スズメバチは危険なハチという認識がありますよね。そんなスズメバチが家の周りを飛んでいたり、近くでスズメバチと遭遇するようなことがあったりしたら、
「刺されたり、巣を作られたりしないように対策をしたい。」
と思うのではないでしょうか。
また、ミツバチを飼っている人は、スズメバチがミツバチに危害を加えることがあるので、スズメバチ対策を取っておく必要があるでしょう。
ハチ対策としていろいろな方法が紹介されていますが、下手なことをしてスズメバチを刺激するのは危険です。
ここでは、粘着シートを使ったスズメバチ対策について紹介していきたいと思います。
目次
スズメバチ捕獲用の粘着シートってどんなもの?
スズメバチを捕獲できる粘着シートが販売されていますが、どのような仕組みでハチを捕獲できるのかや、粘着シートを使うメリットについて理解しておきましょう。
スズメバチを捕殺する仕組みと、粘着シートのメリット
粘着シートはその名の通り、粘着性のあるシートにスズメバチを張り付けて捕獲する仕組みですが、なぜ、スズメバチが張り付くのか気になりますよね。
粘着シートの仕組みとメリットについて詳しくみていきましょう。
- スズメバチを捕殺する仕組み
スズメバチ用の粘着シートは強い粘着性があるので、スズメバチが張り付くと、シートから動けなくなってしまいます。動けなくなったスズメバチは次第に体力を奪われて死んでしまいます。
スズメバチを効果的に捕獲したいときは、おとりバチを使うのがおすすめです。
スズメバチを粘着シートに張り付けておくと、そのスズメバチが仲間のスズメバチを呼んでくれるので、見る見るうちにスズメバチがくっつくようになります。
ただしおとりバチを使うには、生きているスズメバチを捕まえて、粘着シートにくっつける必要があります。スズメバチを捕らえるのが難しいときは、ムリはしないようにしてください。
- 粘着シートでスズメバチを捕獲することのメリット
粘着シートを使うメリットは、安全にスズメバチを捕殺できることです。
スズメバチに刺されると激しい痛みに襲われたり、アナフィラキシーショックを起こす可能性があったりします。
しかし、粘着シートは設置しておくだけでスズメバチを捕らえてくれるので、飛び回るスズメバチの相手をする必要はなく、素人でも安全にスズメバチを駆除できます。
- ネズミ取り用の粘着シートなども使うことができる
粘着シートにはスズメバチ用だけでなく、ネズミ用なども販売されています。ネズミのほうが体が大きいので、ネズミ用の粘着シートはより粘着力が高いのです。
スズメバチの中でも体が大きい種の場合、一般的なハチ用の粘着シートではうまく捕獲できず、逃げられてしまうことがあります。
そのようなときは、ネズミ用のシートを使ってみるといいでしょう。
おすすめの商品
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スズメバチが認識しやすい黒い色の粘着シートで、吊るして使うときのための穴がすでに開いているのが便利な商品です。
さらに、防水性の台紙が使われていて、雨が降っていても使用が可能な点も魅力ですよね。
人に有害な成分は使われていないので、安心して使うことができます。
使い方はスズメバチシートをハチがやってきそうな場所や、ミツバチの巣箱の上に置いておくだけです。
シートを回収する際、捕獲されたスズメバチがまだ生きている場合は、殺虫剤などでスズメバチを処理してから粘着シートごと処分するようにしましょう。
より効果を得るための粘着シートの使い方
つぎは、粘着シートを使ってスズメバチ対策を行うときに、より効果を出すコツについて紹介していきます。
意外と重要!粘着シートを仕掛ける時期
粘着シートを仕掛ける時期ですが、目的に合わせて選ぶことが重要です。
家のまわりに巣を作られるのを予防したい場合
家の軒下などはスズメバチが巣を作りやすい場所なので、その予防のために粘着シートを使うと効果的です。
スズメバチが巣を作りやすい場所にシートを設置しておきますが、時期も考慮しましょう。
冬眠から目覚めた女王蜂は、4月頃から巣作りを始めるので、日中の気温が15℃を超えるくらい暖かくなってきたら粘着シートを設置しておきましょう。
秋になるとスズメバチの数がピークに達するので、粘着シートにかかるスズメバチの数が多い場合は、こまめに粘着シートを取り替えたり、設置する粘着シートの数を増やしたりして対応しましょう。
飼っているミツバチを保護したい場合
ミツバチはスズメバチの餌になってしまうため、対策が必要です。
ミツバチの巣箱の上に粘着シートを置いておくと、スズメバチを捕らえられ、ミツバチへの被害を軽減できます。
スズメバチの活動が活発になってくるのは夏頃なので、5月頃から、巣箱の上に粘着シートを置いておくと効果的な対策になります。
要チェック!効果を高める仕掛け方のコツ
粘着シートによるスズメバチの捕獲効果を高めるために、粘着シートの仕掛け方を工夫しましょう。
- 設置する高さについて
ハチは地上から1.5m〜3mの高さのあたりをよく飛びます。
ですので、粘着シートは飛んでいるスズメバチが近づきやすいように、2m〜3mほどの高さのところに設置すると効果的です。
- おとりバチは用意するべき?
おとりバチがいたほうが、よりスズメバチを捕獲することができます。
しかし、おとりバチは生きているスズメバチでないと効果がないうえに、スズメバチであっても、種が異なると効果が期待できません。
おとりバチを取るためにケガをしたり、スズメバチに刺されたりしては元も子もないので、ムリして用意する必要はありません。
最後まで気を抜かないで!スズメバチがかかったあとの処分法
粘着シートに付いたスズメバチは、時間が経過すれば死んでしまいます。
しかし、回収するときにまだ生きているスズメバチもいるかもしれないので、シートを処分するときは注意が必要です。
シートを捨てる前には、万が一のことも考えて雨具や手袋などを身に着けてハチにさされないような対策をとってから処分をします。
さらに、念のため殺虫剤をかけてしばらく経ってから、ゴミ袋に入れると確実です。ゴミ袋に入れるときは、トングなどでシートを持つようにするとより安全です。
実践前にもう1度確認しよう!安全にスズメバチ対策をするための注意点
粘着シートを使ってスズメバチ対策を取る前に、つぎの点を確認して、注意しておきましょう。
- 捕まえたスズメバチに触らない。
ズメバチが死んでいたとしても、その体に触れると針が飛び出して刺さることがあるので、捕まえたスズメバチには触ってはいけません。
まとめ
この記事のポイントとしておさえてほしいのは以下の3点です。
- 粘着シートを使ったスズメバチ駆除は安全性が高いので、素人にもおすすめです。
- 粘着シートの効果を高めるため、目的に合わせて設置する時期を変えたり、設置する高さに気を配ったりしましょう。
- 粘着シートを使うときは、シートに付いたハチに手を触れないようにするなど注意点を理解する必要があります。
ポイントをおさえて、ハチ対策に役立ててくださいね。