「夜になるとガリガリ気味の悪い音がするし、玄関先はコウモリの糞だらけ…。」
あなたは、早くなんとかしなくては…と思いながら、今まさにコウモリ駆除のことを考えているところではないでしょうか。
しかし、コウモリは法律で守られた動物です。駆除する場合は、勝手に捕まえたり、傷付けないように注意しなければなりません。
そこで、コウモリを傷つけずに追い払うために有効なのが、コウモリが嫌う「ハッカ油」を使った駆除方法です。
「ハッカ油は本当にコウモリ駆除に効果があるのか?」
「実際に使う場合、どう使えばいいのか…」そんな疑問にお答えしていきます!
スプレーの作り方から使い方まで詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、もしもあなたが「今すぐにでもコウモリを追い出したい…!」とお考えであれば、プロの駆除業者へ依頼してみましょう。
オススメは電話一本で駆けつけてくれる「みんなのコウモリ駆除屋さん」です。気になる方はチェックしてみてください。
それでは、コウモリ駆除グッズについてお伝えしてまいります!
目次
コウモリ駆除に本当に効果があるグッズ
コウモリを追い払うには、コウモリが苦手にしているものを知っておく必要があります。
しかし中には、一般的にコウモリ駆除に効果があると信じられているものであっても、実際にはあまり期待できないものもあります。
コウモリ駆除では、実際に何がコウモリ駆除に効果的なのかを知った上で対策を取ることが重要になります。
まずはコウモリ駆除に有効なもの、そうでないものを説明していきます。
コウモリ駆除に効果があるもの
コウモリはミントやハッカ油などハーブ系の匂いやナフタレンの匂いを嫌います。特にハッカ油は、忌避剤の成分としても使用されているので、適切なタイミングで使用すればコウモリ駆除に効果があると考えられています。
現に、コウモリ忌避剤として使われているグッズには、ミントやハッカの成分が多く含まれています。
※ナフタレンは発がん性があると疑われる他、アレルギー性皮膚反応や眼刺激、血液や気道などへの障害を引き起こす恐れがあります。コウモリが嫌う匂いの一つではありますが、駆除に使用するのはおすすめできません。
コウモリ駆除に効果が期待できないもの
コウモリは自分の出す超音波の反射を聞き取ることで、仲間や障害物にぶつからないようにしたり、エサを探したりします。これをエコロケーションと言います。
このエコロケーションを乱すことによってコウモリを追い払う方法が効果的である、と一般的には信じられています。しかし、実際には効果はあまり期待できないと考えられているものも多いので注意しましょう。
CDやDVDの光反射
例えばCDやDVDを軒先などにぶら下げることにより、光反射でコウモリのエコロケーションを乱すという方法がありますが、実際にはCDやDVDによる光反射で超音波が乱れることはありません。
磁石が持つ磁力
また磁石の磁力を使ってエコロケーションを乱すという方法もありますが、超音波は磁石の磁気の影響を受けないため、コウモリ対策には効果がないと考えてよいでしょう。
その他:超音波発生機は、正しく使用するのが難しい
超音波発生器は一定の効果があるのでプロが使用することがありますが、コウモリの発する超音波の波長を理解した上で当てなければ意味がありません。そのため素人では使いこなすのは難しいと言えるでしょう。
また安価な超音波発生器では効果を出すのが難しく、それなりの超音波発生器を用意する場合は、その分費用がかかるというデメリットがあります。自力での駆除に使用するのはおすすめできません。
子育て時期の駆除はNG!コウモリ駆除にオススメの時期
厄介なコウモリはどんな手を使ってでも、すぐにでも駆除したいですよね。
しかしコウモリを駆除する際は気をつけなくてはならない点があり、知らずにいると法律を犯してしまうことがあります。
駆除を成功させるために、コウモリの前提知識を知っておきましょう。
コウモリを無断で捕まえたり殺したりしてはいけない
糞害を引き起こすコウモリは厄介な害獣だと思われがちです。しかし実際は、農作物に被害を与える害虫をたくさん食べてくれる益獣として分類されています。そのためコウモリは鳥獣保護法で守られているのです。
鳥獣保護法において、許可なく対象動物を殺傷もしくは捕獲などすることは禁じられています。つまり糞害に悩まされているからと言って、勝手にコウモリを殺したり捕まえたりすることはできないということになります。
「それなら、コウモリに対して何もできないの?」と心配になるかもしれませんが、だからと言ってコウモリを放置しなくてはならないということではありません。
私たちがコウモリ対策としてできるのは、コウモリをその場から追い出して、二度と被害に遭わないために予防することです。
コウモリの糞害は建物だけでなく人間の健康にとっても大きなダメージとなるため、しっかりと対策を取ることが大切です。
コウモリ駆除に適切な時期はいつ?
コウモリを駆除する場合は、適切なタイミングで駆除することが重要になります。何故ならコウモリには「駆除に適さない時期」があるからです。
コウモリはエサとなる虫が増える夏になると繁殖期を迎えます。産まれたばかりの赤ちゃんは1ヶ月ほど飛ぶことができないため、この時期に駆除をしても全てのコウモリを追い払うことはできません。
それどころか室内に取り残された赤ちゃんが死んでしまうと、そこからダニやノミ、寄生虫などが大量発生してしまい、アレルギーなどの二次被害を引き起こす可能性があります。子育て中のコウモリ駆除は避けましょう。
またコウモリは寒さに弱く、冬になると冬眠してしまいます。冬眠に入ったコウモリは動きが鈍くなってしまうため、追い出すことが難しくなってしまいます。
無理に追い出そうとするとコウモリを傷つけてしまう可能性もあるため、冬眠中の駆除は避けた方が無難です。
上記の点をふまえて、駆除は、冬眠後~繁殖期前の4~6月、繁殖期後~冬眠前の9~10月の間に行うのがおすすめです。
ハッカ油を使ってコウモリを巣から追い出そう!
コウモリはハッカの匂いがとても苦手です。ハッカ油を使ったコウモリを追い出す方法を紹介します。
作り方や追い出す手順など、知らずにいると思わぬ失敗を招くことになります。なるべく少ない労力で駆除作業を終えられるよう、予備知識を蓄えておきましょう!
コウモリを追い出す手順
コウモリはやみくもに追い出しても失敗する確率が高くなってしまいます。タイミングを見計らった上でしっかりと手順を踏むことが大切です。
1.夕方以降にコウモリを忌避剤で追い出す
2.糞の掃除をする
3.すぐに侵入経路を塞ぐ
4.その後の対策を行う。
以上の通りです。順番が前後すると失敗するリスクがあります。コウモリを追い出したらすぐに侵入経路を塞ぐようにしましょう。
コウモリは夜行性なので昼間は大人しく夕方になると動きが活発になります。コウモリが外に出るこのタイミングで駆除を行いましょう。
ハッカスプレー、もしくは市販のコウモリ忌避スプレーを使ってコウモリを家から追い出します。このとき、残っているコウモリがいないかどうかしっかりと確認しましょう。
侵入経路を塞ぐ方法
コウモリは帰巣本能があるので、追い出してもまた同じ場所に戻ってくる可能性があります。コウモリを一匹残らず追い出したことを確認したら、素早く侵入経路を塞ぎましょう。
通気口など空気の通り道が必要な場所には金網やパンチングメタルを使って塞ぎましょう。ヒビ割れなど完全に塞いでも構わない場所はパテなどで埋めます。範囲が広い場合は目の細かい防鳥ネットでカバーします。
夕方以降の作業になるため、薄暗い中での作業になります。高所に登る際は特に気をつけましょう。
安全にコウモリの糞を掃除する方法
コウモリを追い出し侵入口を塞いだからといって安心するのは禁物です。
コウモリの糞には恐ろしい病原菌のウィルスなどが含まれている可能性があります。そのまま乾燥してしまうと風で舞いあがった際に吸い込んでしまう恐れがあるため、糞はなるべく速やかに片づけましょう。
糞を掃除する際は必ずマスクやゴーグルなどを着用し、完全防備で挑みましょう。
ビニール袋を二重にかぶせたほうきを使い、新聞紙などの上に集め、袋に入れてしっかりと密閉します。掃除機を使用すると吸い込んだ糞が塵となって舞ってしまうため、大変危険です。
病原菌をまき散らしてしまう恐れがあるので絶対にやめましょう。
コウモリを追い出した後の対策
コウモリには帰巣本能があるため、同じ場所に戻ってくる可能性があります。
忌避スプレーを撒いておくという方法もありますが、効果持続時間に限りがあるため、置き型の忌避剤を使用する方法が便利です。
コウモリのエサとなる害虫を増やさない工夫も効果的です。日頃から庭の草むしりをこまめにしたり、LEDにしたりすることで、コウモリ被害が再発するのを予防することができます。
ハッカスプレーの作り方
コウモリを忌避できるハッカスプレーは自分で簡単に作ることができます。ハッカスプレーの材料は以下の通りです。
- 無水エタノール…10ml
- ハッカ油…20~60滴
- 精製水…90ml
ハッカスプレーの作り方はとても簡単で、以上の材料を全てボトルに入れてよく振るだけです。
ただしハッカ油をポリスチレン(PS)製の容器に入れてしまうと、ハッカ油に含まれるリモネンという成分が容器を溶かしてしまうのでやめましょう。
ガラスや陶器、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などの容器であれば大丈夫です。
「ハッカスプレーを作るのは面倒だなあ…」という場合は、市販の製品を使用してみるとよいでしょう。
「コウモリ忌避スプレー スーパーコウモリジェット」は、強力ノズルの勢いで最大6mまで薬剤が届きます。そのため屋根裏の奥や戸袋の中など人間の手の届きにくい場所にもピンポイントで噴射することが可能です。
置き型タイプで使用したい場合は、ジェルタイプの忌避剤「バードフリー」がオススメです。
鳥類忌避剤ですが、コウモリにも効果があるため、侵入口付近にぶら下げておくとよいでしょう。
まとめ
できればお金をかけず、お手軽にコウモリを追い出したいですよね!
しかし、もし「自分の力で追い出すのは難しそうだな…」と感じた場合は、お住まいの自治体に相談したり、プロの駆除業者に依頼したりといった選択肢もあります。
失敗しない業者選びの方法はこちらの記事でお伝えしています。
コウモリ駆除にかかる費用相場や業者選びのポイント、駆除の流れまでを徹底解説!
コウモリ駆除に適した時期を逃さないように、また被害が拡大してしまわないように、なるべく早い対処を心掛けましょう。
この記事のポイントとして抑えて欲しいのは以下の3点です。
- コウモリ駆除にはハッカ油が効果的である。
- ハッカ油でハッカスプレーを簡単に作成することができるが、市販のものでも代用可である。
- コウモリ駆除はタイミングと手順がとても重要なので、無理をせずに自治体や業者に相談する。
これらの駆除のポイントをおさえ、コウモリを正しく駆除してくださいね!