部屋の中でハチに遭遇!侵入経路は?エアコンから入ってきたの?

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窓に止まる蜂

「家の中でハチが出た!ドアや窓を閉めきっているのに、何で…?」

ドアや窓を開けていなくても、なぜか、家の中でハチを見つけることがあります。

そのような場合、いつハチを見つけるか不安になり、落ち着いて家の中で過ごせませんよね。

実は家のドアや窓を開けていなかったとしても、思ってもいないような部分にハチの侵入経路は存在しています。

ですので、ハチの侵入を防ぐためには、その侵入経路を見つけて対策をすることが必要です。

この記事では、意外なハチの侵入経路と、家に入ってきたハチの退治法や巣の駆除の方法について解説していきましょう。

こんなところから!意外なハチの侵入経路

玄関や窓を閉めていたとしても、ハチはエアコン周辺や網戸の隙間、換気扇の間などといった、予想外の経路を通って家の中に侵入してくることがあります。

そのため、どれだけ家のドアや窓を完璧に閉めても、ハチが入ってくる危険性があるのです。

それでは、ハチはどのようにして、意識しないような経路から家に侵入してくるのでしょか。その具体的な場所と侵入の仕方、そして対処法をお伝えしていきます。

エアコンまわり

エアコン

【エアコンまわりからハチが侵入してくる方法】

エアコンの周辺をよく見てみると、ハチの侵入が可能な経路が沢山あります。その侵入経路の一例として挙げられるのが、以下のようなところです。

  • ダクトホースを通すための壁の穴の隙間
  • ダクトホースにできた亀裂
  • ドレンホース
  • 室外機からダクトホースを経由

基本的に家の中と外をつなぐホース類や機械の内部は、虫などが侵入できないような構造になっています。

しかし、この虫の侵入を阻止するための構造に破損が生じていたり、不備があったりすると十分に機能を発揮できず、結果として虫が室内に入ってきてしまうことがあるのです。

また、エアコンのダクトホースは壁に空けた穴を通しているのですが、このホースと壁の間を適切に塞いでいなかったり、何らかの理由で隙間ができてしまったりした場合も、ハチの侵入経路となってしまいます。

【エアコンまわりからのハチの侵入を調べるポイント】

ハチの侵入を確認する場合、特にエアコンの送風部分や、室外機の内部を重点的に見るようにしましょう。そこに隙間ができているようであれば、その部分がハチの侵入経路になっている可能性が高いです。

また、エアコンの内部にハチが隠れてしまっていたり、室外機の内部に巣を作っていたりするケースも多くあります。あまりにもハチの入ってくる数が多い場合は、巣が作られていないかどうかを重点的に確認した方が良いでしょう。

【エアコンまわりからハチの侵入を防ぐ対処法】

エアコンまわりのハチの侵入経路を防ぐ方法は、それぞれの箇所によって違ってきます。

  • ダクトホースを通している穴の隙間

配管の隙間をパテを使って埋める。

  • ドレンホース

市販されているドレンキャップを用意し、それをドレンホースの先端に取り付ける。

  • ダクトホースの亀裂

ダクトホース自体を交換して、隙間のないものへ変える。

  • 室外機

ハチ対策用の殺虫剤や忌避剤を室外機へ吹きかけたり、室外機カバーを取り付ける。

以上のような方法が考えられます。

ただし、室外機に既に巣が作られている場合は、自分で対処しようとせずに、専門の業者を呼んで駆除して貰うようにしてください。無理に駆除しようとすると、故障させてしまう可能性があります。

換気口

壁と排気口

【換気口からハチが侵入してくる方法】

換気扇などの換気口は、壁に直接プロペラが取り付けてあるタイプはもちろん、レンジフードがあるタイプも、ハチが侵入する経路になり得ます。

壁付けタイプのものは、特にカバーなどをしていない場合、プロペラの隙間が屋外と繋がっています。ですので、その隙間を通ってハチが侵入してくるのです。

レンジフードがあるタイプにも、内部にあるプロペラに隙間があるので、そこを通ってハチが侵入することがあります。

ただし、レンジフードタイプの多くは屋内の換気部分にフィルターが取り付けられていて、それがハチの侵入を遮るので、ハチが室内に侵入することは少ないです。

さらに、換気扇はハチが巣を作りやすいスペースがあるという特徴があります。それゆえに、侵入してくるハチ自体が、換気扇に巣を作って棲んでいるというケースも多いです。

【換気口からのハチの侵入を調べるポイント】

換気扇からのハチの侵入を調べる場合、まずはハチの巣ができていないかを確認しましょう。巣ができていれば、高頻度でハチが侵入してくることが予測できます。

さらに、レンジフードタイプの換気扇の場合は、フィルターがずれて隙間ができていないかを見てください。隙間がある場合、そこからハチが侵入してきている可能性があります。

【ハチの侵入を防ぐ対処法】

換気扇からハチが侵入してくるのを防ぐのに便利なのが、防虫用の網やフィルターです。

防虫用の網は、壁付けの換気扇の全体を覆うように取り付けることができます。防虫フィルターは、レンジフードタイプ等の屋外の換気口に貼り付けることができる便利な製品です。

これら網やフィルターを使ってハチが侵入する経路を防げば、屋内や換気扇内部にハチが入ってくることがなくなりますし、巣を作ることもありません

また、蜂蜜や蜜蝋、砂糖等を大量に使用している家も注意が必要です。これらの甘い香りを換気扇から屋外に排出している場合、その香りにつられてハチがやってくることがあります。

ハチを寄せ付けない対策としては、これらの甘い香りがする物の使用を控えることも1つの方法です。

網戸などの隙間

網戸

【網戸やその周辺からハチが侵入する方法】

網戸やサッシは、しっかりと閉めていると思っていても、歪みや破損によって隙間ができることが多々あります。

隙間ができやすい原因としてよく挙げられるのが、網戸の窓枠の高さのズレによるものです。

網戸を動かす際に使われる戸車(ローラー状のもの)は、長年使うことですり減りってしまいます。そのすり減った分が網戸とサッシの間に隙間を作り、ハチが侵入する経路となるのです。

また、網戸の窓枠自体が変形してしまい、隙間ができていることもあります。その部分も、ハチが侵入する経路となるでしょう。

網戸の破損については、網の部分が破れており、その破れた部分からハチが侵入してくるということが考えられます。小さいハチならば、わずかな破損部分からでも侵入することができるので、要注意です。

【網戸からのハチの侵入を調べるポイント】

網戸などをハチの侵入経路として調べるとき、重点的に見なければいけないのは、網戸の窓枠の歪みと戸車のすり減り、網の破れがないかどうかです。

窓枠は、網戸を閉めたときに、サッシや窓との間に隙間がない状態になっているかを確認しましょう。

戸車のすり減りを正確に確認するならば、一度サッシから網戸を外して直接戸車を見て確認すると良いです。

網戸の網部分の細かな破損は、目を凝らさなければ分からないこともあります。ですので、じっくりと観察し、ハチが入ってくるような穴が空いていないかを見てください。

【網戸からハチを入れないための対処法】

網戸からのハチの侵入は、網戸に生じた隙間を塞ぐことで完了します。

網戸の枠に歪みがある場合は新しい網戸枠に交換する、戸車がすり減っている場合は戸車の取り付け部分にある高さを調整するネジを回して、すり減った戸車が適度な高さになるまで調整しましょう。

網部分が破損している場合は、新たに新しい網を購入し、それに張り替えることで対応可能です。

これらの対策に加えて、網の部分にもハチ避けスプレーや忌避剤での対策をしておくことで、よりハチの侵入を防ぐことができます。

屋根裏に通じる点検口

天井点検口

【点検口からハチが侵入してくる方法】

住宅の多くは、屋根裏に入るための点検口という小さい入り口があります。主に押入れの中など、目立たない場所にあることが多いです。そしてこの点検口も、ハチが侵入してくる経路になります。

点検口からハチが侵入してくるケースとしては、ハチが1度屋根裏に入り、そこから点検口の隙間を通じて家の中に入るという経路が一般的でしょう。

屋根裏はハチが過ごしやすい場所でもあるため、点検口からハチが侵入してきた場合、屋根裏にハチの巣ができていることも多いです。

【点検口からのハチの侵入を調べるポイント】

もしも点検口からハチが侵入してきているならば、点検口の蓋がずれていたり破損していたりして、ハチが通れるだけの隙間ができているはずです。まずはその隙間がないか確認をしてください。

さらに、点検口からハチの侵入がある場合、屋根裏にハチの巣ができている可能性も考えられます。ハチに襲われないように注意しながら、屋根裏の巣の有無も確認しましょう。

【点検口からハチを侵入させない対処法】

点検口からのハチの侵入を防ぐ対策としては、点検口の隙間をなくすこと、屋根裏にハチの巣ができているならば、巣を駆除することの2つが考えられます。

点検口の隙間については、単純に閉め忘れやずれがあるなら、しっかりと密閉させて閉じるだけで対策は完了です。点検口が破損している場合は、点検口の蓋を新しくしたりパッキンを取り替えたりするなどの対策を取りましょう。

屋根裏にハチの巣ができているのであれば、巣の撤去をしましょう。

ハチを寄せ付けないための対策

提案する男性

ハチを家に侵入させないためには、家にハチが寄り付かないようにする対策や予防策を打っておくことが欠かせません。その方法の一例としては、以下のものがあります。

  • ジュースなど、甘い香りの飲料の空き缶やペットボトルを洗わず放置しない

ハチは甘い香りがするものに寄ってくる性質があるため、ジュースなどの空き缶やペットボトルを放置していると、その匂いに引き寄せられてきます。空き缶やペットボトルを洗わずに放置するのは避けましょう。

  • 庭の木をこまめに剪定する

枝が多く、葉っぱで多い隠されるような木は、ハチが好んで巣を作ります。そのため、木をこまめに剪定して巣が作られづらい環境にすることで、ハチがやってくるのを防ぐ効果が期待できます。

  • 忌避剤や殺虫剤などを使用する

ハチが嫌いな成分を含む忌避剤として、ハッカ油や木酢液が有名です。また、一部の殺虫剤には、ハチを寄せ付けない効果があります。これらをハチが侵入しやすいポイントに使用すれば、ハチが寄り付くことを防げるでしょう。

ハッカ油や木酢液の使い方を詳しくまとめた記事もありますので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。

ハッカ油を使ったハチ対策について知りたい方はこちら、木酢液について知りたい方は、こちらへどうぞ!

  • 防虫ネットを張る

ハチが寄ってくるのを防ぐ方法として、防虫ネットを張る方法があります。

エアコンまわりや換気扇・換気口まわりに、ハチの侵入経路となりそうな隙間がある場合は、ネットを使って塞いでしまいましょう。

巣を発見!そんな時は・・・?

ハチが屋内に侵入する経路の付近には、ハチが巣を作っている可能性があります。そのような場合、その巣を駆除しなければ根本的な解決になりません

もしもハチの巣ができているのを発見したら、駆除を専門業者に依頼するべきか、自分で対処できるかを判断しましょう。

【巣の駆除を専門業者に依頼をするべき場合】

もしも、以下の点に該当する場合は、迷わず業者に依頼をするべきです。

  • 巣が大きく、働き蜂の数も複数である
  • 駆除しにくい場所に巣が作られている
  • スズメバチやアシナガバチなど、毒性の強いハチの巣である

上記の条件に該当しなかったとしても、少しでもハチの巣の駆除に不安を感じるという場合は、専門業者に駆除を依頼する方が良いでしょう。

【自分で駆除をする際の注意点】

自分でハチの巣を駆除する場合、危険な目に遭わないように、注意点を踏まえて安全に行う必要があります。その注意点として、特に知っておくべき事柄をご紹介します。

  • 防護服や襲われにくい服装を用意する

ハチの毒針に刺されないために、防護服を用意して、刺されない服装を整えておきましょう。自治体によりますが、ハチ駆除用の防護服セットを貸し出ししてくれることも多いです。

また、防護服以外の服装は、ハチが興奮しないように白系の色にしましょう。黒など濃い色にはハチが敵意を向けるため、襲われる可能性が高くなります。

  • 日が沈んでから駆除をする

日中は巣の外にいるハチも、日が暮れると巣に戻ってきます。巣と一緒にハチを丸ごと駆除できるので、駆除作業は夕方以降が適しています。

ただし、光や振動などの外部からの刺激によって、ハチが外に出てくることも多々あるので、その点にも注意が必要です。

  • 巣を速やかに処分する

撤去したハチの巣はゴミ袋に入れて、密閉した状態にしましょう。そして速やかにお近くのゴミ処理センターなどに持ち込んで、処分をしてもらってください。

巣を放置したままにしていると、巣からハチが出てくる可能性があるので、とても危険です。

以上の点に注意しながら、無理をしない範囲で駆除を行いましょう。

こちらの記事では、スズメバチの巣を駆除する際の手順などを詳細にまとめましたので、自分で駆除できる巣かどうかの判断方法も含めて、参考にしてくださいね。

家の中に入ってきたハチはどうする?

困っている女性

家の中に入り込んでしまったハチへの対処としては、家から追い出すか、駆除をしてしまうかの2通りの方法があります。

では、具体的にどのようにして追い出したり駆除したりすれば良いのか、その方法や注意点について解説していきましょう。

ハチの習性を利用して追い出そう!

家の中に入ったハチは、できるだけ自然な形で追い出すことが理想的です。このハチを追い払う際に、ハチの持つ光のある方へ向かうという習性を応用すると、上手く追い払うことができます。

【ハチを追い出す方法】

ハチを追い出す方法として、まずはハチの入った部屋の電気を消したり、カーテンを閉めたりして、部屋を暗くしてください。そして、一部の窓だけ開けて、光が入るようにすると同時に、ハチが出て行く経路を作りましょう。

ハチは光のある方向へ飛ぼうとするので、上手くいけば開けている窓から自然と外へ出て行ってくれます。

これだけのシンプルな手順で、ハチを追い出すことが可能です。この方法だと、ハチのいる部屋から出て待つだけなので、安全というメリットもあります。

【注意点】

ハチを追い払う際の注意点として、ハチを刺激しないようにすることが重要です。

刺激されたハチは、興奮して攻撃をしかけてきます。そうなると、部屋から都合よく出て行ってくれなくなるかもしれません。

追い払うために、つい物でハチを威嚇してしまいがちですが、返って逆効果なのでそれは行わないようにしましょう。

出て行ってくれないハチ。駆除する方法と注意点は?

ハチを追い出そうとしても、時と場合によっては上手く屋内から出て行ってくれないということもあります。そのような場合、止むを得ず殺虫剤などを使用して駆除をする必要があるでしょう。

この殺虫をする際にも、適切な駆除方法や注意点があるので、その点を意識して行う必要があります。

【駆除する方法】

屋内のハチを駆除する場合は、ピレスロイドという種類の成分が入っていれば、ハチ用の殺虫剤でなくても構いません。

ハチ用の殺虫剤は、屋外専用のものが多く、室内で使うと後処理が大変な場合も多いです。

殺虫剤は長めに、ハチに直接かかるように噴射してください。そうすることで、徐々にハチは弱り、駆除することができます。

【注意点】

ハチ用ではない殺虫剤は、ハチ用の殺虫剤と比べると、ハチへの効き目が出てくるまでに、少し時間がかかることがあります。少しでも薬剤がかかればハチは絶命しますので、ハチの動きが止まるまで待つようにするといいでしょう。

また、死骸であっても毒針が出ていて、刺さってしまうことがあります。ですので、ハチの死骸は素手ではなく、割り箸などを使って処分するようにしましょう。

また、殺虫剤は赤ちゃんやペットに悪影響を及ぼす可能性があるため、十分に注意して使用してください。

まとめ

家には扉や窓以外にも、ハチが侵入してくる経路が多々存在しています。そのため、家を閉めきっていたと思っていても、ハチが入ってくる可能性があります。

特に、ハチが棲みやすい環境や、好む香りがする家などは、ハチが寄り付きやすかったり巣を作られたりすることが多いです。ですので、よりハチが家の中に入ってきやすくなります。

ハチが家の中に入らないようにするためには、侵入経路への対策を講じ、そしてハチ自体が寄り付かない環境作りを行うことが重要です。

このような点を踏まえた上で、この記事のポイントとして押さえておいて欲しいのは、以下の3点です。

  • エアコン周辺の隙間・換気扇・網戸の歪みや破損部分・天井の点検口などは、ハチの侵入経路になる可能性が高い。
  • 侵入経路の付近はハチが巣を作りやすい場所でもあるので、巣ができていないか十分に確認する。
  • 家に入り込んだハチは、できるだけ追い払うようにし、それが難しい場合は殺虫剤で駆除する。

これらのポイントを押さえて、ハチの屋内への侵入をしっかりと防ぐようにしてくださいね!