「夜になると屋根裏で動物が走り回ってうるさい…。これって、もしかしてハクビシン?」
「ハクビシンの糞尿で家が汚くなって、もうイヤ!」
家にハクビシンが棲みつき、家を汚されたり家財を傷つけられたりして、お困りではありませんか?1度ハクビシンに棲みつかれると、家に様々なトラブルを運んでくるので、早急な対策が必要です。
それでは、ハクビシンはどのような生態や活動をしているのか、そして被害を拡大しないための対処はどうすればいいのか、という点までお伝えしていきます。
夜行性?どこにいる?ハクビシンの1日
家にハクビシンが棲んでいる形跡があっても、昼間に家の中や近くでハクビシンの姿を見かけることはないかもしれません。なぜならば、ハクビシンは夜行性の動物だからです。
では、ハクビシンは1日を通して、どのようなパターンで活動を行っているのか。昼と夜に分けて、その行動の詳細を見ていきましょう。
昼の行動パターン
夜行性であるハクビシンは、昼間はねぐらで寝たり、じっとしていたりすることが多いです。このように昼間に休息を取ることで、夜の活動に備えます。
野生のハクビシンの多くは、山林などに生息しており、木の中にできた空洞や他の動物が作った巣穴などを巣として棲みついていることが多いです。
しかし、一部のハクビシンは私たち人間の生活圏に生息しており、民家の床下や屋根裏のスペース、倉庫などに巣を作ることがあります。
ハクビシンは暖かい場所を好むので、人間の民家などは過ごしやすい環境なのです。そのため、皆さんの家にも、ハクビシンが棲みついている可能性は十分にあるでしょう。
夜の行動パターン
ハクビシンの活動は、基本的に夜になると活発になります。ハクビシンに棲みつかれた家で、夜にだけ騒音がする傾向があるのはこのためです。
夜になるとハクビシンは、餌を捜し求めたり、繁殖活動を行ったり排泄したりと、様々な活動を行います。ハクビシンの被害も、この夜間の活動によって引き起こされるものです。
さらに、ハクビシンは基本的に単体では行動しません。ハクビシンは群で生活や活動をしている動物ですので、夜間の活動期間も3頭から6頭の複数のハクビシンがまとまって活動を行う習性があります。
ハクビシンを見かけたり、痕跡を見つけたりしたら、単体ではなく複数匹存在していると見た方がいいでしょう。
活動時間
ハクビシンが動き回るのは、日が暮れた夕方以降から日の出までの間です。季節によって日の入り、日の出の時刻は変わるため、太陽が隠れている間がハクビシンの活動時間と考えておけばいいでしょう。
ただし、上記の時間帯、ずっと動き回っているわけではありません。生活拠点であるねぐら以外、たとえば木の穴や屋根裏などの人目につきにくい安全な場所で休憩を取ることもあります。
休憩の時間は短時間です。そのため、少し休憩をすればまた活動を再開し、そして日が昇る頃にはねぐらに帰るという行動パターンを取ります。
行動範囲
ハクビシンは、すみかであるねぐらと、その周辺にある餌場を往復します。近い餌場に行くこともあれば、5kmも遠いところへ一晩で移動することもあるので、行動範囲はかなり広いと考えていいでしょう。
しかも、餌場とねぐらの往復はハクビシンが集団で行います。ですので、天井などの人家にハクビシンが棲みついている場合は、その移動音がかなりうるさいのが特徴です。
このように、ハクビシンは行動力があり、その行動の際には騒音被害を起こす迷惑な存在だと言えるでしょう。
放っておくとこうなる!ハクビシンによる被害
もしも自宅にハクビシンが棲みついてしまったならば、放置しないように気をつけましょう。なぜならば、ハクビシンを放っておくことによって、以下に挙げる様々な被害をもたらすからです。
ハクビシンによる被害
- 田んぼや畑、農作物が荒らされる。特に果物が被害に遭いやすい。
- 家に糞尿を撒き散らして、悪臭被害を発生させる。
- 糞尿で湿った家の建材は腐りやすくなるため、天井が腐った場合は天井が抜けてしまう。
- 湿った建材にカビが発生し、住人に健康被害をもたらす。
- 家の中にある生ゴミを漁り、家を汚す。
- 鋭い歯で家屋や家財道具を噛んで傷つける。
ハクビシンが家に棲んでいると、常にこのような被害に晒されてしまうこととなります。これらの被害は、人命にも関わったり経済的に大きな損害を出したりする可能性もあるので、十分な注意が必要です。
まとめ:被害にあう前に、早めの対策を!
様々なハクビシンの被害にあわないためには、ハクビシンに棲みつかれないように予防的な対策を取ること、既に棲みつかれいる場合は早急に駆除をすることが重要となります。
ハクビシンの被害にあわないために、意識しておくべきポイントは以下の3点です。
- ハクビシンは夜行性であり、臭いのキツイ糞尿するという特徴がある。
- ハクビシンが家に棲みつくと、放っておいても自分から出て行くことはないため、追い出す対策を取らなければならない。
- 駆除をするためには許可や免許が必要なので、認可を受けている専門業者へ相談や作業依頼を行うとスムーズに解決しやすい。
これらのポイントを押さえて、ハクビシンへの対策を取るようにしていきましょう。
みなさんがハクビシンの習性や行動パターンについて知り、不安から解放されることを願っています。