じつは怖い鳩被害!大変なのはフンだけじゃない!?被害と対策

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ベランダに作られた鳩の巣と鳩の卵

「ベランダに鳩のフンがたくさん落ちてきて、布団や洗濯物が干せない…」

「鳩の鳴き声がうるさくて、気になって眠れない…」

このように、自宅のベランダなどに鳩が頻繁にやってくるようになると、フンや鳴き声の被害に困ってしまいますよね?

ここでは、

  • 鳩の被害を放っておくとどうなるか
  • 鳩から感染する怖い病気
  • 鳩被害の具体的な対処法

などなど、鳩の被害に関するお役立ち情報をまとめてお伝えします。

この記事を参考に、鳩に関するお悩みを一挙に解決してしまいましょう!

ベランダの鳩、放っておくとどうなる…?

首をかしげる鳩

「ここのところベランダに集まってくる鳩の数が、気のせいかだんだん増えているような…。しかも、日に日に滞在時間が長くなってない??」

あたながこんな風に感じるのも無理はありません。なぜなら、それは気のせいではないからです。

鳩は場所への執着心がとても強く、気に入った場所には何度もやってくる性質があります。それを放っておくと、そのうち仲間を集めたり棲みついたりすることに…。

では、鳩がどういうふうにベランダに寄ってきて棲みついてしまうのか、その過程を見ていきましょう。

鳩がベランダに棲みつくまでの4つの段階

鳩がベランダにやってくる目的は、最終的には「巣を作って卵を産み付けること」なんです。 ここでは、その過程と各段階の被害レベルについて解説します。

  1. 観察期

鳩は巣作りのための安全な場所を探しています。お宅のベランダも向かいの家の屋根の上から観察されていることがあるかもしれません…。

そして鳩は時々ベランダにやってきて手すりにとまり、辺りの様子を伺っています。この頃にはまだ被害らしい被害はありません。

  1. 休憩期

ベランダの周りの安全が確認出来た鳩は、マーキングにやってきます。つまり、フンを落として帰るということです。鳩は自分の落としたフンを縄張りの印とします。そして、自分のフンがある場所にはまた戻ってくる習性があるのです。

ベランダに鳩のフンが落ちていたら「我が家のベランダはすでに鳩に気に入られて巣作りの候補とされている」と思いましょう。

  1. 滞在期

マーキングした場所を気に入ると、鳩はだんだんと長く滞在するようになります。滞在時間が長いので、この頃にはフンの量が一気に増え、鳴き声もかなりうるさく感じるようになるでしょう。

多くの人が、この段階にならないと鳩被害を深刻にとらえないのが現状です。しかし、この状態から鳩を追い払うのはなかなか難しくなると思っておいてください。

  1. 営巣期

鳩はいよいよ最終段階の巣づくりに入ります。といっても鳩の巣はとても簡素なものが多く、巣作りには時間をかけません。だから、住人が気づかないうちに「いつの間にか巣を作られ、卵まで産みつけられていた」ということになるのです。

ヒナがかえると、鳴き声やフンの被害はMaxに。自宅だけではなく、ご近所迷惑にもなるレベルです。

鳩が住みつくと発生する厄介な被害

鳩の被害で気になるのは、主に次の2つではないでしょうか。

  • 鳴き声による騒音
  • フンによる悪臭、洗濯物が干せないなど

鳩を放っておくと、これらの被害はどんどん酷くなるばかりで、憂鬱になってしまいますよね。

でも、本当に怖い被害がもう1つあります。それは鳩のフンに潜む病原菌による二次被害なんです。

鳩から感染する怖い病気

鳩のフンにはさまざまな病原菌が潜んでいます。そして、それを直接手で触ってしまったり、空気中に舞い上がる乾燥したフンを吸い込んだりしてしまうと、感染症を発症するおそれがあるんです。

感染症の怖いところは、すぐには症状が出ないことです。感染すると数日~数週間の潜伏期間を経て、ある日突然症状があらわれます。

ここでは鳩から感染する代表的な病気をいくつか挙げてみました。

オウム病

1〜2週間の潜伏期間を経て、発熱や咳・頭痛などの症状があらわれる。重症になると髄膜炎・呼吸困難・意識障害・心筋梗塞などを起こす例もある。

クリプトコックス症

肺に感染し、喘息などの症状を引き起こす。その他にも発熱や頭痛・嘔吐の症状があらわれる。酷いときは髄膜炎や肺炎を起こすこともある。

トキソプラズマ症

寄生虫による感染症。妊娠初期の母親が感染した場合、胎児に危険が及ぶ可能性があると言われている。

鳥インフルエンザ

人への感染は稀だが、免疫力が低下しているときには注意が必要。突然の高熱や咳などの症状のほかに全身の倦怠感・筋肉痛など、通常のインフルエンザのような症状があらわれる。

どの病気も重症化する危険があり、怖いものばかりですよね。抵抗力の弱い小さなお子さんやお年寄り、妊娠中の方がご家庭にいる場合は特に注意が必要です。

こういった危険を回避するために、やはり鳩の被害は放置せずに早めに対処しましょう。

鳩はどうやって撃退する?

飛び立った鳩

ベランダに飛来する鳩を放っておくと、被害はどんどん拡大することがわかりました。では、鳩を追い出すにはいったいどうすればよいのでしょうか?

鳩の被害が発生したら…考えられる3つの対処法

鳩の被害が発生したときの対処法としてまず思い浮かぶのは、次の3つではないでしょうか。

  • 役所に相談する
  • 自力で何とかする
  • 業者へ駆除を依頼する

それぞれのパターンについて解説してみたいと思います。

役所の対応

鳩被害を役所に相談すると、役所がやってくれることは…

  • 駆除する際の注意点を教えてくれる
  • 駆除業者を紹介してくれる
  • 巣の撤去の許可申請について案内してくれる

これくらいです。

もし、道路や公園などの公共の場所で鳩被害があるようなら役所に相談するのは正解です。たとえば「道路に鳩の死骸が落ちている」「登校前の学童の集合場所に鳩のフンが大量に落ちている」等々…。

しかし私有地の被害は所有者が解決することになっているんです。

ただ、ひとつだけ役所に連絡をしなければならないケースがあります。それは卵やヒナがある鳩の巣を撤去するときです。

鳩は「鳥獣保護管理法」という法律で守られていることをご存じでしょうか。そのため、鳩の巣を勝手に撤去すると罰せられることがあります。

自力で鳩の巣を駆除するときは許可申請が必要になる場合がありますので、その際は役所に相談しましょう。

自分で対処する方法と注意点

役所が何もしてくれないのなら「自分で何とかしよう」となるところです。しかし自力で鳩を撃退できるのは鳩が飛来し始めた初期段階までと思っておきましょう。

先にご紹介した4つの段階でいうと、遅くても段階2「休憩期」の、鳩がしょっちゅうベランダにきてフンを落としていくという状態までです。この時期なら鳩もその場所への執着がさほど強くなく、まだ安全を確認している途中段階だからです。

段階2の時期の鳩よけ対策としては防鳥ネットを張ることをオススメします。鳩よけグッズはたくさん出ていますが、それらは本当の初期段階にしか通用しません。これ以上被害を大きくしないためには、ネットを張って物理的に鳩を侵入させないようにするのが確実です。

自分で鳩よけネットを張ってみよう

自分でネットを張る際には以下の2つに注意しましょう。

  • まずフンの掃除をする

かならず、ネットを張る前に落ちているフンや羽毛の掃除をしましょう。鳩は自分のフンのある場所を縄張りと認識し、また戻ってこようとするからです。

フンを掃除するときは病気感染を防ぐため、長袖・長ズボンにマスク・帽子・手袋などを必ず着用しましょう

また、フンは湿らせた新聞紙や雑巾などで拭き取ります。乾燥したフンが空気中に舞うとそれを吸い込んでしまうおそれがあるので、ホウキは使用しないほうが安全です。

  • ネットを隙間のないようにピンと張る

ネットは隙間なくピンと張るようにします。鳩は4cmの隙間があれば侵入できると言われているので、ネットの張り方はとても大事です。ネットはできれば網目が細かく丈夫な鳩よけ専用のものを使用しましょう

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業者に駆除を依頼するべき時期

もしも鳩の被害レベルがすでに段階3〜4になっている場合は、無理せず業者へ駆除を依頼するのが賢明です

この段階になると、鳩よけ対策グッズをあれこれ駆使して自分で駆除しても、結局は鳩がまた戻ってきて巣を作ってしまう、というケースが後を絶ちません…。

これは、鳩に強い帰巣(きそう)本能があるからなんです。ただでさえ執着心の強い鳩は、巣を作った場所には何が何でも戻ってこようとします。

しかしプロの業者へ依頼すると、鳩を確実に追い払い、再発防止策をとってくれるのです。

業者へ鳩駆除を依頼したときの流れ

駆除業者に連絡すると、以下のような手順で作業を行ってくれます。

  1. 現場確認・見積り

業者へ連絡すると、まず現地を調査し、被害状況に合わせた鳩よけ対策工事の見積もりを出してくれます。できればここまでは無料でやってくれる業者を選びたいですね。

  1. 巣の撤去や鳩の駆除

次に鳩や巣の駆除を行ってくれます。撤去の許可など、必要は申請は業者のほうでやってくれるので、自分で役所への許可申請する必要はありません

  1. フンの掃除・消毒

そして、周囲のフンの除去を行ってくれます。感染症予防のための、その後の消毒も怠りません。

  1. 再発防止策

最後に再発防止のために忌避剤を塗布したり、ネットを張ったりと、状況に合わせた対策をしてくれます。

  1. アフターフォロー

その後、万一何かあったときのために、アフターフォロー期間を設けている業者を選ぶとより安心です。

鳩駆除を業者へ依頼したときの費用相場

業者に依頼すると、確実に鳩を駆除してくれることはわかりましたが、気になるのはその費用ですよね。

一般的な個人の住宅のマンションやベランダの鳩対策は4~8万円くらいが相場です。

痛い出費になりますが、これで「鳩の悩みからすっかり解消されて元の日常生活を取り戻せる」と思えば、安いものかもしれません。

そしてここで注目していただきたいのは、課金方法です。多くの業者はフンの掃除や再発防止策の工事料金を「1ヶ所〇円」「㎡あたり○○円」というふうに作業範囲で設定しています。

ですから、被害が広がらないうちに早めに業者に連絡したほうが費用を安く抑えられるということを覚えておきましょう。

鳩の被害で困らないためには予防が大事だった!

ポイントを説明する女性

ここまで、鳩被害の恐ろしさや被害発生後の対処法をお伝えしてきました。一旦被害が発生すると、駆除するまでに時間もとられるし費用もかかるしで大変ですよね。

だから、そうなる前に普段から鳩対策を意識されることをオススメします。鳩被害は予防さえしておけば、業者を呼ばなければならないほどの被害は発生しないんです。

鳩の飛来を予防するには、まずは鳩の生態を知ることが大事です。

鳩はなぜベランダにやってくる?

そもそも鳩はなぜマンションやベランダにやってくるのでしょうか? それはベランダが巣を作るのに最適な場所だからです。

鳩は、自然界では洞窟や崖のクラックのようなところに巣を作ります。鳩がこういった場所を好むのは、天敵であるヘビやワシ・タカなどから巣を守るためです。

都会の三方を囲まれたベランダは洞窟と環境が似ており、鳩にとって安全なのでしょう。

また、ベランダにはエアコンの室外機や植物のプランターなどの物陰に巣を隠すことができます。これも鳩がその場所を好む原因です。

時にはベランダのプランターの中に直接卵を産み付けられるケースも発生しているようです。

ベランダを鳩の嫌がる環境にしよう!

このようにベランダは鳩に狙われやすく、油断しているといつの間にか棲みつかれてしまいます。

それを防止するには次のような方法でベランダを鳩にとって居心地の悪い場所にすると、効果が期待できます。

  • 鳩の嫌がる臭いで鳩をよせつけない
  • 鳩が手すりなどにとまりにくくなるようにする

鳩も「嫌だな」感じる場所にわざわざ巣を作ろうとはしません。

おすすめ鳩よけ対策グッズ

ここでは、具体的にどんなグッズを使って鳩をよせつけないようにするかご紹介します。

スプレー

鳩が嫌がる臭いのスプレーを鳩のとまりそうな場所にサッとひと吹きしておきます。毒物・劇物の入っていない天然由来成分のものを使用すると、人体に影響はないので安心です。

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忌避剤

鳩の嫌いな臭いの植物エキスを配合した忌避剤。ベランダの手すりなどに貼っておくだけで鳩をよせつけません。

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テグス

ベランダの手すりの上などにワイヤーやテグスを設置し、鳩をとまらせしにくくします。鳥よけ専用の商品は取り付け具も付属していて便利です。

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剣山(スパイク)

室外機の上などに設置し、鳩をとまらせないようにする商品です。

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これらの対策グッズは主に被害レベル1または2のときに効果を発揮します。どれも簡単に使用できるものばかりですから、鳩に棲みつかれる前にぜひ試してみてください!

鳩被害にまつわるその他のQ&A

Q&A

鳩の被害とひと口にいっても、いろいろなケースがありますよね? ここでは「こんなときにはどうしたらよいの?」という疑問にお答えします!

Q. 賃貸住宅のベランダの鳩被害は管理会社が対応してくれる?

A. ベランダの鳩被害は、借主が自分で対処しているケースが多い

マンションやアパートのベランダは個人の専有スペースではなく建物全体の共有スペースになります。エントランスや廊下と同じ扱いです。

しかし、実際には各戸が個別に使用している場所なので、ベランダの鳩被害は、借主が自分で対処しているケースが多いようです。

外からやってくる鳩の被害については責任の所在を借主・貸主のどちらかに決めることは難しい問題です。双方の話し合いによってよい解決策がみつかることもありますので、一度は管理会社に相談してみましょう

Q. 鳩の被害で保険は適用される?

A.場合によっては火災保険が使えることもある

契約内容によりますが、じつは一部火災保険が使えることもあります。

たとえば大量の鳩のフンで屋根の上のソーラーシステムが故障してしまった、というような場合です。ただし、もし保険が使えたとしてもソーラーシステムの修理費用が対象です。

鳩の駆除などには使えない場合がほとんどだと思っておきましょう。

まとめ

ここまで、鳩の被害とその対処法についてお伝えしてきました。盛りだくさんの内容でしたが、鳩の被害に関しておさえておきたいポイントは以下の3つだけです。

  • 鳩の被害は自力で対処するか、業者に依頼しよう
  • 鳩被害の中でもいちばん怖いのは感染症
  • 被害がひどくなる前に普段から予防しておこう

記事を参考に早めの対処で、鳩のお悩みを解決してくださいね!