雨漏り修理に保険は使える?火災保険を使って雨漏り修理する方法とは

PR

雨漏りが発生してしまったら、早急に修理が必要です。雨漏りをそのまま放置しておくと、家の劣化がどんどんすすんでしまうからです。

早いうちに修理をしておけば被害を最小限で済ませることができるでしょう。しかし、被害が大きくなると修繕に多くの費用と時間がかかるようになります。

一般的に雨漏りの修理には、修理の内容にもよりますが数十万円から100万円以上の費用がかかると言われています。

それだけの費用がかかるとなると、急な出費に対応できないこともありますよね。ここでは、雨漏り修理に保険を使えるかどうか、適用条件や申請方法について解説していきます。

雨漏り修理には火災保険が使える!ただし条件付き

住宅を新築、購入したときにほとんどの方が火災保険に入っていると思います。火災保険は住宅火災だけをカバーするのではありません。

台風や竜巻、大雨といった自然災害も補償内容に含まれています。他にも、雨漏りなどが原因で起こる水漏れもその対象になります。

火災保険の適用条件

火災保険で雨漏り修理を補償してもらえます。しかし、雨漏り全てが対象にはなりません。補償を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

①自然災害による雨漏りである

雨漏りが起こる原因は複数考えられます。原因によっては雨漏りが起こっても、保険が適用されません。たとえば、経年劣化などで起こる雨漏りがそれに該当します。

保険適用されるためには自然災害が原因であることが条件のひとつです。自然災害にもいくつかありますが、たとえば以下のような自然災害が考えられます。

例1)台風や竜巻などの突風で漆喰が破損

漆喰とは屋根瓦などの接着剤として使用されています。それが突風や強い風で剥がれしまうことがあります。これが原因で火災保険による補償が認められたケースは多いようです。

例2)強風で起こる棟板金のゆがみ

屋根の種類によっては天井部分に棟板金が使われています。ここに浮きやずれが発生してしまうと、雨漏りが起こりやすくなります。これも、火災保険が適用されることが多い事例のひとつです。

例3)雪の重みで雨樋が曲がった

近年あまり雪が降らない地域でも、大雪に見舞われることがありますよね。大雪による重みで雨樋が変形することがあります。曲がってしまった部分から雨水が漏れると、雨漏りが起こりやすくなります。

他にも強い地震によるダメージや、竜巻による被害などさまざまな状況が考えられます。ただし、同じような状況でも場合によっては保険適用が認められないこともあります。

②被害が起きてから3年以内であること

雨漏りの被害が起こっていてもしばらく気が付かないこともありますよね。しかし、雨漏り被害の保険申請には期限があります。

雨漏りの修理が必要になってから3年以内に申請することが条件のひとつです。もしも、その期限を過ぎてしまったら、補償が受けられないことも考えられます。

そのため、万が一見過ごしてしまったら大変です。大きな自然災害が起こったときは、雨漏りの有無を点検しておくと安心ですね。

また、3年以内とはいっても保険会社によってその期限が異なります。一般的には3年ですが、それよりも短いこともあります。加入している保険会社の条件をチェックしておきましょう。

③修理費用が20万円以上であること

保険会社の補償内容をチェックしてみると、「20万円以上対象」といった文面を目にすることがあります。

この文面を見て勘違いする方が少なくありません。修理費用が20万円を超えた分だけ補償されると受け取ってしまうからです。

これは20万円以上の修理費用が発生したときに、補償してくれるという意味です。そのため、20万円以下の修理は補償対象とはなりません。

もしも修理が21万円だった場合は、条件を満たせば全額補償が受けられるでしょう。

実際、雨漏りの修理には20万円以上の費用がかかることがほとんどです。ですから補償内容の「20万円以上」という文面は、あまり気にすることはないと思います。

また、保険によっては自己負担額が決まっていることがあります。たとえば、自己負担額を5万円と決めておくとします。

そして、修理費用が30万円かかったとします。その場合、修理費用30万円から自己負担額5万円を引いた25万円が受け取れます。

さらに、自己負担額よりも損害額が小さいときも保険金を受け取れません。補償の条件は、保険によって変わってきます。

補償を受ける前にまずは、補償を受ける条件について確認しておくようにしましょう。

自然災害かどうか判断がつかないときは、雨漏りのプロにきこう

雨漏りの発生原因が自然災害であるかどうか、自分で判断できないこともありますよね。そのような場合、保険会社に連絡していいかどうか迷うでしょう。

実は、雨漏り修理についてその原因を調べるのは簡単ではありません。たとえば、台風など自然災害が起こり、雨漏りに気がつくこともあるでしょう。

しかし、よく原因を調べてみると屋根の経年劣化がすすんでいたことで、雨漏りが起こっているという事例もあります。

雨、雪、雹といった自然災害が原因で雨漏りが起こることもあります。それでも、判断が難しいことがあります。

一方で、経年劣化だと思っていたら、実は自然災害が原因で雨漏りが起こっていたということも報告されています。

他にも、工事が原因で雨漏りが起こることがあります。たとえば、ソーラーパネルの設置やリフォームなどです。これらも、火災保険の適用原因はなりませんので注意しましょう。

それは、外壁や屋根などのひび割れといった不具合や劣化が考えられるからです。それらが、自然災害が起こる前からあった場合、自然災害が直接の原因でなくなってしまいます。

このように、自分で明確な原因について調べることは簡単ではありません。雨漏りの原因について調べてくれる業者や会社もあります。自分で雨漏り原因について判断できないときは、プロに聞いてみましょう。

プロに依頼するメリットは以下の通りです。

  • 雨漏り原因を特定
  • 危険が少ない
  • 被害を最小限に抑えられる

雨漏りの原因を正確に特定してもらえるのが最大のメリットです。また、雨漏りの場合屋根や天井から起こっているケースがほとんどです。

自分で屋根や天井をチェックするのは危険が伴います。プロにお任せれば安心、安全です。そして、被害を最小限に食い止められるようにもなります。雨漏りによる被害は目で見える部分だけではありません。

壁の内側など気が付きにくい部分にも、被害が起こっていることがあります。プロに調べてもらうと、早く雨漏りの被害や実態に気が付くことできます。

プロは、専門的な器具を使って雨漏りをチェックしてくれます。素人では気が付かない部分の雨漏りが見つかることもあるのです。

おかげで雨漏りの被害を拡大せずに済むでしょう。

悪徳業者には注意

雨漏りについて、チェックを依頼する場合は業者選びに注意が必要です。

中には、保険金を利用しようとする悪徳業者がいるからです。たとえば、以下のようなケースが報告されています。

  • 業者が代理申請していなかった
  • 申請は絶対通ると言われたのに、自己負担となった
  • 追加工事が発生し費用を請求された
  • 業者を解約しようとしたら解約料を請求された

このような被害に遭ったケースが少なくありません。悪徳業者に依頼してしまうと大変です。保険適用ができなくなる可能性も出てきます。さらには、高額な修理費用を請求されることも出てきます。

悪徳業者に依頼しないためにも、良い業者を選ぶポイントを理解しておきましょう。

  • 雨漏り修理の調査と原因特定が明確
  • 高い技術力を持っている
  • アフターケアや保証が充実
  • 雨漏り修理の経験が豊富

優良業者を見つけるには口コミをチェックするのも手段のひとつです。実際に業者を使用した方の口コミは、参考になります。

実際に業者に来てもらって見積もりを取ってもらいましょう。そのときの対応や調査のやり方をチェックしてみます。質問や疑問にも丁寧に対応してもらえると、信頼が持てるでしょう。

新築(10年以内)であれば、住宅瑕疵担保責任保険が適用される

新築の住宅(一般的には築10年以内)の場合、火災保険以外にも補償が受けられることがあります。

それは、住宅瑕疵担保責任保険です。瑕疵(かし)とは、簡単に言うと欠陥のことを意味します。

この保険は住宅を守るための保険です。国土交通省が指定した住宅瑕疵担保責任保険法人に保険料を支払って、保険料契約を結びます。

新築住宅に欠陥がありそれが原因で雨漏りが起こってしまうことがあります。その場合、住宅瑕疵担保責任保険から補償が受けられます。

新築で雨漏りしてしまった場合、経年劣化が原因である可能性は低いでしょう。そのような場合、欠陥が原因であることが考えられます。

新築で雨漏りしたときは、火災保険ではなく住宅瑕疵担保責任保険が適用される可能性が高いです。

どちらの保険に申請するのかを調べる必要があるでしょう。雨漏りが起こったら業者に連絡をして、原因を調査してもらうと安心です。

火災保険を適用して雨漏り修理をする流れ


自然災害が原因で雨漏りが起こった可能性が高いとき、保険会社に手続きを取りましょう。

雨漏りを修理するときの申請手順について解説していきますね。

保険を申請する手順

まず、やるべきことは保険会社への連絡です。保険会社の担当窓口に電話をしてみましょう。保険会社の担当者に雨漏りの状況を伝えると、案内や書類が届きます。

このときにある程度詳しい状況を説明できることが望ましいです。そこで、保険会社に連絡する前に業者にみてもらうのがおすすめです。被害の状況やおおよその修理額を伝えられるようにしておきましょう。

修理業者に相談するときは、雨漏り修理を火災保険で補償してもらいたいということを伝えておきます。すると、業者は被害箇所の写真や見積もりを出してくれると思います。

必要書類

保険会社に連絡をすると、その後案内が指定された住所に送られてきます。保険会社に提出するのは以下の5つの書類です。

  • 保険証券
  • 損害見積書
  • 損害状況写真
  • 保険金請求書
  • 事故状況説明書

保険会社に提出する書類の中に、損害見積書と損害写真があります。雨漏りが起こっている箇所を撮影して、書類に必要事項を記入しましょう。必要書類が準備できたら、保険会社に送付します。

保険会社からの調査

書類を保険会社に送付後に、保険会社が調査にやってきます。実際の被害状況を調べて、保険適用になるかどうかを調べるためです。

調査は抜き打ちではなく、被保険者立ち合いのもとで行われます。調査の前に連絡がいくと思うので、都合の良い日を伝えましょう。保険会社の担当者だけでなく、雨漏り修理のプロと共に調査に来ることがほとんどです。

調査後の流れ

保険会社の調査が終了してから、後日保険会社より調査の結果が伝えられます。保険が適用されるときは、保険金の支払いについて連絡がくるでしょう。

保険料が支払われるときは、約1か月で振りこまれることがほとんどです。

雨漏り&保険についてよくある質問

雨漏りや雨漏り被害をカバーしてくれる保険について、疑問や不安を持っている人も多いですよね。 ここでは、よくある質問と答えを紹介していきます。

火災保険と火災共済の違いって?

火災保険と似ているサービスに「火災共済」があります。火災共済とは共済組織によって提供されている火災保険のようなサービスです。

火災共済でも火災保険と同じような補償が受けられます。同じようなサービスですが違いがいくつかあります。

①運営母体の違い

火災保険が損害保険会社により提供されています。一方で火災共済はJAや農林水産省といった非営利団体によって提供されています。

②契約の形

火災保険は契約者と損害保険会社が1対1で契約を結びます。一方で火災共済は共済組織と契約者の1対1ではありません。複数の加入者と共済組織によって契約が結ばれます。

③補償内容の自由度

火災保険では特約や補償内容について、契約者がある程度自由に決められます。自分にとって不要となる補償は外すこともできるでしょう。

一方で火災共済は、複数の契約者がほぼ同じ内容で保険契約を結びます。補償内容のシンプル、掛け金が安いのがメリットです。しかし、個人で補償内容を自由に設定することが難しいのが難点です。

事故状況を表す「罹災証明」ってなに?

雨漏りや地震などが起こったときに、その被害状況を証明する必要が出てくることがあります。それが「罹災証明」です。

罹災証明とは市町村などの地方自治体によって発行される証明書です。地震などで建物が崩壊したときなど、その程度を証明してもらえます。

罹災の状況は地方自治体が調査するのが基本です。火災保険の補償を受けたいときは、その内容によって発行先が異なることがあります。

火災による被害をうけたときは消防署が罹災証明を発行します。大雨や台風といった自然災害に関しては地方自治体が発行します。

罹災証明を発行してもらうときは、自分が住んでいる自治体の役所で申請しましょう。役所で罹災証明書の発行願いに記入します。

窓口では身分証明書とともに、証明書を依頼します。そのため、運転免許証や保険証といった身分証を忘れないようにしましょう。

また、罹災証明はすぐに発行してもらえるわけではありません。場合によっては現地調査が必要になるからです。

現地調査は地方自治体が指定した鑑定人が行います。その審査の結果に応じて、罹災証明が発行されます。

罹災証明を発行してもらえると、保険会社に証明書として使用できます。それ以外にも、国民健康保険料の免除が受けられます。さらには、地方自治体や銀行、その他金融機関から無利息や低金利で借り入れができます。

まとめ

雨漏り修理の費用を火災保険で補償してもらうには、以下の点に注意しましょう。

  • 補償内容の確認 加入している保険によって、火災保険の補償を受ける条件が異なります。契約内容をよく確認しておき、不明点は保険会社に問い合わせましょう。
  • 原因を調査してもらう 火災保険の適用を受けるには、雨漏りの原因が重要ポイントです。基本的には自然災害が原因であることが条件です。自分で判断するのは難しいので、業者に依頼しておきましょう。
  • 手続きの流れを理解する 保険会社への手続きをスムーズに行うためにも、その流れを理解しておきましょう。
  • 優良業者を探す 雨漏りで火災保険が適用されるかどうかは、その原因が重要なポイントです。雨漏りや屋根や天井など高所から発生します。 そのため、自分で屋根や天井に上がって原因を調査するのは危険です。しかも、素人が原因を特定することは難しいのです。 だからこそ、信頼のおける業者を選ぶことが重要になってきます。雨漏り修理の実績豊富で、信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。