気温がマイナスになる日が続くと、比較的暖かい地域でも給湯器の凍結トラブルが多発します。
この記事では「給湯器が凍結して破裂してしまった!いったいどうすればいいの!?」とお困りの方に、給湯器が破裂したときの応急処置方法、おすすめの業者や修理費用の相場をお伝えします。給湯器の凍結・破裂事故は、慌てず落ち着いて対処すれば大丈夫です!
目次
焦らなくて大丈夫!応急処置の手順2ステップ
「給湯器が破裂!困った!!」という時に、とりあえずは次の2つのことを行いましょう。これでひとまず安心です。
1.元栓を閉めて水を止める
まず最初に元栓(止水栓)を閉め、水を止めましょう。
元栓は水道メーターボックスのそばにあります。水道メーターボックスのある場所は、家屋の種別によって異なります。
- 一戸建て・・・屋外 四角いフタのついたボックスで敷地内の地面に埋められている
- マンション・・玄関脇の扉(パイプシャフト)の中
- アパート・・・廊下やエントランス付近の共用スペース
元栓はハンドルタイプのものと、レバータイプが主流です。いずれも時計の針と同じ方向に回すと水が止まります。
2.破裂した部分をテーピングする
これ以上被害が拡大しないよう、給湯器の破裂箇所にビニールテープを巻きます。
水濡れ箇所が濡れたままだったり汚れていたりすると、テープの巻き付きが弱くなります。まずは雑巾などで綺麗に拭きましょう。
テープを20~30cmにカットし、水漏れ箇所に集中的にぐるぐる巻きつけます。巻き方がゆるいと水漏れが止まりませんので、引っ張りながらきつく巻きましょう。
【Q&A】ブレーカーや電源は入れたままでいいの?
給湯器の修理は、必ず給湯器の主電源とブレーカーを切ってから行いましょう。
給湯器から漏水すると、給湯器本体の漏電ブレーカーが自動的に落ちるようになっています。しかし給湯器内部の破裂となると、漏電ブレーカーの機能が正常に作動するかどうかわかりません。
水は電気を通すので、電気機器の水濡れ箇所からは漏電する可能性があります。漏電箇所に触れると感電する恐れがありますし、そこから火災が発生してしまう可能性もあるんです!だから、修理前に必ずブレーカーを落とすようにしてください。
応急処置が終わったら、すみやかに修理業者に連絡し、修理してもらいましょう。壊れた給湯器を使い続けると、一酸化炭素中毒の発生など重大な事故に発展する危険性があります。
修理依頼の方法とその費用
業者に修理を依頼したいけど、どこに依頼すればよいか、修理費はいったいいくらかかるのかなど不安は多いですよね。
ここからはおすすめの業者や費用相場、保険適用についてご説明します。
修理依頼は業者に連絡しよう!
給湯器の故障は必ず業者に修理してもらいましょう。オススメしたい修理業者は次の3つです。
これらの業者はスピード対応していることに加えて、アフタフォローも充実。安心して依頼できるんです!中でも「湯ドクター」は、24時間365日受付で全国どこでも対応してくれますので、特におすすめです。
火災保険は適用されない…気になる修理の相場とは
給湯器の外側の配管の故障や、パッキンの交換程度であれば修理費用は1~2万円程度で済むこともあります。
しかし、給湯器内部の配管の破裂となると、修理費用は4~6万円程度か、場合によってはそれ以上かかってしまうかもしれません。
また凍結による給湯器の破損は火災保険が適用されません。修理代金として、ある程度まとまった額のお金の準備が必要です。
火災保険によっては「電気的機械的・事故特約」というオプションがあります。これに加入していると保険が適用されることがありますので、保険会社に確認しましょう。
【Q&A】賃貸では誰が修理費を負担するの?
アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいる場合でも、凍結による故障は入居者の過失になってしまいます。そのため修理費は入居者が全額負担するケースが多くなっています。
給湯器が故障したら、まずは契約内容を確認し、大家さんや管理会社に相談してみましょう。
これで破裂の心配ゼロ!給湯器の凍結予防策
寒い時期に給湯器が使えなくなると、本当に辛いですよね。「給湯器の故障はもうこりごり。」そんな方のために、自分でできる給湯器の凍結予防策をご紹介します。
外気温が0度を下回るような時期は、次の3つのいずれかを行いましょう。
- 夜間に給湯器の電源を切らない
- 水抜きを行う
- 配管にタオルを巻く
給湯器本体には、外気温が下がると自動的に作動する「凍結防止機能」がついています。それを稼働させるために、寒い時期は電源はつけたままにしておきましょう。
古いタイプの給湯器には凍結防止機能がついていないこともあります。その場合は次のような手順で水抜きを行いましょう。
- 電源プラグを抜かず、運転スイッチだけを切る
- ガスの元栓と給水元栓を閉める
- 台所・浴室・洗面台などの蛇口を全開にする
- 給水・給湯水抜き栓を開け、給湯器の水を抜く
- 水抜きが完了したら、最後に電源プラグを抜く
また、外に出ている配管にタオルを巻いておくことも凍結予防になります。
まとめ
給湯器が破裂したときの対処法、おわかりいただけたでしょうか。
この記事のポイントとしておさえてほしいのは以下の3点です。
- 給湯器の破裂が発覚したら、止水栓を閉め、破裂箇所にテープを貼る
- 応急処置が終わったら、すぐに修理業者に連絡する
- 2度と凍結しないよう凍結予防策を実施する
記事を参考に、給湯器が破裂しても慌てず対処してくださいね!