「ペットの元気がない…考えたくないけど、もしもの時はどうしたらいいんだろう」
「ペットの火葬場って、どうやって選んだらいいの?」
いざという時、ペットを見送る準備はできていますか?
かけがえのない家族との最後の時間を大切にしたい。
そのためには火葬場選びがとっても重要になります。
火葬場によって、対応には大きな差があるからです。
特別な許可がなくても、ペットの火葬場は作れてしまうってご存知でしたか?
許可がない火葬場の中には、ペットをないがしろにするようなところもあるんです。
こうなると、どこの火葬場に任せたら安心かわかりにくいですよね。
よく知らないまま、あわてて火葬場をえらんでしまうと、悲しい結末も。
ニュースでペットの葬儀屋が火葬しないで山に捨ててたってやってた・・・・モザイクかかってたけど・・・捨てられたままの犬ちゃん達が映ってた・・・あのこたちはどんな思いで山中に放置されてたのだろう・・・
— nasa (@73scherokee) 2010年4月7日
ペット用の火葬場に来てて職員の方と話してたんだけど、最近は格安の移動火葬場とかネットで銘打って、死体を引き取って燃やすところ見せずに、適当な骨とすり替えて受け取った死体は遺棄する悪質業者が存在するとか聞いて震える
下衆の極みってレベルじゃねえ…流石にドン引きだわ
— Nashimi (@NashimiYM) 2017年3月20日
このように
「異常なほど高い料金を請求された!」
「遺体を山に捨てられていた!」
そんなトラブルが日常的におきているのです。
あなたが悲しいお別れを迎えないように、この記事では
火葬場の選び方
今すぐすべきこと
について、詳しく説明していきます。
火葬場についての豆知識も、あわせて解説しますね。
あなたがペットとの穏やかな最後をすごす、サポートができれば幸いです。
ポイント1:火葬場の種類を知る
ペットの火葬場には大きく分けて2つの種類があることをご存知ですか?
「そうなの!?知らなかった…」
というケースが非常に多く、それが火葬場えらびの失敗につながることも。
ペットの死。
その悲しみに直面することは、誰だって避けたいですよね。
だからこそ、事前に調べる機会も少ないのです。
火葬場がどんなところかを知ることで、火葬場の選び方がわかってきます。
まずは種類について、大きな分類から見ていきましょう。
実は火葬場は、公営と民営の2つに分かれているんです。
特に民営は、さらに細かく分類することができます。
分類とそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。
公営
まずは公営の火葬場についてです。
公営の火葬場は、火葬だけの場合が多く、だいたい葬儀は行うことができません。
数は少なく、都道府県内に1か所しかないというところも多いようです。
多くが、市の運営になっています。
公営ならではの価格と安心感が強みといえます。
メリット
- 安い
公営の施設のため、税金が使われています。
葬儀を行うことができないぶん、火葬の料金しかかかりません。
よって民営よりかなり安い価格で、火葬を行うことができます。民営の施設はだいたい1万円からの料金プランです。
多くの公営火葬場では高くて1万円ほど、小さい動物であれば5000円ほどで火葬ができます。
- 責任のありかがハッキリしている
何かトラブルがあった場合、公共団体に責任を求めることができます。公営の火葬場であれば、市が設定した料金で火葬おこなわれます。
もしも不当な扱いを受けた場合でも、市に責任を求めることができるんです。
デメリット
- 火葬に立ち会えない
多くの公営火葬場で、火葬のときに近くで見守ったり、火葬の後にお骨を拾ったりすることができません。
理由として、火葬は複数のご家族と合同で行う場合が多いこと、飼い主が待機するような施設の作りになっていないことなどがあります。
- 「ゴミ処理」の一貫
「大切な家族」としてご遺体をあつかってもらえない場合があります。
自治体によっては「ゴミ処理場」での火葬となる場合、火葬ではなく「焼却処分」といった言い回しがされる場合などがあるのです。
地域の公営火葬場が「斎場」なのか、「ゴミ処理場」「クリーンセンター」なのかを確認してみてください。
- 返骨されない場合がある
火葬後、お骨は帰ってこないところが多いです。
複数のご家族と合同で火葬し、そのまま納骨堂に納めてしまうからです。
- 休日対応がない
多くの公共施設と同様に、日曜と祝日、年末年始はお休みとなります。
火葬のほか、予約や問い合わせもできなくなるのです。休業日にともなって月曜日の午前中も問い合わせや予約が集中するようです。
ペットとのお別れが連休と重なってしまった場合、利用は難しいでしょう。
ペット火葬豆知識:返骨とは
骨を持ち帰るために骨を返してもらうことを「返骨」といいます。
火葬場によっては、ペットの骨を火葬後に持ち帰ることができるのです。
ペットを火葬した方は、骨壷ごと家に置いたり、庭に埋めたりされるようです。
最近では火葬後、砕いたお骨をアクセサリにして身につけるという方も多くいらっしゃいます。
これならお別れしたあとも、ペットをそばに感じられますね。
民営
最近では民営の火葬場も登場しています。
自宅まで訪問してくれるサービスもあり、あらゆる地域で火葬ができるのです。
火葬場の種類もたくさんあります。
自分に合った火葬場を探してみましょう。
まずはメリットとデメリットを確認して行きます。
メリット
- 休日対応がある
土日祝日でも火葬ができます。
公営だと平日のみの対応となる場合が多いです。
平日では仕事との調整がつけられない場合、民営の火葬場をオススメします。
- ペット火葬の専門家
「ゴミ処理」ではなく、家族を見送る意識で対応してもらえます。
火葬だけでなく葬儀も行うことができる、火葬後お骨を拾うことができる、など人の火葬と同じようなサービスが受けられます。
スタッフの方も飼い主に寄りそった対応をしてくれる場合が多いようです。
デメリット
- 料金が高い
最低でも1万円からの料金プランとなります。
ご遺体が大きい場合や、オプションとして火葬以外のサービスを希望する場合さらに料金が上乗せされます。
50㎏以上のペットの場合、8〜9万円の料金となることが想定されます。
- プランが合わない場合がある
民営の火葬場は、場所によってサービスが大きく異なります。
サービスを確認せず火葬を頼んでしまうと、自分がイメージしていた火葬とは大きくことなってしまう場合があります。
「思っていた火葬と、なんか違った…」
そんなことにならないように、事前に火葬場のプラン内容を確認しましょう。
具体的にどんなサービスがあるのかは、こちらをチェックしてみてください!
民営だとどんな種類がある?
- 霊園が併設されている
火葬後は霊園に納骨することができる。
- 火葬だけ
骨を持ち帰って、自分で供養する。
- 移動火葬
家の前や、思い出の場所など、希望した場所で火葬ができる
ポイント2:火葬場のサービスを知る
「どんな火葬場があるかはなんとなくわかったけど、まだ具体的なイメージがわかない」
そんなあなたに、火葬場で受けられるサービスをお教えします。
自分がどんな火葬でペットを見送りたいのか、さらに想像してみましょう。
遺体の引き取り
「電車で火葬場に行きたいんだけど、遺体も一緒に乗せるのはちょっと…」
そんな場合は、遺体の引き取りサービスを利用しましょう。
「ペットから離れたくない」と思う一方、ご遺体の扱いに不安もありますよね。
火葬場であれば、会場までご遺体をきれいな状態で運んでいただけるのです。
遺族の送迎
火葬場は駅から離れたところにある場合が多いです。
車がないといけないような火葬場では、ご遺族の送迎を行なっている場合もあります。
火葬場の料金相場
どこの火葬場もペットの大きさによって料金が変化します。
以下は一例です。
A社 | B社 | C市 | |
2Kg未満 | 15,000円 | 12,000円 | 4,600円 |
2~6Kg | 18,000円 | ||
6~12Kg | 21,000円 | 15,000円 | |
12~18Kg | 25,000円 | ||
18~24Kg | 29,000円 | ||
24~30Kg | 33,000円 | 20,000円 | 9,300円 |
30~40Kg | 38,000円 | ||
40~50Kg | 43,000円 | 28,000円 |
納骨までサポートしてくれる
霊園の隣にある火葬場では、火葬後お骨を霊園に収めることができます。
またご葬儀を行うことも可能です。
ご葬儀や納骨は火葬とは別料金となります。
個別火葬と合同火葬
個別火葬の場合は、1つの焼却炉で1匹ずつ火葬します。
合同火葬は、同時に複数のペットを火葬するものです。
個別火葬でのみ、返骨してもらうことができます。
立会と一任
立会火葬とは、お骨を骨壷に収めるまでを飼い主の手で行うことです。
一任火葬では、スタッフにお骨を拾ってもらい、飼い主がお骨の入った骨壷を受け取るということになります。
火葬に立ち会えば、ゆっくりお別れができます。
スタッフの方がお話を聞いて、一緒に思い出を振り返ってくれることもあるようです。
火葬後の供養
慰霊祭を定期的に開催している霊園があります。
火葬後に納骨までお願いすれば、お彼岸などにしっかり供養することができるでしょう。
住職さんに度胸していただける場合もあります。
自分なりの形での供養に不安がある場合には、検討してみてください。
24時間対応
24時間火葬ができるところは少ないです。
移動火葬車であれば、24時間対応を受け付けているところがあります。
相談の電話であれば、24時間対応のところもあるようです。
ポイント3:まずは連絡してみる
多くの火葬場は、電話での連絡です。
特に、個別で火葬したい場合は予約が必要となります。
自分が利用したいサービス、対応が得られるところに連絡をとりましょう。
- 事前相談
火葬場によってはペットが亡くなる前から電話で相談を受け付けているところもあります。
いざという時慌てないために、準備をしておくことも愛情です。
本当のところどうなの?火葬場にTELしてみた
公営2ヶ所、民営4ヶ所、トータルで6ヶ所の火葬場に電話して、実際の対応について聞いてみました。
回答いただいた内容のうち、多かったものや参考になりそうなものを紹介します。
Q:火葬にはどれくらいの時間がかかるの?
- 公営A:合同火葬の場合、半日ほどを目安としていただきます。個別火葬の場合、小型犬で1時間半、長くても2時間ほどで火葬が終了いたします。
(2社中2社)
- 民営A:同上
(4社中4社)
Q:火葬場の予約はいつから取れるの?
- 公営A:合同火葬なら予約不要です。個別火葬の場合、火葬の2日後までの予約を受け付けています。
(2社中2社)
- 民営A:亡くなってから火葬当日までの間であれば、いつでも予約することができます。
ただし直前の予約の場合、会場に空きがない場合があります。
(4社中4社)
Q:火葬当日まで遺体はどうしたらいいの?
- 公営A:ご家庭に安置していただきます。
(2社中2社)
- 民営A:ご家庭に安置していただきます。必要であれば、ご遺体を傷めないための保存方法をお教えいたします。
(4社中4社)
Q:火葬しているあいだ、遺族はどうするの?
- 公営A:お立ち会いいただくことはできません。外出していただいて、火葬が終了するころまでに火葬場にお戻りください。
(2社中1社)
- 民営A:
【霊園併設の場合】お立ち会いいただくことができます。その後、霊園内をご案内させていただきます。
(1社中1社)
【移動火葬の場合】お立会いいただくことができます。
ただし火葬車に同乗いただくことはできません。自家用車で火葬場所までご移動願います。
(3社中3社)
Q:納骨する人と、返骨する人。実際どっちが多いの?
- 公営A:暑い時期になると、納骨される方が多くなります。早く火葬してあげるため、合同火葬を選ばれるからです。
(2社中1社)
- 民営A:
【霊園併設の場合】1度は返骨を希望される方が多いです。おうちでゆっくりお別れしたいという気持ちがあるようです。
その後はお骨を霊園に持ち込まれて納骨される方、そのままおうちで供養される方がそれぞれいらっしゃいます。
(1社中1社)
【移動火葬の場合】みなさまに1度返骨させていただきます。ご希望の方には、合同の納骨堂をご紹介いたします。
(3社中2社)
Q,事前相談は受け付けているの?
- 公営A:受け付けていません。ご連絡はペットが亡くなったあとにしていただくようお願いしております。
(2社中2社)
- 民営A:受け付けています。ご予約は亡くなってからとなりますが、不安な点があればペットが亡くなる前でもご連絡ください。
(4社中4社)
ここにあげたものは、ごく一部の火葬場の回答になります。
火葬場を選ぶときの参考としてください。
まとめ:どんな火葬にしたいか考えましょう
- 火葬場には民営と公営がある。
- 火葬場によって受けられるサービスが異なる。
- 火葬場が決まったら電話で事前相談から始める。
火葬場を選ぶ際には、自分がどんなサービスを求めているかが重要になります。
求めているサービスを明らかにするために、まずは火葬のイメージを固めましょう。
自分のイメージ通りの火葬ができそうな火葬場を見つけて、電話連絡してください。
火葬場は、ペットと触れ合う最後の場所です。
あなたが理想の火葬場を見つけ、ペットと穏やかな最後のひと時をすごすことを祈っています。