この鳴き声はコウモリ?それともネズミ?見分け方と対処法を紹介!

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家とコウモリ

ハエや蚊といった害虫が家の中に入ってくるとうっとおしいですし、不潔ですよね。しかし、人間に危害を加えるのは、害虫だけではありません。

ハトやネズミなど害獣もまた人間に大きな危害を加えます。夜になると活発に活動するコウモリも、害獣の一種です。

コウモリはネズミなどの害獣を捕まえてくれるため、人間に利益を与えてくれる益獣とも言われています。

しかし、実際は糞や菌によって人間に危害を及ぼす危険性が高いのです。ここでは、コウモリの鳴き声の特徴や、被害実態、対策について解説していきます。

コウモリの鳴き声は人の耳には届かない?


コウモリの鳴き声を聞いたことがありますか?コウモリは「キーキー」という甲高い声で鳴きます。

ここではコウモリが鳴く理由と他の害獣の鳴き声との見分け方について、解説していきます。

コウモリは鳴き声の代わりに超音波を出していた

コウモリは基本的に鳴き声を上げることは少なく、超音波を発しています。そのため、私たちがコウモリの鳴き声を耳にすることは、ほとんどありません。

コウモリは夜行性ですので、暗闇の中で主に活動しています。超音波を発することで、跳ね返ってくる音、対象物との大きさや構造、距離を把握しています。

それによって、自分がどの位置にいるのかがわかるわけです。また、コウモリは超音波を発してエサとなる虫を探し、捕獲して食べます。たとえば、人間にとって害虫となる蛾や蚊もまた、コウモリの餌になります。

実験の結果、コウモリの超音波を流すことで蚊や蛾が死んだフリをすることがわかりました。そのため、コウモリの超音波を上手く活用することで、害虫対策に役立つのです。

本来超音波は人間の耳に聞こえないほど高い周波数を持っています。しかし、コウモリの種類によっては人間でも聞こえることがあるのです。

また、コウモリが人間などに触られた場合、人間でも聞こえるような声で鳴くことがあります。コウモリの鳴き声も人間に聞こえた場合、非常に不愉快です。

害虫や害獣の発する音の中でも、人間をイライラさせるのが蚊の鳴き声です。あの音は実は鳴き声ではなく、羽を擦り合わせて発せられる音です。

なぜ、人間にとって耳障りなのかというと、それは音の周波数が関係しています。蚊の出す音を調べてみると350〜600ヘルツとうことがわかります。

そして、500ヘルツくらいの高温は耳に突き刺さるように響きます。それが人間の神経を刺激するため、不快に感じてしまうのです。

コウモリが出す超音波はネズミの鳴き声とそっくり!?

コウモリの姿を見ない限り、何が鳴いているのかわからないことがあります。コウモリかと思っていたら、その正体はネズミということもあり得ます。それくらいネズミとコウモリの鳴き声は似ているのです。

コウモリとネズミが間違われやすいのは、居場所も関係しています。コウモリもネズミも人間の家に住みつくときは、屋根裏に居場所を確保します。姿も見えない場合、特に見分けることが難しいでしょう。

それでは、コウモリとネズミをどうやって見分けたらよいのでしょうか。まず、活動時間帯をチェックしてみましょう。基本的にコウモリは夜行性です。

夕方から夜にかけて甲高い鳴き声や動き回る音がしたときは、コウモリである可能性が高いでしょう。

また、基本的にコウモリの出す鳴き声は高周波で人間の耳に聞こえづらいことが多いです。あまりにもキーキーと大きな音を出して泣くときは、ネズミかもしれません。

ほかにも、糞で見分ける方法もあります。コウモリは軒先や屋根の下に糞をすることが多いので、そのあたりをチェックしてみましょう。

家に住み着くコウモリは放置したら危険!

コウモリは、家にいるネズミや蛾などを食べてくれるから対応する必要はないと思っていませんか?コウモリらしきものが家に住みついていたら、それを放っておいてはいけません。

コウモリによって引き起こされる被害は多々あるのです。ここでは、コウモリ被害の怖さについて解説していきます。

フン害によって起こる被害

コウモリ被害のひとつがによる被害です。当然ですが、コウモリの糞は臭いです。そのため、糞がたまるとそれだけ臭いも強烈になり、家中臭くなるでしょう。

また、コウモリは見かけによらず大食漢です。一日に大量の虫を食べますので、当然糞の量も多くなります。

数匹のコウモリが家に住みついてしまったら、糞の量もかなりの量になると考えられます。ほかにも、コウモリの糞からダニやノミが大量発生してしまいます。それが原因となり、アレルギーや喘息といった健康被害が起こりやすくなります。

また、コウモリの糞にはさまざまな菌が含まれています。たとえば、カビ菌などもそのひとつです。その菌を人間が吸いこむことで、病気にかかることもあるのです。

そこで、コウモリの糞を見つけたらすぐに処置することをおすすめします。しかし、片付けるときには十分な注意が必要です。

コウモリの糞を始末するときには必ずマスクと手袋をしてください。糞による被害を防ぐためです。乾燥した糞が舞い上がってしまうと、それを吸い込んでしまいます。

また、直接手に糞が触れることで、菌に感染しやすくなります。コウモリの糞を始末するときに使った雑巾などは、洗って再利用せずにそのまま捨てることをおすすめします。

コウモリが持つ菌や感染症

コウモリを興味本位で触りたくなりますが、絶対に触ってはいけません。特に、小さいお子さんには注意が必要です。

それは、コウモリ自体が菌や感染症を持っているからです。人間にとって有毒となる多数の病原菌を持っている危険性が高いのです。

たとえば、狂犬病ウィルスもそのひとつです。狂犬病ウィルスに感染してしまうと、最悪の場合死に至ることもあります。それくらい危険な菌を持っていることを覚えておきましょう。

そのため、触れるだけでその菌に感染してしまうことがあります。素手でコウモリを触るのは、大変危険な行為であることを知っておきましょう。

うるさい鳴き声をなんとかしたい!いますぐ出来るコウモリ対策

コウモリが家に住みついている可能性が出てきたら、すぐに対策をとりましょう。そのまま放っておくと、被害が拡大する可能性が高くなります。

ここでは、いますぐできるコウモリ対策について紹介していきます。

スプレーを使って追い出す

コウモリ対策グッズがいろいろと販売されています。その中のひとつにコウモリが嫌う忌避剤があります。

忌避剤にもジェルや錠剤などいくつかのタイプがあります。使いやすさや即効性を考えると、スプレータイプがおすすめです。

このスプレーをコウモリの居場所に吹きかけましょう。屋根裏などに吹きかけるだけで、コウモリは逃げていくでしょう。

しかし、スプレーの効果が持続するのはせいぜい4〜6時間ほどです。効き目が薄くなってくると、またコウモリが戻ってくる可能性も高いです。併せて他の対策が必要になると思っておきましょう。

コウモリの侵入経路を塞ぐ

コウモリは屋根や壁といった小さな隙間などから、侵入してきます。わずか1cmしかない場所でも入ってこられるので要注意です。

その侵入経路を塞ぐという対策方法もあります。どこの家庭にもあるガムテープを使って侵入経路を塞いでしまいましょう。

コウモリをスプレーで追い出してから、すぐに侵入経路を塞いでしまえばコウモリも入ってこられなくなります。

ほかにも、防虫対策をするという対策もあります。虫はコウモリにとってエサになります。エサが大量にあるような家には住みつきやすくなるからです。

調べてみると、さまざまな対策が紹介されています。すぐにできる対策も多いので、試してみましょう。

コウモリ駆除で注意するべきこと

コウモリを駆除するときに注意したいのは、コウモリを勝手に捕獲したり殺したりしてはいけないことです。

コウモリは鳥獣管理保護法という法律の下で、保護の対象になっています。そのため、許可なく勝手に駆除や殺処分できないのです。

誤って駆除の際に誤って捕獲してしまったり、殺してしまったりしたら大変です。自力で何とかしようとせずに業者に頼むのが無難かもしれません。

専門業者に依頼するメリットと費用の相場

コウモリ駆除は専門業者に依頼することもできます。そのメリットと、費用相場について紹介していきます。

専門業者に依頼するメリット

自分でコウモリ駆除をすることもできるでしょう。自分でやれば費用負担も少なく済みます。しかし、デメリットも多いのが事実です。

法律に触れる危険性があることもデメリットのひとつです。殺したり捕獲したりするつもりはなくても、誤ってそうなってしまうことがあります。

業者は的確に処理してくれますので、その点安心して任せられます。また、業者に依頼したほうが確実にコウモリ駆除をしてもらえます。

いろいろな対策がネットなどで紹介されています。それを見て自力で駆除をしようとしても、上手くいかないこともあるのです。

たとえば、侵入経路を塞ぐ方法でも、どこが侵入経路となるのかが素人にはわかりにくいでしょう。

適切に駆除できなければ、コウモリ被害がさらに悪化することにもなります。業者に依頼すれば、高い確率で駆除に成功できるでしょう。

コウモリ被害のひとつに糞による害があります。糞を処分したつもりでも、完全に取りきれないことがあります。

また、自分で糞の処理を行うことで病原菌に感染するリスクも高くなります。業者に依頼することで、確実に糞を処理して消毒作業までしっかりと行ってもらえます。

特に抵抗力の弱い高齢者や小さいお子さんのいる家庭では、糞による被害が深刻です。確実に清掃と消毒してもらうことが重要です。

コウモリ駆除にかかる費用相場

コウモリ駆除を依頼することになったら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。費用は依頼する業者によって異なりますが、相場を知っておくと役立ちます。

コウモリ駆除を業者に依頼した場合、コウモリを追い出す、侵入口を遮断する、糞の片付けと消毒、再来防止の作業に分けられます。

コウモリはたった1cmの隙間からでも侵入してきてしまいます。しかも、一度住み着いた場所には再度戻ってくるという厄介な特性があります。

そこで、確実に侵入経路を塞ぐ必要があります。しかし、家の構造によって費用が大きく変わってきます。

<平屋>
侵入経路も少なく、高所での作業が発生しませんので費用も安く済むことが多いです。費用相場は10〜20万円です。

ただし、築年数の経過している家の場合、劣化による隙間ができている可能性が考えられます。

侵入経路を塞ぐのに手間がかかると、それが費用アップにつながります。

<2階建て一軒家>
相場は20〜40万円です。2階の分も侵入口をふさぐ必要があり、高所での作業も必要になるため費用が高くなります。

<日本家屋>
昔ながらの日本家屋は現代の家と構造が異なります。隙間も多い作りになっていますし、瓦屋根の場合瓦の間の隙間からコウモリが侵入してくることがあります。

そのため、侵入経路を塞ぐのにかなりの手間がかかります。そのため、費用相場は70〜90万とかなり高額です。

まとめ

・コウモリの鳴き声を見分ける
ネズミとコウモリの鳴き声は似ています。ネズミかコウモリによってそれぞれ対策が異なってきます。まずはどちらかを適切に見分けることが大切です。

・コウモリ被害の危険性
コウモリによる被害は思っている以上に深刻です。糞やコウモリの体には人間に危害を与える菌やウィルスが含まれています。被害の危険性について理解できれば、駆除の重要性もわかると思います。

・コウモリ駆除の方法
コウモリ対策には自力でできる方法もあります。コウモリが嫌う忌避剤の使用や、侵入経路の封鎖などです。しかし、法律によって保護されているコウモリを誤って捕獲したり、殺したりしたら大変です。

・コウモリ駆除を業者に依頼する
コウモリ駆除を業者に依頼することで、得られるメリットは多々あります。確実に衛生的に対応してもらうためにも、業者に依頼することを考えてみましょう。