【超シンプル】ハッカスプレーでネズミ駆除!作り方と注意点とは

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スプレーボトル

ネズミを駆除する方法の一つとして、自作のハッカスプレーを使うという手段があります。

「あまり費用や手間をかけずに、ネズミを追い払いたい!」

そんな考えをお持ちの方ならば、ハッカスプレーはとてもオススメです。

では、ハッカスプレーはどう作って、どう使えば良いのでしょうか。使用時の注意点を踏まえた上で、安全かつ効果的にネズミに効く、ハッカスプレーの作り方と使い方をお伝えしていきます。

たった3つでOK!用意するものリスト

指を3本立てる女性

ハッカスプレーを作成する際に用意するものは、以下に挙げる3つだけで構いません。用意するものの少なさも、ハッカスプレー作りが超シンプルである理由です。そのため、ネズミ駆除のグッズを使用するよりも、コストを抑えられる可能性があります。

  • ハッカ油

ハッカスプレーの中心的な材料になります。ハッカ草(ミント)を乾燥させ、そこから抽出した精油がハッカ油になります。

ハッカ油の用途は多様で、害虫や害獣駆除のためのスプレーに使えるだけではなく、食べ物に風味を付けたりアロマとして楽しんだりすることもできます。

ハッカ油はドラッグストアなどで買うことができます

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  • 精製水

ハッカ油を希釈するために用意するのが、精製水です。水道水にはイオンなどが含まれているのですが、多くの精製水ではこれらのイオンなどが取り除かれています。

お近くのドラッグストア等、身近な売り場に置いてあることが多いので、手軽に入手することができるでしょう。

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  • 容器

ハッカ油は、プラスチックの一種であるポリスチレン(PS)を溶かしてしまう性質を持っています。そのため、ハッカスプレーを入れるための容器を用意する際には、それ以外の素材のものを選ばなければなりません。

ポリスチレン以外の素材で作られた容器としては、ガラス製のものや、プラスチック製であればポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)でできたものが使用できます。

『PS』『PP』『PE』など、アルファベットの表記がされていれば、すぐに見分けがつきます。しかし表記がない場合、プラスチック容器売り場の中で見分けることが難しいかもしれません。

じつは、それを見分ける簡単な方法があります。それは、容器を押してみてペットボトルのように「ペコッ」と潰れるかどうかです。もし潰れればハッカスプレーの容器として使用できます。逆に、ペコッと潰れなければ、ポリスチレン製であるため、容器として使用はできません。

2ステップで完成!ハッカスプレーの作り方

ハッカ油

ハッカスプレーの自作方法は、たったの2ステップで済むため、とても簡単です。

  1. 容器に材料を入れる

ひとつ目のステップは、容器にハッカ油と精製水を入れる工程です。

ハッカ油と精製水の量としては、ハッカ油を60滴精製水が90mlになります。約100ml分のハッカスプレーは、このレシピで作ることが可能です。

  1. 混ぜる

容器に入れたハッカ油と、精製水をしっかりと混ぜましょう。これだけで、ハッカ油は完成します。

ただ、ハッカ油と精製水が綺麗に混ざらないというケースが少なくありません。ハッカ油がその名の通り油だからです。

そのような時は、無水エタノールを10mlほど入れてみましょう。そうすることで、ハッカ油と精製水の混ざり具合が良くなります。

以上、これだけでハッカスプレーは出来上がりです。容器の蓋を閉めて、スプレーできる状態に整えば、実際に使用していきましょう

1日3回、繰り返し使うことで効力アップ!

スプレーする様子

ハッカスプレーは一日に何度もこまめに使用しないと、その効果が薄れてしまって意味が無くなるというデメリットもあります。

このようなハッカスプレーの特性を知った上で、使用場所や使用量、効力の持続時間を意識して使うことが大切です。

使う場所は、ネズミが巣を作りそうな場所や通るような経路

ネズミが巣を作りやすい場所

  • 天井の隙間や屋根裏の空間
  • ひび割れした壁の穴や断熱材と壁の間
  • 押入れ

ネズミの通り道・侵入経路

  • 換気扇やエアコンのホースが通る壁の隙間
  • 外壁の割れ目

このほか、家の中を移動する際には、壁と家具等の隙間をよく走ります。

既にネズミが侵入したり住み着いたりしているならば、ネズミの糞尿、齧った跡などのラットサインを見つけることで、巣やネズミの移動経路を推定することも可能です。

一回に使う量は、ハッカの香りを目安にする

ハッカスプレーの効果を発揮させるためには、散布した場所にハッカスプレーの成分が十分に残るようにすることが大切です。ネズミが侵入する経路やスペースに対して、成分が付着していない場所ができないように、まんべんなく散布することを心がけましょう。

このあと詳しく紹介しますが、ネズミに効果があるのは『ハッカのにおい』です。プンプンにおうほどスプレーする必要はありませんが、ほんのり香りが分かるくらいにしておくと、『においがしなくなった=スプレーするタイミング』と判断できていいのではないでしょうか。

1日2〜3回、スプレーする

ハッカスプレーのにおいが持続するのは、6時間から12時間です。継続してハッカスプレーの効果を保つためには、前回の効果が切れる前に1日に2回から3回、繰り返しスプレーをする必要があります。

ハッカがネズミに効くワケは?

ネズミ

なぜネズミを駆除する上で、ハッカが効果的なのか?ハッカスプレーを使用する上で、その根拠も知っておきたいですよね。

実はハッカがネズミに効くことには、ハッカの成分とネズミの嗅覚の特性の面で、しっかりとした理由があります。

ネズミに効くハッカの成分はメントール

ハッカの中のネズミに効く成分は、メントールです。食べ物や歯磨き粉、タバコなどに清涼感を加える目的で使われることも多いので、ご存知の方も多いでしょう。ネズミは、このメントールのにおいを嫌がります

メントールはハッカ油の主要成分の1つで多く含まれているため、ハッカ油を使うことで、ネズミを追い払う効果が期待できるのです。

ネズミの嗅覚について

人の場合、メントールの香りを『嫌なにおい』と感じる方は少ないのではないでしょうか。ではなぜ、ネズミはメントールのにおいを嫌がるのでしょうか?

それは、ネズミの嗅覚の仕組みが関係しています。

動物の鼻には、数百〜2000種類のにおいを感じるセンサー(受容体)があります。このセンサーがにおい成分で刺激されることで、動物はにおいを感じるのですが、1つのにおい成分は1種類のセンサーを刺激するのではなく、同時に複数のセンサーを刺激することが分かっています。刺激されたセンサーの組み合わせで、『それが何のにおいか』を認識しているのです。

このセンサーの中に、におい成分に刺激されたとき『あ、このにおいは嫌いだ』とか、逆に『これはいい香り』など、決まった判断をするセンサーがあることが分かってきました。(参考:東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻生物化学研究室 研究成果詳細説明)

どのにおいを好き・嫌いと判断するかは、動物の種類によって違います。メントールのにおいを人は『爽やか』と判断しますが、ネズミは『嫌い』と判断するというわけですね。そして嫌いという反応が、メントールのにおいのする場所に寄り付かないという、忌避行動に発展します。

以上のように、メントールを多く含んでいるハッカスプレーは、ネズミ追い払える科学的根拠があるのです。

意外と知られていないハッカの危険性

危険のマーク

天然成分で無害のイメージがあるハッカですが、ペットや人の健康・住宅の床や壁紙への影響など、気をつけなければならない点もあります。

ペットへの影響

ハッカ油などの精油の中には、ペットが摂取したり触れたりすることで、ペットの体の中に蓄積していってしまうものがあります。その蓄積された成分によって、ペットが体調不良を起こしてしまうケースがあるのです。

ペットがすぐ近くに居る状態でハッカスプレーを使用すると、大切なペットに影響を与えることになるかもしれません。特に原液のハッカ油は、ペットにとって猛毒とも言えます。

ハッカ油はとくに猫には猛毒であることが分かっているため、猫を飼っているお家では使用しないようにしましょう。

床や壁などが変色してしまう可能性がある

ハッカスプレーは床や外壁、家具などに散布すると、時としてその素材を変色させてしまうことがあります。この変色は、ハッカ油との相性にもよるため、実際にスプレーをしてみないと分かりません。

変色を避けるためには、目立たない部分に、ハッカスプレーを少し吹き付けます。そして変色が起こるかどうかを確認してみてください。変色しないことが分かれば、ハッカスプレーを使用しても大丈夫です。

また、ハッカ油はポリスチレン(PS)製のものを溶かしてしまうことは、もう紹介しましたよね。ハッカスプレーを使用する際も、まわりに溶けてしまうポリスチレン製のものがないか、よく確認するようにしてくださいね。

人間への影響

ハッカは、成分が抽出された精油を多量に摂取してしまうことで、人体にも影響を及ぼすことが知られています。その害の具体的な例としては、経口摂取することで起こる嘔気や嘔吐・胸やけ・口内炎などです。

また、かなりまれですが、ハッカの精油が肺に入ることによって肺炎の一種を引き起こした事例もあります。

これらの点から、ペットだけではなく人間においてもハッカの取り扱いは注意しておきましょう。

特に希釈していない原液は成分濃度が高いので、経口摂取して体調不良を起こすリスクや肺に到達して炎症を起こす危険性が高くなります。そのため、ハッカスプレーとして使用する際には、必ず水で希釈をして人体にも影響が無いように心がけてください。

ネズミを追い出すポイントは【入り口を塞ぐ】

パテで埋められた穴

ハッカスプレーを使用してネズミを追い払っても、その効果が切れてしまうと再びネズミが帰ってきてしまう可能性があります。そのため、ハッカスプレーを使用した後、効果的にネズミを追い出すには、ネズミが侵入してくる入り口を塞ぐことが重要です。

ネズミを追い出すための入り口の塞ぎ方は、以下の手順になります。

  1. 必要な道具を準備する

家の中にネズミを入れないための道具として、よく使用される道具の一覧です。

  • ネズミ侵入防止パテ
  • ステンレスたわし
  • パンチングメタル

専用の道具はもちろん、普段の生活で使用しているステンレスたわしのような身近な道具も、ネズミの侵入防止に役立ちます。

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  1. 室内・室外のネズミの侵入口を見つける

ネズミは10円大の穴があれば、十分に通り抜けが可能な動物です。そのため、思わぬ隙間がネズミの侵入経路となっていることがあります。

適切にネズミの入り口を塞ぐためには、作業を行う前に室内におけるネズミの侵入口を見つける作業を行いましょう。

室内におけるネズミの主な侵入口の一例としては、ハッカスプレーを使用する場所の部分でも触れた以下のようなポイントがあります。

  • 換気扇のプロペラ部分
  • エアコンの室外機と室内機を繋ぐホースが通る穴の隙間
  • 外壁のひび割れ
  • 建物の基礎と本体の隙間

さらに、上記の他にも、家の中にはネズミの侵入経路になり得る小さい穴や隙間は多くあります。その侵入経路になるような場所は、できるだけ全て意識してチェックすることが大切です。

  1. 侵入口を塞いでいく

確認できたネズミの侵入口の状態に合わせて、適切なネズミ侵入を防止する道具を使い、穴を塞ぐ作業に入ります。

  • 小さい隙間を塞ぐ場合

壁のひび割れ部分や基礎と家屋の隙間などの小さい隙間であれば、金たわしを適当な大きさに切って詰め込むことで隙間が塞げます。

金たわしが入らないような小さい隙間や、完全に隙間を埋めてしまいたいという場合は、パテを使用しましょう。パテは手袋をして手を保護した状態で、しっかりと隙間なく侵入経路を埋めるようにしてください。

  • 大きい穴を塞ぐ場合

金たわしやパテでは塞げない大きさの穴や、換気扇全体など、大きい範囲をネズミが入らないように塞ぎたいという場合は、パンチングメタルを使用していきます。

パンチングメタルは、小さい穴が空いた頑丈な金網のような板です。そのため、大部分の隙間をカバーしてくれます。

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ハサミやペンチを使って切り取りや折り曲げが簡単にできるので、加工が必要な場合でも問題ありません。またホームセンターなどで、工具の貸し出しや切断などの加工をしてもらえる場合もあります。

以上のような流れで、ネズミが侵入するのを防いでいきます。

作業にかかる時間

ネズミの侵入を防ぐための作業工程は、最短でも1日はかかるでしょう。これは、十分にネズミの侵入しそうな場所を調査することに加えて、それらの隙間を埋める作業に時間がかかってしまうからです。

当然、ネズミが侵入してきそうな経路が多いほど、作業時間も増えることとなります。家の大きさや構造などによって侵入経路の数に違いが出てきますので、その点を踏まえた上で作業時間が前後することに留意しておきましょう。

必要な経費

次に気になるのが、ネズミ駆除に必要となる費用の面ですよね。

一通りのネズミ防止道具を最低単位で揃えるとなると、おおよそ2000円程度の費用がかかります。費用の大部分は、この道具の実費分です。

道具の実費も、塞ぐ作業を行う箇所が多く範囲が広いほど高くなっていきます。特に侵入口を塞ぐ道具の中ではパンチングメタルが基本的に1000円以上するので、塞ぐ場所が広くなると、費用はかかると考えておいてください。

その他、作業の際に使用するハサミやペンチ、手袋等を新たに用意するならば、それらの費用もかかるので計算に含めておきましょう。

楽に、確実にネズミを追い出すには

自分でネズミを追い出す方法は、費用があまりかからないというメリットと引き換えに、手間がかかったり追い出しに失敗したりするデメリットがあります。

このようなデメリットを回避して、楽してより効果的にネズミを追い出すならば、ネズミ駆除の業者にその作業を依頼する方法がお勧めです。

  • 業者に依頼すれば、全ての作業がお任せできる

業者に依頼をしておけば、ネズミを追い払うところから再侵入を防ぐところまで、トータルで対応をしてくれます。業者が行う作業は基本的に手伝う必要が無いので、全てお任せできるのが嬉しいポイントです。

  • ネズミ駆除のプロなので、自分で行うより高い成功率が期待できる

業者であればネズミの生態を踏まえた的確な調査を行うので、ネズミの侵入口をしっかり把握してくれます。要点を押さえた的確な侵入口の封鎖作業なので、自分で行うよりも短い時間で作業は終わりますし、ネズミが再び侵入するリスクもかなり低いです。

また、ネズミを追い払う駆除作業の部分でも、専用の道具や忌避剤を上手く使い分けて行ってくれるので、安心で効果が高いと言えるでしょう。

「自分の力では、ネズミを追い払えそうにない」「ネズミ駆除の段取りが面倒なので、全部お任せしたい。」という考えがあれば、業者に依頼をして賢くネズミを追い払ってください。

みなさんが楽に追い出しに成功し、ネズミから解放された生活を送ることを祈っています!