雨漏りを確実に止めたい方へ!業者の雨漏り調査方法&自力チェックの方法

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雨漏りを放置していると、家が腐食したりシミが広がったりするなど、様々なトラブルの元になります。だからこそ、どうにかして早急かつ確実に、雨漏りを止めたいですよね。

ですが、雨漏りを確実に止めるには、はっきりとした雨漏りの場所や原因の特定がされていなければなりません。

そうなると、「雨漏りの原因を自力でチェックする方法は?」「業者にチェックを頼むのはどうなの?」など、色々な疑問が浮かんで来ますよね。この記事では、そんな疑問を解決する、雨漏りの確実なチェック方法をご紹介していきます。

確実に雨漏りを止めたいなら、原因不明のまま修理をするのはNG!

雨漏りが起こっているのを発見したら、「早く直さなければ!」と思い、急いで修理をしてしまうこともあるでしょう。しかし、闇雲に修理をするのは避けてください。なぜなら、原因不明のままで修理をしても、雨漏りを完全に止められない可能性があるからです。

コーキングなどでその場限りの修理をすると、一度は雨漏りが止まったように見えます。しかし、雨漏りの根元までは修理できたわけではありません。そのため、根本的な原因が特定できていないと、雨漏りの根元となる場所から再び雨漏りが発生するのです。

しかも、雨漏りが再発すると、修理をした部分が再び雨水で侵食されます。そうなると、前回の修理が無駄になり、再び雨漏り修理をしなければなりません。つまり、原因が特定できていないと、修理と再発を何度も繰り返してしまうでしょう。

修理をする度に費用がかかりますので、原因が特定できない状態の修理は、結果として多額の費用がかさむことが考えられます。それを避けるためにも、確実に原因を特定してから修理をする必要があるのです。

【自力での見つけ方】よくある雨漏りチェック箇所

雨漏り箇所のチェックを自分で行うのであれば、雨漏りが頻繁に起こりやすい箇所を中心にチェックしていきましょう。

しかし、この自力でのチェックを行う上で注意していただきたいのが、その方法は目視で行う点、そしてチェックする際に危険ではない範囲に限定されるという点です。特に、屋根の上の雨漏り箇所を確認する際は、転落などの危険性もあるので十分に注意をしておいてください。

それでは以下に、自力で安全に確認できる、雨漏りが起こりやすい箇所をご紹介していきます。

外壁のひび割れ

家の外壁は、経年劣化や地震、物が当たるなどのダメージが加わることで、ひび割れが発生することがあります。このひび割れが家の中まで通じている程のものであれば、そこから雨水が染み込んで雨漏りになることが考えられるでしょう。

ひび割れは思っているよりも細かなものであることも多いです。そのため、雨漏りをしている箇所を起点として、入念に外壁がヒビ割れている場所を探しましょう。

全てのひび割れが雨漏りに繋がるわけではありません。しかし、ひび割れの幅が1mm以上開いているものを発見すれば、それが雨漏りの原因となっている可能性が高いです。

また、壁の素材にモルタルを使っている場合、ひび割れのリスクが高い傾向があります。その点にも注意して、しっかりと確認しておいてください。

コーキングの劣化

家の防水性を高めたりする際に使われているのが、コーキングです。このコーキングは、施工されてから年数が経過すると、ボロボロと破損してしまうという特徴があります。

このコーキングが破損してしまった場合、その隙間から雨水が染み込み、雨漏りに発展してしまうケースが多いです。ですので、特に築年数が長かったりかなり昔にコーキング処理をしているような家は、その劣化に注意してください。

雨漏りをしている箇所の近くに、明らかに劣化によって破損したコーキングがあれば、そこが雨漏りの原因箇所である可能性が高いでしょう。

コーキングは外壁と外壁の繋ぎ目や、壁に窓枠をはめ込んだ部分、外壁がひび割れた際の修理等で使用されています。そのため、雨漏り付近にあるコーキングの箇所は細かな部分までチェックするようにしてください。

瓦が割れたりずれたりしている

雨漏りは屋根から起こることも多く、屋根からの雨漏りの典型的な原因の一つであるのが、瓦の不具合です。もしも瓦が割れたりずれたりしているようであれば、そこから雨漏りをしていると推測できます。

瓦の下には、ルーフィングといった防水対策がなされていますが、これは経年劣化によって破損する可能性のあるものです。それに、瓦が割れたりずれたりしたままだと、その破損はスピードを増して発生します。

瓦はなかなか割れませんが、それでも築年数の経過した家の瓦ならば、破損する可能性は高いです。それに、新築の家でも、強風や地震などの外的要因でも瓦がずれるというケースは起こり得るでしょう。

天井からの雨漏りは、瓦の部分のチェックをまず行ってみてください。

棟板金が浮いている

屋根の面と面を繋いだ頂点の部分に施されている板金は、棟板金と呼ばれています。この棟板金の不具合も、雨漏りを起こしやすい部分ですのでチェックしておきましょう。

棟板金の場合、それが浮いてしまっていることが多いです。棟板金だけが浮いている場合もありますし、それを固定している金属製のネジが浮いているということもあります。

また、築年数の経過した家の棟板金の場合、棟板金自体が腐食しているというケースも少なくありません。ですので、棟板金自体が浮いているかどうかだけではなく、棟板金そのもの自体に腐食や破損が無いかも確認してください。

漆喰の剥がれ

本瓦の家などは、瓦と瓦をくっつけたり、屋根の頂点部分である棟と瓦の隙間を埋めたりする際に使われています。

この漆喰は、施工したばかりの段階では簡単には剥がれません。しかし、時間が経過するに連れて雨風等の微々たるダメージで劣化し、剥がれてしまうことがあります。この漆喰が剥がれた部分も、雨漏りを起こしやすいポイントの一つです。

漆喰は完全に崩れている場合もありますし、ひび割れをしている状態、目立った外傷は無いが変色している状態などの場合も、雨漏りをするくらいに劣化していることがあります。

瓦屋根の家ならば、漆喰が使用されている箇所を特定してチェックし、そこに何らかの異常が無いか入念にチェックしましょう。漆喰は施工されてから10年くらいで不具合が起こり始めることが多いので、屋根の施工から年数が経過している家は特に要注意です。

天窓

屋根に天窓が取り付けられている家は、その部分も雨漏りがしやすいです。

天窓付近からの雨漏りや水漏れがあれば、天窓の窓枠に使われているパッキンの劣化や、天窓周辺にゴミが溜まっていないか、天窓が割れていないか等の点を目視で確認してみてください。

また、家の屋根の形状によっては、天窓施工のための防水シートが設置されていることもあります。この防水シートが劣化することでも雨漏りが発生するケースがありますので、チェックしておきましょう。

パッキンは10年ほど、防水シートは20年ほど経過すると、それぞれの部位が劣化してきます。それによって雨漏りの発生確率も高くなるので、天窓についても施工から年数が経過したものはより注意して見ておいてください。

谷樋

全ての家にあるわけではありませんが、かなり雨漏りしやすい部分として知られているのが、谷樋と呼ばれる屋根の部位です。これは、二つの屋根の辺と辺が重なり、谷になっている場所を指します。

谷樋で雨漏りがしやすい理由として、谷樋の雨仕舞い部分に使われている板金やコーキングが劣化して穴が空くこと、そして雨や雪が溜まりやすい場所であることが挙げられるでしょう。

板金部分が錆びて穴が空いていたり、コーキングが劣化して傷んでいたりしていないかという点に着目してチェックしてみてください。

以上が目視で確認できる、頻繁に雨漏りが起こりやすい場所の一例です。雨漏りの箇所から推測し、これらの場所を中心にチェックすることによって、雨漏りの原因を発見できるかもしれません。

業者の調査方法にはどのようなものがある?

雨漏りが発生する典型的な場所は、前項でお伝えした通りですが、それを自力で見つけるのは難しいケースが多々あります。なぜならば、雨水が侵入してくる経路は1つだけではなく2つ3つと複数あることが多いからです。そのため、全ての雨漏りの箇所をチェックをするのは、個人ではなかなかできません。

雨漏りをしている場所を確実に探すのであれば、専門業者にチェックを依頼してください。そうすれば、専門的な機材や手法を用いて、確実な雨漏り箇所のチェックを行ってくれます。

では、その専門業者が行う雨漏りの調査方法はどのようなものがあるのでしょうか。それらについて、具体的にご紹介していきます。

目視

一番基本的な調査方法となるのが、目視での雨漏り箇所の調査です。

目視調査においては、まず雨漏りをしている場所を見たり、雨漏りの状態などについての聞き取りを行います。そしてその情報から雨漏りをしている場所を推測し、目視での確認を行うという流れです。

専門業者の行う目視調査は、個人で行うのとは違い、実際に雨漏りをしていそうな場所を触ったり叩いたりして行います。それに、屋根の上だけではなく屋根裏、外壁や部屋の内側の壁なども満遍なくチェックしてくれるのが特徴です。

目視調査のメリットは、費用がかからないケースが多いという点が挙げられます。依頼をする業者にもよりますが、一般的な業者は目視調査をサービスとして無料で行っていることが多いからです。そのため、費用を気にせず、気軽に依頼をすることができます。

一方、そのデメリットとしては、あくまでも目視だけでの調査となるので、雨漏りをしている場所を確実に特定することが難しい点が挙げられるでしょう。そのため、目視だけではなく、その他の調査方法と組み合わせる形で行うのが一般的な方法となります。

目視での調査を行うおすすめなタイミングとしては、費用はかけたくないけれど、業者の視点で雨漏りを確認したいという時です。お試しという感覚で雨漏り調査をして欲しいというニーズをお持ちの方には、適した調査方法となるでしょう。

散水調査

散水調査は、人為的に雨漏りを再現することによって、雨漏りをしている部位を見つける方法です。

目視調査などによって、雨漏りを起こしていると考えられる部位があれば、その可能性のある場所に10分から30分程度の時間、水を流し込みます。そして流した水によって雨漏りと同じ症状が出れば、その部位は雨漏りの原因箇所と判断できるのです。

この調査方法は、雨漏りの原因箇所が特定できるまで、繰り返して行っていきます。

散水調査のメリットは、高い確率で雨漏りの部位を発見できるという点です。また、水道水を使うだけの調査なので、特別な技法や機材を使わず、複雑ではないという点もメリットと言えます。

逆に散水調査のデメリットとして考えられるのは、雨の日に作業ができないという点でしょう。これは、雨が降っている状況を擬似的に作る調査方法なので、実際に雨が降っている場合は正確に調査結果が出せないからです。

また、雨漏り箇所に水を流し込むため、少なからず家にダメージを与えてしまうのもデメリットとなります。

散水調査の費用は、特別な工程が必要ではなく、一般的な価格帯で調査を行ってくれる業者さんの場合は3万円から5万円程度で行ってもらうことが可能です。

なお、水道代についても依頼をした自分持ちの費用となるので、その点についても留意しておきましょう。

発光液調査

外部から侵入した雨水は、散水調査だけではそれを確認することが難しいケースもあります。しかし、そのような雨漏りの経路を含めて調査できるのが、発光液調査です。紫外線調査発光調査と呼ばれることもあります。

この調査方法は、紫外線を当てることによって発光する特殊な液体を使用し、それを雨漏りの原因箇所と推定される部位へ流し込むというものです。そして部屋の内側から紫外線(ブラックライト)を照射すれば、その液体が発光するため、雨漏りをしている原因箇所が確実に分かります。

発光液調査のメリットは、家の中に染み込んだ液体が発光するので、散水調査に比べてより高い雨漏りの照明ができる点です。また、確実性の高い調査ができるので、追加の調査費用や見当違いな雨漏り修理で生じる損害も回避できます。

次に、デメリットとしては、散水調査よりもやや費用が高くかかるという点が挙げられるでしょう。これは特殊な発光液を使用したり、紫外線の機材を用意したりする部分にコストがかかるからです。

この調査にかかる費用としては、10万円から15万円程度が一般的な相場でしょう。しかし、家の状態や調査箇所の範囲が広かったりすれば、25万円程かかることもあります。

前項で紹介した散水調査は、雨の日に調査できませんでした。しかし、発光液調査については、液体が光るという特性から、雨が降っている時にでも調査を行う事が可能です。

また、使用する発光液には、色が複数あります。そのため、雨漏りの原因箇所が複数あるような場合でも、それぞれの原因箇所に違った色の発光液を流し込むことで、どこが雨漏りしているか明確に判断できるのでお勧めです。

赤外線サーモグラフィ調査

赤外線サーモグラフィ調査は、雨漏りが疑われる部位の温度の変化を確認することによって、確実性の高い雨漏り発生箇所を発見する方法です。

その方法は、まず雨漏りが疑われる場所に水を流します。そして次に感度の高いサーモグラフィカメラを使って撮影し、水を流したことで起こる温度変化を可視化するという方法です。温度が可視化された映像の中で、他の場所と温度差が著しい部位があれば、そこが雨漏り原因箇所と断定できます。

赤外線サーモグラフィ調査のメリットは、温度を測定するという特殊な方法によって、より正確な雨漏り箇所の発見ができるという点です。さらに、建物内部の温度も映し出すことができるため、雨水がどのような経路で漏れ出しているのかも把握できます。

しかし、デメリットの面として挙げられるのが、正確な温度変化を撮影するために、細かな距離や角度で行わなければならないという面倒さがある点です。また、凹凸が多い建物の場合、その構造によって雨漏り以外の場所も温度変化が起こりやすいため、正確な測定が難しいことがあります。

赤外線サーモグラフィ調査にかかる費用は、他の調査方法と比較して高額です。一般的には18万円から20万円程の費用がかかります。

精度が高い調査方法であるため、それだけ費用も高くかかると考えておきましょう。

この調査方法を行うのがベストなのは、雨漏りの発生箇所が特定しづらいというケースです。目では見つけられない雨漏りでも発見できるので、原因不明な雨漏りでも、この方法で原因が分かるかもしれません。

どの調査方法が一番良いの?

4つの雨漏り調査方法をご紹介しましたが、ここで疑問として、「結局、どの調査方法が確実で良いの?」という考えが浮かぶかもしれません。その点については、絶対的にこれが良いという調査方法は無いということに留意しておきましょう。

調査方法は、雨漏りの状態によって適したものが変わりますし、それぞれの調査で費用の違いもあります。ですので、業者からの説明を聞いたり、相談をしたりして、自分が納得できる調査方法を行うことが一番です。

それに加えて、この調査を行ってもらう業者との信頼関係も重要となります。そのためには、信頼できる優良な業者を選んで、調査を行って貰うことも意識しておいてください。

信頼できる業者であれば、最適な調査方法の提案を行ってくれますし、費用の面でも良心的な価格で対応してくれます。

大切なのは調査方法という手段ではなく、適切に雨漏りが発見できるかどうかという結果ですので、その点に気をつけながら調査方法を選ぶようにしましょう。

まとめ

雨漏りを確実に止めるために、その原因となっている場所を探す調査方法についてご紹介しました。

分かりやすい雨漏りであれば自力でもチェックできますが、特定しにくい雨漏りのケースが多いです。そのような時は、業者に依頼をして専門的な調査を行ってもらいましょう。そうすることで、確実な雨漏り箇所の発見が可能です。

今回お伝えした雨漏り箇所のチェックについて、重要な点をまとめてみました。

  • 原因を特定せずに雨漏り修理をしても、再発の可能性が高い。
  • 雨漏りは発生しやすい箇所があるので、自分で調査をする時にはそこを中心にチェックしていく。
  • 専門業者に依頼すると、専門的な技術や機材を用いて、精度の高い雨漏りチェックをしてくれるのでお勧め。

以上の点を意識して、確実に雨漏りの発生箇所を見つけ、根本的な部分から雨漏りがしない対処を行ってくださいね。