「あれ?金庫の鍵がない…今すぐ開けなくちゃいけないのに!」
「金庫の鍵をなくしたらどうすればいいの…?」
すぐに金庫を開けたいのに鍵が無い。
どこを探しても出てこない。
このページをご覧のあなたは、まさにこんな状況ではないでしょうか?
急いでいる方はとくに、「どうしたらいいかわからない!」とパニック状態になっているはず…。
焦っている時に限って、冷静に対処できず頭が真っ白になってしまうものです。
でもご安心ください。
この記事では、sumical編集部の鈴木が「金庫の鍵をなくした実体験」をもとにして、以下の内容をお伝えします。
- 金庫の鍵を紛失したときの対処法
- 金庫の鍵トラブルを防ぐ方法
このあと対処法を詳しく紹介しますが、「大至急、金庫を開けたい」という方は、金庫の鍵開け業者へ相談するとスムーズです。
金庫の鍵をなくした時にかかる料金についても紹介するので、「どのくらいお金がかかるんだろう…」とモヤモヤしている方も、ぜひご覧くださいね。
この記事が、金庫の鍵をなくして焦っているあなたの力になれれば幸いです。
それではさっそく、対処法を確認していきましょう!
目次
「やばい!金庫の鍵なくした!」3つの対処法
金庫の鍵をなくしてしまった時の対処法は3つ。
- 金庫を壊す
- メーカーに問い合わせる
- 金庫の鍵開け業者を呼ぶ
メーカーや業者に頼るのが確実ではありますが、どうしても自分で対処したい方は「金庫を壊す」しか方法がありません。
しかし、金庫の破壊に関しては失敗のリスクが大きすぎるんです…。
まずは、私が金庫を壊そうとした失敗談から紹介していきます。
【失敗談】自分で壊すのはオススメできません
金庫の鍵が見つからない時、焦って「どうにかこじ開けられないか」「何か道具を使って壊せないか」なんて考えてしまう気持ち、とてもよくわかります…。
結論から言うと、自分で金庫を壊すのは不可能ではありません。
ただし本格的な電動工具が必要で、素人が作業するには危険すぎるんです。
金庫の破壊は手間ヒマかかる&危険
金庫の破壊には、「サンダー」や「グラインダー」などの電動工具が必要です。
電動工具で金庫の蝶番(ちょうつがい)を切り落とすと、扉が外れます。
しかし、素人が電動工具を使うのは難しく、危険です。
工具を扱い慣れていないですし、頑丈な金庫を破壊する作業はかなりの重労働。
私の場合、わざわざ工具を購入するのが面倒だったこともあり、家にあるものでどうにか対処できないか試しました。
「今すぐ金庫を開けたい!」という一心で、ノコギリで蝶番を削ってみたり、カナヅチで金庫の扉を叩いてみたり、ピッキングにトライしてみたものの…もちろん開くはずがなく。
どれも失敗し、結果的に時間をかけて金庫を傷つけただけになってしまいました。
金庫の鍵開け業者に連絡して開錠できましたが、金庫はそのまま処分…。
(開錠してくれた業者さんに引き取ってもらいました。)
「金庫を壊して開けたい!」と考えている方は、手間と時間がかかること・危険であることを踏まえて、もう一度考え直してみてください。
今後も金庫を使い続けたい方、また手間ヒマかけずに開錠したい方には、このあと紹介するメーカーへの問い合わせか業者への相談をオススメします。
手提げ金庫はギリギリこじ開けられる
金庫の破壊は難しいとはいえ、手提げ金庫や携帯用金庫ほどの大きさであれば、バールを使ってこじ開けられるようです。
バールとは、一般的に釘抜きに使われる工具のこと。
バールを金庫のフタの隙間にねじ込んで、テコの原理でフタを押し上げます。
作業するときは、金庫本体が動いてしまわないよう、しっかりと押さえておきましょう。
また、勢い余ってバールが手からすり抜け、あなた自身や周りに危害を加える可能性があります。
作業の際は十分に注意してください。
「自分でどうにかするのはやめておこう…」と感じた方は、このあとお伝えする対処法を確認してみてくださいね!
【時間があるなら】金庫のメーカーに問い合わせる
金庫の鍵をなくしたら、とくに急ぎでない限りはお使いの金庫のメーカーや販売店に問い合わせることをオススメします。
もし、金庫が古すぎてメーカーがわからない・すでにメーカーが倒産していた場合は、金庫の専門業者に相談するのが確実です。
メーカーがしてくれるのは「合鍵の作成」
金庫の鍵を紛失したケースに備えて、各金庫メーカーでは合鍵作成を受け付けています。
メーカーに依頼してから開錠するまでの手順は以下の通りです。
- 電話orメールで合鍵作成の問い合わせ
- 個人情報、金庫の品番・鍵番号、確約書の提出
- メーカーによる合鍵の作成
- 合鍵が到着→開錠!
もし鍵番号がわからなかった場合は、番号照会料金が発生するケースがあります。
「鍵番号を控えている」という方は少ないと思いますので、合鍵作成の料金にプラスして番号照会料金がかかることを覚えていてくださいね。
また、メーカーによって料金体系や問い合わせ方法がバラバラなので、お使いの金庫メーカーのサイトをよく確認しておきましょう。
代表的な金庫メーカーの問い合わせ先を記載しておきますね!
エイコー | 0570-099-177 (平日のみ 9:00〜17:00) |
セントリー | 03-5447-5311 (年中無休 9:00〜17:30) |
クマヒラ | お近くの事務所へ連絡 (クマヒラ事務所一覧) |
コクヨ | 0120-201-594 (平日のみ 9:00〜17:00) |
なお、コクヨの金庫は販売店への連絡でも合鍵作成は可能です。
どこで購入したか覚えていない方は、上記の問い合わせ番号に連絡してみましょう。
開錠までの所要時間:1〜2週間
メーカーへの問い合わせからあなたの元に鍵が届くまでは、およそ1〜2週間かかります。
「必ず1週間後に届く!」というわけではなく、料金の支払い方法や郵送状況によって所要時間が前後することを頭に入れておきましょう。
また、「合鍵が到着したら解決!」としたいところですが、安心するのはまだ早いかもしれません。
なぜなら、もし金庫の鍵が誰かに拾われていた場合、その鍵を使って開錠されたり、コピーを作成されたりする可能性があるためです。
家庭内でのみ鍵を使う場合は問題ないものの、会社で使用する金庫など、第三者に鍵を持ち出される可能性があるなら注意が必要。
不安な方はすぐ開けてくれる金庫の鍵開け業者に連絡し、そのまま鍵交換もお願いしたほうが安心ですね。
【急いでいるなら】金庫の鍵開け業者を呼ぶ
「会社の金庫の鍵をなくした!大至急、開けてほしい…」
「今すぐ金庫を開けないと、大切な用事に間に合わない」
とにかく早く・確実に金庫を開けたいなら、金庫の鍵開け業者に連絡しましょう。
業者は種類・メーカー問わず対応
金庫の鍵開け業者は、どんな金庫の種類でも、どのメーカーでもその場で対応。
金庫を専門に扱っているからこそ、鍵の種類や構造を熟知し、スムーズに開錠してくれます。
また、自分で対処しようとすると「壊す」しか方法はありませんでしたよね。
しかし業者にお任せすることで、どこも傷つけずスムーズに、なおかつ収納物の安全も保証された状態で開錠してくれるんです。
私は今回、ダイヤル+シリンダー錠タイプの金庫を開けてもらいましたが、カードキーやマグネットキーをなくしてしまったケースでも対応してくれるとのこと。
こんなにスムーズに安全に、しかも自分の手間もかけずに開錠できるなら、最初からお任せしておけばよかった…と若干の後悔があります。
「うちの金庫も対応してくれるのかな…」と迷っている方は、ひとまず電話で問い合わせた方がスムーズかもしれません。
電話口で親切に対応してくれますし、相談見積もりが無料の業者さんも多いですよ!
開錠までの所要時間:最短1時間〜
金庫の鍵開け業者に相談した場合、問い合わせから開錠までは最短1時間ほどで完了します。
なぜなら「金庫の鍵をなくしてしまって…」と電話するだけで、すぐに駆けつけてくれるから。
私が電話した金庫110番という業者さんは、「近くのエリアの作業員がすぐに向かいます」と、ほんの30〜40分ほどで駆けつけてくれました。
土日休業の業者がある中、365日年中無休ということでとても助かりました…。
最短で対応できる日時を提案してくれるので、一度電話で問い合わせてみるのをオススメします。
また、鍵のありかにまったく検討がつかない場合は、そのまま合鍵作成もお願いしましょう。
「誰か知らない人が鍵を拾ったかもしれない」「合鍵を作られているかもしれない」と不安な方は、金庫本体の鍵交換も依頼すると安心です。
合鍵の作成・本体の鍵交換は、いずれも最短30分ほどで完了するので、急いでいる場合でも大丈夫。
ただ、追加して依頼するとなると料金が気になってきますよね…。
このあと、金庫の鍵開け業者に依頼した場合の料金相場について詳しくお伝えしますね!
業者に依頼した場合の料金相場
業者に開錠・鍵作成・鍵交換を依頼した場合の料金相場は以下の通り。
開錠 | 約8,000円〜 |
合鍵作成 | 約10,000円〜 |
金庫本体の鍵交換 | 約13,000円〜 |
金庫の種類や鍵タイプによって料金が変動するため、電話問い合わせをしていただくことがオススメです。
料金支払いの流れは以下の通り。
- 見積もりで料金を確定
- 作業開始
- 完了後にお支払い
料金を確定させてから作業を開始し、作業がすべて完了してから支払いとなります。
ちなみに私が依頼した業者さんはカード支払いも可能だったので、手持ちの現金がなくても問題ありませんでした。
「とにかく早く金庫を開けたい」「鍵交換もお願いしたい」と考えている方は、金庫の鍵開け業者に相談してみましょう。
ちなみに…銀行の貸金庫の鍵を紛失したら?
ご家庭や会社の金庫ではなく「貸金庫」の鍵をなくしてお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに貸金庫とは、金融機関に利用料を支払って使う金庫のこと。
自宅での管理が不安な書類・貴重品、また遺言書などを預けられます。
貸金庫の鍵をなくしてしまったら、まずは銀行に届け出ましょう。
一例として、みずほ銀行の約款には以下のような記載があります。
8.(カード、鍵、印章の喪失時等の取扱い)
(1) カード、正鍵もしくは印章を失った場合の貸金庫の開閉は、当社所定の手続をした後に行ってください。この場合、相当の期間をおき、また保証人を求めることがあります。
(2) 正鍵を失った場合またはき損した場合は、錠前等の取替えに要する費用を支払ってください。なお、当社が貸金庫の変更を求めたときは直ちにこれに応じてください。
(3) カードを失った場合またはき損した場合も、再発行に要する費用を支払ってください。引用:みずほ銀行「貸金庫規定」
…つまりは「貸金庫の鍵をなくしたら、銀行に申し出て取り替え費用を払ってください」ということ。
申し出の際は本人確認書類が必要です。以下の2つを用意しておきましょう!
- 顔写真入り身分証明書
- 銀行届出印
手続き等がすべて完了するにはおよそ1週間ほどかかります。
金融機関側が保管している合鍵で開錠できる場合もあるため、契約内容をよく確認してくださいね。
「あるある」の金庫の鍵トラブルを防ぐために
「また金庫の鍵なくした!もう…どうしよう…」
「この前、新しく鍵を作ってもらったばっかりなのに」
ふたたび金庫の鍵をなくしてしまったら、そのぶん開錠・鍵作成(交換)費用がかかってしまいます。
二度と金庫の鍵をなくさないよう、自分でできる予防策を実践しましょう。
鍵の保管場所を決めておく
金庫の鍵をなくさないためには、あらかじめ保管場所を決めておくことが重要です。
金庫の元鍵(マスターキー)は保管用としてキーボックス等に保管し、普段の開閉には合鍵(スペアキー)を使用しましょう。
キーボックスとは、鍵を一括で保存できるボックスのこと。
複数の鍵をまとめて管理できるため、主にオフィスや不動産会社で使われることが多いようですね。
家庭用でしたら、2〜3本の鍵を収納できるサイズで十分。
価格 | ¥2075 |
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「また金庫の鍵をなくしそう」と不安な方は、活用してみましょう!
鍵の閉じ込め(インキー)に注意
金庫の鍵トラブルとしてありがちなのが、金庫の鍵を中に閉じ込めてしまうこと。
「中のものを取り出している間、ちょっとここに置いておこう」と、金庫の中に鍵を置くのは危険です。
うっかりそのまま閉めてしまったら、もう金庫を開けられません…。
さらに、金庫の元鍵を金庫の中に保管するのはとっても危険。
「金庫の鍵をその中に保管するの!?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「あるある」なんです。
この場合、合鍵をなくしてしまったら金庫を開けることはできません。
元鍵も合鍵も保管場所に注意し、使ったら必ずココに置く!という心がけが重要です。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
金庫の鍵紛失時の対処法について、疑問は解決されたでしょうか?
鍵の無い金庫を開けるには、以下の3つの方法がありましたね。
- 金庫を壊す
- 金庫のメーカーに合鍵を作ってもらう
- 金庫の鍵開け業者に来てもらう
ただし金庫を壊すには手間と時間がかかりますし、何より危険です。
ムリに自分で対処しようとせず、メーカーや業者に相談することをオススメします。
とくに緊急で金庫を開けたい方、また鍵交換までお願いしたい方は金庫の鍵開け業者への依頼がオススメです。
ダイヤル式やテンキー式、マグロック式、ICカード式などさまざまな鍵タイプに対応してくれるので、どんな金庫でも素早く開錠できるはず。
また、もう二度と金庫の鍵をなくさないように、鍵の管理は徹底しておきましょう。
あなたの「金庫の鍵をなくした!」というトラブルが、一刻も早く解決されることを願っています。