「夜になると、何かが天井裏を走り回る音がする…。」「物音がうるさくて眠れない…!」
それはハクビシンの仕業かもしれません。
ハクビシンは民家にも棲みつくことがあり、人間にさまざまな害をもたらす可能性のある害獣の1種です。また、ハクビシンは騒音だけが問題ではなく、畑の作物を荒らすこともあり、見つけたときは対策が必要です。
ここではバルサンを使ったハクビシン対策など、ハクビシンへの対応について、詳しく紹介していきます。
目次
ハクビシンにはバルサンが効く!バルサンの使い方について
「ハクビシンを見つけた!」「ハクビシンらしき動物が棲みついている…。」
そんなとき、
「ハクビシンは退治したいけど、あまりお金はかけたくないし、まず自力でできることはないかな?」
と考える人もいるのではないでしょうか。
そこで試してみてほしいのがバルサンに代表される、害虫駆除用のくん煙剤です。ハクビシン対策グッズにもいろいろなものが販売されていますが、害虫などに使用するバルサンが効果を発揮することがあります。
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バルサンをおすすめする理由は3つあります。
- 即効性がある
まずは、即効性があることです。ハクビシンを早く追い出すためには、効き目の速さが重要ポイントになります。
効き目が速いほど、被害の拡大を防ぐ効果が期待できるからです。
- 広く効果を発揮できる
バルサンは広範囲に効果が届くことも、ハクビシン退治に利用できる理由のひとつです。ハクビシンの棲み家を特定するのは簡単ではありません。広範囲に効果を届けることができるバルサンは、効率よくハクビシンを追い出すのに役立ちます。
- 経済的である
ハクビシン対策グッズについて調べてみると、いろいろな種類が見つかります。しかし、中には費用の高い物があり、購入をためらうこともあるでしょう。
その点、バルサンは手頃な値段で購入できることから、試しやすいといえます。
バルサンを使う手順
ここからは、バルサンを使ってハクビシンを追い出す手順を紹介していきます。 まず、バルサンを使う時間帯は夕方から夜間にかけてがおすすめです。それは、ハクビシンが夜行性だからです。
ただし、昼間でもずっと寝ているわけではなく、エサを求めて外に出ることがありますので、夕方から夜にかけて駆除したほうが成功率も高いのです。
1.昼間に確認すること
バルサンでの駆除をする前に、確認しておきたいことが2つあります。昼間の明るい時間帯のほうが確認しやすい上、場合によっては退治のタイミングをずらす必要が出てくるので、早めに確認しておきましょう。
- ハクビシンの出入り口を確認する
まずは、ハクビシンがどこから出入りしているのかを確認しましょう。ハクビシンの出入り口がわかれば、そこを狙ってバルサンを使うことができます。
これは、バルサン使用後にハクビシンが逃げ出したあと、2度と侵入してこないように、出入口をしっかりと塞ぐためでもあります。
ちなみに、どこが出入口になっているかわからないときは、天井部分や屋根の隙間を探してみましょう。
また、天井などにハクビシンの出入り口以外の隙間などが見つかったら、バルサンの煙が漏れないように塞いでおきます。
- ハクビシンの巣があるか、子供がいないかを確認する
もし、ハクビシンの巣を発見することができたら、ハクビシンの子供がいないかどうか確認してください。
なぜなら子供が巣にいると、親も巣に残ってしまう可能性が高いからです。ハクビシンは人間に害を与える動物ですが、鳥獣保護法の対象となっています。
そのため、一時的に保護したり、誤って殺してしまったりすると法律違反となる恐れがあります。ハクビシンが生きているかどうかは、巣を確認するか、足音や鳴き声をチェックするといいでしょう。
また、もしもハクビシンの子供が確認できた場合、成長するまで約10カ月かかります。それまでは、駆除せず待ちましょう。
2.夕方から夜にやるべきこと
夕方になったら、バルサンを用意します。そして、ハクビシンの出入り口から、少し離れたところでバルサンを焚きます。これは、ハクビシンを効率よく出口へ誘導するためです。
ハクビシンが外に逃げ出すタイミングを狙って、出入口を完全に塞いでしまいましょう。
ペットが居る場合でも使えるの?
「バルサンの成分って、ペットに悪影響がありそうで怖い…。」
そんな不安を抱えている人もいるのではないでしょうか?
ペットを飼っている家庭も多いですよね。『ハクビシンは駆除したいけれど、ペットに影響があるのは困る』という人が少なくありません。
くん煙剤の中にはペットに影響が少ないタイプがあります。『害獣忌避剤屋根裏害獣ニゲール』という商品で、ホームセンターやネット通販で販売されています。
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原材料にはよもぎやひのき、どくだみや緑茶といった天然成分を使用しているため、ペットへの悪影響を少なくできます。値段も1,500円ほどと大変お手頃ですので、こちらを試してみるのはいかがでしょうか?
自力で駆除する限界…
バルサンでハクビシンを駆除するメリットも多いのですが、デメリットもあることを覚えておきましょう。
主なデメリットは4つあります。
- 臭い
まずは、臭いです。バルサンは特有の臭いを発しますが、バルサン使用後は周辺がその臭いで満たされます。
この臭いはしばらく残るため、使用したあとは十分に換気をしましょう。
- 煙
煙は、ハクビシンを追い出すためにとても重要ですが、天井などの隙間から煙が漏れ出すことは、デメリットの1つです。煙が漏れ出すことで、バルサンの効果が薄れることもあります。
- 他の害虫の死骸
バルサンはハクビシンだけでなく、広く害獣や害虫に効果を発揮します。
ハクビシン対策で使ったバルサンの影響で他の虫も死んで、死骸が周辺に散乱することもあるのです。
- ハクビシンを殺してしまう可能性がある
ハクビシンの子供がいるかどうかを確認してからバルサンを使用しないと、誤ってハクビシンを殺してしまうことがあるかもしれません。
さきほども紹介したように、子供がいるためにハクビシンが逃げ出さなかったり、逆に親だけが逃げてしまい子供が餓死してしまったりと、いろんな可能性が考えられます。
もしハクビシンを殺してしまったら、それが故意ではなくても罪に問われてしまうので、注意しなければなりません。
バルサン以外の駆除方法
ハクビシンを駆除するときは、バルサン以外の方法も選ぶことができます。
- 臭いを使う方法
ハクビシンの嫌う臭いを使って駆除することもできます。ハクビシンは嗅覚が発達していますので、線香のような強い香り、ハクビシンの天敵の臭いを嗅がせると効果的です。
- 音を使う方法
威嚇音を鳴らすのも効果的です。発砲音などを苦手としていますので、それらを使って脅かすこともできます。
- 光を使う方法
ハクビシンや夜行性ですから、光を使った対策もおすすめです。ハクビシンは色覚が発達しておらず、青い光を認識しやすいといわれています。
青色ストロボやLEDライトを用いることで、ハクビシンを追い出すことができるかもしれません。
- 忌避剤を使う方法
ハクビシンの嫌う忌避剤を使う、というやり方もあります。ハクビシンの天敵であるオオカミのおしっこを利用した忌避剤や木酢液など、ハクビシンが嫌う臭いがいくつかあります。
これらの方法を試すことで、ある程度ハクビシン対策に役立つかもしれません。しかし、残念ながらバルサンと比較すると根本的な解決が難しいのが現状です。それは、ハクビシンが音や光に最初は驚いても、次第に慣れてしまうからです。
早めの駆除が重要!…てっとり早く、業者に頼むのもアリ?
ハクビシンを自力で駆除しようとしても、100%成功するとは限りません。また、ハクビシンの子供がいた場合は、鳥獣保護法に違反しないように、駆除をしばらくあきらめなくてはいけなくなります。
また、自力で駆除するのに不安を感じる人もいるでしょう。万が一駆除できなかったら、誤って殺してしまったらと考えると、怖くて駆除できない人もいるはずです。
ハクビシンの駆除で悩んだときは、業者に依頼するのも手段の1つです。業者は経験豊富ですし、法律のことも熟知していますので、安心して駆除を依頼できるでしょう。
放置NG!ハクビシンの危険な生態と悪影響
「ハクビシンが棲みついているようだけど、もう少し様子を見てから駆除するか決めよう!」と、のんきに考えていませんか?ハクビシンの被害は思っている以上に深刻になることがあるのです。
ここでは、ハクビシンの被害について解説していきます。被害の状況を知れば、速やかな駆除が必要だということがよくわかるでしょう。
- 農作物やごみが荒らされる
ハクビシンは雑食性であり、畑の農作物や生ごみなどを食い散らかします。また、猫や犬といったペットが被害に遭うこともあります。
- 騒音に悩まされる
ハクビシンは夜行性であり、夜になると活発に活動します。天井裏などに棲みついていると、走り回る足音などに悩まされるかもしれません。
- 糞害に悩まされ、さらに病気にかかる可能性もある
糞尿による被害にも気を付けなくてはいけません。ハクビシンの糞による臭いだけでなく、糞にはダニや寄生虫が集まってきてしまいます。
それらを人間が吸いこむことで、アレルギーの発症リスクも高くなりますし、病気に感染する危険性も出てきてしまうのです。
また、ハクビシンは同じ場所に糞をする習性があります。そのため、1か所に糞が溜まってしまい、臭いも強くなり大量の蛆虫が発生することもあるのです。
- 家が汚れたり、もろくなったりする
さらには、糞や尿による影響で家の腐食が早くすすむようにもなります。場合によってはリフォームや修繕で多額の費用がかかるようになってしまうでしょう。
いかがですか?
「やばい…。大きな被害に悩まされる前に、ハクビシンを追い出さなきゃ…!」
と思った方もいるのではないでしょうか。
そこで次は、ハクビシンを追い出すプロについて紹介します!
失敗しない!安全な業者を選ぶポイント
ハクビシンによる被害をこれ以上拡大させないためには、業者に依頼するのがより効果が期待できる方法になります。ハクビシン駆除業者を選ぶときの、ポイントについて紹介していきます。
- 保証がついているか
ハクビシンは駆除したと思っても、再び戻ってきてしまうことがあります。せっかくお金を払って駆除してもらったのに、何度も被害が繰り返されては意味がありませんよね。
万が一、ハクビシンが戻ってきてしまったときにも対応してくれる、保証やアフターフォローがついている業者だと、安心して駆除を依頼できます。
- 法律を遵守しているか
ハクビシンは鳥獣保護法の対象となっています。その扱いには十分な注意が必要であり、それを熟知していることも重要です。
- ハクビシン以外の動物に対応しているか
その姿をハッキリと見たことがない場合、ハクビシンによる被害とは断定できません。他にも、似たような害をもたらす害獣がいるからです。そこで、ハクビシン以外の動物にも対応しているかどうかを確認しておくと、安心です。
まとめ
この記事では、バルサンを使って、自力でハクビシンを駆除する方法を紹介してきました。バルサンを使う上でのポイントは以下の3つです。
- バルサンを使うときは、昼間の確認が重要である
ハクビシンを的確に安全に駆除するためには、昼間にいくつかのポイントについて、確認しておくことが大切です。
とくに、ハクビシンの子供がいると駆除が失敗したり、誤ってハクビシンを殺してしまったりすることがありますので、子供の有無はしっかりと確認しておきましょう。
- 状況に合わせてバルサンを選び、使い方をよく確認する
ペットへの影響が心配な場合などは、バルサンの種類を選ぶことが大切です。また、使い方についても事前に確認しておくことで、スムーズに駆除がすすみます。
- ハクビシンを追い出したら、出入口を塞ぐ
ハクビシンを追い出すことができたら、速やかに出入り口を塞いで、ハクビシンが再び侵入するのを防ぎます。
ハクビシンも、人間に害を与えるために民家に棲みついているわけではありません。雨風をしのげて天敵からも逃れられる民家は、ハクビシンにとって安全で快適な住まいなのです。
しかし、ハクビシンが棲みつくと人間が被害を受ける危険性が高くなります。だからこそ、早めの駆除が肝心なのです。
バルサンは自力でのハクビシン駆除におすすめの方法ですが、それでも解決しないときは、業者に依頼するのが1番です。まずは、業者の無料見積もりをお願いしてみましょう。早めに対策を取ることで、ハクビシンからの被害から解放されましょう!