コウモリの天敵は?アブラコウモリの生態・対策法を知ろう

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木の枝にぶら下がるコウモリ

コウモリが住み着くと、フン害に悩まされることになります。 できれば手をかけずにどうにかしたい…!そんなときにコウモリの天敵となる動物がいてくれたら…と思ってしまいますよね。

「コウモリが家に住み着いているんだけどどうしたらいいの…?」
「どんな動物が天敵になるの?」といった疑問にお答えします。

今回は「コウモリの天敵とアブラコウモリの生態・対策法」についてまとめてみました。

コウモリが寄り付きやすい家の特徴とは

コウモリが寄り付く家にはいくつかの特徴があります。
まずはコウモリが住みつきやすい家の特徴について説明していきます。

①古くて隙間が多い家

コウモリは雨風を凌ぐことのでき、外敵から身を守ることのできる場所を好んで民家に住み着いています。とくに築年数の経った家や、メンテナンスされていない家は、経年劣化によって家のところどころに小さな隙間ができるため、コウモリが住みつきやすい場所であるといえます。

②人が寄り付きにくい場所

天井裏や屋根裏は、人が寄り付かない上に雨風をしのぐ絶好の場所。コウモリが住みつきやすいので、注意しましょう。

③エサとなる昆虫が多くいる

その他、食料となる昆虫類が多いことも重要なポイントとなります。

コウモリは見かけによらず大食いなので、蚊やユスリカ、蛾などたくさんの虫を捕食しています。庭に水のたまった容器が置きっぱなしになっていたり、ゴミ箱の蓋を開けっ放しにしたりしていると虫が集まりやすいので、そうした環境はコウモリにとってエサの多い場所となります。

温かい季節になると外灯や室内灯にも虫が集まってくるので、家の側に外灯が多い場合も注意が必要です。

コウモリの生態

日本には約30種類以上のコウモリが生息していますが、家に住み着くコウモリはアブラコウモリという種類の一種類です。アブラコウモリは主に民家を住み家にすることから別名でイエコウモリと呼ばれています。

アブラコウモリは夜行性のため、夕方から朝方にかけて活動しはじめます。活動時間帯が夜間になるため、夜中の騒音被害に悩まされるケースも多いのです。

そして多くのコウモリが絶滅危惧種に指定されているのに対して、アブラコウモリは繁殖力が強く、あっという間に数を増やします。そのため、家に住み着かれた場合は早いうちに対処する必要があります。

しかしその一方で、農作物を荒らす害虫を大量に捕食することから益獣としてみなされ、貴重な動物として法律で守られています。そのような背景から、自力での駆除が制限されています。

コウモリに天敵っているの?

コウモリは大量の虫を捕食しますが、コウモリを捕食する生き物はいるのでしょうか。

実はコウモリには天敵がたくさんいます。例えばコウモリよりも体の大きな猛禽類はコウモリを捕食します。特にコウモリと同じ夜間に空を飛ぶことのできるフクロウは天敵と呼べる存在です。

他にもイタチやカエル、ネコなどの肉食の哺乳類がコウモリを食べることもあります。またコウモリと同じく狭い隙間に侵入することのできる蛇が巣を襲い、赤ちゃんコウモリを捕食することもあります。

しかし、コウモリは外敵から見つかりにくい場所を選んで住み家にしています。そのため、コウモリが天敵によって駆逐されることは多くないとされています。

コウモリは自力で駆除してもいい?

コウモリは益獣に指定され、「鳥獣保護法」という法律で保護されているため、自力で駆除する場合は傷つけずに追い出すことが絶対条件となります。

鳥獣保護法とは「鳥獣の保護および狩猟の適正化に関する法律」のこと。この法律で守られている鳥獣は、むやみやたらに捕まえたり殺したりすることができません。

許可なく捕まえたり殺したりしてしまうと罪に問われることになるので、注意しましょう。

駆除する場合は、傷つけず追い出すだけ!

コウモリ被害に遭ってしまった場合、私たちにできる唯一の方法はコウモリを巣から追い出すことだけです。コウモリを傷つけずに巣から追い出す方法としては、コウモリが嫌う成分が入った忌避剤を使うのがオススメです。

①コウモリを巣から追い出す

コウモリが活動をはじめる夕方以降にコウモリが巣から離れるのを見計らって、忌避剤を使って巣の中のコウモリを全て追い出します。

②侵入経路をふさぐ

次は巣への侵入口を塞ぎます。

侵入口をそのままにしておくと、帰巣本能のあるコウモリは元の場所に戻ろうとするため、追い出した意味が無くなってしまいます。必ず侵入口を塞いで再発を防ぎましょう。

③コウモリが嫌う環境を作る

さらに家の周辺にある水のたまる容器を片付ける、雑草を取り除くなどしてコウモリのエサとなる虫を寄せ付けないようにすることも再発防止策として有効です。

他にも置き型の忌避剤を侵入口のあたりに置くなど、複数の対策を取ることで、より再発しにくくなります。

フンの除菌・消毒も忘れずに…!

コウモリを駆除した後、コウモリの糞を片付けるのはとても面倒ですよね。しかし、コウモリの糞をそのまま放置するのはとても危険です…!

何故ならコウモリの糞尿にはSARS、二パウィルス感染症、ヘンドラウィルス感染症など、恐ろしい感染症を引き起こすウイルスが含まれている可能性があるからです。

現状日本ではコウモリが感染元となった例はありませんが、今後感染症にかかる可能性がないとは言い切れません。処理する際は直接フンに触れないように注意しましょう。

また、処理した後はアルコール剤を吹き付け、除菌することも忘れないようにしてくださいね!

駆除がうまくいかない場合、無理せず業者に依頼

「自分で駆除してみたけど、うまくいかなかった…」
「そもそも、駆除に必要な道具を集めるのが面倒…」

自分で対処することが難しいと感じた場合は、無理せず業者に依頼するのも一つの手です。

業者に依頼した場合、業者が定める保証の期間内であれば、被害が再発した際に無償で対応してくれるので安心して任せられますよ!

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まとめ



コウモリは帰巣本能を持つため、巣から追い出すことに成功しても再発する可能性が高く、非常に厄介です。

フクロウやイタチ、蛇といった天敵もいますが、コウモリは常に身を潜めているので天敵と対峙する機会はそう多くはありません。

またコウモリの数が多いため、天敵が全てのコウモリを駆逐してくれるわけではありません。 コウモリが寄り付いていることがわかったら、早めに対処するようにしましょう。

この記事のポイントとして抑えて欲しいのは以下3点です。

  • コウモリの天敵にはフクロウやイタチ、蛇などがいる。
  • ただし天敵と対峙する機会はそれほど多くはなく、コウモリの数も多いため天敵による駆逐は期待できない。
  • コウモリの糞尿には感染症のウィルスが含まれている可能性があるため、無理をせずにプロの業者に依頼することも検討する。

これらのポイントをおさえて、正しくコウモリに対処してくださいね!