「なんだか最近、テレビの映りが悪いなあ…テレビ自体が原因とは思えないし、もしかしてテレビアンテナが原因?」
「そもそもテレビアンテナって劣化したりするものなの?寿命はあるの?」
日々の生活の中で、テレビアンテナを意識することはなかなかありませんよね。
設置してから何年経ったのか思い出せない人もいるのではないでしょうか。
実は、テレビアンテナにも寿命があるんです!
寿命の過ぎたアンテナを点検せずそのまま使い続けると、家族や近所の人々が怪我をするような事故につながる恐れもあります。
この記事でお伝えする内容は以下の通りです。
- テレビアンテナの寿命
- 寿命を迎えたアンテナの対処法
- テレビ映りが悪い原因の特定方法
アンテナについていざ調べようと思っても、わからないことばかりで不安になってしまいますよね。
今回は、写真などを利用して知識がない方にもわかりやすいようにアンテナの寿命について解説します。
これを読めば、寿命を迎えたアンテナの対処法がきっとわかるはずです!
それではさっそくまいりましょう!
テレビアンテナの寿命はどのくらい?見極めるサインは?
この記事の冒頭でもお伝えした通り、テレビアンテナにも寿命はあります!
アンテナの寿命は約10年です。
「そもそもテレビアンテナの寿命ってどんな状態のことを指すの?」
と、疑問に思われる方もいるかもしれません。
アンテナを長く使用すると、経年劣化や破損が進行します。
そのため、10年を目安に交換が必要であり、これがアンテナの寿命とされています。
ですから、10年以上経ったアンテナをお持ちの方は、一度点検を依頼しましょう。
また、アンテナの寿命は環境によって前後します。
たとえば負荷がかかりやすい環境では、アンテナの寿命も短くなってしまいます。
周囲の環境によって、劣化や破損の進行具合は変わるため、「10年経っていなければ絶対大丈夫!」と言い切ることはできません。
アンテナの寿命は正確に決まっているわけではないため、
「急にアンテナが壊れるようなことがあったらどうしよう…」
と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、これからお伝えする以下の内容を読めば、ご自宅のアンテナが寿命かどうかを判断することができます。
- アンテナ別の寿命のサイン
- 寿命を左右する4つの要因
アンテナが寿命かどうか、年数以外で判断する材料があれば安心ですよね♪
さっそくみていきましょう!
アンテナの種類の見極め方
まずアンテナの寿命のサインについてお伝えする前に、ご自宅のアンテナの種類を見極める方法についてお伝えします。
実は、アンテナの種類によって寿命のサインは異なります。
そのため、ご自宅のアンテナの種類を踏まえた上で、寿命のサインを確認することが重要なんです!
ご自宅のアンテナがどの種類なのかわからない…という方はぜひ参考にしてみてくださいね♪
また、今回は
地デジアンテナ(UHFアンテナ)
パラボラアンテナ(BS・110°CSアンテナ、CSアンテナ)
の大きく二つに分けて寿命のサインをお伝えします。
アンテナの種類をすでに把握されている方は、上記のリンクをご利用ください♪
地デジアンテナの種類とその特徴
地デジアンテナとは、地上デジタル放送を受信するためのアンテナです。
八木式アンテナ・デザインアンテナ・室内アンテナの3種類があります。
下の表は、それぞれの特徴をまとめたものです。
ご自宅のアンテナの種類を判断するのにご利用ください!
見た目 | 主な設置場所 | |
八木式アンテナ | 魚の骨のような形 | 屋根上 |
デザインアンテナ | 平らな長方形/ポールのような形 | 壁面、屋根上など |
室内アンテナ | 卓上型/ペーパーアンテナ(0.5cmほどの厚さ) | 室内 |
パラボラアンテナの特徴
パラボラアンテナとは、BSデジタル放送やスカパー!などの衛星放送を受信するためのアンテナです。
白いお皿のような形状に、見覚えがある方もいるのではないでしょうか?
ベランダや屋根上に設置されていることが多いアンテナです。
ご自宅のアンテナの種類が分かりましたら、さっそく寿命のサインを確認してまいりましょう!
地デジアンテナ(UHFアンテナ)の寿命のサイン
それではさっそくアンテナの寿命のサインについてお伝えします。
しかし、アンテナが高所にある場合は無理に自分でサインを確認しようとしないでください。
落下事故の恐れがあり、大変危険です。
その場合は無理をせず、業者に点検を依頼してくださいね。
さて、3種類の地デジアンテナすべてに共通する寿命のサインは以下の通りです。
- 塗装が剥がれてきている
- 部品が錆びてきている、欠損している
また、デザインアンテナの場合、
- ベース部分がぐらついている
というのも寿命のサインとして挙げられます。
さらに八木式アンテナの場合、以下のような寿命のサインもあります。
- 支柱(マスト)や屋根馬がぐらついている
- 素子(細い骨のような部分)が破損している
- 素子の内部が露出している
- 支線(アンテナを固定するためのワイヤー)がたるんでいる、切れている
- ステーアンカー(支線を固定するための部品)が取れている
- ケーブルがたるんでいる、断線している
地デジアンテナは、種類によって寿命のサインが異なります。
ぜひ、これらのサインを参考にしてみてくださいね♪
それでは続いて、パラボラアンテナの寿命のサインをお伝えします!
パラボラアンテナ(BS・110°CSアンテナ、CSアンテナ)の寿命のサイン
パラボラアンテナの寿命のサインは以下の通りです。
- 表面の塗装が剥がれてきている
- 支柱や取り付け金具がグラグラする
- 部品が欠損している
- 支線などが錆び付いている
いかがでしょうか?
地デジアンテナやパラボラアンテナでこれらのサインが見られた場合、そのアンテナは寿命を迎えています。
詳しくはこちらでお伝えしていますが、寿命のアンテナをそのまま使い続けると、事故につながる恐れがあり大変危険です。
この場合は、ぜひ業者に修理の依頼をしてください。
それでは続いてアンテナの寿命を左右する要因についてお伝えします。
アンテナの寿命は約10年ですが、環境によって大きく前後するんです!
要因を知っておくことで、「急にテレビアンテナが壊れてしまった…!」というような事態を避けられますよ♪
さっそくみていきましょう!
アンテナの寿命を左右する4要因
ここまでの文章を読んで、
「まだアンテナを設置してから10年経っていないから、点検はしなくても大丈夫だな」
と思っている方がいるかもしれません。
しかし、環境によって寿命が短くなってしまうことも、長くなることもあります。
自分の家のテレビアンテナがどのくらいの寿命なのか、心構えがあれば安心ですよね。
寿命を左右する要因は、以下の4つです。
- 住んでいる地域
- アンテナの種類
- アンテナの設置状況
- アンテナ周辺機器の品質
ひとつひとつ説明いたしますので、ぜひご覧ください!
①住んでいる地域
住んでいる地域によって、アンテナの寿命は変化します。
以下のような地域では、アンテナの寿命は短くなりやすいです。
地域 | 発生しうること |
台風の被害が多い地域(西日本、太平洋側) | 暴風による負荷、浸水 |
海に近い地域 | 塩害、浸水 |
交通量が多い地域 | ガスによる劣化 |
雪が多い地域 | 積雪による負荷、浸水、錆 |
このように、地域の特徴によってアンテナに大きく負荷がかかることがあります。
雪でテレビアンテナ折れた・・
— ぶちゃお (@RAITA200) January 16, 2021
大阪北部、神戸方面にお住まいの方へ。大阪市内、南大阪は屋根が飛び、折れた木が宙を舞い、折れたアンテナが外構に突き刺さり、マンションにも関わらずベランダから浸水するという非常事態です。今からそちら側に台風が移動します。雨戸やシャッターは締めて、室内に退避してください。
— 普段着着物情報 マスクと眼鏡装着推奨 (@kimono_jyouhou) September 4, 2018
仮にアンテナが折れるまで至らなくても、負荷は確実に蓄積されています。
これらの地域にお住まいの方は、10年経っていなくても、アンテナの状態に応じて点検や修理を依頼しましょう。
さきほどお伝えした、アンテナの寿命を見極めるサインもぜひ参考にしてみてくださいね♪
②アンテナの種類
アンテナの種類によって、アンテナの寿命は変化します。
デザインアンテナは、耐久性がそれほど考慮されていないため寿命は短めです。
重力による負荷のため、本体よりもベース部分が劣化しやすくなっています。
設置場所にもよりますが、可能であれば確認を行ってみましょう!
室内アンテナは、その名の通り室内に設置されています。
天候の影響を受けることがないため、寿命は長めです。
アンテナの種類を踏まえた上で、寿命を気にかけるようにしましょう!
③アンテナの設置状況
設置状況によってもアンテナの寿命は変化します。
寿命が短い順に、
屋根上<ベランダの柵<軒下の壁面<屋根裏や部屋の中
となっています。
天候の影響を受けやすい場所に設置されているほど、寿命は短いです。
同じパラボラアンテナでも、八木式アンテナと一緒に屋根上に設置しているのか、ベランダの柵に設置しているのかによって寿命は変わります。
アンテナの寿命を判断する際には、設置状況も参考にしてみてください!
④アンテナ周辺機器の品質
アンテナは、さまざまな部品によって構成されています。
そのため、アンテナ周辺機器の品質も、アンテナの寿命を左右するんです!
配線周りに防水加工が施されているか、防錆処理はされているか、ステンレス製のビスは使用されているか、等のチェックポイントがあります。
自分でのチェックは難しいため、寿命を判断する指標にはあまり適しませんが…
今後、アンテナの修理や交換を行う際にこれらを気にかけることで、アンテナの寿命を延ばすことができますよ♪
ぜひ頭の片隅に留めておいてください!
いかがでしたか?
以上の4要因が、アンテナが寿命かどうかを判断する参考になれば幸いです。
では、家のアンテナが寿命だと分かった場合はどうすればよいのでしょうか?
続いて、寿命のアンテナへの対応についてお伝えします!
寿命のアンテナはどうすればよいの?
「アンテナが寿命なのは分かったけれど、一体どうすればよいの?」
「アンテナに寿命がある、と言っても普通に使えているし…本格的に使えなくなるまでは、放置していてもいいんじゃないの?」
と、思う方もいるかもしれません。
しかし、寿命のアンテナを放置することには、大きな危険が潜んでいるんです…!
まずは、寿命のアンテナの危険性をお伝えします。
それではさっそくまいりましょう!
放置厳禁!寿命のアンテナの危険性
「テレビアンテナにも点検を!」と言われても、手間もお金もかかる話でなかなか踏ん切りがつきませんよね。
しかし、寿命のアンテナを放置すると以下のような危険があるんです。
- 部品が劣化してアンテナが折れたり倒れたりする恐れ
- アンテナや部品が強風で飛ばされる恐れ
- それらのアンテナが人に怪我をさせたり家の外壁を傷つけたりする恐れ
このように、「テレビの映りが悪い」以上の問題につながる恐れがあります。
自分の家のアンテナが原因で、家族や近所の人々が怪我をしたら…と考えると怖いですよね。
アンテナが今どういう状態なのかを、素人が判断するのは困難です。
交換や修理の必要があるかを知るためにも、10年を迎えたり寿命のサインが見られたりした際にはぜひ点検を依頼しましょう。
それでは具体的にどのように対処するべきなのか、費用はどのくらいかかるのかを、続いてお伝えします!
寿命のアンテナの対処法
「寿命のアンテナを放置するのが危険なことは分かったけれど、一体何をすればいいんだろう…?」
とお悩みの方に、具体的な対処法をお伝えします!
現在不調はないけれど、おそらくアンテナが寿命を迎えている場合
この場合は、アンテナの点検を依頼しましょう!
点検費用の相場は3000円〜です。
修理や交換と比べると、費用がかからないのが特徴です。
点検によって、今のアンテナを使い続けられるのか、それとも交換等の対処が必要なのかを知ることができます。
すでにTVに不調がある場合
この場合は、アンテナの修理、もしくは交換を依頼する必要があります!
修理費用の相場は10,000円〜、交換費用の相場は33,000円〜です。
修理と交換のどちらが必要かは、アンテナの状態によって変わります。
業者への相談や見積もりを行いましょう!
なお、TVの不調のきっかけが自然災害である場合、火災保険が下りる可能性があります。
不調の原因が、寿命・経年劣化の場合は残念ながら適用されませんが…
状況によっては、工事の依頼前に火災保険の契約内容を確認することをおすすめします!
最後に、アンテナの寿命以外のテレビが映らない原因をご紹介します。
「点検を依頼する前に、テレビが映らない原因が本当にアンテナなのか確認したい…!」
と考えている方は、ぜひご覧ください!
テレビの映りが悪い…もしかして他の原因かも?
テレビの映りが悪い場合、さまざまな原因が考えられます。
「アンテナの寿命が原因ではないような気がする…」
という場合は、ぜひ以下の方法を試してみてください!
- テレビに接続されている配線をすべて繋ぎ直す
- テレビが複数ある場合、映りの悪いテレビが一台だけかすべてか確認する
- テレビとアンテナ端子(壁についたケーブル用の穴)を直接繋いでみる
テレビ映りが改善した場合
この場合は、アンテナ以外に原因があります。
原因として考えられるのは、
- 配線の接触不良
- テレビの故障
- ケーブルの断線
などです。
上記以外の原因もあり得ますが、少なくともアンテナではありません。
ケーブルの買い替えや、テレビの修理/買い替えを検討しましょう。
この場合アンテナに関しては、明らかにアンテナが寿命を迎えているのでなければ点検を依頼する必要はありません。
テレビ映りが改善しなかった場合
寿命以外にアンテナが原因でテレビ映りに影響が出ている場合、以下の原因が考えられます。
①アンテナの向きが、風や振動により変わった
②強風によりアンテナが揺れている、着雪・雨、雷雲により電波が減衰している
①の場合は、アンテナの向きを調整する必要があります。
アンテナの設置箇所が室内やベランダの場合は、自分で調整を試みることができます。
壁面や屋根上の場合、高所での作業となり危険が伴うため、業者に調整を依頼したほうがよいでしょう。
②の場合は、ブースター(テレビ信号を増幅させる装置)の設置によって改善される可能性があります。
しかし、ブースターにも種類があり、状況によって設置すべきものは変わります。
それを適切に判断するのは、素人には困難です。
「ブースターを購入したのに、テレビ映りがまったく改善しなかった…」
という事態も起こり得ます。
また、屋外にブースターを設置する場合は、やはり高所作業による危険が伴います。
この場合も、業者に点検やブースター設置を依頼するのがおすすめです。
まとめ
テレビアンテナには寿命があり、その期間は約10年と言われています。
環境により前後しますが、10年を目安として点検を行いましょう。
自分で点検を行おうとしても、正確な判断を下すのは難しいです。
その上、高所作業の場合は転落事故につながる恐れもあり、大変危険です。
アンテナの点検の際は、ぜひ専門業者に依頼しましょう。
こちらはおすすめのアンテナ専門業者です!
丁寧な説明を受けられることに加え、相談や見積もりも無料となっています。
「テレビアンテナの状態がよくわからないから、何を依頼すればいいのかわからない…」
という方は、まずこちらで相談してみてはいかがでしょうか?
この記事が、テレビアンテナの寿命に悩めるあなたの助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!