日 12:39時点のAmazonの価格)
所要時間:15〜30分
必要なもの:市販のパイプクリーナー(上のリンクまたはスーパー、ホームセンターなどで購入可能)
「ここにきて急に予防感出してきたな!」
と思った方もいるかもしれませんが、なんだかんだ予防に一番効果があるのは市販の液体パイプクリーナーです!
パイプユニッシュなど市販の液体パイプクリーナーは、つまりを解消するよりも、予防に使用した方が効果があるんです。
ただ、こういった洗浄剤を使うとなると、なんだか急にめんどくささが増しますよね・・・
そこでみなさんには、私が普段やっているめんどくささを半減させる方法をご紹介したいと思います!
特別な裏技ではありませんが、使用するタイミングや気の持ち方を少し変えるだけでも全然違うので、サボり症の皆さんにもおすすめです。
めんどくささを半減させる方法 私が普段パイプクリーナーを使用するときは、「お風呂に入るときに液体を排水溝に流しておいて、お風呂から上がったら水で流す」というように、何かのついでに行うようにしています。 お風呂以外にも、見たいテレビが始まる前にパイプクリーナーを流しておいて、CMに入ったタイミングで洗い流したり。 ちなみに、私がパイプクリーナーを使用するタイミングは、基本的に思い出したときだけです。それでも何もしなかった場合と比べると、つまりを回避できる確率はかなり上がります! |
使用方法
- パッケージに記載された量の液体を排水溝に流す
- 15〜30分放置
- 水で洗い流す
実際やってみると、手順なんてこの3つしかないので、案外楽なものです。
ただし!
何かをしながら行う際には、一つ注意点があります。
それは、長時間浸けすぎないようにすることです!
長時間液体に浸けたままにしておくと、一度剥がれた汚れが再び固まってしまうので、効果が得られません。
なので、時間は長くても30分を目安に、それ以上は放置しないように気をつけましょう!
「サボり症でも簡単にできるつまり予防法」は以上になります。
いかがでしたか?
何度も言いましたが、毎日や毎週必ず行わなくても、思い出したときに何度かやる程度でも十分効果はあります!
つまるまで放置してその度に対処するよりは、普段からちょくちょく予防をする方がトータルで見ると圧倒的に楽ですよね。
塵も積もれば山となる!
めんどくさい気持ちは痛いほどわかりますが、後々の面倒を避けるためにも、ぜひいまご紹介した予防法をたまにでいいので実践してみてください。
小さな予防を積み重ねることで、排水溝のつまりから解放された快適な生活を手に入れましょう!
自力じゃムリ?それならプロに任せよう!
自力でつまりを解消しようとしたけどできなかった場合や、自力で対処するのがめんどくさい!という方には、業者に依頼することをオススメします。
ちなみに、業者と言うと真っ先に「費用が高い!」というイメージが浮かびませんか?
業者に依頼すると、自力で直すより何倍も費用がかかりますし、そもそも自分で直せるのに高いお金を払って業者に依頼する意味はあるのか?と思う方もいると思います。
ですので、ここではみなさんの疑問を解決するべく、
- 業者に依頼するメリットはなんなのか
- 費用はいくらかかるのか
という点について解説したいと思います!
業者に依頼するメリット
まず、業者に依頼するメリットについてお話していきます。
この記事では、自力でつまりを解消する方法についてご紹介してきましたが、排水管など奥の方のつまりは素人が目で見ても確認するのは困難です。そのため、つまりを特定するにはプロの経験と知識が必要になります。
また、排水管や排水枡は、専用の器具を使用しなければ完全につまりを解消できないことがほとんどです。なので、排水管や排水枡でつまりが起こっている場合には、プロである業者に依頼するのがもっとも確実な方法です!
ちなみに、自力でつまりを解消できたとしても、完全につまりの原因を除去することは難しく、自力での対処はその場しのぎにしかならない場合も多くあります。
少しでも排水溝や排水管に油や汚れがこびりついていると、そこからまたあっという間に汚れが広がって、排水溝がつまってしまったり・・・。
その点、プロの業者に依頼すれば、楽に、そして確実につまりを解消することができます!
ですので、どの対処法を試してもつまりを解消できなかった人や、自分でやるのがめんどくさい人、そして確実につまりを解消したい人は、業者に依頼するのがもっともオススメです。
しかし、業者に依頼するとなると、一番気になるのは費用ですよね・・・
実際、排水溝のつまりを直したい場合は、業者に依頼するといくらくらいかかるのでしょう?
費用の相場
相場を見てみる前に、まずは前提として、修理費用がどのようにして決定するのか知っておく必要があります。
排水溝のトラブルの場合、修理費用は「作業料金+部品代+出張料金」の合計金額となります。
しかし、作業内容によっては部品代がかからない場合もありますし、逆に高圧洗浄機など特殊な機械を使用する場合は、追加料金が上乗せされることも・・・!
作業料金や出張料金については、それぞれの業者によって値段が異なるため、はっきりと「いくらです!」と言い切ることができません。
ですので、ここでは様々な業者を比較した上で、だいたいの平均的な金額を相場としてご紹介したいと思います。
基本料金の相場
- 作業料金:8000円〜(税別)
- 出張料金:3000円〜(税別)
作業料金は8000円〜、出張料金は3000円〜という業者が多いようです。
ただし、出張料金は無料で行ってくれる業者もありますので、業者を選ぶ際の基準として、出張料が無料かどうかをチェックするというのも一つの手です。
ちなみに、無料で見積もりをしてくれる業者もあるので、費用が心配な方は、まず無料で見積もりをしてもらい、値段に納得がいかなければキャンセルするというのがもっともお得な方法です!
また、先ほども少し触れましたが、つまりが起こっている箇所やつまりの原因次第で、追加料金がプラスされることもあります。
「ウチの場合はどうなんだろう?追加料金かかるの?」
と疑問に思う方も多いかと思いますので、つまりが起こっている箇所やつまりの原因ごとに一つひとつ解説していきたいと思います!
※ここでご紹介するのはあくまで目安の金額です。場合によってはここでご紹介した金額よりも高くなってしまう可能性もありますが、ご了承ください。
軽度のつまりの場合
排水トラップのあたりで油や食材カスなどがつまっている場合は、真空ポンプを使用してつまりを解消することが多いです。
真空ポンプでつまりを解消できる場合は、そこまで作業の手間がかからないので、ほとんどの場合追加料金はかかりません!
ただし、真空ポンプでつまりを解消できても、根本の原因が排水管などもっと奥にある可能性もあります。もし完全に除去したいのであれば、業者にお願いして再度つまりを除去してもらう必要がありますが、その場合には別途で追加料金が発生します。
排水ホースでつまっている場合
排水ホースのつまりを直す手段としてもっとも多いのが、排水ホースの交換です。
ホースにこびりついた汚れやゴミは、除去できても悪臭が残ってしまうこともあります。
そのため、これから先も安心して使用できるよう、新しいホースに取り換えることを勧められる場合が多いです。
排水ホースを取り換える場合には、部品代として追加で2000〜4000円程度上乗せされます。また、ホースの種類によっては4000円以上かかる可能性もあります。
費用が心配な方は、取り替えてもらう前にいくらかかるのか確認してみましょう!
固形物が排水ホースに落ちている場合
スプーンやフォーク、スポンジなどの固形物を落としてしまった場合は、あらかじめそのことを業者に伝えましょう。
排水ホース内に固形物が落ちているのが明らかな場合は、排水ホースを取り外してから固形物を取り除くという流れで作業が行われます。この場合、追加料金はかかりません。
しかし、あらかじめ固形物を落としたことを伝えなければ、つまりの原因を探すために無駄な作業時間や手間がかかってしまい、結果的に作業料金が追加で上乗せされてしまう恐れがあります。
スムーズに修理を行うため、そして無駄な出費を避けるためにも、わかっている情報はなるべく細かく業者に伝えるようにしましょう!
排水管で油のかたまりがつまっている場合
排水トラップ付近や排水ホース内など、手の届く範囲であれば基本の作業料金内でおさまる場合が多いですが、排水管や排水枡など奥の方でつまっている場合は、特殊な器具での作業が必要になるため、料金は高くなります。
排水管でつまりが発生している場合、トーラーと呼ばれる特殊な器具を使用することもあり、そうなるとトーラー作業代として追加で30000円前後かかってしまう場合もあります。トーラー作業の場合、作業時間が長くなると、さらに追加で料金が上乗せされます。
「さすがに高すぎる!そこまでは出せない!」
という場合は、トーラー作業に入る前に業者の人と相談してみて、他に解決できる方法がないかどうか、もう一度確認してみましょう!
それでもないと言われた場合は、トーラー作業をお願いするか、もしくはいったんお断りして、他の業者にも問い合わせてみるという方法もあります。
高圧洗浄機を使って除去する場合
排水管や排水枡でつまっている場合や、つまりが重度の場合は、高圧洗浄機での作業が必要になります。
実は、この高圧洗浄機での作業料金がとっっっても高いんです。
これまた相場は業者によって異なりますが、安いところで20000円〜、高いところだと50000円〜、さらに高いと10万円近くかかる場合もあります。
本当に、とんでもなく高いんです・・・。
どうしても高圧洗浄機での作業を避けられない場合は、少しでも安く済ませるため、日中から夕方にかけて依頼するようにしましょう。なぜかと言いますと、早朝と夜間、深夜には、割増料金を設定している業者が多いためです。といっても、気休め程度にしかならないかもしれませんが・・・。
また、アパートなどの集合住宅の場合は、大家さんや管理会社が費用を負担してくれる場合もあります。
もしアパートにお住まいの方で、排水管や排水枡の高圧洗浄が必要だと言われた場合には、まずは大家さん・管理会社に連絡して、費用を負担してもらえるかどうか確認してみましょう。
まとめ
この記事では、サボり症な人にスポットを当て、
- 排水溝がつまる原因
- 自力で排水溝のつまりを解消する方法
- 簡単にできる予防法
についてご紹介してきました。
いかがでしたか?サボり症のみなさん、つまりは直せそうですか?
同じサボり症であらゆる排水溝をつまらせてきた私でも直せたんですから、みなさんならきっと余裕です!
ただし、つまりを解消できたとしても油断は禁物。
大事なのは、普段から予防を行うことです。
排水溝の掃除はめんどくさいですが、思い出したときに排水溝にお湯をかけたり、何かのついでにパイプクリーナーに浸けておくだけでも本当に全然違うので、みなさんもぜひ、思い出したときにやってみてくださいね。
みなさんが排水溝のつまりから解放され、快適な暮らしを取り戻せることを心から祈っております!