「家で見つけた黒い小さな動物のフン…一体なんのフン!?」
「フンの主の正体を突き止めないと不安で仕方がない!」
そう思いフンについて調べるに至った方が多いのではないでしょうか?
ある日自分の家で何者かのフンを見つけてしまったら…
たとえそれがどんなに小さくてもその落とし主が気になり、今まで通り部屋で寛げませんよね。
部屋に落ちていた何かのフンらし小さな黒いつぶ。
それ、ネズミのフンの可能性が高いです。
でも、いくら見つけたフンが小さいからといってそのまま放置すると大変危険なのはご存知ですか?
ネズミのフンを放置してしまうと、さまざまな感染症の原因である病原体がほこりや空気を経由して家中に広まり、あなたの健康を脅かします。
さらにネズミ自体を放置してしまうことで
家をボロボロにされたりダニが大量発生したりと、フンをされるよりさらに深刻な被害をもたらしてしまうのです。
そうなる前に、今すぐその正体を突き止める必要があります!
またフンを見ることである程度どの種類のネズミか予測できます。
フンから得られる情報を控えておくことで、その後のネズミ駆除がよりスムーズにできるようになるんです。
今回は、あなたが見つけたフンの主は何者か突き止めるための見分け方をお伝えし、適切なネズミのフンの処理方法もご紹介していきます。
目次
【触っちゃダメ!】フンを確かめる前に絶対に知っておいて欲しいこと
黒いつぶつぶの正体を確かめるべく、しっかり見るために手に取って確認…
ちょっと待ってください!
落とし主が分かっていないフンは、あなたの健康を脅かす可能性が高いので
絶対に触ってはいけません。
こんなに危険!ネズミのフンがもたらす病気
ネズミのフンを触ることで、どんな症状の病気にかかってしまうのか…
今回は3つの感染症とその主な症状をピックアップしてお伝えします。
1.サルモネラ症 症状:38〜40℃の発熱 / 急性胃腸炎 / 嘔吐・下痢 / 全身の倦怠感4〜5日で回復しますが、小さい子どもやお年寄りなど免疫力の低い人は重症化する恐れがあります。 2.レプトスピラ症 3.腎症候性出血熱 |
このような病気の他にも、「ハンタウイルス肺症候群」「腎不全」「食中毒」「髄膜炎」「腸チフス」など、ネズミのフンにはさまざまな恐ろしい病気にかかるリスクが潜んでいるのです。
どんなに実物のフンをしっかり観察したくても、絶対に素手で触らないよう気をつけましょう!
フンを拾うときに掃除機を使っちゃダメなの?
「フンを直接触れないなら…」
「たくさんあるので簡単に済ませたいから…」
そのような理由で「そうだ!掃除機を使おう」と閃いた方。
実はそれ、絶対にやってはいけない方法なんです。
掃除機でフンを吸い込んでしまった場合、フンにいる病原菌がフィルターを通り抜け部屋中の空気中に広がてしまうリスクがあります。恐ろしいですね。
たくさんある場合はちょっと面倒ですが、必ず手作業でつまんで処理していきましょう。
ネズミのフンの見分け方【3種類】
家に住みつくネズミは、主に3種類。
ふんの大きさや特徴にも少し差があるので、フンの見た目で種類を予測することが可能です。
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(ネズミ画像引用元:https://sumical.com/nezumi/rat_extermination/)
ちょっと違う?ネズミのフンと似たフンの持ち主
「小さくて黒い粒なんだけど、3種類のねずみのフンとどれも違うような…」
そう思われた方へ、ネズミとよく似たフンの特徴を持つ生き物をご紹介いたします。
この中に同じものがありますように!
アブラコウモリ |
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ハラビロカマキリ |
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クロゴキブリ/チャバネゴキブリ |
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これさえ読めば大丈夫!ネズミのフン処理の手順とポイントを時系列でご紹介
冒頭でもお話ししたようにネズミのふんは危険な病原菌を数多く含んでいるので、処理は細心の注意を払って行う必要があります。
病気からあなた自身、そしてあなたの家族やペットの健康を守るために、気をつけるべきポイントをお伝えします。
【準備・買い物編】必要なアイテムを揃えよう
必要なもの一覧
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ネズミのフン処理を安全に行うために揃えるべきアイテムを一覧にしてみました。
このメモを参考にお買い物すれば、必要なものは全て揃います!
【準備・身につけるもの編】万全の装備で臨もう!
ここで使う物
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ネズミのフンから身を守るために、必要なものを身につけましょう。
このアイテムは、処理作業が全て終わるまで絶対に外さないでください!
使い捨て手袋で素手をガード
冒頭でも述べたように、感染症のリスクからネズミのフンを素手で触るのは絶対NGです。
使い捨ての手袋を装着し、素手を守った万全の体制で処理に臨みましょう。
マスクを忘れずに装着
手に触れて侵入してくる病原菌を防いでも、まだ油断はできません。
ねずみのフンに含まれる病原菌やフンは、細かい粒子や液体になり空気中を浮遊することもあるのです。
(この現象は「エアロゾル」と呼ばれています。)
さらに、ネズミのふんに付いていた病原菌は家の埃にも移ってしまう可能性があります。
空気中の病原菌を吸い込んでしまわないよう、マスクを装着し鼻と口をしっかりガードしましょう。
【作業編】実際に処理してみよう
ここで使う物
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フンを安全に取り除くには?
1.まずは袋を用意して
フンを取り除く作業に移る前に、いつでも手に取れる場所に拾ったネズミのフンを入れるための袋を用意しておきましょう。
拾い上げてから袋を探して部屋を歩き回るのは、病原菌が部屋のあちこちに広がるリスクが高まり危険です。
2.念には念を!ティッシュを重ねてつまもう
あなたは素手でネズミのフンに触れないよう手袋をつけているかと思います。
しかし念には念を入れ、ネズミのフンをつまむ時はティッシュを厚めに重ねて拾い上げましょう。
一緒に処理!ネズミの尿のチェック
あなたが発見したフンの近くに、ネズミは尿もしている可能性があります。
ネズミの尿は黄色く、かなり強い刺激臭がします。
黄色〜茶色っぽいねずみの尿を見つけたら、下記の【仕上げ編】を参考に、フンと同じ方法で消毒してしまいましょう!
【仕上げ編】これで安心!正しい消毒方法を場所別にご紹介
ここで使う物
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ネズミのフン本体を処分できたからといって、まだ安心はできません。
ネズミのフンに含まれる病原菌が、フンがあった場所に残っているからです。
フンのあった場所がフローリングかカーペットか、それ以外の場所かによって適切な消毒方法は変わってきます。
今回は場所別に、最適な仕上げの消毒方法をお伝えしていきます!
フローリングの場合
- 水拭きをする
- アルコール類で拭き取る
フローリングは表面がツルツルで病原菌が染み込む心配はありません。
拭くだけで仕上げは完了です。
カーペットの場合
- 表面を拭き取る
- アルコール類を布などに染み込ませ、カーペットに布地を押し付けるように拭く
カーペットは布製品なので、表面を拭き取るだけでは除菌が不完全です。
抑えるように拭くことでアルコール類が奥まで浸透するので、除菌はバッチリです!
衣類の上の場合
- フンをされた衣類と周辺の衣類を取り出す
- 取り出した衣類をすべて希釈した酵素系漂白剤でつけおき洗いする
- 余裕があれば、煮沸消毒する
衣類は身に付けるものなので確実に除菌したいですよね。
漂白剤だけでも十分ですが、さらに念入りに対策したい方は煮沸消毒も試してみてください。
煮沸消毒のやり方
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台所の場合
- 被害があった場所とその周囲の調理器具を全てアルコール除菌する
- 食品は廃棄する
台所は口に運ぶものが集まった場所なので、除菌には特に注意が必要です。
テーブルや椅子など、周囲に食品がある環境を消毒する場合は、食品添加物からできているアルコール性除菌スプレーがおすすめ。
こちらの製品は飲食店でも多く使われているので安心です。
【最終編】すべての作業が終わったら
手袋はすぐ捨てましょう!
ネズミのフン処理に使った手袋は、フンを捨てたビニール袋に入れ口をしっかり縛って処分しましょう。
危険な病原をあちこちに広げないためにも、袋は必ず密閉してください。
最後の仕上げ!手洗いを忘れずに
マスクに手袋…いくら念入りに病原菌をガードしたからといって、いつどこで菌が手についてしまうか分かりません。
作業の最後には、必ず石鹸で入念に手を洗ってください。
これであなたの家に落ちていたネズミのフン処理は完璧です。お疲れ様でした!
ふんの主であるネズミを退治しなければ、戦いは終わらない!
ここまでネズミのフンの見分け方からフンの処理方法まで一気に紹介してきました。
しかし、家でネズミのフンを発見してしまった以上、解決すべき重大な問題がまだ残っています。
それはズバリ、「フンの主であるネズミを退治しなければならない」ということ。
いくらフンを完璧かつ安全に処理しても、その大元をなんとかしなければ意味がありません。
次いつフンされるか分からずイタチごっこになるどころか、被害がどんどん悪化してしまいます。
放置は危険?早くネズミを駆除したほうがいい理由4つ
1.驚異の繁殖力!放置すると一瞬で大軍に…
繁殖力がかなり高いネズミ。種類にもよりますが、ネズミは20日に一度約5〜10匹の子供を出産する上、生まれた子どもは約3ヶ月で出産が可能になるんです。
そのため、ネズミの存在に気づいてから数ヶ月放置しただけでかなり大所帯の群れになり
素人では手に負えない規模になってしまいます。
数が増えれば増えるほど当然駆除は難しくなっていくので、早めの対策が必須です。
2.ネズミに寄生するダニも大量発生。衛生的な被害
ネズミが増えてしまうと、ネズミ自身が媒介する病原菌以外にも、ネズミの体に寄生しているイエダニの被害が顕著になってきます。
「コンセントの穴から大量のダニが出てきた」
「布団や服に卵を産みつけられて刺されてしまった」
などの事例もあるそうです。
考えただけでも気持ち悪いですね…
イエダニに刺されると猛烈に痒くなる上、ダニ自身が媒介している病原体にかかることもあります。
3.毎晩眠れない…精神的な被害
ネズミが増えることで、これまで気のせいかな?と聞き流せていた天井からの音がより目立ち、精神的なストレスの原因になってしまう可能性があります。
毎日夜寝る前、部屋の電気を消した途端に天井からドタドタ音がしたら、落ち着いて眠ることもできませんよね。
昨日の夜、巨大ねずみが天井裏でばたばた破壊してて寝不足にも程がある
— 真理歪 (@marireroy) June 6, 2013
一階の天井裏にねずみか何かが住み着いたらしく、夜だろうと何だろうと構わずかけっこを楽しんでおられるのでうるさくて敵わない(起きてしまった)
— 事 象 (@photo_keke) March 2, 2018
実際にねずみの足音のせいで寝不足になったり、精神的に参ってしまう人は少なくないようです。
4.家がボロボロに!経済的な被害
ねずみが長期間住み着くと、フンをされるだけでなく、家に巣を作られたりかじられ荒らされてしまいます。
それにより家の資産価値が落ちてしまい、経済的な損失を受けてしまうのです。
また増えたネズミの自力駆除は至難の技なので、駆除アイテムを試しても無駄になることも十分あり得ます。
大軍のネズミを駆除するために奮発していいグッズを買っては失敗するの繰り返しで、どんどんお金が消えていってしまうことに…
このようにネズミを放置してしまうと、あなたの健康・安心・財産がどんどんおびやかされてしまいます。
「家の中にフンがある」という決定的証拠を掴んだ今、ぜひ本格的なねずみ対策に取り組んでみてください!
自力のねずみ駆除は可能?
ネズミは知能が高いので、一度仲間の死骸などを見つけた場所では警戒心を高め、同じ罠にかからないよう慎重に行動するようになります。
そのため、中途半端な自力の対策では完全な駆除が難しいのが現実です。
「ネズミを完全に駆除したい!」
「でも業者は高そうなので考えていない…」
そんなあなたのために、自力で徹底的にネズミ駆除をするためのコツとおすすめのアイテムをご紹介します。
ネズミを自力で駆除する場合は、家からネズミを「追い出す」「捕獲する」
そしてすぐに「侵入経路を塞ぐ」ことが大切です。
おすすめのネズミ駆除アイテムは?
ネズミの自力駆除の際は
を使用するのが効果的です。 |
忌避剤は、密閉度が高く薬剤が充満しやすい天井裏や床下、壁の中に使用するのが有効です。
また粘着シートと殺鼠剤は、「ラットサイン」と呼ばれる鼠の通り道にできる特徴がある場所に設置することで、より確実に効果を発揮します。
ラットサイン」って何? ラットサインとは、家に住みついたネズミが通ったあとに残るフンや尿のほか、 ねずみの体の汚れにより壁に付着した黒いシミのことです。ネズミは壁に沿って走る習性があるので、壁や部屋の隅を探してみてください。 |
ネズミをもう家に入れないために
さて、ネズミを「追い出す」「捕獲する」までご説明しましたが、もう二度と家にネズミが入って来ないようにする必要があります。
ねずみの侵入を防ぐためにやるべきこと
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これらの対策をして、ネズミにとって住みにくい環境を作れば、あなたの家のネズミ駆除はバッチリです!
世の中にはネズミの自力駆除のためのアイテムが多くあります。
しかし、店頭に並ぶ中で一番高くて効果がありそうなアイテムを買ってきても、設置方法や使い方を工夫しなければ威力が発揮されません。
自力での駆除を成功させるため、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ここでは自力のネズミ駆除について簡単にまとめましたが、もっと詳しく知りたい方に向けて、より多くの情報がまとめられた記事をご紹介します!
家に住みついたネズミを本気で自力駆除したい!
と考えている方は、上記の内容がより詳しくまとめられているこの記事の内容を参考にしてみてください。
この記事はこんな方にオススメ
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ネズミ駆除業者、ぶっちゃけどうなの?
「できることなら、ネズミの処理なんて自分でしたくない!」
「ネズミ駆除の業者は高いし、悪徳業者もいそうで心配…」
そんな思いから、自力で駆除するか業者に依頼するか決めかねている方も多いのではないでしょうか?
そこで我々はネズミの自力駆除と業者による駆除の違いについてリサーチし、違いを徹底比較してみました!
その一部をご紹介いたします。
自力と業者、どう違うの?
駆除の評価
業者駆除の評価
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このように、業者によるねずみ駆除はもちろん高いですが、確実性の低い自力での駆除に比べ安全性と効果が約束されているのは間違いありません。
業者選びで失敗しないためのポイント4つ
しかし悲しいことに、中には一回の駆除で100万円ほど請求する悪徳業者が存在するのも事実。
このような業者に引っかからない為の見分け方もお伝えいたします!
1.料金の相場を把握しておく 戸建てなら8000~30万円、集合住宅全体なら30〜50万円が相場です。 もし見積もりで法外な値段を示されても、相場を把握しておけば騙されることはありません。 2.駆除エリアの事前チェック 3.利便性のチェック 4.口コミや実績の確認 |
以上の4点が、業者選びに失敗しないためのコツです。
「このポイントを押さえた業者にお願いしたいけど、自分で探すのは大変…」
そんなあなたのために、当方が厳選したオススメの業者を5件、紹介している記事をご紹介します!
あなたの代わりにネズミたちを殲滅してくれるぴったりの業者さんが、きっと見つかるはずです。
この記事には業者の情報だけでなく、自力駆除と業者依頼についてもっと詳しく知りたい方に見てほしい情報が詰め込んであります。
業者に頼むか悩んでいる方や、業者によるねずみ駆除の実情を知りたい方もぜひ参考にしてみてください!
この記事はこんな方にオススメ
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まとめ
今回はネズミのフンの見分け方から適切な処理方法までをメインにご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
ネズミのフン処理の最大のポイントは
- 絶対に素手で触らない
- 必ずマスクをつける
- フンがあった場所と周辺のアルコール消毒
以上の3点です。
これさえ守れば、ネズミのフンが原因の感染症にあなたの健康が脅かされる心配はほぼ無くなります。
また放置すると危険な、フンの主であるネズミについても、後半でご紹介した記事を参考にぜひ対策を試してみてください。
あなたのお家での快適な時間が取り戻されますように!