「家にコウモリが入ってきた!でも肝心の居場所がかわからない…」
「まだ家の中に居る?それとも、もう外に出ていったのかな…?」
あなたは、家に飛び込んできたコウモリの居場所がわからず、お困りではありませんか?
家に入ってきたコウモリが突然姿を消してしまった時、どこかに隠れたのか、外に出ていったのかわからず、不安な気持ちになりますよね。
もし家のどこかにコウモリが住み着いていた場合、早いうちに対処しなければ、コウモリの糞や尿でひどい悪臭に悩まされることになります。
コウモリがまだ家の中にいるのか、いないのか。
それを知るためには、コウモリについて、もっとよく知る必要があります。
そこで今回は、
・コウモリの寿命や習性について
・コウモリを駆除する際に注意すべきこと
この2点について説明していきます。それではさっそくチェックしていきましょう!
目次
コウモリの寿命は何年?
家に住み着くコウモリは、一体何年ほど生きるのでしょうか。一般的には体の大きい生物の方が寿命が長いと言われていますが、コウモリは体がそれほど大きくないにも関わらず、3~5年ほどの寿命があります。
体格が同じくらいのネズミの寿命が1年ほどであるということを考えると、コウモリの寿命が比較的長いということがわかります。
しかし日本で家に住み着くアブラコウモリは、他の種類のコウモリよりも寿命が短いといわれています。他の種類のコウモリの平均寿命は5~15年と言われているので、アブラコウモリは他のコウモリよりも寿命が短いのです。
またコウモリは性別によっても寿命が変わります。オスが2~3年ほどで寿命を迎えるのに対し、メスは5年ほど生きることができます。
ペットとして飼っているコウモリの寿命を延ばすためには?
コウモリに対していいイメージを抱いている人は少ないかもしれません。
しかし実はよく見ると、コウモリは愛嬌のある可愛らしい顔をしています。そのため、実はペット用のコウモリも存在しています。ペットとして飼っているコウモリであれば、できるだけ長く生きてほしいですよね。
コウモリは見かけによらず大食いで、一日に体重の1/3のエサを必要とすると言われています。そのため、コウモリの寿命を延ばすためには、ミルワームなどと一緒に野菜や小魚などを混ぜて栄養価を高くする必要があります。
とはいえ、エサを与えすぎても運動することができなければ、栄養の摂りすぎで死んでしまいます。コウモリを長生きさせるためには、多くのエサを与えると同時にたくさん飛ぶことのできる環境を用意する必要があるのです。
またコウモリは寒さに弱い生き物なので、適切に温度管理をすることも大切となります。
野生のコウモリは飼育できるの?
ただし、コウモリを飼育する前に知っておかなくてはならないことがあります。それは野生のコウモリは鳥獣保護法によって守られているということです。
ペットとして販売されているコウモリであれば問題ありませんが、野生のコウモリの場合は許可なく捕獲したり保護したりすることは禁じられているので、飼育することはできません。
ケガをしていたり弱ったりしているといった理由で保護したコウモリを飼育する場合も、自治体の許可が必要になるので注意しましょう。
家に住みつくコウモリの習性
日本には30種類以上のコウモリがいますが、家に住み着くコウモリはアブラコウモリのみです。アブラコウモリは家に住み着くことから、別名イエコウモリとも呼ばれます。
コウモリと言えば洞窟の中でぶら下がっているというイメージが強いかもしれませんが、アブラコウモリに限って言えば一戸建てやマンション、アパートや倉庫などに住み着きます。逆に人家のない山間部や森林などには生息しません。
コウモリは寒さに弱いため、雨風をしのぐことのできる人為的に作られた場所を好みます。特に古い家屋は侵入口となる隙間が多いため狙われやすくなります。屋根裏、シャッターの裏側、雨戸の戸袋など人が立ち入ることができない場所はコウモリの住処としてうってつけなので、被害に遭うことが多くなります。
またコウモリのエサとなる昆虫が家の明かりや水の溜まったバケツなどに集うため、エサを調達するという意味でも、コウモリにとって人家は住み心地がよい環境と言えるのです。
夜行性コウモリの活動時期
コウモリは夜行性で昼間は睡眠をとっています。夕方になると巣から出て昆虫などを捕食し、明け方になると再び巣に戻ります。
秋になると交尾を行いますが、コウモリは受精のタイミングを自分で調整することができるため、エサである昆虫が最も多くなる夏に合わせて妊娠・出産します。赤ちゃんコウモリは産まれて1ヶ月経つと飛ぶことができるようになり、メスは1年で子を産めるようになります。
冬になるとコウモリは冬眠に入りますが、クマなどのようにずっと眠り続けているわけではなく、16日に1度くらいのペースで目を覚まして排便、排尿、飲水します。
コウモリは繁殖力が高く帰巣本能を持つ
コウモリは帰巣本能があるため、エサを食べ終えた明け方~朝を迎えると元居た場所に戻ろうとする習性があります。
また日本にいるコウモリの種類のうち、殆どのコウモリは一度の出産につき一頭しか産めないため数が減っており、絶滅危惧種に指定されています。
しかしアブラコウモリは一度の出産で1~4頭(平均2頭)産むことができるほど繁殖力が強く、また寿命が長いため、一度住み着いてしまうとあっという間に数を増やしてしまいます。ですので、家で大繁殖をさせないためにも、コウモリ対策は入念に行う必要があります。
すぐに「駆除のポイント」を確認したい方は以下の章まで。
▼▼ 自分で駆除する際に注意すべきこと ▼▼ |
コウモリ駆除に適したタイミング
「コウモリを見つけたら、できるだけ早く駆除したいですよね。しかしコウモリ駆除はタイミングが重要です。一年の中でもコウモリ駆除に適する時期、適さない時期があるので、駆除する時期はしっかりと見極める必要があります。
それでは、最もコウモリ駆除に適した時期は一体いつなのでしょうか…
駆除に最適なのは、春
一年の中でもっともコウモリ駆除に適した時期は、春(4~6月)です。
何故なら春はコウモリが冬眠から覚める時期であり、繁殖期を迎える前の時期でもあるからです。
できるだけ、春のうちに駆除を進めるようにしましょう。
繁殖期・冬眠期になると、プロでも駆除が困難に…!
7月~8月になると、コウモリは繁殖期を迎えます。繁殖期は忌避剤を撒いてもコウモリがなかなか立ち退かないため、駆除することが困難になります。
しかも、産まれたばかりの赤ちゃんコウモリは空を飛ぶことができないため、家から出ることができません。すると、家の中の見つかりにくい場所でコウモリが死んでしまうことがあり、プロでも完全に駆除することが難しくなってしまいます。
また11月~3月の間はコウモリが冬眠に入ります。完全に眠っているわけではありませんが、動きや反応が鈍くなるので燻煙剤の効きが悪くなり、追い出すことが困難になります。
自分で駆除する際に注意すべきこと
コウモリの数が増えれば増えるほど被害が大きくなり解決への道も遠のきます。できれば被害が広がる前に、お金をかけずに手軽に駆除したいですよね。
しかし自分で駆除をする前に、コウモリ駆除には決まりや危険が伴うことを知っておかなくてはなりません。
コウモリは勝手に駆除できない
コウモリは「鳥獣保護法」という法律によって守られている生物です。ですから許可なく勝手に捕獲したり殺傷したりすると、法律によって罰せられることになってしまいます。
自分の家が被害に遭っているからといって、簡単に駆除できるわけではないということを知っておきましょう。
またコウモリは様々な恐ろしい感染症のウィルスなどを保持しているため、糞尿やコウモリそのものに接触することはとても危険です。安全面の観点からも、コウモリ駆除を軽く考えることはやめましょう。
駆除は追い出した後の対策が重要!
コウモリを追い出す際は、注意しなくてはならないことがあります。以下に注意事項と簡単なコウモリの駆除手順をまとめたので、参考にしてみてくださいね。
ただしコウモリは駆除をしたから安心…ということではなく、追い出した後の対策が重要になります。エサとなる虫が寄ってこないための工夫をする、置き型のコウモリ忌避剤を置くなどといった、再発防止策にも努めましょう。
駆除する際に気をつけること
先ほども述べた通り、コウモリは鳥獣保護法によって守られているため、むやみに傷つけたり捕まえたりすることは禁止されています。そのためコウモリを駆除する際は、傷つけたり弱らせたりせずに、追い出すという方向で進めましょう。
かんたんな駆除手順
コウモリを追い出すためのかんたんな駆除手順を紹介いたします。
1:忌避剤を使ってコウモリを追い出す。
スプレータイプや噴霧型の忌避剤を使って、コウモリを傷つけないように追い出します。
2:すべてのコウモリがいなくなったことを確認したら、侵入口を塞ぐ。
室内に1匹もコウモリが残っていないことを確認してから侵入口を塞ぎます。狭い範囲であればパテや金網などで、広い範囲であれば鳥よけのネットなどで塞ぎましょう。
3:糞を始末する。
コウモリが再び侵入できないように塞いだら、糞の始末も忘れずに行いましょう。ビニール袋を二重にかぶせたほうきで新聞紙に集め、二重にしたビニール袋に入れて捨てましょう。マスクやゴーグルなどで完全防備することも忘れてはいけません。
コウモリ駆除を業者に依頼する場合
コウモリを傷つけないように追い払うことは、とても神経を使います。また糞尿の始末やコウモリに接触することは、恐ろしい感染症のリスクを伴うため、やはり入念な準備と対策が重要です。
これらのリスクや危険を避けるためにも、コウモリ駆除業者に依頼することも検討してみるとよいでしょう。
コウモリ駆除業者に依頼するメリット
コウモリ駆除業者はコウモリに対しての知識が豊富なので、効率よく駆除することができます。危険を伴う糞などの清掃も行ってくれるため、衛生的にも安心ですし、侵入口を的確に塞いで再発を防止してくれます。
万が一再発してしまった場合でも、優良な業者であれば保証期間を設けているので、解決してくれるまできちんと対応してもらうことができます。
また解決まで責任を持って対応してくれる業者に依頼するということは絶大な安心感にもつながるため、精神的なメリットも大きいと言えるでしょう。
コウモリ駆除業者の費用相場
それだけの安心感を得るためにはどれくらいの費用が必要なのか、ということは気になるところですよね。
一般的に忌避剤散布や消毒などの対策は、1か所につき2~4万円かかると言われています。ただし1か所の施行のみで済むというケースは少なく、家が広ければ広いほど、そして築年数が経過していればいるほど料金は上がると考えておいた方がよいでしょう。
目安として、平屋の場合は10~20万前後、2階建て一戸建て住宅の場合は20~40万前後、築年数の経った日本家屋の場合は70~90万前後になることが一般的です。
一見すると安価には感じられないかもしれませんが、健康被害から身を守るため、家で快適に過ごすため、そして再発に怯えずに済むための精神的な安心料と考えれば決して高額ではないはずです。穏やかな普通の暮らしを守るためにも、コウモリ駆除業者に依頼することを是非検討してみてくださいね!
まとめ
今回はコウモリの寿命についてまとめてみました。
小柄な割に寿命が長く、一度に多頭出産するコウモリは、気づいたときにはどんどん増えている可能性があるため、放置することはできません。コウモリ被害を確認したらなるべく早めに対処するようにしましょう。
この記事のポイントとして抑えて欲しいのは以下3点です。
- コウモリの寿命は3~5年で、一度に多頭出産するため、放置するとあっという間に数が増えてしまう。
- コウモリ駆除には危険やリスクを伴い、時期を逃すとプロでも駆除が難しくなることがある。
- 衛生面、安全面においてはもちろんのこと、精神的な安心感を得るためにもプロの駆除業者に依頼することを検討した方がよい。
コウモリについての知識を得て、的確に対処してくださいね!