「家のまわりでよくスズメバチを見かけるようになったな…。」
そう思ったら巣が作られていた!
そんな事態になっていませんか?
「家に作られてしまったスズメバチの巣をどうにかして駆除したい!だけどスズメバチってだけで怖そうだし、自分でできるか分からない…。そもそも何から手をつけるのが正解なの?」
そんな、巣を作られるまでは想像もしなかった悩み、困ってしまいますよね…。
じつはスズメバチの巣の駆除に関しては、やる前に知っておくべき情報があります。この情報を知らないと、損をしたり、駆除に失敗したりしてしまう可能性があるんです!
この記事では、スズメバチの巣を駆除したいあなたに、駆除の前に絶対に知っておくべきことを紹介します。
「スズメバチの巣を駆除するのは決めたけど、何から始めればいいか分からない…。」
そんなあなたも、この記事さえ読めば、巣の駆除に向けてすぐに行動を開始できます。
また、自分の家以外の場所にできたスズメバチの巣にお困りの方向けの情報も紹介しています。
巣を駆除してから後悔しないためにも、ぜひご一読ください!
必見!スズメバチの巣を駆除する前に、まず確認すること
スズメバチの巣の駆除を決めたあなたが、つぎに悩むのは「業者に頼むか、自分で駆除するか」ですよね。
「業者に頼むのが確実だろうけど、お金がかかりそう…。」
そんな考えも浮かんだかもしれません。
じつはスズメバチの巣も、ある条件を満たしていれば自分で駆除することが可能なんです。
ここでは、自分で駆除できるスズメバチの巣の条件と、その条件以外にも駆除に入る前にぜひ確認してほしいことを2つ紹介します。
自分の家や土地以外、たとえば賃貸物件・集合住宅、公共施設にできたスズメバチの巣にお困りの方は、こちらを読んでみてくださいね!
ほんとうに大丈夫?自分で駆除できるスズメバチの巣の条件
自力で駆除できるスズメバチの巣の条件はつぎの4つです。
- 4月〜6月である。
- 巣の大きさが、直径10cm未満である。
- 巣が形が、逆さにした丸フラスコの形をしている or 六角形の巣穴が見えている。
- 巣の位置が、開放的で、ハシゴを使わなくても手が届く位置にある。
以上の条件を満たす巣であれば、適切に準備をすることで自力駆除も可能です。
それでは、4つの条件を詳しく見ていきましょう。
【条件1】4月〜6月である。
4月〜6月はまだ働き蜂の数が少ないので、攻撃される危険性が高くありません。
逆に、働き蜂が何十匹もいるような場合は、危険なので業者に依頼してください。
【条件2】巣の大きさが、直径10cm未満である。
条件1に当てはまる時期であれば、巣の大きさも比較的小さい場合が多いです。
巣が大きくなるほど働き蜂の数も増えるので、直径が10cmを超えてしまっている巣は自分で手を出さず、業者に依頼するようにしましょう。
【条件3】巣が形が、逆さにした丸フラスコの形をしている or 六角形の巣穴が見えている。
スズメバチの巣というと、まるいマーブル模様の巣を思い浮かべる方が多いと思いますが、じつは初期は違う形をしています。
「逆さにした丸フラスコ」「とっくり型」と表現されるような形か、数個の巣房(六角形の小部屋)の上に小さな傘がついたような形をしているのです。
これらの形の巣なら、自分で駆除できる可能性があります。
【条件4】巣の位置が、開放的で、ハシゴを使わなくても手が届く位置にある。
さらに、駆除する方の安全のために、巣が作られた場所も確認してください。
庭木や窓枠の下など、巣の全体が見えるような開放的、かつハシゴを使わなくても手が届く位置に巣がある場合は比較的安全です。
しかし、天井裏・床下・壁の中などの閉鎖空間や、ハシゴが必要な高い場所の巣は、駆除の難易度が上がります。万が一、蜂が向かってきたときに即座に逃げられないからです。
これらの場所に巣が作られてしまった場合は、業者に依頼しましょう。
ここで紹介した条件に当てはまる巣であっても、自力での駆除に不安を感じる場合は、ムリをせずに業者に依頼することをオススメします。
自力駆除に挑戦するか、業者に依頼するか、決めることができたでしょうか?
どちらを選んだ場合でも、駆除を始める前に知ってほしい情報が、まだあります。続けて見ていきましょう!
じつは強い味方?自治体の対応
危険性の高いスズメバチの巣については、自治体でも対応を備えている場合があります。
対応の内容は自治体によってさまざまですが、例をいくつか紹介します。
- 巣を駆除してくれる。
- 駆除の費用を補助してくれる。
- 防護服を貸してくれる。
- 駆除業者を紹介してくれる。
残念ながらまったく対応してもらえない場合もあります。
ですが、まずはお住まいの自治体の対応を調べてみてください。自治体の公式ホームページに対応についての情報がある場合がほとんどです。もし情報がない場合は、役場に直接電話をして確認しましょう。
駆除の前に自治体の対応について調べるのをオススメするのには理由があります。
それは、自治体が駆除の費用を補助してくれる場合、駆除する前の巣の写真が必要だったり、補助の対象になる業者が指定されていたりすることがあるからです。
「条件を満たせなかったために、費用補助の対象にならなかった…。」
「自治体に駆除してもらえるって知ってたら、あんな怖い思いをせずに済んだのに…。」
そんなことになったら悲しいですよね。
また防護服の貸し出しについても、自治体によっては事前予約などが必要になる場合があります。
後悔しないためにも、駆除の前に自治体の対応をしっかり確認しましょう。
駆除の前の知っておいてほしい情報は、あと1つです。もう少し、お付き合いください!
要確認!スズメバチの巣を放置することの危険性
スズメバチの巣を駆除する前に知っておいてほしい情報の最後の1つは、巣を放置することの危険性についてです。
スズメバチの巣を見つけても、小さかったり、家の裏手など普段あまり近づかない場所だったりすると、「このままでもいいかな」と思うことがあるかもしれません。
しかし、スズメバチの巣は夏から秋へとどんどん大きくなっていき、個体数も多くなっていきます。
たとえば、大きな群をつくるスズメバチの場合は1つの巣に1,000頭以上、群が小さい種のスズメバチでも50頭の成虫が活動するんです!
さらに次世代の女王蜂が生まれる秋には、新女王蜂を守ったり、少なくなるエサを取るのに必死になったりするため、働き蜂の攻撃性が増します。
この時期になってからの駆除は難しく、業者に駆除を依頼する場合も費用が高額になる傾向があるので、駆除をするなら早いうちがオススメです。
また土地の所有者には、その土地について、危険を防止する義務があります。
自分の土地にスズメバチの巣があるのを知っていたにもかかわらず放置した結果、近所の人や近くを通った人が刺されてしまうと、裁判になってしまう場合もあるのです。
もちろん、森の中に出向いて行って、わざわざスズメバチの巣を駆除する必要はありません。
しかし自宅やそのまわりにスズメバチが巣を作ってしまった場合は、秋にかけて巣が大きくなることも踏まえ、対応を検討してください。
スズメバチの巣の駆除を決めたときに確認することの紹介はここまでです。
つぎは、自力駆除の方法について説明します!
「自分でスズメバチの巣を駆除するのは不安だから、業者に頼みたい。」
そう思ったあなたはこちらでハチ駆除業者についても紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
あなたを守る自力駆除の方法
ここからは、自分でスズメバチの巣を駆除するあなたのために、駆除を成功させるための具体的な方法をお伝えします。
たとえ自力駆除の条件に当てはまる小さな巣でも、スズメバチの巣を駆除するにはしっかりとした準備が必要です。
また、せっかく巣の駆除に成功しても、別の女王蜂に再び巣を作られるようでは埒が明きません。じつは巣を駆除したあとは、再発防止策を取る必要があるんです!
スズメバチにいつまでも悩まされることのないように、最後までしっかり確認してください。
それではさっそく、準備から見ていきましょう!
準備は万全に!
まずは、スズメバチの巣の駆除に必要な道具・服装と事前にやっておくことについて説明します。
始めてから慌てないように、しっかり確認して準備しましょう。
事前にやっておくこと
事前にやっておく必要があるのは、つぎの2つです。
- 日中のうちに、スズメバチの巣の位置を確認する。
スズメバチの巣の駆除は夜間に行いますが、巣の位置の確認は日中のうちにしておきましょう。
巣から2 m〜3 m離れたところから、大きさ・巣穴の位置なども確認します。くれぐれも、巣に刺激を与えないように注意してください。
また、巣を駆除する際にどこから殺虫剤をスプレーするか見当をつけ、邪魔になりそうなものがあれば、この時点で片付けておきます。
ちなみに殺虫スプレーは、巣の風上から噴射すると効率的です。
さらに距離は、巣から2 m〜3 m離れるのが理想ですが、殺虫スプレーが届く距離に応じて調節してください。
- スズメバチの巣を駆除することを近所の人に周知する。
「スズメバチの巣を駆除する」ということや駆除する時間帯を近隣の住人に知らせておきましょう。
巣を攻撃されて興奮したスズメバチに、たまたま外にいた人やペットが刺されるなど、万が一の事態を避けるためです。
準備するもの
つぎは、駆除に必要なものをご紹介します。
- 殺虫スプレー
有効成分としてピレスロイド系の薬剤が使われている製品を選びましょう。ハチ用の殺虫剤ならピレスロイド系の成分が入っているのでオススメです。
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- 懐中電灯と赤いセロハン
駆除は夜間に行うので懐中電灯を用意しますが、ここで一工夫しましょう。光を発する部分を赤いセロファンで覆い、光が赤くなるようにしておきます。
ハチには光に向かって飛ぶ性質があるので、夜間に懐中電灯で照らすと向かってきてしまいます。
しかしこのように光に赤い色をつけることで、明るさを落とし、スズメバチに認識されづらくできるのです。
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- 脱脂綿または要らないタオルなど(小さな入り口ができている巣の場合)
スズメバチを退治したあと、巣穴に詰めることで、巣を切り落とす際に巣の中に生きたスズメバチが残っていても出てこないようにします。
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- 枝切りバサミまたはノコギリ
スズメバチを退治したあとに、巣を切り落とすために使います。
巣が木の枝にできている場合は枝切りバサミ、軒下や出窓の下などにできている場合はノコギリ、というように、巣が作られた場所に応じて準備しましょう。
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- ゴミ袋
ハチの死骸や落とした巣は、ゴミとして処分します。住んでいる自治体のルールに則って、適切なゴミ袋を用意してください。
厚手のビニール袋もあると便利です。
巣を駆除するときの服装
- 防護服
防護服は住んでいる自治体から借りられる場合があります。自治体や保健所の公式ホームページを見るか、電話をして確認してみましょう。
防護服を準備できない場合は、下記を参考にして服装を整えてください。
- 帽子、もしくはヘルメット
帽子をかぶる場合は厚手のものにしましょう。
またフルフェイスのヘルメットは、スズメバチが放出する毒液から目を守ることもできます。
- ゴーグル・マスク
スズメバチが放出する毒液や、使用する殺虫剤から目や口を守ります。
- 厚手の服+雨合羽、またはスキーウェアやダウンなどの防寒着
スズメバチの毒針は長いもので7 mm近くあります。
厚手の衣類や、雨合羽のように表面がつるつるとしてハチが掴まりにくい衣類を選びましょう。
- 手袋
こちらも、スキーやバイク用の厚手で表面がつるつるした手袋がオススメです。
そういった手袋が用意できない場合や、厚手の手袋では可動性が悪く、殺虫スプレーをうまく扱えないような場合は、軍手を複数枚重ねて用いましょう。
- 長靴
スズメバチが侵入する隙間を減らせるので、足元は長靴がオススメです。
長靴の上からズボンの裾をかぶせて紐などで縛りましょう。
これらの服装を整えられたら、さらにスズメバチに刺されないための工夫をしましょう。そのときのポイントはつぎの2つです。
- 肌の露出を可能な限りなくす。
首から上はとくにスズメバチに狙われやすく、刺された場合の症状も重くなりがちです。
首元や顔はマフラーやタオルで覆いましょう。
- スズメバチが侵入できるような隙間をなくす。
袖口や裾などの隙間からスズメバチに侵入されてしまうと、刺される危険性が高まります。
袖や裾にゴムが入っている服などを選んだり、手袋や長靴に袖や裾をかぶせて上から紐で縛ったりして、隙間をなくしましょう。
失敗しないための手順!
準備が整ったら、いよいよ駆除開始です。駆除はつぎの手順で行います。
- 日没から2〜3時間経ったら、風上から巣に向けて殺虫スプレーを思いっきり噴射する。
- スズメバチの動きが止まったら巣に近づき、巣穴の中に向けて殺虫スプレーを噴射する。
- スズメバチの羽音がしなくなったら、ゴミ袋を下に用意し、巣を切り落とす。
- ゴミ袋の中に殺虫スプレーを噴射し、ゴミ袋の口を縛って閉じる。
- 巣をゴミとして処分する。
ではここからは、駆除の方法を詳しく見ていきましょう。
- 日没から2〜3時間経ったら、風上から巣に向けて殺虫スプレーを思いっきり噴射する。
スズメバチの巣の駆除は、日没から2〜3時間後、夜に行います。そのおもな理由はつぎの2点です。
- 夜間はほとんどのスズメバチが巣に戻っている。
日中は巣の外で活動しているスズメバチも、夕方にはその多くが巣に戻ってきます。そのため、夜間に駆除したほうが効率よくスズメバチを退治できます。
- 夜間の方がスズメバチの行動が鈍い。
種によって多少の違いがありますが、スズメバチは気温が18℃〜20℃を下回ると活動性が低下します。その点でも、気温が下がる夜に駆除をするのは理にかなっていますね。
日中のうちに見当をつけた巣の風上の位置に立ったら、巣を確認して懐中電灯の明かりを消します。
ハチは光に向かって飛ぶので、まわりの明かり、とくに巣に向かったとき、背中側にある明かりも極力消すようにしましょう。
準備が整ったら、巣に向けて殺虫スプレーを思いっきり噴射します。ハチが出てきたり、羽音がしたりすることがありますが、驚いて止めずに、噴射し続けましょう。巣穴や巣の入り口にスプレーできると効果的です。
【注意点】ここでは、つぎの2点に注意しましょう。
- 殺虫スプレーは風上から噴射する。
風下から噴射すると薬剤が風に流されてしまう上に、自分にかかってしまいます。
- 羽音がしても、臆せず、思いっきり殺虫スプレーを噴射する。
薬剤が少しでもかかれば、スズメバチは数分で絶命します。
羽音がしても、くじけずに殺虫スプレーを噴射し続けましょう。
- スズメバチの動きが止まったら巣に近づき、巣穴の中に向けて殺虫スプレーを噴射する。
スズメバチの動きが止まり、巣からハチが出てこなくなったら、巣に近づいて巣穴の中に向けて殺虫スプレーを噴射します。
さらに巣の外側やまわりにもスプレーしましょう。
- スズメバチの羽音がしなくなったら、ゴミ袋を巣の下に用意し、巣を切り落とす。
羽音が聞こえなくなったら、つぎは巣を切り落とします。
もし巣が、丸フラスコのような形をしているなら、口の部分に脱脂綿を詰めておくことで、中のスズメバチが生きていても出てこないようにすることが可能です。
また巣を切り落とす前に巣の下にゴミ袋を用意すると、スムーズに巣を回収できます。厚手の袋が用意できる場合は、ここで使うといいでしょう。
巣を枝切りバサミやノコギリで切り落として袋に入れます。
【注意点】このときの注意点は、つぎの1点です。
- 殺虫スプレーはすぐ使えるように、常に近くに準備しておく。
巣を落とすときなど、木の葉の陰や、巣と壁の間に隠れていたスズメバチが出てくる場合もあります。
巣の駆除をし終えるまでは、常にすぐ使える位置に殺虫スプレーを用意しておいてください。
- ゴミ袋の中に殺虫スプレーを噴射し、ゴミ袋の口を縛って閉じる。
念のため、袋の中にも殺虫スプレーを噴射してから、ゴミ袋の口を確実に縛ります。袋は2枚か3枚重ねると、破れる心配も減らせます。
【注意点】ここでも、大事な注意点が1つあります。
- スズメバチの死骸には触れない。
スズメバチが死んでいても、その体に触れると毒針が刺さってしまう場合があります。
動かないからといって気を抜かず、死骸はほうきやちり取りを使って慎重に処理しましょう。
- 巣をゴミとして処分する。
最後に、住んでいる自治体のルールにしたがって処分すれば、スズメバチの巣の駆除は終了です。
ただし巣の駆除が終了しても、やらなければいけない重要なことが、まだ残っています!
スズメバチに巣を作られたということは、その場所はスズメバチにとって巣を作るのにいい条件が整っていた、ということです。
ですから、また巣を作られてしまわないように、つぎに紹介する予防法も読んで、しっかり対策してくださいね!
巣を撤去した後も重要!再発させないための予防法!
ここではカンタンにできる予防法を3つ、紹介します。
- 巣を作られた(作られそうな)場所に、殺虫スプレーを吹きかけておく。
ハチ用の殺虫剤の中には、効果が持続する成分を含み、巣の予防にも効果のある製品があります。
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使い方は、この予防効果もある殺虫スプレーを巣が作られそうな場所に吹き付けておくだけです。
効果は、製品や天候などによりますが、2週間から4週間ほどなので、定期的に吹き付けなおすようにしましょう。
- 木酢液を使って、スズメバチを寄せ付けないようにする。
木酢液とは、カンタンにいうと「木炭を作るときに出る煙を冷やして、液体にしたもの」です。
スズメバチはこの木酢液の、煙のような独特なにおいが嫌いなため、木酢液を置いておくだけで、スズメバチを寄せ付けない効果が期待できます。
木酢液はホームセンターのほか、インターネットでも購入できます。購入するときは、赤ワインや烏龍茶のような色をしていて、透き通ったものを選ぶと、質のいい木酢液を手に入れられるので、参考にしてみてくださいね。
使い方は、購入した木酢液の説明にしたがって希釈し、小瓶など酸に耐性のある容器に入れて、巣を作られたくない場所の近くに置くだけです。
においが弱くなるにつれ、スズメバチへの効果も弱くなってしまうので、様子を見ながら2週間〜4週間ごとに新しい木酢液に取り替えてください。
木酢液を使ったハチ予防についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、興味のある方は読んでみてくださいね!
- スズメバチに巣を作られやすい環境があるなら、解消する。
たとえば、庭木が生い茂っていると、スズメバチに巣を作られやすく、また作られた巣にも気づきにくくなってしまいます。スズメバチの巣を予防するためにも、庭木はこまめに剪定しましょう。
またスズメバチは、軒下などのほかにも、さまざまな場所に巣を作ります。
使っていない鉢植えやダンボール箱の中にも、巣を作られることがあります。このようなものは、片づけるか処分してしまうことで、営巣場所そのものをなくしてしまいましょう。
さらにスズメバチは、やわらかい木、たとえば木の表皮や古い木をかじり取って、巣の材料にします。
使わない木材や、古くなってしまった木柵や『すだれ』などがあると、巣材を手に入れやすいため、近くに営巣されてしまう可能性が高くなってしまうのです。こういったものも、早めに処分してしまいましょう。
1度巣を作られてしまった場所は、つぎの年以降も予防が必要です。上記の予防法を実践しましょう。
スズメバチの女王蜂は、春先、日中の気温が18℃〜20℃に達するようになると冬眠から目覚め始めます。この気温を目安に、巣の予防を始めるといいですね。
また、スズメバチの女王蜂が冬眠から目覚める時期は、誘引捕獲器の使用もオススメです。女王蜂を捕殺できれば、巣の予防になるだけではなく、その年のスズメバチの数の抑制にもつながるためです。
誘引捕獲器について詳しく知りたいあなたのために、こちらの記事を用意しました。ぜひ参考にしてください!
ここまでは、スズメバチの巣を自力で駆除する方法と、再び巣を作られないための予防策について紹介しました。
つぎは、ハチ駆除業者について紹介します。自力駆除の方法を見て、
「駆除したいスズメバチの巣は小さいけど、意外と大変そうだな…。」
と感じたあなたも、ぜひ読んでみてくださいね!
ハチ駆除業者について知りたい!
「自分でスズメバチの巣を駆除するのは怖い」
「作られてしまったスズメバチの巣が、すでに自力駆除できないほど大きくなってしまっている」
そんな場合は、業者に依頼することになります。
でも、いざ依頼するとなると、どんな業者に頼めばいいか、迷ってしまいますよね。
そんなあなたのために、ここからはハチ駆除業者について紹介していきます。
『じつは強い味方?自治体の対応』で紹介したように、自治体によっては、スズメバチの巣の駆除に助成金を出してくれる場合があります。
助成の対象となるハチ駆除業者が指定されている場合もあるので、お住まいの自治体の対応について、まずは1度確認してみてくださいね。
ハチ駆除業者に依頼するメリット
ハチ駆除業者へスズメバチの巣の駆除を依頼するか迷ってしまう、マイナスの点としては
- お金がかかる。
- 業者の良し悪しを判断するのが大変。
などがあげられます。
しかし考えてみると、ハチ用の殺虫剤は1本1,000円〜2,000円ほどします。そんな殺虫剤を予備や予防のために2本、3本と買うことになれば、4,000〜6,000円もかかってしまうことになりますよね。
一方、ハチ駆除業者へ作業を依頼すると、つぎのようなメリットがあります。
- 自分たちが危険な目に遭うことはない。
- 自分たちで駆除するより確実。
- アフターフォローもしてくれる。
プロの作業員が対応してくれるので、依頼した人がスズメバチに刺されるなどの危険にさらされないのはもちろんのこと、自分たちで行うよりも的確に、スズメバチの巣の駆除や再発防止をしてくれます。
また業者によってはアフターフォローがついていて、再発した場合にも対応してくれます。
「ハチ駆除業者っていっても、いっぱいあってどうやって選んだら分かんない…。」
「悪徳業者に引っかからないか心配…。」
そんなあなたも大丈夫!
つぎは『後悔しない業者の選び方』を紹介しますので、ぜひ続けてチェックしてみてください!
後悔しないハチ駆除業者の選び方
探してみるとハチ駆除業者もいっぱいあって、何を基準に選べばいいか、迷ってしまいますよね。
「せっかくお金を払って業者に依頼するなら、よい業者に納得できる対応をしてもらいたい!」
そう考えるのも当然のことです。
ではさっそく、『後悔しない業者の選び方』を紹介しましょう!ハチ駆除業者を選ぶときに、参考にしてくださいね。
- ハチ駆除の専門業者である。
- 現地調査を行ってくれる。
- 料金が分かりやすい。
- 保証がある。
以上の4点について、ここからはもう少し詳しく説明します。
- ハチ駆除の専門業者である。
まず大前提として、ハチ駆除の専門業者を選びましょう。
その理由は、巣を含むハチの駆除やその後の対策には、ハチに関する知識や、ハチに対応した殺虫剤など適切な道具が必要なためです。
知識や道具、経験が豊富なハチ駆除の専門業者であれば、状況を的確に把握し、正しく対処してくれます。
一方で必要な知識や道具のない業者に頼んでしまうと、駆除に失敗したり、再発防止策が不十分で、すぐに再営巣されたりしてしまう可能性が高くなってしまいます。
- 現地調査を行ってくれる。
つぎに、現地調査を行ってくれる業者かどうかを見てください。
ハチの巣の駆除を業者に依頼する場合、ハチの種類・巣の大きさ・巣の場所などの条件によって料金が異なります。それらの条件によって、作業の内容が変わるからです。
業者の人も、実際に駆除するハチの巣を確認しないと適切な料金を提示できません。
そこで行われるのが現地調査です。業者の作業員が、駆除するハチの巣を確認に来て、どんな作業が必要で、いくら費用がかかるのかを見積もります。
- 料金が分かりやすい。
業者の人に見積もりを提示されたら、その内容を確認しましょう。
このとき、料金の総額だけでなく、内訳もしっかり確認し、不明点や疑問点があれば遠慮せずに質問してください。
はっきりと、納得できる説明をしてくれる業者かどうかも、よい業者を見極めるポイントです。
- 保証がある。
また巣の駆除や戻りバチ対策の作業についてだけでなく、再び巣が作られてしまった場合の保証内容についても、その有無や、期間・対象などをしっかりと確認しておきましょう。
ここまでは、無料で行ってくれる業者が多いです。
逆に、料金を提示する前に作業に入ってしまう業者や、料金の説明が曖昧な業者には注意しましょう。前者はそもそも法律違反です。
見積もりで料金を提示されても、その金額が妥当かどうかを判断するのもまた難しい問題ですよね。
そんなときは複数の業者に見積もりを依頼する、相見積もりを取りましょう。
複数の業者の作業内容や料金、対応を比較することで、より納得できる業者に依頼することができます。
ハチの巣ができてしまっていると、「一刻も早く何とかしたい!」と焦ってしまいがちですよね。
しかし、そこに付け込んで契約を急かしてくる業者こそ要注意です。
早く対処するに越したことはありませんが、失敗しないためには冷静に判断することが重要なのです。
いかがでしたか?ここで紹介した内容と照らし合わせて、よい業者を探してくださいね。
「ハチ駆除業者って、まだちょっとイメージが湧かないな…。」
とお困りのあなたは、参考にぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。
自分の家以外にできたスズメバチの巣を駆除したいあなたへ
「スズメバチの巣があって悩んでいるけど、巣のある場所が自分の家や土地じゃない…。」
そんな困った状況も少なくありません。
ここからは、そんな自分の所有する建物や土地以外にできたスズメバチの巣にお困りのあなたへ、対処についての情報を紹介します。
住んでいる賃貸物件にスズメバチの巣ができた!
賃貸物件や集合住宅にスズメバチの巣ができた場合は、まず管理会社に連絡をしましょう。
たとえば、マンションやアパートの出入り口や通路など、住人がみんなで使う部分にできたハチの巣は、管理会社や持ち主が対応しなければなりません。
一方でベランダや玄関の扉などにハチに巣を作られてしまった場合は、契約内容などにより、住んでいる方が自分で対処しなければならないこともあれば、管理会社などが対処してくれることもあります。
契約書に『修繕』について書かれている部分があれば、そこを確認した上で、スズメバチの巣の駆除について管理会社に相談しましょう。その際、
- スズメバチの巣の駆除を請け負ってくれるか。
- 費用はどうなるか。
など、訊きたい内容をあらかじめメモしておくと、スムーズにやり取りができます。
よく使う公共施設にスズメバチの巣を発見!
公園や街路樹などを含む公共施設にできたスズメバチの巣は、その施設の管理者が対応します。
管理者(部署)やその連絡先が分かる場合はそこへ、もし管理者などが分からなければ、市区町村の役場へ、連絡をしてスズメバチの巣の駆除を依頼しましょう。
穏やかに解決したい、ご近所さんに巣がある!
最後は、他人の家や土地にできたスズメバチの巣への対処に関する情報です。
「駆除してほしいけど、所有者がその気になってくれないと、どうしようもない…。」
「ご近所付き合いもあるし、なんとか穏便に済ませたい…!」
など、さまざまな悩みがありますよね。
このような場合は、まず、巣ができていることを所有者に知らせましょう。
土地や建物の所有者には、まわりの人への危険を防止しなくてはならない、という義務があります。
つまり、スズメバチの巣があることや、それによって誰かが刺症被害に遭う可能性を知っていたのに適切な対処を怠った場合、所有者は治療費などを請求される可能性があるのです。
この義務は空き家や空き地、別荘など、日常的にそこに住んでいなくても生じます。
このとき、できれば役場などを介して連絡してもらいましょう。
普段から十分なコミュニケーションが取れている場合は、問題ありません。
しかしあまり交流がない場合、いきなり
「スズメバチの巣ができているから駆除してほしい。」
ということを伝えても、
「人の家のことに突然介入してきて…。」
と、事態をこじらせてしまう可能性があります。
役場などに相談するときは、スズメバチの巣ができていること、それに伴う危険などを説明して、所有者に駆除を検討してもらえるように働きかけをお願いしましょう。
近くに学校や通学路、幼稚園がある場合は、それらの学校などとも協力して役場などに相談するのもいいですね。
相手にも事情があることを考慮して、一方的な押し付けにならないように、円満解決を目指しましょう。
まとめ
この記事では、あなたにぜひ知ってほしい、スズメバチの巣の駆除に関する情報をまとめました。
いかがでしたか?まず何から手をつけるべきか分からず困っていたあなたも、取るべき行動が見えてきたのではないでしょうか。
最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
- スズメバチの巣を駆除する前に確認するべきことは、つぎの3つ。
- 自分で駆除できる巣かどうか。
- 自治体はどのような対応をしてくれるか。
- 放置することの危険。
- 自力駆除は、万全の準備をして行う。
- 後悔しないためのハチ駆除業者の選び方がある。
- 自分の家や土地以外の場所にあるスズメバチの巣は、その管理者や所有者に連絡をする。
この記事で紹介した内容を参考に、速やかにスズメバチの巣の駆除を成功させ、スズメバチを気にしなくて済む、快適な生活を手にしてくださいね。