【ベランダの雨漏り】原因とDIY応急処置の方法&修理費用の相場は?

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思いがけない場所からポタポタと…ベランダから雨漏りしていたらびっくりしてしまいますよね。

「ベランダから雨漏りしたら、どうやって応急処置したらいいの?」
「ベランダの雨漏りって何が原因なの?」
「もしも修理するとしたら、一体いくらくらいかかるの?」

などといった疑問や不安を解消いたします。 今回は「【ベランダの雨漏り】原因とDIY応急処置の方法&修理費用の相場は?」についてまとめてみました。

放っておくのはNG!まずは応急処置をしよう

ベランダは常に外気にさらされている状態なので、雨風や紫外線、気温差などの要因により家の中でももっとも傷みやすい場所の1つといえます。またベランダは一般住宅の標準設備として施工件数が増えているにも関わらず、メンテナンスの必要性が周知されていないために、相応のメンテナンスがなされずに多くの雨漏り被害が発生しています。

「ベランダを修理するのは手間だしお金もかかるし、少しくらい放置しても大丈夫かな」と放っておくのはNGです。中途半端に直すのではなく、応急処置をしたら必ず的確に対処するようにしましょう。

雨漏りを放置すると起こる怖いこと

「ベランダからの雨漏りは屋根の雨漏りに比べたらそれほど被害が広がらないだろうから、簡単に応急処置しておけば大丈夫だろう」…と軽く考えてしまうかもしれませんが、ベランダの雨漏りを放置すると、家の木材が腐食したりシロアリが発生したりすることで家自体の雨漏りにもつながってしまうことがあります。結果的にリフォームが必要になるくらい家の構造躯体に大きなダメージを与えてしまう可能性もあります。

他にも雨漏りすることによって建物にカビが生えてしまうと、ぜんそくやアレルギーを引き起こすなどの深刻な健康被害も起こり得ます。

またブレーカーなどの電気系統にまで被害が及んでしまうと漏電してしまう可能性があり、最悪の場合は火災に繋がってしまうので、雨漏りを放置するのはとても危険です。

ベランダの雨漏りを軽く考えてはいけません。まずは応急処置をし、その後雨漏りの原因に合わせた対処法をしっかりと取るようにしましょう。

バケツで簡単!応急処置

まずはバケツを使って簡単に応急処置をしましょう。雨漏りする箇所にビニールシートを敷き、バケツを置きます。その際、バケツの中にオムツを入れることでオムツが雨水を吸水してくれるため、水滴が飛び散りにくくなります。オムツがなければ雑巾や新聞紙などで代用しても構いません。

どこから雨漏りしているかが明確な場合は、防水テープを使って雨の侵入口を塞ぐという手段も有効です。ただし雨漏りの原因がはっきりしない場合は、防水テープで塞ぐことにより行き場を失った雨水が家の内部に侵入してしまうことがあります。そのため原因がわからないうちは防水テープの使用は避けておく方が無難です。

ベランダの雨漏り、その原因と自分でできる対処法とは?

ベランダの雨漏りには様々な原因がありますが、その原因によって自分でできる対処法も変わってきます。原因に合わせた対処法、もしくは対策グッズを使用するようにしましょう。

雨水が侵入しないように応急処置をすることはとても大切ですが、これから紹介する「自分でできる対処法」はあくまでも応急処置に過ぎません。雨漏りが完全に解決できるための対策はしっかりとりましょう。

ベランダの雨漏り、主な原因とその対処法について

雨漏りには様々な原因がありますが、主な原因としては、以下の3つが挙げられます。

  1. ベランダの排水口(ドレン)の詰まり
  2. 壁のヒビ割れ(クラック)
  3. ベランダ防水加工の劣化

それぞれの原因によって対処法や効果のあるグッズは変わるので、自分の家の雨漏りの原因がどれに当たるのか、目星をつけてみましょう。

ベランダの排水口(ドレン)の詰まりの原因

ベランダは常にむき出しの状態であるため、枯れ葉や木の枝、ゴミなどが排水口を塞いでしまいがちです。そこに雨が降りゴミの溜まった排水口が濡れた状態でいると、水が溜まっている部分が傷みやすくなってしまいます。さらに腐食が進んでしまうと、耐久年数が少なくなってしまうことがあります。

また排水口から入ったゴミが排水管の中に溜まってしまうと、雨水の量によっては水圧で排水管の接合部から水漏れしてしまうこともあります。稀に鳥が排水管の中に巣を作ってしまって詰まることもあります。

ベランダの排水口(ドレン)の詰まりの対処法

ベランダの排水口は一ヶ月に一度は掃除をし、異変がないかどうかチェックするようにしましょう。特にベランダでガーデニングをしていると葉などが詰まりやすくなりますし、ウッドデッキなどで排水口が隠れてしまっていると排水口の状態がわかりにくくなるので注意が必要です。

掃除はもちろん大切ですが、落葉の季節になるとあっという間に排水溝を落ち葉が塞いでしまうことがあります。そのような場合は、「高儀排水口クラゲ網 大」がオススメです。

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壁のヒビ割れ(クラック)の原因

ベランダは常に雨風などに晒されている状態なので、痛みやすい場所でもあります。また地震などで建物が歪んでしまうことにより、壁がヒビ割れ(クラック)を起こし、それが原因で雨漏りしてしまうことがあります。

他にも施工時に職人さんの力量不足や知識不足により壁と防水部分のつなぎ目の処理がうまくできていないケースや、そもそも設計にミスがあって勾配不良になり、水が一か所に溜まってしまって雨漏りしてしまうというケースもあります。特にベランダの上部を覆う笠木の部分が破損してしまうとあっという間に雨漏りが進行してしまうので、早い対策が必要になります。

壁のヒビ割れ(クラック)の対処法

日頃からクラックなどが入っていないかどうかは常にチェックする必要がありますが、特に地震や台風などの災害が起きたあとはベランダにヒビなどが入っていないかどうかを入念にチェックするようにしましょう。自然災害でクラックが入ってしまった場合など、火災保険の種類によっては保険が下りることもあります。

雨漏りの原因がクラックであり、その場所がはっきりしている場合はコーキング材を使った応急処置が有効です。

クラック周辺を掃除し、コーキングしない部分をマスキングテープで養生します。次にコーキングガンなどを使用してコーキングを充填し、ヘラなどで均一にして、マスキングテープを剥がし乾燥させます。

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ベランダ防水加工の劣化の原因

ベランダ床の防水塗装やトップコートが剥げてしまうことにより、雨漏りしてしまうことがあります。ベランダは最低でも10年に1度の割合で点検、もしくはメンテナンスを行う必要がありますが、屋根などに比べてベランダは点検の必要性が周知されていません。そのためメンテナンスが怠りがちになり、気づいたときには劣化が進んでしまっているということが多く起こります。

ベランダ防水加工の劣化の対処法

雨漏りの箇所や原因がはっきりしていない場合は、ブルーシートを使って応急処置をしましょう。100円ショップで売られている安価なものだと紫外線などですぐに劣化してしまうため、以下のような防水性のある厚くて大き目のブルーシートを用意しましょう。

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なるべく広い範囲で覆い、土嚢などを使って飛ばされないようにします。雨漏りしている箇所の目星がある程度ついているようであれば、その箇所より上部を覆うようにします。

防水処理を施している箇所は最低でも10年に一度は、信頼できる業者に点検・メンテナンスを依頼するようにしましょう。

幅が3mm以上あるヒビ割れはすぐに雨漏りしてしまうので一刻も早く修理する必要がありますし、幅が1mm以下のヘアークラックと呼ばれる微細なヒビ割れでもじわじわと雨水が建物内部に浸透してしまうので油断はできません。

確認しづらいところに原因がある可能性も…!

雨漏りの原因がはっきりとわかる場合はよいのですが、中には目視では確認しづらいところに原因がある可能性もあります。そのような場合はじわじわと雨漏りが進行して対応が遅れてしまい、気づいたときには被害が甚大になってしまっていることもあります。

また雨漏りの原因は一か所とは限らず、複数の要因が絡み合っているケースもあり、素人判断ではわかりにくいことも多々あります。雨漏りの原因を自力で特定するのは難しい場合があると考えておく方がよいでしょう。

迷ったら…雨漏りの専門業者に相談しよう

雨漏りを修理する際、できれば費用のかからない方法で直したいと思うかもしれません。けれども雨漏りの原因はいくつかの要因が重なっていることも多く、素人判断ではかえって被害が広がってしまうこともあります。そのような自分ではわからない原因を特定してもらうことができるというのも雨漏りの専門業者に相談するメリットと言えるでしょう。

また自己修繕では目に見える部分しか直すことができませんが、雨漏りのプロに頼むことにより骨組みなどの目に見えない部分も修繕してもらえるというメリットもあります。迷った時は雨漏りの専門業者に相談してみましょう。

こんな業者には注意…!優良業者を選ぼう!

「お宅のベランダは修理が必要ですよ」と飛び込みで訪問してくる業者や、しっかり下調べもせずに詳細のわからない見積書を出してくる業者には注意が必要です。

反対に実績や経験が多く高い専門知識と技術を持つ業者や、しっかりと調査を行った上で詳細な見積もりを出してくる業者は信頼性が高いと言えるでしょう。

アフターケアや補償がしっかりしているかどうかも見極めポイントなので、きちんと確認しておきましょう。

ベランダ雨漏りの修理費用はいくらくらい?

ベランダ雨漏りの修理費用の目安ですが、部分的な修理で済む場合は3万円~15万円、全体的な修理になると15万円~50万円にまで及びます。

部分的な修理の場合は、軽度であれば防水コーキングのみで済むため3万円前後で済みます。一方で全体的な修理が必要になる場合は、ベランダの下地から変える必要があるため20万円を超えてしまうこともあります。

まとめ

ベランダの雨漏りについてまとめてみました。 ベランダの雨漏りが原因で家本体にまでダメージが及んでしまうなんてショックですよね。雨漏りを防ぐには10~15年サイクルでメンテナンスを行うのが望ましいとされています。被害が大きくなる前に、日頃からベランダや外壁をチェックする習慣を身につけ、定期的に点検・メンテンナンスをしてもらうようにしましょう。

この記事のポイント

  • ベランダは外気にさらされていて傷みやすい箇所の1つであるため、10~15年ごとの点検及びメンテナンスを行うことが望ましいとされる。
  • ベランダの雨漏りは家へのダメージ、カビによる健康被害、ケーブル等が濡れることによる火災などの危険を伴うため、放置するのは危険である。
  • 雨漏りの原因によって対処法や対処グッズが変わるので、まずは雨漏りの原因を特定することが重要である。
  • 素人判断で対処をするのは危険なので、応急処置をした上で雨漏りの専門業者に相談して原因を特定してもらう方がよい。