「ハクビシンの足音がうるさくて眠れない!」
「家族が噛まれたりしないか不安…」
夜中になると天井裏から聞こえてくる足音。
上にハクビシンが歩き回っていると思うと、家でゆっくり過ごせませんよね…。
ハクビシンで困っている被害者は、あなただけではありません!
世間の声をきいてみると、悩んでいる方は意外と多いんです。
天井裏の生物はハクビシン確定だわ…動画見たら声が一致してた。しかも子供産んでるし…駆除しないと。
— ネモフィラ (@AnimalBatch) 2019年5月3日
天井裏から異音😣
またまた駆除業者を呼びましたー⚠
ハクビシン5匹いるらしー😣
まずは親いっぴき pic.twitter.com/mbc70rcylr— .みっちゃん🐶🌈 (@minion_9277) 2018年12月27日
こんにちは!スミカル編集部員の浅井です。
かくいう私も、ツイートしている方々のように家にハクビシンが出はじめ、それから1ヶ月も戦いつづけたことがあります。
今までネズミすらいなかったのに、ネコより大きくてうるさいやつが住み着くなんて思いもしないですよね…。
どうすればいいのかオロオロしちゃいます。私もそうでした。
ハクビシンというと、いわゆる田舎にいるイメージを持っているかもしれません。
ですが近年、都内を中心に全国の都市でかなりのハクビシン被害が発生しています。
最悪の場合、天井が腐ってしまう重大な被害がおこることもあるんです!
こんな被害を起こさないためにも、「早めに駆除したい!」と思うはず。
ですがお待ちください。
実はハクビシンを勝手に駆除・捕獲すると、罰金がかかるかもしれないんです。
そのため、しっかりと手順を踏んで自力駆除する必要がありますよ!
この記事では、家にハクビシンが住み着いた方に、
- ハクビシンによる恐ろしい被害
- 自力駆除の方法や対策グッズ、駆除するときの手続きの流れ
- 行政や業者の駆除はどうなのか?
をご紹介します。
「どうにかして自力で駆除して、不安をなくしたい!」
…そんなあなたにピッタリな情報がたくさんありますよ!
実際に対策グッズを買ってレビューしているので、そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
早く駆除しないと天井が腐る!?ハクビシンの害
この記事を読んでいる瞬間にも、天井裏を歩き回っているハクビシン…。
そんなハクビシンを放っておくと最悪の場合、天井が腐って抜け落ちることがあるんです。
天井が抜け落ちるなんて聞いたことない!とビックリしますよね…。
どんな被害があるのか、「モノ」と「人やペット」にわけてご説明します。
まず、モノへの被害はこちら。
- 天井が糞尿や食べ物の残骸で汚れる
- 溜まった糞尿からカビや害虫が発生する
- 糞尿を放置すると、重みや天井板が腐ることで抜け落ちる
- 天井の断熱材がやぶられ、トイレやねぐらにされる
- 畑や家庭菜園の作物が食べられる
次に、人やペットへの被害はこちら。
- 足音などの騒音でストレスがたまる
- 吸血性のダニ・ノミに噛まれ、一週間ほどかゆみが治らない
- ダニなどの死骸・ふんが原因で、喘息・アトピー性皮膚炎になる
- ヒゼンダニに寄生され疥癬(かいせん)症になる
- ペットが噛まれる(魚は食べられてしまうことも)
こんなに被害があることにびっくりしますよね…。
パッと見ただけで恐ろしい被害ばかりだとわかっていただけると思います。
ハクビシンは天井裏に住み着くことが多いため、天井に被害が集中します。
さらに、ずっと同じ場所にトイレをする習性があるため、抜け落ちるというとんでもないことが起きてしまうわけです。
もちろん、修理も高額で、ひどい場合は5万円以上がかかってしまいます…。
また、ハクビシンは病気の原因になるダニやノミだらけ。
人やペットにとってよくないことは間違いありません。
ちなみに疥癬(かいせん)症という見慣れない病気があるかと思います。
これは、目に見えない小さなダニが寄生することでおきる病気。
人に限らずイヌ・ネコも発症し、赤いブツブツや垢がたくさんできたり、毛が抜けてしまいます。
画像検索すると、衝撃的な画像が多いです…!苦手な方は注意してくださいね!
被害のなかでペットの魚が食べられてしまうとお伝えしましたが、実は私の体験談です。
外に置いてあるみずがめで金魚を飼っていたところ、ハクビシンに食べられているところを目撃してしまいました…。
このように、ハクビシンは恐ろしい被害を生み出します。
ですから、急いで駆除することが大切です!
では、自分で駆除するにはどうすればいいのでしょうか?
自力駆除のいろはをまとめてご紹介!
ハクビシンがおこす被害をふまえて、ここからは自力駆除の方法をお伝えします!
対策グッズを使ってみた感想や、駆除するときの注意点もご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
勝手な駆除は禁止!でも追い出すだけなら問題なし
自力駆除にかならず関係するのが、「鳥獣保護法」という法律。
この法律によって、ハクビシンの勝手な駆除・捕獲は禁止されています!
もし勝手にしてしまうと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられるんです。
しかし、ハクビシンを傷つけたり捕まえずに、ただ追い出すだけなら問題ありません。
この場合は、法律に触れないように注意しながら作業しましょう!
ちなみに、捕獲・駆除したい場合は、お住まいの自治体に許可されればできます。
この手順はこのあとでご紹介しますね!
自力駆除は、業者に頼むよりも安くすむメリットがありますが、その一方で、
「自力駆除に失敗してから業者に駆除を頼んだ。二度手間だし、余計にお金がかかった」
「天井裏の掃除していたらダニに刺されて、一週間もかゆみが治らなかった」
という失敗談を、私と同じように自力駆除に挑戦した方からよく聞きます…。
次に説明する駆除の方法をしっかりと読んで、いざやるときに失敗しないためにも注意点を意識して作業してくださいね!
ハクビシンを追い出してから侵入を防ぐまで
「せっかく自分でするなら、なるべく安く、効果のある駆除をしたい!」
…そう思っている方は多いと思います。
そんなあなたに向けて、自力駆除の手順や実際に使う対策グッズなどをご紹介します!
これから紹介するやり方は自治体の許可がいらないので、安心しておこなってくださいね。
1.対策グッズで外から追い出す!
まずはハクビシンが嫌がるものを使って、家から出て行ってもらいましょう!
とは言っても対策グッズは種類が多いので、いざ購入すると迷ってしまうと思います。
そのため、ぜんぶそろえても1万円以内で、かつ効果のある3種類のグッズをご紹介します。
煙系・におい系・超音波系の3種類から、自力駆除に成功した私が厳選しました!
ぜひ参考にしてみてください。
<煙系>
煙系は天井裏を煙でみたし驚かすことで、ハクビシンを追い出すことを狙います。
ハクビシンが出入りしそうな隙間から、いちばん遠い部屋をスタート地点に撒きはじめます。
どんどん出入り口の方へ追いやって、ハクビシンを外に出しましょう!
ハクビシン用の煙グッズはありませんが、バルサンで代用することは可能です。
なるべく12〜16畳用など煙の量が多いものをえらび、追い出す効果を高めましょう!
<におい系>
ハクビシンの苦手なにおいを出す忌避(きひ)剤を設置して、再び入ってこないようにします。
設置場所は、ハクビシンが使っている出入り口のあたり。
予防で使うときは、以下の場所に使うと効果が期待できます!
- ゴミ置き場の近く
- 側溝や排水溝
- 屋根まで続いている木
設置するときの注意点は、家の中にもうハクビシンがいないかしっかり確認すること。
万が一まだ潜んでいれば、出入り口に置いた忌避剤のせいで外に逃げ出せなくなってしまいますからね!
忌避剤には、自然由来のにおい成分や、オオカミの尿(!)を使ったものなどがあります。
まずは、私が実際に使ってハクビシンを追い出した商品を写真付きでご紹介しますよ!
この忌避剤は、ホームセンターでも売っています!
効果は2ヶ月もあり、ハクビシンをはじめイヌやネコ、ネズミにも効きめがあるそう。
においの成分は木タールという炭をつくるときにできる液体や、ハバネロ・ニンニクなど。
特に、木タールは動物が山火事のにおいとして本能的に覚えているため嫌っているようです。
まずこちらが外観。
中を開けてみると…
ビニール手袋と忌避剤が入っています。
元から手袋が入っているのは親切でありがたいですね!
忌避剤はカレーのルーのように小分けして密閉されています。
袋の上からかいでみると、ほのかに燃やした炭っぽいにおいや、ハバネロのツンとしたにおいが。
まだ開けていませんが、相変わらず効きそうな感じ!
家のなかで開けると大変なことになりそうなので、外に移動して開封することにします。
開けるときは匂いが手につくため、必ず手袋をつけましょう!
いざ開封!!
開けた瞬間、「うわ、すご!!」…とビックリするほどのにおいが!
炭っぽいような香辛料のようなにおいが一気に鼻を刺激しました!!
ハクビシンに効く理由がわかります。
硬さは、粘土のような少しだけ柔らかい感じです。
つぎに使い方はこちら。
- まずハクビシンがいる屋根裏に、2mごとに等間隔で1個ずつ並べます。
- ハクビシンが家の中にいないことを確認し、ハクビシンの出入り口(床下の通気口など)のまわりに、2m間隔で1個ずつ並べて侵入を防ぎます。
家の大きさや駆除の手順によって、必要な個数は変わってきます。
どちらの工程でも6〜10個ほど使うことが多いので、もし足りなそうであれば複数買っておいた方が無難です!
屋根裏などの屋内やコンクリートの上に設置するときは、画像のようにアルミホイルなどをお皿代わりに敷きましょう!
そのまま置くと、忌避剤の跡がついてしまうかもしれないので注意してください!
もしハクビシンが枝から登ってくるなら、ネットに入れて木からぶら下げると効果的です。
以上が、「強力忌避一番」の使用感です。
使ってみた感想を以下にまとめました!
まずは良い点です。
- 効き目はかなりありそう
- 設置が楽
- 使い勝手がいい
- 効果が長い(2ヶ月間)
- ホームセンターなどに売っているため入手しやすい
- 8個入りで1300円ほどと、他のにおい系忌避剤より安い
- 余ってもファスナーで密閉し残しておける
次に、悪い点はこちら。
- においがきつい(手袋をしてもにおいがつく)
- ペットがいる場合、においを嫌がるかもしれない
ひと通り使ってみて、改めて「安いし使い勝手もいいから便利だな」と思いました!
ですが、付属の手袋を1枚していても炭っぽいにおいがついてしまいます。
気になる方は、手袋を二重にするのがオススメですよ!
それでは次に、私が他にも良さそうだと思った忌避剤を紹介していきます!
こちらは、オオカミの尿100%の対策グッズ。容器に小分けしてぶら下げて使います。
「尿を使うなんて、においがキツそう…」と引いてしまうかもしれませんが、屋外であればそれほど臭くないそうです。
なぜこれが効くかというと、ハクビシンなどの害獣の天敵はオオカミだから。
哺乳類は、遺伝子によって天敵のにおいを不快に感じるようになっているという研究があるほどなんです。(参考元:東京大学大学院 理学系研究科|哺乳類の匂いに対する好き嫌いは先天的に決まっていた)
オオカミの尿のにおいが効果あるのも納得ですよね!
ですがこのにおいは、ペットの犬や猫が怖がってしまうことがあるようです。
ペットを飼っている方は、怖がらないように屋外にぶら下げましょう。
また忌避剤には、カンタンに手作りできるものもあります。
ここでは、犬の毛ボールと木酢液スプレーをご紹介します!
【犬の毛ボール】
この忌避剤は、犬の毛と入れるネットさえあればカンタンに作れます。
犬を飼ってない方は、ペットショップや犬を飼っている方からいただくのがオススメ!
このグッズが効果があるのは、犬がハクビシンの天敵だから。オオカミと同じですね。
15日間も効果が持続した例があるなど、安くても効果が期待できます!(参考元:関東東海北陸農業|ブドウ栽培園におけるイヌの被毛設置によるハクビシン食害防止)
【木酢液スプレー】
炭焼きしたときなどにできる木酢液を、スプレーボトルに入れて撒くだけ。
カンタンに作れて効果が期待できます!
木酢液はホームセンターやオンラインサイトで売っていますよ。
ただ、木酢液は人にとってもキツイにおいなんです…。
においが移りやすいので、間違っても洗濯物のちかくで振りまかないようにしましょう!
<超音波系>
ハクビシンが苦手な超音波を発して、家に近づけないためのグッズです!
人にはあまり聞こえない音を使うため、近所迷惑にならないのも嬉しいですね。
この商品は外国製グッズで、超音波・フラッシュなどを使って動物を追い出すというもの。
品質がいいのに安い優れものです。
人はモスキート音などの超音波を聴くと不快に感じることが多いですが、動物もおなじように感じて嫌がるようです。
ソーラーパネルやUSB経由で充電するタイプで、満充電すれば5〜7日連続で使用可能。
赤外線は10mまで届くため、軽自動車を3台並べたような距離でも反応してくれます!
また、野外で使うため防水機能付きです。
こちらの商品、安くて性能もよさそうなので実際に購入して使ってみました!
海外から輸入しているからか、箱にはへこみが。
ちょっと不安になっちゃいますよね…。
箱を開けてみると…。
本体・日本語の説明書・USB充電ケーブル・地面に設置する際に使うポールが入っていました。
説明書は使い方が詳しく書かれており、輸入品にありがちな誤字や文法の誤りも特にはありませんでした。
少し不安でしたが、安心して使えそうです!
袋から出した本体には大きなキズはなく、頑丈な作りになっています。
裏面はこんな感じです。
バッテリーケースを開けると単三電池っぽいものが入っています。
しかし、これは「ニッケル水素充電池」という充電して使う乾電池。
もし動作時間が短くなったら、単三電池ではなく「ニッケル水素充電池」を新しく買いましょう!
それでは使い方をご紹介します。
設置するときはポールを使って地面にさす・直置き・フックで壁からかけるの3種類から選べます。
今回は地面にさして使ってみます!
①付属しているポールを本体にさし、地面に設置します。
②モード切り替えのつまみを回して電源を入れます。
反応していないときは特に変化はありませんが、手をかざしてみると…。
赤く光って超音波が鳴ります!
③使い方に合わせてモードを変更します。
モード変更のつまみは0〜5まであります。
0:電源オフ
1:13.5-17.5kHzの超音波(ネズミなどに有効)
2:15.5-19.5kHzの超音波(イヌやキツネなどに有効)
3:19.5-23.5kHzの超音波(ネコや鳥に有効)
4:フラッシュと警報音(防犯モード)
5:1〜3のモードを順番に実施(すべての動物に有効)
どの動物もおなじ超音波を聞きつづけると慣れてしまいます。
ですので、基本的にはモード5を設定しましょう!
一方、「超音波を使ったら近所迷惑になりそう…」と心配している方もいると思います。
結論から言うと、人にはまったく聞こえない!というわけにはいかないようです…。
実際に聞いてみると、モード1・2の超音波は「ピーピー」と聞こえます。
モード3の超音波はかすかに聞こえます。
ただ、超音波は年齢によって聞こえるか変わってきます。
モード3の超音波は40代までの方には聞こえる傾向にありますが、50代を超えた方だと聞こえない方が多いようです。
私は30代ということもあり、それなりに聞こえました!
次に説明書に書いていたとおりに、「10mの距離」でも本当に反応するのか試してみました。
まずは5mの距離から動いてみると…。
赤く光って超音波が鳴りました!
さすがに反応してくれるみたい。
次に、10mまで離れて動いてみると…。
おお、ここでも反応しています!
超音波も届いており、しっかりと動いてくれました。
以上が動物撃退機の使用感です。
それでは、実際に使ってみた感想をご紹介します。
まずは良い点から。
- 日本語の説明書付きで安心して使える
- 満充電すれば一週間ちかく使える
- 周波数の異なる超音波を順番に流すことができるため、ハクビシンが慣れにくい
- 3種類の中から設置方法を選べる
- 防水機能がついている
- 動作範囲が広い
次に悪い点。
- 人にも超音波が聞こえてしまう
- ペットも超音波をいやがる可能性がある
以上です!
実際に使うときは、ハクビシンが行動する夜にだけ電源を入れて、歩道に向けないように設置するのがオススメですよ!
2.掃除するときはノミ・ダニに注意
ハクビシンを家から追い出したら、次は天井裏を掃除しましょう!
なぜ掃除する必要があるかというと、ふんや食べ物の残骸が残っているから。
もし放っておくと、カビや害虫がどんどん増えてしまいますよ!
準備するものはこちらです。どれもお家にあるものかと思います!
- マスク
- ゴーグル
- 手袋
- 長袖長ズボンの捨ててもいい服
- ホウキ・ちりとり
- ゴミ袋
- エタノールなどの消毒スプレー
- 新聞紙や雑巾など拭き取るもの
それでは手順をご紹介します。
- ホウキ・ちりとりを使ってふんなどの残骸を集めます。目や口にホコリなどが入らないように注意しましょう!
- こびりついたふんに消毒スプレーを吹きかけ柔らかくします。そのあとに新聞紙などで拭き取りましょう!
- 汚れた部分を消毒スプレーで殺菌します。スプレーを吹きかけたら、しっかりと拭いてあげましょう!
- 掃除が終わったら、マスクや服など使ったものを捨てましょう!ノミ・ダニ・雑菌が付いているかもしれないためです。
これで掃除は完了です!
ハクビシンに荒らされた屋根裏をしっかりと掃除すれば、モノや人への被害を防げますよ!
ちなみに、掃除するときにいちばん怖いのが、ハクビシンの子供を見つけた場合。
残念ですが、この場合は業者に連絡して駆除してもらいましょう。
なぜなら、捕獲することは「鳥獣保護法」で禁止されているから。
自治体の許可がないと手出しはできないんです。
また子供を放っておくと餓死してしまい、害虫などの被害を生み出してしまいます。
ですから、ハクビシンを追い出したら急いで掃除しましょう!
3.隙間を塞いでハクビシンとさようなら
「ハクビシンを追い出して、しっかりと掃除した!」
…それだけではハクビシンはまた戻ってきてしまうんです。
ハクビシンは餌場の近くにねぐらをつくる習性があります。
そのため、あなたの家の近くにゴミ捨て場や畑があれば、ねぐらとしてあなたの家を狙い続けるかもしれないんです…!
しかも、ハクビシンは小さな隙間でも入りこむことができます。
とても参考になる動画をアップされている方がいたので、ぜひ見てみてください!
見た目は可愛らしいですが、寝ている間にせまい隙間から入ってくるのを想像すると恐ろしい…!
実際にハクビシンがどれくらいの隙間を通れるかという実験をしたところ、「8cm四方の正方形」や「直径が9cmの円形」の隙間をくぐれたそうです。(参考元:農研機構|ハクビシンは狭い隙間から侵入できる)
文庫本より小さな隙間からもなんなく侵入してくるのですから、出入り口は徹底的に防ぐ必要があります!
ハクビシンの侵入経路で多いのが、「建物の基礎コンクリートの通風孔」や「軒天井にある換気口」など。
出入り口をふさぐときは、必ず金属製のものを使ってくださいね!
なぜなら、ハクビシンが食い破ったりするのを防ぐ必要があるから。
ふさぐ前には、必ずハクビシンが中にいないことを確認してください!
ふさぐのにオススメで効果的なものは、パンチングメタル!
頑丈で隙間をしっかりと埋めることができますよ!
設置するときは、先の尖ったネジ(ビスといいます)でしっかりと止めましょう!
もし取り付けが難しい場合は、金属製のネットでもOK。
パンチングメタルより強度が劣ってしまいますが、加工しやすいためカンタンに設置ができます!
グルーガンという、樹脂を溶かして塗る道具で固定します。
グルーという棒状の樹脂をセットし、温まったらくっつけたいところに塗るだけ。
とてもカンタンにくっつけることができておすすめです!
百均でも売っていますが、より壊れにくく使いやすいものもありますよ!
さらに屋根から侵入する対策として、屋根へとつながっている枝があれば切りましょう!
ハクビシンは枝をつたって昇ることが多いです。
もし屋根に入れそうな隙間があれば、そこから再び入ってくる恐れもあります!
しかし、ハクビシンはジャンプ力は高いですが、枝から屋根へと飛び移るようなことはできません。
しっかりと切れば、屋根に伝ってくることはありませんよ!
ちゃんと駆除するには自治体の許可が必要
ここまで、許可のいらない効果的な方法をご紹介しました!
しかし、「ハクビシンを追い出したのはいいけど、また戻ってきた!」…なんてことはよく聞きます。
いくら対策しても、家のまわりにハクビシンがいるままなら、また戻ってくる可能性は高いです。
ですので、根本的な解決は、ハクビシン自体の駆除といえます。
ここからは、「しっかりと捕獲・駆除したい!」という方に向けて、自治体への申請や捕獲方法についてご紹介します!
先ほどもお話しましたが、「鳥獣保護法」によって、ハクビシンは保護されています。
そのため、許可を得ずに駆除すると、罰金を支払わなければいけないことも!
では、許可を得るにはどうすればいいのでしょうか?
申請し許可されるまで一ヶ月も!
駆除するにはあなたがお住まいの自治体に相談し、申請をする必要があります。
許可されるまでに一ヶ月前後かかったり、許可されないこともあります。
正直、申請の流れをみるとかなり面倒臭いと感じるかもしれません。
しかし丁寧にご説明しますので、ぜひ一緒に読み進めていただければと思います!
まず、駆除申請する前に以下を確認する必要があります。
- 申請先
- 捕獲に狩猟免許がいらないか
順番に説明します!
「申請先」ですが、自治体によって違います。
役所に電話して確認しましょう!
申請先の一例はこちらです。
- 都道府県
- 市町村
- 環境局
- 保健所
少しややこしいですよね…。
次に、「捕獲に狩猟免許がいらないか」を確かめます。
狩猟免許は動物を捕まえるときに必要で、免許をもらうまでに半年以上かかってしまいます。
お住まいの自治体で捕獲に免許が必須であれば、自分で捕獲するのをあきらめるか狩猟免許を取るしかありません…。
ですが、「自宅敷地内で小型の箱ワナをつかう」のであれば、免許がなくてもいい自治体があります!
箱ワナというのは、ハクビシンを捕まえるときに使うワナのこと。
1〜3万円ほどで売っていますが、自治体で箱ワナを貸出していることが多いです。
借りるときも申請をする必要がありますよ!
申請先や狩猟免許について確認したら、「駆除の申請」と「箱ワナの貸出申請」の書類を提出し審査を待ちます。
審査が終わるまでに一ヶ月前後かかる上、許可されないこともあるので注意してください!
許可までの流れは以上です。
では次に、箱ワナをつかった駆除の流れをお伝えします!
箱ワナを使って捕獲しましょう
自治体から許可を受けたら、捕獲に取りかかりましょう!
準備するものはこちらです。
- 軍手
- 箱ワナ
- 果物(においの強いもの)
それでは手順をご紹介します!
- 中に果物などのにおいが強いものを設置しましょう。
- 軍手を使い、ハクビシンが入りこみやすい「天井裏・出入り口・通り道」などに箱ワナを設置しましょう。(人のにおいがつくとハクビシンがワナに入らないため)
- ハクビシンがかかったら、噛まれないように軍手をつけて、箱ワナごと屋外に移動して処分しましょう。
流れは以上です!
もしハクビシン以外の動物がかかってしまったら、すぐに逃してくださいね!
ハクビシンがかかった場合、その処分法は自治体によって異なります。
例をあげると、業者に任せる・山に返す・安楽死させてクリーンセンターなどの施設に渡すなど。
自治体から箱ワナを借りるときに、ワナの使い方と処分法が一緒に説明されることが多いので、しっかりと聞いて対処しましょう。
自力駆除のやり方は以上です。
ケガに気をつけて、しっかりと対策や駆除をおこないましょう!
行政や業者の方がより効果的
ここまで自力駆除の方法についてご紹介してきました。
ですが、もし失敗したらどうしよう…という不安もあるかと思います。
失敗してハクビシンが住み着いたままになれば、元も子もないですもんね…。
ここからは、そんな不安に悩むことがないように、より効果的な行政と業者の駆除をご紹介します!
まず行政による駆除について。
自治体によっては、行政が駆除をおこなっているところがあります!
おこなっている自治体は多くありませんが、気になる方は役所に電話してみましょう。
また、業者による駆除は、以下の理由からとても効果が高いといえます。
- 専門知識を持っている
- 専用の道具を使っている
- 経験を積み重ねている
業者に頼んだ場合の費用は、被害や敷地の広さによってまちまち。
被害が少なければ、10万円以下で駆除することもできるようです!
早めに依頼することが大事ですね。
もし業者を依頼するときには、4つのポイントで選んでみてください!
- 事前調査が丁寧・無料か
- 見積もりや作業内容をしっかりと説明してくれるか
- 作業開始後に追加の料金を取らないか
- 実績が多いか
このポイントで選ぶと、信頼できる業者が見つかると思います!
例えば、「みんなの害獣駆除屋さん」という業者は、このポイントをしっかりと抑えているのでピッタリかと思います!
しっかりと駆除してもらい、ハクビシンへの不安を無くしましょう!
まとめ
この記事では、家にハクビシンが住み着いて悩んでいる方に、次の3点をお伝えしました。
- ハクビシンを放っておくと、人や建物に被害がおきる
- 対策グッズなどを使えば、許可なしでもハクビシンを追い出せる
- 業者は専門的な駆除をするため、効果が高い
自力駆除では、ただ追い出すか捕獲するかで手順がかなり違うので、しっかりと確認しましょう。
確実な駆除なら業者がオススメ。4つのポイントで業者を判断しましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
しっかりと駆除をおこない、あなたの悩みや不安がなくなることを願っています。