夜、ハチはどうしているの?夜になって家にやってくるハチは夜行性?

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夜の住宅地と緑地

ハチに刺されると大変!という認識はあっても、ハチの生態についてはよく知らない人も多いでしょう。

夜になるとあまり見かけなくなるハチについて、「夜は何をしているの?」と疑問に思ったり、逆に昼間活動する虫だと思っていたハチを夜になって見かけて、「ハチは夜も活動しているの?」」と不思議に思ったりしますよね。

ここでは、ハチの夜の生態について詳しく紹介していきたいと思います!

夜のハチは何をしているの?

モンスズメバチ

夜にはあまり見かけないハチですが、ハチも人間と同じように昼間活動して、夜になったら休むという生活を送っているのでしょうか?さっそく、夜のハチの生態について、詳しく見ていきましょう!

夜のハチの生態

夜でも活動するハチもいますが、ほとんどのハチが夜には巣に戻っています。それは、夜になると暗くて視界が悪くなるので、思うように動き回れなくなるからです。

巣の中で何をしているのかは、ハチの種類によっても異なりますし、はっきりと分かっていないこともあります。

巣の中で過ごしていても、人間のように眠っているわけではない、という見解もあります。しかし昼間と違って、その巣に棲んでいるハチのほとんどが、巣に戻ってきている可能性は高いです。

日没後も活動できるモンスズメバチ

夜になると巣の外での活動を止め、巣に戻るハチがほとんどですが、危険性の高いスズメバチの仲間の中には、日没後も活動できるハチがいます。それがモンスズメバチです。モンスズメバチは、日没後でも活動ができるので、注意が必要です。

  • 形態

中型のスズメバチで、体長21〜30mm

  • 日本での分布

北海道・本州・四国・九州の平野部から低山地帯に生息しています。

  • 巣を作る場所・巣の特徴

軒下・窓枠・垣根・建物の天井・屋根裏・床下などに巣を作ります。巣を作っている場所が手狭になってくると、引越しをする習性があります。

  • 1年の生活

4月ごろになると女王蜂が巣を作り始めて、7〜9月にかけて活動の最盛期を迎えます。そして10月になるとだんだんと活動が落ち着いてきます。

  • 攻撃性

攻撃性が高く、人間に対しても襲い掛かってきます。

  • 注意点

夜でも活発に活動するので注意が必要です。カブトムシなどを捕りに行って、モンスズメバチに刺された、という事例もあります。

※「家の近くに巣がある」「夜でもハチが飛び回っている」という場合は、刺されてしまう前に早めに駆除しましょう。
自分で駆除するのが怖い場合は、専門業者に依頼すると安心です。

夜に街灯や家の近くで見かけるハチは夜行性?

モンスズメバチ以外のハチでも、秋になってくると夜に街灯に集まってきたり、家の中に入りこんだりすることがあります。

夜行性ではないハチを夜に見かけたときは、オスバチの可能性が考えられます。秋になると夜に見かけるハチが増えるのは、オスバチが交尾のために巣を離れたり、追い出されたりするからです。

巣の中で誕生した新女王蜂とオスバチは、それぞれ巣から離れて、別の巣で育った相手と交尾をします。

このように巣を離れたオスバチが飛び回っているため、夜に活発に活動しているように見えるのかもしれません。

夜のハチへの注意点

夜にハチやハチの巣を見かけたときの注意点について押さえておきましょう。

  • 光を当てない

暗がりでハチやその巣を見かけたとき、よく見ようとして光を当ててしまいがちです。しかし、ハチは明るい方へ向かって飛ぶ習性があるので、光を当てるのは危険です。ハチに襲われないようにするためにも、光を向けないように注意しましょう。

  • 刺激をしない

夜行性のハチもいるので、夜でも油断してはいけません。ハチやハチの巣を見かけたときは、夜でも刺激をしないように気をつけましょう。

  • 近寄らない

不用意にハチに近づいてしまうと、攻撃されることもあるので近寄らないこと、また近づいてしまったことに気づいた場合は速やかに距離を取ることが大切です。

ハチの巣はなぜ夜に駆除するの?

疑問を持つ女性

ハチの巣を駆除するときは、昼間よりも夜のほうが適していると言われています。それはどうしてなのでしょうか?ここからはその理由と、夜にハチの巣を駆除するときに注意することを紹介します。

ハチの巣の駆除に適した時間帯

ハチの巣を駆除するときは、日没から2〜3時間経過したころがベストだと言われています。その理由はつぎの2点です。

  • ハチの活動が鈍ってくるから

ハチは昼間活発に活動しますが、夜になってくると次第に活動が鈍ってきます。暗くなって視界が悪くなったり、気温の低下に伴ってハチの体温が下がったりすることが、その要因です。このようにして活動が鈍ったときのほうが、駆除しやすくなります。

  • 戻ってくるハチからの攻撃リスクが低い

日中は巣から離れて活動しているハチがたくさんいます。その間にハチの巣を駆除しようとすると、ハチが巣に戻ってきたとき、巣が攻撃されていたり、なくなっていたりすることでハチが興奮し、攻撃を受けるリスクが高くなります。夜はハチのほとんどが巣に戻ってきているので、攻撃のリスクを減らせます。さらに、多くのハチが巣に戻っている夜のほうが、ハチを効率よく退治することができます。

夜にハチの巣を駆除する際の注意点

夜にハチを駆除するときの注意点について押さえておきましょう!

  • 匂いに注意する

ハチは、香水や整髪料といった甘い香りに惹かれてくるので、匂いの強い物は身に付けないようにしましょう。

  • 防護服を着る

専用の物を着るのが1番ですが、購入すると高額なので、レインコートで代用しましょう。袖や襟からハチが侵入してこないように、隙間がなく厚手のものがおすすめです。

  • 準備は万全に

手袋や長靴、殺虫剤など、ハチの巣退治に必要なものは事前に調べて準備しておきましょう。

今すぐに駆除したい場合、また自力駆除が難しいと感じた場合は、ハチ駆除の専門業者にすべてお任せすることをオススメします。

まとめ

この記事のポイントとして押さえてほしいのは以下の3点です。

  • 夜に活動する種類のハチもいるので、注意が必要です。また、秋になると夜に活動するハチが増えるのは、交尾などで巣を離れるハチがいるためです。
  • 夜のハチも活動が鈍くなるとはいえ、刺激を与えると昼間同様に刺される危険性が高くなるので、刺激しないように注意が必要です。
  • ハチの巣は夜に駆除するのが適していますが、きちんと対策を取ってから駆除しましょう。

ポイントを押さえて、ハチの被害に遭わないようにしてくださいね!