【ペットボトルで簡単】蜂トラップで蜂駆除&巣作り予防をしよう!

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空のペットボトル

毎年夏前になると家に蜂の巣を作られる被害が増えます。危害を加えたり、むやみに近づいたりしなければ攻撃されることはありませんが、それでも自分の家の近くを蜂がウロウロ飛び回っていると不安になってしまいますよね。

「最近蜂をよく見かけるけど、巣を作られるんじゃないかと心配で…」、「営巣される前にできることはないの?」、「蜂被害を予防したいんだけど…」そんな疑問や不安にお答えします。

今回は「ペットボトルで蜂トラップを作って蜂被害を予防しよう」についてまとめてみました。

自作で簡単!ペットボトル蜂トラップの作り方

カッティングマット上のカッターとハサミ

できればお金をかけずに、簡単に蜂被害を予防したいですよね。じつは、自作の蜂トラップで、危険な蜂に巣を作られるのを予防することができます。

冬眠を終えた女王蜂は、最初はたったの1匹で営巣や産卵を始めます。つまりこの時期に女王蜂を仕留めることができれば、蜂の巣を1つなくすことができるため、蜂被害の予防にもつながります。

この章では自分で作ることのできる、簡単なペットボトル蜂トラップの作り方を紹介いたします。

用意するもの

ペットボトル蜂トラップを作成する際に用意するものは以下の通りです。

  • 2Lペットボトル
  • 千枚通し、もしくは穴あけパンチ
  • カッター
  • 油性ペン
  • 紐、もしくは針金
  • 誘引剤(作り方は次の章で紹介します)

作り方

ペットボトル蜂トラップの作り方は以下の通りです。

  1. ペットボトルの上部に2か所、もしくは4か所に、2cm四方の正方形を書く。
  2. 正方形の中央に横線を入れて漢字の「日」の形にする。
  3. 千枚通しで正方形の四隅、そして中央の横線と縦線の接点、合計6か所に穴を開ける。
  4. 「日」の中の「H」の部分にカッターで切れ目を入れる。
  5. 切った部分の上側をペットボトルの外側に、下側を内側に折る。
  6. 誘引剤をペットボトルの1/4程度まで入れる。
  7. 紐、もしくは針金をペットボトルの首部分にほどけないようにくくりつける。
  8. 誤飲防止のため、「スズメバチ捕獲器」とペンで目立つように記しておく。

以上で完成です。ペットボトルの誘引剤におびき寄せられて中に入った蜂が、そのまま外に出られずに力尽きて誘引剤の中で溺れ死んでしまうという仕組みになっています。

でも、「たとえ捕獲できたとしても、穴から蜂が逃げてしまうのでは?」という疑問が湧きますよね。これに関しては「切った部分の下側を内側に折る」というのがポイントとなります。蜂は壁に沿って移動するという習性があります。そのため、内側に折った部分が返しのような役割を果たすことで、蜂が外に出にくくなるのです。

また正方形の上側を外側に折ることで軒代わりとなり、雨の侵入をある程度防ぐことができます。

誘引剤のレシピ

誘引剤に必要な材料は、酒300ml、酢100ml、砂糖125gです。量を変える場合は、酒(日本酒):酢:砂糖の割合がおおよそ3:1:1になるように調整しましょう。これらをすべてよく混ぜたらトラップに入れます。

ただしこの誘引剤の材料だけでは、トラップにおびき寄せることはできても絶命させるまでに時間がかかる可能性があります。蜂はたとえ飛べる状態でなくなったとしても、もがきながら必死に毒針を向けてくるため、完全に絶命するまでは油断しないことが大切です。

駆除効果を上げるには、誘引剤に界面活性剤入りの洗剤を数滴垂らす方法がもっとも有効です。蜂などの昆虫は気門という穴から呼吸をしますが、界面活性剤はこの気門を塞いでしまうため、手を汚すことなく蜂を窒息死させることができます。

蜂トラップを使用する際の注意点

蜂トラップはとても簡単に作ることができる上に、ただぶら下げるだけのとてもお手軽な方法です。ただし蜂トラップを使用する際はいくつかの注意点があるということを覚えておく必要があります。以下に列挙したので参考にしてみてくださいね。

  • トラップを仕掛ける場所は、設置や回収の際に蜂に遭遇したときのために、避難ルートを確保しておく。
  • 蜂の死骸が溜まりすぎてしまうと駆除効果が弱くなるため、ある程度死骸が溜まったら誘引剤を交換する。
  • 捕獲した蜂は生きている可能性もあり、またたとえ死んでいても針に触れると針が刺さってしまうことがあるので、死骸を始末する際は注意する。

蜂トラップは、いつどこに設置するのが効果的?

木に吊るされたはてなマーク

「蜂トラップはいつ設置してもいいの?」、「蜂トラップを作ったけれど、どこに仕掛ければいいの?」そんな疑問が湧いてきますよね。

蜂トラップを仕掛けるにはタイミングや場所が重要になるので、いつでもどこでも設置すればいいというものではありません。早く蜂を駆除したい!という気持ちはわかりますが、適切な時期や場所を間違えるとかえって逆効果になったり危険を伴ったりします。

この章では蜂トラップを仕掛ける時期や設置場所について紹介いたします。

蜂トラップを設置する時期は?

春になると女王蜂が冬眠から目覚めて営巣場所を探し始めます。蜂トラップはこの頃、3月下旬~6月まで設置しましょう。女王蜂を1匹仕留めれば巣を丸ごと1つ駆除したことと同じことになり、この頃に女王蜂を仕留められるかどうかでその地域の蜂の出現率が変わると言われています。

その時期を過ぎると女王蜂は巣に籠ってひたすら子を産み続けるため、外に出てくることはありません。したがって6月を過ぎてトラップを仕掛けてしまうと、肝心の女王蜂が捕まえられず巣作りを阻止できないばかりか、かえって働き蜂が寄ってきてしまうため大変危険です。6月を過ぎたらトラップは取り外すようにしましょう。

またトラップの設置は、蜂の活動が減る夜間、もしくは早朝に行います。

蜂トラップを設置する場所は?

蜂トラップはなるべく緑の多い場所や蜂をよく見かける場所に仕掛けるようにするとより効果的です。

ただし直射日光がよく当たると誘引剤の発酵を進行させてしまうため、誘引剤の効果が早くなくなってしまいます。また蒸発して誘引剤の量が少なくなってしまうこともあります。なるべく直射日光の当たらない日陰に設置するようにしましょう。

トラップは蜂を駆除するためのものとはいえ、蜂をおびき寄せてしまうため蜂に遭遇するリスクを上げてしまう可能性もあります。また蜂以外の害虫もおびき寄せてしまうことがあります。道路側など人通りの激しい場所や通学路など子どもがよく通る場所は避けるようにしましょう。蜂の巣のすぐそばに設置してしまうと、蜂が集まりすぎてとても危険になるため、蜂の巣からは5m以上離す方が賢明です。

また事故を防ぐためにも、子どもの手の届かない位置(地上2m以上)に設置するようにしましょう。

【Q&A】蜂トラップに関する質問まとめ

黒板に書かれたQ&A

蜂トラップを作成し、使用するにあたって、「市販のトラップと何が違うの?」、「アシナガバチにも効果があるの?」といった素朴な疑問が湧いてくるかもしれません。

この章では蜂トラップに関するよくある質問についてまとめたので、是非参考にしてみてくださいね!

市販/自作のトラップはなにか違いがあるの?

市販の蜂トラップと言えば「ハチ劇取れ(税込469円)」です。捕獲容器・フタ・屋根・吊り下げヒモ・誘引液などが揃っています。自作の蜂トラップと同じように、容器に誘引剤を入れて蜂がかかるのを待つタイプのものです。

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基本的に市販のものも自作のものも、誘引剤で蜂をおびき寄せて容器に閉じ込めて捕獲する性能があり、どちらも効果に大きな違いはありません

スズメバチトラップはアシナガバチにも効果がある?

今回紹介したトラップは樹液に似た匂いで蜂をおびき寄せる効果があるため、スズメバチ、アシナガバチのどちらにも有効です

ただし、市販の蜂トラップには他にも巣を駆除した後の戻り蜂を狙った粘着シートタイプのものがありますが、この粘着シートタイプのトラップは、「黒色」に攻撃するスズメバチの特性に特化した商品とされています。

過信は禁物!ダメだった場合の対策を考えておこう

手でバツを作る女性

蜂トラップは冬眠を終えたばかりの女王蜂の駆除に特に有効ですが、必ずしも女王蜂が駆除できるとは限りませんし、働き蜂が繁殖してしまった後はすべての蜂を捕獲することは不可能だと言えます。

特にスズメバチは狂暴性が高く攻撃的で、刺された場合の毒性も強いため、数が増えてしまった後での自力駆除は難しいと言えるでしょう

どうしてもダメなときは業者に頼もう

自力で頑張ったけれど、蜂の数が増えたり身の危険を感じたりした場合は、無理をせずにプロの業者に依頼して駆除してもらいましょう

業者に依頼するメリットとして、

  • アフターフォローまで行ってくれる
  • 解決まで安全&スピーディである
  • 巣の蜂だけでなく、戻り蜂への対処もしっかり行ってくれる
  • 道具や防護服などを用意する必要がなくなる
  • 精神的な負担も減らすことができる
  • 翌年からの蜂予防について相談することができる

などが挙げられます。

まとめ

蜂トラップを使った蜂駆除&巣作り予防についてまとめてみました。スズメバチによる死亡事故は毎年15~30人にも及び、被害者本人だけでなく、その家族もまた辛い思いを強いられることになります。ペットの被害はこの数字には含まれないため、スズメバチのせいで辛い思いを強いられてしまった人はさらに多いと考えられます。家族やペットの安全を守るためにも、蜂対策はしっかりと行いましょう。

この記事のポイントとしておさえてほしいのは以下の3点です。

  • 蜂トラップはペットボトルを使って簡単に作成することができる。
  • 蜂トラップを使用する場合は時期や設置場所をよく検討する必要がある。
  • 蜂トラップですべての蜂を駆除できるわけではないので、なるべく早めにプロの業者に頼むなどの対策をする。

上記のポイントをおさえて、正しく蜂の巣予防をするようにしてくださいね!