コウモリは洞窟に棲んでいるイメージがありますが、都市部にも意外と多く棲息しています。自宅に巣を作られてしまうと、糞尿や騒音の被害が発生し厄介です。
「いつの間にか家の軒下にコウモリが巣を作ってしまった!」「市役所や保健所で駆除してもらえるの?」「市区町村で対応してもらえないときは、どうすればいい?」そんな悩みや疑問をお持ちの方に、この記事では役場・保健所での対応や、業者に依頼する場合の費用相場、自力で駆除する方法などコウモリ駆除に関すること全般について詳しくお伝えします。
また、「今すぐにでも駆除しに来て欲しい!」とお考えの方には「みんなのコウモリ駆除屋さん」というプロの駆除業者への依頼がオススメです。
相談・見積もりは無料になっておりますので、ぜひチェックしてみてください。
それでは、コウモリ駆除について詳しくお伝えしてまいります!
目次
コウモリ被害は役場・保健所に相談してもOK!対応は地域によってさまざま!
コウモリ被害の役場・保健所での対応は地域によってばらつきがあります。自治体によってどんな対応をしてくれるかや、自治体への連絡方法について見ていきましょう。
役場ではどんな対応をしてくれる?
役場に連絡すると、次のような対応をしてくれるケースがあります。
- 役場や保健所の人が現地に来てくれる
- 自力で駆除する際の注意点を伝えてくれる
- 専門の駆除業者を紹介してくれる
- コウモリの死骸の処理をしてくれる
お住まいの自治体がどこまで対応してくれるか、確認してみましょう。
役場の対応を知りたい!その方法とは?
役場や保健所の対応を調べたい場合、まずは自治体の公式HPで確認することができます。HPで十分な情報が得られないときや、もっと詳しく知りたい場合は、役場に直接電話してみましょう。
また自治体によっては鳥獣相談ダイヤルなどを設けて、鳥獣害の相談全般に対応しているところもあります。
しかし、もしも住んでいる自治体で対応していなかった場合はどうすればよいのでしょうか。ここからはその解決策をお伝えします。
住んでいる自治体が非対応だった場合は「自力で駆除する」or「業者に依頼する」
自分の住んでいる自治体がコウモリ駆除の対応をしてくれない場合は、
- 自力で駆除する
- 業者に駆除を依頼する
のいずれかの方法をとることになります。
できるものなら自分でさっさと駆除してしまいたいところですが、実はコウモリの駆除を自力で行うのは大変難しく、業者へ依頼するのが現実的です。
その理由を次の項で見ていきましょう。
コウモリ駆除を業者に依頼するメリット!自力で駆除するデメリットとは
コウモリ駆除を業者に依頼することをオススメするのは、次の4つの理由からです。
- コウモリは鳥獣保護管理法で保護されている
- コウモリの身体や糞は不衛生
- 高い場所や狭い場所での作業に危険が伴う
- コウモリの侵入経路を特定するのは難しい
いったいどういうことなのか、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
1.コウモリは鳥獣保護管理法で保護されている
コウモリは鳥獣保護管理法という国の法律で保護されており、許可なく殺傷したり捕獲したりすることができません。したがって、コウモリを適切に駆除するためには、まず巣のある場所からコウモリを一旦追い出す必要があります。しかし、コウモリの数が多かったり、まだ飛べないヒナがいたりすると全てのコウモリを追い出すのは困難です。専門の業者ならコウモリを傷つけずに優しく移動させることができます。
2.コウモリの身体や糞は不衛生
コウモリの身体やコウモリの糞はとても不衛生です。そのため人間が近づいたり触ったりすると健康被害が起こることがあります。
この健康被害の原因は、コウモリの糞に潜んでいる細菌です。乾燥し、粉状になって舞い上がった糞と細菌を人間が吸い込んでしまうと、感染症を発症する恐れがあります。また、コウモリの身体にはノミやダニが付着していることもあるため、直に触れると危険です。
さらにコウモリの死骸がある場合、放置すると病原菌や虫が発生するため、早めに処理しなければなりません。
コウモリを追い出した後も、糞尿や死骸の後始末をし、消毒することを考えると、やはりプロに依頼したほうがよいでしょう。
3.高い場所や狭い場所での作業に危険が伴う
コウモリの駆除は高所での作業になることが多く危険が伴います。作業に少しでも不安がある場合は、無理せず業者に相談しましょう。
4.コウモリの侵入経路を特定するのは難しい
コウモリを駆除した後は、コウモリの侵入経路を特定し、塞がなくてはなりません。コウモリは1度駆除しても再び戻ってくることがあるからです。
コウモリは身体が小さいため、ごく小さい隙間から屋根裏などに侵入します。その侵入口は1箇所とは限りません。しかし、素人が複数の侵入経路を全て特定し、完璧に遮断するのは困難です。その点、コウモリの生態をよく理解している駆除業者になら、安心して任せられますよ!
ここまででコウモリ駆除の難しさがお分かりいただけたでしょうか。
自分で駆除する手間や危険性、失敗する可能性があることを考えると、最初からプロの業者に依頼するほうが賢明ですよね。
業者選びのポイント
コウモリの駆除を行っている業者は全国にたくさんあります。どんな業者に依頼するか、以下の3つのポイントをおさえて検討してください。
- 無料で現地調査を行ってくれるか
- 駆除の作業内容は明確か
- アフターフォローを実施しているか
コウモリの駆除は実際に現地に来てもらい、調査をしてもらったほうがその後の施策が立てやすくなります。ここまでを無料で行ってくれる良心的な業者に依頼しましょう。
また、具体的な作業内容を見積にしっかり記載してくれるかどうか確認しましょう。こちらの質問に分かりやすく丁寧に答えてくれるかどうかも業者選びの大事なポイントです。
そして万一コウモリ被害が再発したときのために、駆除後の保証期間を設けている業者を選ぶと安心です。
業者選びについての詳しい内容は「コウモリ駆除にかかる費用相場や業者選びのポイント、駆除の流れまでを徹底解説!」でも紹介しています!こちらもぜひご覧くださいね。
コウモリ駆除を業者に依頼する場合の費用相場
駆除を業者に依頼する場合、気になるのがその費用ですよね。
コウモリの駆除費用は作業箇所の数や家屋のタイプによって異なります。一般的な相場は次のとおりです。
1箇所あたりの駆除にかかる費用相場
3~5万円
これにはコウモリの追い出し、巣や糞尿の清掃・消毒、侵入口の閉鎖などの作業費用全てが含まれます。
ただし、侵入経路が複数ある場合や、糞尿の後始末が広範囲にわたる場合は、複数個所の作業が必要になることもあります。
家全体を施工する場合にかかる費用相場
コウモリの被害が家全体の広範囲にわたる場合は、家屋の種別ごとに費用相場も異なります。
- 1階建ての家 10~20万円
- 2階建ての家 20~40万円
- 日本家屋など隙間の多い家 70~90万円
思ったより高額になるので、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
平屋でもコウモリの侵入経路が複数あると、その分費用が多く発生してしまいます。
2階建ての家で、なおかつ作業が広範囲にわたる場合は足場を組んで作業することも…!足場の費用は別途かかりますので、その分高額になることを覚悟しておいたほうがよいでしょう。
昔ながらの日本家屋の場合は、現代の家屋とは構造が全く異なるため、特別な対策が必要です。屋根瓦の間に無数の隙間があり、あちこちからコウモリが出入りしているような場合は、瓦を張り替えなければなりません。すべての侵入経路を塞がなければならないうえに、足場を組んで作業することになるため、かなりの時間と手間が必要になり、どうしても費用が高額になってしまいます。
このように業者へ作業を依頼するとある程度の費用がかかることが予想されます。しかし、高所作業や健康被害の危険性を考慮すると、やはりプロにお願いしたほうがよいでしょう。ここで知っておいていただきたいのは、「高い費用を支払ったのに、被害が再発した…!」という事例も少なくはない、ということです。そのため、業者に依頼する場合は、必ず保証期間を設定している業者を選びましょう。
また、コウモリの被害はその範囲が広ければ広いほど駆除費用がかかってしまいます。費用を安く抑えるためにも、コウモリ被害はなるべく早めに対処されることをオススメします。
自力でコウモリを駆除する場合の流れと注意点
「被害もそんなに大きくないし、1度自力での駆除に挑戦したい…!」と感じた方もいると思います。
コウモリ被害は状況により、自力で駆除できる場合もあります。そのような方のために、駆除の流れ・自力での駆除方法を説明していきます。
コウモリ駆除の流れ
コウモリ駆除では、追い出した後の対策がもっとも重要になります。次の3つのステップで駆除を行っていきましょう!
- スプレーや燻煙材でコウモリを追い出す
- 巣や糞を取り除き消毒する
- 再発防止のためにコウモリの侵入口を塞ぐ
まず市販のスプレータイプの忌避(きひ)剤や燻煙剤を使用し、コウモリを家の外に追い出しましょう。コウモリは鳥獣保護管理法で守られていることから、傷つけたり捕獲することができません。
コウモリが全て外に出たことを確認したら、巣と糞を除去・清掃し、その場所を消毒します。万一コウモリの死骸を発見したら、放置せずに必ず撤去しましょう。
最後に再発防止のためにコウモリの侵入経路を塞ぎます。コウモリが入ってきそうな隙間を見つけて、全ての箇所に金網やシーリング剤で蓋をします。コウモリは1度巣を作った場所にまた戻ってくる性質があります。駆除したからといって安心せず、再発防止につとめましょう。
もしも「被害が思ったより酷い」「死骸を触れない」「コウモリをうまく追い出せない」などで困った場合は、1度業者に相談することをオススメします。
コウモリが好んで巣を作る場所は?
コウモリは次のような場所に好んで巣を作ります。
- 軒下
- 雨戸の戸袋
- 天井裏
- 倉庫
コウモリは天敵であるヘビやフクロウなどから身を守るため、ヘビの登ってこない高いところや、大型の鳥類が入ってこられない狭いところ、空の上から発見されにくい屋根のある場所を好みます。民家の屋根裏のような高所で周りを囲まれた狭い空間は、コウモリの巣作りの格好の場所なのです。
そして、巣のある場所によって駆除するための道具がそれぞれ異なります。
もし高所や狭い場所に巣があり手が届かないときは、無理せずプロの業者へ駆除を依頼しましょう。
コウモリ駆除に適切な時期とは
コウモリの駆除に適しているのは、「春」と「秋」です。
コウモリの子が生まれるのは初夏です。飛べないヒナは巣から追い出せないので、夏の駆除は難しくなります。
また、寒くなるとコウモリは冬眠してしまいます。動きが鈍くなる冬も、やはりコウモリを追い出しにくく、駆除をする時期としては不適切です。
いますぐ対処したい!コウモリの糞の清掃・除菌方法
最後にコウモリの糞の危険性と、安全に清掃・除菌するための具体的な方法をお伝えします。
コウモリの糞の危険性
コウモリの糞は住宅と健康にそれぞれ次のような被害をもたらします。
住宅被害
- 糞で天井にシミができてしまう
- 糞が害虫のエサとなり、ゴキブリなど他の虫も寄せ付ける
健康被害
- 糞に潜む病原菌が原因で感染症(狂犬病やエボラ出血熱など)やアレルギーを発症する
- 悪臭により精神的ストレスを抱え、鬱などの症状が現れる
安全に糞を片付ける手順
糞から病原菌をもらってしまわないよう、次のような手順で安全に始末しましょう。
<用意するもの>
新聞紙・雑巾・ゴミ袋・スプレータイプの消毒液(エタノール)など。
<服装>
マスク・ゴーグル・手袋・帽子・長袖・長ズボンを着用し、完全防備しましょう。
<手順>
- 巣を撤去しゴミ袋へ入れる。
- 消毒液で糞を湿らせ、新聞紙や雑巾で拭き取る。一度使用した雑巾はそのまま捨てましょう。また、糞の粉が舞ってしまうので、ホウキは使用しないようにしましょう。
- エタノールで巣や糞のあった場所を消毒しましょう。糞が広範囲に落ちていた場合は、その場所全てを消毒する必要があります。除菌を終えて綺麗な状態に戻したら、片付け完了です。
まとめ
この記事ではコウモリに棲み着かれてしまったときの対処法全般についてお伝えしました。
今回ポイントとしておさえてほしいのは以下の4点です。
- コウモリに棲み着かれてしまったら、早めに対処しましょう
- まずは役場や保健所に相談しましょう
- 役場で対応してもらえない場合は、コウモリの駆除業者に連絡しましょう
- 自力で駆除する場合は、感染症や高所での作業に十分注意しましょう
被害が拡大する前に、早めに適切な対処を行い、コウモリのお悩みを解決してください!