「鳩が毎日のようにベランダにやってきて、糞を落としていくから洗濯物が干せない。」
「いつも、換気扇から鳩の鳴き声が聞こえてきてうるさい!巣が近くにあるのかな…。」
「何度追い払っても鳩がしつこくやってくる。なぜいなくならないの?」
あなたもこのように、鳩の行動が気になることはありませんか?わたしたちの周りでしょっちゅう気配を感じる鳩ですが、その鳩の巣はいったいどこにあるのでしょうか。
この記事では、
- 鳩はどこに巣を作っているのか
- 鳩に巣を作られないための対策
- もし家の周りに巣を作られたらどうすればよいのか
などについて、まとめてご紹介します。ここで鳩の巣のお悩みを一気に解決しましょう!
目次
民家にも巣を作る!鳩の巣作りの特徴
あなたは、鳩の巣は森や公園などの木の上に作られるものだと思っていませんか?
でも、実はわたしたちの家の周りにも、巣を作られてしまうことがあるんです。ここでは、鳩に巣を作られやすい場所についてご説明します。
鳩が好んで巣を作る場所とその理由
鳩は民家のベランダや換気扇のフードの中に巣を作ることがよくあります。
なぜならそういった場所は、三方を囲まれており天敵から見つかりにくく、安全だからです。自然界では洞窟や崖の割れ目などに巣を作る鳩。その環境とよく似たマンションのベランダなどは、鳩の巣作りには最適な場所なんですね。
でも、自宅に巣を作られたのでは鳴き声や糞の被害に困ってしまいますよね。だから早くどこかへ行ってもらいたいのに、同じ場所にしつこくやってくるのはなぜなのでしょうか。
鳩を追い払っても戻ってくるのはなぜ?
鳩はいったん気に入った場所には何度もやってきます。それは、鳩が場所に強い執着心をもっているからなんです。
そもそも鳩がベランダや換気扇の裏側に飛来するのには、巣を作るという目的があります。
そこが安全な場所だとわかると、鳩は糞を落として「ここは自分の縄張りだ」とアピールします。鳩にとっては「自分の見つけた場所」という意識があるので、ちょっとやそっとのことでは出て行ってくれなくなるのです。
では、いったいどうすれば鳩を撃退できるのでしょうか。
鳩に巣を作らせないためにできること
家の周りに鳩の巣を作らせないようにするには、「撃退するタイミングを逃さない」ことが1番大事なポイントになります。 どんなときに対策すればよいのか、鳩の1年の行動とあわせて見ていきましょう。
鳩が巣を作る時期と繁殖期
鳩は1年のうちに多いと5〜6回卵を産むことがあります。1年中のほとんどが繁殖期ということになるんですね。
しかし、最も注意しなければならないのは、1年のうちでも比較的繁殖力の高まる春〜初夏です。
「GWや夏休みに旅行に行っている間に、ベランダに鳩の巣を作られ、卵まで産みつけられてしまった!」このようなケースが頻繁に発生しています。
鳩対策はいつから始める?
鳩はほぼ1年中繁殖していることから、「鳩対策はこの季節だけ気を付けておけばよい」というものではありません。
もし「鳩がベランダの手すりや換気扇フードの上にとまって、しょっちゅう鳴いたり時々糞を落としたりしている」と気づいたら、すぐに対策をしましょう。そうしないと、鳩がそこを快適で安全な場所だと認識し、巣作りの候補にされてしまうからです。
また、自宅の敷地内ではなくとも家の周りで鳩をよくみかけるようになったら、予防を始めておくのもよいですね。
鳩に巣を作らせないための予防方法と注意点
鳩に巣を作らせないためには、その場所を「鳩にとって嫌な環境」にしてしまうことです。
以下に自分でできる予防法を3つ挙げてみました。
- ベランダの手すりなどの鳩がとまりそうな場所にテグスやスパイク(剣山)を設置する
- よく鳩がくる場所に鳩よけスプレーをしたり、ジェルタイプの忌避剤を塗ったりしておく
- 換気扇やベランダ自体を金網やネットなどで覆ってしまう
どれも市販のグッズを使えば比較的簡単に対策ができそうですね。
ただし、これらの方法は鳩が飛来し始めた初期段階にしか通用しません。なぜなら鳩がいったんその場所を気に入ってしまうと、ちょっとやそっとのことでは追い払えなくなってしまうからです。
では、自力では追い払えないほど被害が拡大していたり、既に巣を作られてしまったりしている場合は、どう対処すればよいのでしょうか…。
鳩に巣を作られてしまったら!?
鳩に巣を作られてしまうと、そこから鳩を追い出すのは非常に難しくなります。鳩には帰巣(きそう)本能といって、巣に帰ろうとする性質があるため、たとえ巣を撤去してもその場所にまた戻ってきて巣作りをしようとするからです。
だからといって鳩の巣をそのまま放置すると、被害はどんどん深刻になってしまうんです。
鳩の巣の放置はNG!
鳩に巣を作られてしまったときに発生する被害は、主に以下の2つです。
- 鳴き声による騒音
- 糞害
これらを何も対策しないで放置すると、次のような二次被害に発展します。
- 感染症
- ご近所トラブル
鳩の巣でヒナがかえると、鳴き声の騒音や糞による悪臭がどんどん酷くなります。これではご近所から苦情がきても仕方ありませんよね。
また、鳩の被害でもっとも怖いのは糞に潜む病原菌から人間が感染症を発症してしまうことなんです。抵抗力の弱い子供やお年寄りがご家庭にいる場合は、特に注意が必要です。
鳩は年に何度も卵を産むため、ヒナが巣立ってもまた新たな卵を産み付けられて、被害はますます拡大するばかり…。だから鳩に巣を作られてしまったら、放置せずに早めに対処しなければならないんです!
鳩の巣の撤去は業者に依頼することも考えよう
もし鳩に巣を作られてしまったら、自分で何とかしようとせずに、専門の業者へ依頼されることをおすすめします。 理由は主に次の3つです。
- 鳩よけグッズは被害の初期段階にしか通用しない
鳩は場所への執着心がとても強いので、巣が作られるほど被害が拡大している場合は、小手先の鳩よけ対策では通用しません。
- ヒナや卵の撤去には許可が必要
鳩は「鳥獣保護管理法」という法律で守られています。このため、鳩の巣の中に、卵やヒナがいる場合は、勝手に巣を撤去すると罰せられてしまうこともあるんです。
- 自力で巣を撤去しても再発する可能性がある
そして、仮にヒナや卵がない時期に巣の撤去に成功したとしても、鳩はまた戻ってきてしまうことがほとんどです。
しかし、プロの業者に依頼すれば、ヒナや卵を傷つけずに巣を撤去することができるので、すぐに対応してもらえます。また、再発防止策をとってくれるので、いつまでも鳩の被害に悩まされずに済みます。
費用はかかってしまいますが、巣があるときは被害が広がる前にできるだけ早く、適切に対処してもらい、ゆううつな鳩の悩みから解放されましょう。
まとめ
この記事では鳩がどこに巣を作っているか、鳩よけ対策の方法やタイミング、鳩に巣を作られてしまったときの対処法などをお伝えしてきました。
中でも特におさえてほしいポイントは以下の4点です。
- 鳩は一般住宅のベランダや換気扇などにも巣を作ることがある
- カンタンな鳩よけ対策で効果を得られるのは、鳩が飛来しはじめた初期段階まで
- 鳩の巣を放置すると、感染症などの二次被害が発生するおそれがある
- 鳩に巣を作られてしまったら、専門の業者になるべく早く依頼するのがおすすめ
記事を参考に、みなさんの鳩被害のお悩みが早く解決されることを願っています!