太陽光パネルにできた鳩の巣を撤去したい!失敗しない対処法とは?

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屋根に設置された太陽光パネル

自家発電がメジャーになった今、屋根に太陽光パネルを設置した住宅をあちこちで見かけるようになりました。そんな中、屋根と太陽光パネルの間に鳩の巣をつくられてしまう被害が多発しています。

屋根に鳩の巣があると、フンや騒音の被害が増えて困ってしまいます。また、鳩のフンや羽が太陽光発電システムの内部に入り込み、故障の原因となることもあるんです!

鳩の巣を発見したら、やはり早めに対処したいものです。そもそも、鳩はなぜそんな場所に巣をつくりたがるのでしょうか。

この記事では、鳩の習性や、鳩が人や住宅に与える害についてお伝えします。それに加えて、鳩の巣を自力で駆除する際の注意点や、駆除を業者に依頼する際の費用や流れ業者選びのポイントなどについてもご紹介します。

太陽光パネルが壊される!?鳩の巣の放置はNG

太陽光パネルと鳩

鳩の巣を長らく放置すると、最終的には太陽光パネルの故障の原因となってしまいます。そもそも、なぜ鳩は太陽光パネルと屋根の隙間に巣をつくりたがるのでしょうか。

鳩の習性と、巣をつくられた場合に発生しうる具体的な被害を見ていきましょう。

鳩が巣をつくる時期

鳩が巣づくりをするのは3~5月です。その後ずっと同じ場所に棲み続け、1年のうちに多いと5~6回卵を産みます。ヒナがかえり成長すると、騒音やフン害はますます拡大します。

そしてそのヒナが巣立っても、鳩はまた次の卵を産みます。だから鳩の巣を発見したら早めに撤去しないと被害が長期間続くことになってしまうのです。

鳩が巣をつくる場所

鳩が好んで巣をつくるのはこんな場所です。

  • 高いところ
  • 周囲を壁などに囲まれているところ

鳩がこういった場所を好むのは天敵に見つかりにくいからです。

鳩の天敵は、猫・蛇・カラス・タカなど。だから、猫や蛇が来ない高いところや、カラスなどの空にいる敵からも見つかりにくい物陰を選んで巣ををつくります。鳩の巣が太陽光パネルの陰のほか、ベランダや軒下などにも多く見られるのはそのためです。

ちなみに鳩は4cmの隙間があれば、どこでも侵入できると言われています。太陽光パネルと屋根の間の狭い空間なら、カラスや猫に卵をとられる心配がありません。だから、太陽光パネルの陰は、鳩にとっては格好の巣作りの場所なのです。

鳩の習性

鳩にはこんな習性があります。

  • 縄張り意識が強く、フンをした場所にしつこく戻ってくる
  • 帰巣(きそう)本能が強く、1度巣をつくるとなかなかその場所を離れない
  • 行動パターンが決まっており、何度も同じ場所を行き来して生活する

このように、鳩は気に入った場所に強く執着します。だから、1度巣をつくられてしまうと駆除するのはとても厄介なのです。

鳩による害

駆除が難しいからといって鳩の巣を放置するとこんな被害があります。

  • 鳩の数が増え、鳴き声など、騒音が問題になる
  • 鳩のフンにはいろいろな病原菌が潜んでいて、人に感染することもある
  • 大量のフンが太陽光パネルを汚し、発電量が減少する
  • 鳩のフンは酸性で金属を腐らせるため、太陽光パネルの故障の原因となることもある

巣を長らく放置すると、特にフンの被害が深刻になってきます。鳩の巣を発見したら、やはり早めの駆除をおすすめします

鳩の巣撤去は自力でできる?プロに頼む?

スマホを見て迷う女性

鳩の巣を撤去するには、どんな方法があるのでしょうか。まずは、自力で撤去する方法を探ってみましょう。

自力撤去は安い!でもそれ以上に手間や危険が…

鳩に一旦巣をつくられてしまうと、駆除するのは大変なことがわかりました。それでも費用の面から考えると、できれば自力で駆除したいところです。

しかし撤去作業に入る前に、次の3つの理由から素人には鳩の巣の駆除がいかに難しいかを心得ておいてください。

①巣の撤去作業には危険が伴う

鳩の巣を自力で撤去する場合、次のようなことが心配されます。

  • 高所で作業するため、落下の危険がある
  • 鳩の羽やフンにはダニやノミ、病原菌がついていて、吸い込んだり触ったりしてしまうと感染症などにかかる危険性がある

②完全に駆除しきれないこともある

鳩の巣を撤去したとしても、鳩がまた戻ってきて巣をつくってしまうことがあります。鳩は場所への執着心が強いため、1度気に入った場所をなかなか離れようとしません。

そのため、せっかく道具を用意して自分で駆除しても、完全に駆除することはなかなか難しいのです。

③鳩の巣駆除は申請が必要

鳩の巣を自分で駆除するには自治体に申請が必要な場合があります。鳩は「鳥獣保護管理法」によって守られているからです。

3番目の鳩の巣を自由に撤去できない理由について、次の項でもう少し詳しくご説明します。

鳩の巣は勝手に撤去できないことがある!

鳩の巣にヒナがいたり卵があったりすると、勝手に撤去できません。鳩は「鳥獣保護管理法」で保護されていて、鳩のヒナや卵を許可なく処分することは法律違反とみなされ、罰則が課せられることもあります。

もし鳩の巣を発見したら、まずは卵やヒナがいるかどうか確認しましょう。撤去作業は次のようなタイミングでおこなってください。

  • 鳩の巣を見つけたら、卵を産む前に撤去する
  • もし既に卵などがある場合は、自治体に申請し撤去の許可をもらう
  • 自治体に許可がもらえなかったときは、卵からヒナがかえり、巣立った後にすぐ撤去する

また、自治体は撤去の許可を出してくれるだけです。撤去そのものは自分でおこなうか、専門の駆除業者に依頼することになります。

自力で撤去するときの準備と流れ

鳩の巣を自力で撤去する方法をご紹介します。

準備するものと準備にかかる費用
  • めがね
  • マスク
  • 手袋
  • ヘルメット
  • ごみ袋
  • 新聞紙
  • ぞうきん
  • スプレー式の消毒液(エタノール)

この他に、高い場所で作業するための脚立や、鳩の巣をかきだすための棒などを必要に応じて準備しましょう。

撤去の流れ
  1. 巣が空であるかどうかを確認する

卵やヒナがあれば自治体に撤去の許可をとりましょう。

  1. 巣を取り除く

巣を棒などでかきだし、ごみ袋に入れます。このとき舞い上がる鳩の羽や巣材を吸い込まないよう注意しましょう。できるだけ風のない日におこなうほうが安全です。また、落ちている羽などが多い場合は消毒液で湿らせてから撤去すると、舞い上がりを抑えることができます。

  1. 周りのフンを掃除する

固まったフンは、消毒液などをかけてふやかしましょう。乾燥しているフンをほうきで掃いたりすると、菌が舞い上がって危険です。ふやかしたフンは雑巾や新聞紙で拭き取ります。このとき使用した雑巾は必ず、すぐ捨てましょう

  1. 消毒する

巣やフンのあった場所をエタノールで消毒しましょう。スプレー式のものを使うと便利です。エタノールは病原菌の退治とフンの臭い消しに効果があります。ただし、フンがあちこちに飛散していると、広範囲の消毒が必要です。

  1. 再発防止グッズを使用する

鳩専用の忌避(きひ)剤や、鳩よけのネットなどが市販されています。同じ場所にまた巣をつくられないようにするには、これらの道具を使って再発防止対策をしっかりしておくことが必要です。

自力で撤去する場合にかかる費用

なるべく自宅にあるものを利用すると、1万円以内でおさまるでしょう。 防鳥ネットや忌避剤はそれぞれ2,000~3,000円で販売されています。

ただ、自分で手間をかけ、危険をおかしてまで撤去しても、鳩はまた巣をつくりにやってくるかもしれません。その点では、費用はかかりますがプロに頼むほうが安心です。

プロに頼めば、繰り返し巣をつくられるリスクを減らせます

プロの業者は巣を撤去したあと、鳩が戻ってこないように対策をしてくれます。鳩の習性を熟知しており、ポイントをおさえた再発防止策をとってくれるのです。

また、プロの業者に頼めば、巣を撤去するための申請もおこなってくれるので、手間がかかりません。

次に、鳩の巣の駆除をプロに依頼した際の作業の流れと、費用の相場について見ていきましょう。

任せて安心!撤去の流れ

専門業者に依頼すると、以下のような流れで作業をすすめてくれます。

  1. 相談・現地調査・見積

相談や現地調査は無料で行ってくれる業者がほとんどです。まずは電話やメールでハト被害の相談をし、現地へ確認にきてもらいましょう。

  1. 駆除

巣に鳩がいる場合は、専用の道具を使って追い出します。その後、巣とヒナや卵などの撤去をおこないます。

  1. 清掃

巣の周りにこびりついたフンや羽などを高圧洗浄機や専用の器具で徹底的に除去します。洗浄後は、フンのにおいを残さないために消毒も行います。

  1. 再発予防

鳩が戻ってこないように巣のあった場所やその周辺に忌避剤を塗布します。場合によっては防鳥ネットや、鳩がとまれないような剣山式のマットなどを設置することもあります。高所や手の届きにくい場所もしっかりケアしてくれるので安心です。

プロの業者は、鳩が好む場所を中心にポイントをおさえた予防をします。このような理由から、鳩の巣を適切に撤去し、再び同じ場所で被害にあわないためには、やはりプロの業者に依頼することをおすすめします。

巣の撤去を業者に依頼した場合の概算費用

ここまでで、鳩の巣の駆除を専門業者へ依頼するメリットは十分おわかりいただけたと思います。しかし、心配なのは費用です。鳩の巣撤去の費用相場は、いったいどのくらいなのでしょうか。

今回のように、屋根の上の鳩の巣を撤去する場合の費用は30,000円~70,000円程度です。

この額は巣のある場所や被害の程度によって変動します。 少し高く感じるかもしれませんが、次の2つの点を考慮すると、やはり納得の価格設定になっています。

  • 鳩の再飛来を予防できる
  • 自分で作業する手間や危険性がなくなる

また、被害が小さいうちに早めに業者に依頼するほうが結果的に費用を抑えられます。フンの除去や、その後の消毒作業は「1平米あたり〇〇円」という費用設定をしている業者が多いからです。

業者を選ぶ重要なポイントはこれ!

鳩の駆除を行っている業者はたくさんあります。しかし、いい加減な処置をされて、また鳩がやってくるようでは、せっかくお金をかけて頼んだ意味がなくなってしまいます。しっかりと駆除してもらうには優良な業者を選ぶことが大切です。

駆除業者は、次の4つのポイントをおさえて選びましょう。

  • 施工実績があるか

その地域で数多くの実績を残している業者を選びましょう。鳩の習性を熟知している経験豊富な業者であれば安心です。

  • 現場調査を無料で行ってくれるか

鳩の巣がどういう場所につくられているか、現状を把握しないと有効な駆除の対策が立てられません。現地まで足をはこび、無料で調査を行ってくれる業者を選びましょう。

また、鳩の巣は被害が拡大しないうちになるべく早く撤去してもらいたいものです。相談後にすぐに対応してくれるかどうかも業者選びの大事なポイントになります。

  • 作業内容や費用の説明が明確か

どんな理由でどんな対策をするのか、明確な説明をしてくれる専門知識の高い業者を選びましょう。こちらの質問にきちんと答えてくれるかどうかも大事です。また、見積りに各作業内容とそれぞれの費用が記載してあるかどうかも確認しましょう。

  • アフターフォローを行っているか

鳩の巣対策は1度施工したらそれで終わり、というわけにはいきません。その後も鳩が再飛来しないかどうかチェックが必要です。優良な業者は、施工後もアフターフォローをきちんと行ってくれます。

まとめ

今回は太陽光パネルと屋根の隙間にできた鳩の巣の駆除方法についてご紹介しました。

この記事のポイントとしておさえてほしいのは以下の4点です。

  • 鳩は帰巣本能が強く、1度巣をつくった場所からはなかなか離れない
  • 鳩の巣に卵やヒナがいる場合、自力で撤去するには自治体への申請が必要である
  • 自力で駆除する危険性と再発リスクを考えると、プロの業者に依頼するほうがよい
  • 鳩の巣の撤去は、施工実績が豊富でアフターフォローをしてくれる優良な駆除業者を選ぶ

同じ場所に鳩に巣をつくられてしまわないよう、ポイントをおさえて撤去しましょう!