コウモリが家に入ってきたときの対処法、駆除の注意点とは?

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コウモリ

コウモリが家の中に入ってきたらびっくりしてしまいますよね。一刻も早く追い出したいと思われるかもしれませんが、コウモリを駆除する際には気をつけなくてはならないことがいくつかあります。

「コウモリを駆除したいけれど、どんな方法がいい?」
「コウモリが苦手なモノって何?超音波で追い払うことはできるの?」
「コウモリ駆除業者はどうやって選べばいいの?」

今回はそんな疑問に答えて、コウモリが家に入ってきたときの対処法・駆除の注意点についてまとめてみました。

「今すぐにコウモリを追い出したい!」という方は、「みんなのコウモリ駆除屋さん」というプロの業者へ駆除依頼するのをオススメします。

のちほど詳しくお伝えしますが、再発防止保証などのアフターケアが充実しており、安心して依頼できるんです。

それでは、実際の対処法についてお伝えしてまいりますね。

コウモリを素手で触るのは危険!室内からコウモリを追い出す方法

捕まえられるところにコウモリがいたら、思わず掴んで駆除してしまいたくなるかもしれません。けれどもコウモリを素手で触るのはとても危険であるということを知っておく必要があります。

コウモリは様々な感染症のウィルスを媒介することで知られています。しかし幸い日本においては、コウモリが直接の原因となった感染症は大きな問題になっていません。

けれども海外においては、多くの感染症がコウモリ由来であると考えられています。例えば狂犬病ウィルス、ハンタウィルス感染症、アルボウィルス感染症、ヒストプラズマ感染症などが挙げられます。これらのウィルスの日本での確実な感染報告がないため、コウモリの感染症対策が取られていないのが実情です。

今後どんなウィルスを媒介するかわからないため素手で触れることは危険であると考えておくべきです。

感染性のウィルスや菌ではありませんが、コウモリにはコウモリマルヒメダニ、コウモリトコジラミ、マダニなどの寄生虫が付着していることがあります。これは日本国内でも確認されており、これらの寄生虫が付着するとかゆみや湿疹を引き起こすばかりでなく、寄生虫を介して感染症にかかる可能性もあります。

例え死骸であってもコウモリに素手で触れることは厳禁です。また死んでいると油断していたら実は生きていたというケースもあり、思いがけず咬まれてしまうこともあるので注意が必要です。

室内からコウモリを追い出す手順

次に室内にいるコウモリを追い出したい場合のポイントをいくつか紹介いたします。

ステップ1:出ていくのを待つ

窓や戸袋などコウモリの出入り口であると思われる場所を開放し、コウモリが出ていくのを待ちましょう。

コウモリは夜行性で光に敏感なため、LEDライトなどを使って光を当てることにより逃げ出すこともあります。ただしコウモリは学習能力が高いため、すぐに慣れてしまうこともあります。

コウモリよけの超音波発生器にも効果があると考えられていますが、長期間使用するとコウモリが周波数に慣れてしまうほか、超音波をコウモリに当てるのは難しく素人では使いこなしくにくいというデメリットがあります。

超音波発生器の効果は一時的かつ一定的であると考えた方がよいでしょう。

ステップ2:駆除剤を使って追い出す

待っても出て行かないのであれば、駆除剤を使って追い出しましょう。

「コウモリ忌避スプレー スーパーコウモリジェット(1058円)」はコウモリの嫌がるハッカ油の臭いを噴出してコウモリを追い出します。天然のハッカ油なので安全性が高く、強力噴射ノズルで戸袋の中など手の届きにくい場所にもスプレーすることができます。

天井裏や屋根裏など広い範囲で駆除剤を使用したい場合は、「ネズミ一発退場 くん煙タイプ(622円)」などネズミ用の燻煙剤を使用しましょう。

昆虫用の燻煙剤はコウモリには効かないため注意が必要です。平らな場所に置き中に入っている薬剤を缶に入れるだけなので、とても簡単に使用することができます。

ステップ3:捕まえて逃がす

追い出すことができなかった場合は、捕まえて逃がしましょう。

虫取り網を使って傷つけないように捕まえて逃がします。虫取り網を使えば安全ですが、万が一手で触れたり咬まれたりしても大丈夫なように、軍手やゴム手袋などを装着しておくと安心です。

無断で捕獲・殺傷してはいけない!コウモリを守る法律とは

コウモリは迷惑な存在だから、殺処分してしまおうと安易に考えるのは禁物です。何故ならコウモリは「鳥獣保護法」という法律によって保護されているからです。

そのため部屋から追い出す際も、コウモリを傷つけないように十分に注意して外に逃がしてあげる必要があります。

鳥獣保護法はもちろん、衛生面から考えても、コウモリはなるべく捕獲するのではなく追い出すように仕向けましょう。

「鳥獣保護法」とは

鳥獣保護法とは、鳥獣の保護及び管理、並びに狩猟の適正化に関する法律であり、コウモリなどの鳥獣捕獲等の規制や狩猟制度等に関する事項が規定されています。つまりむやみやたらに鳥獣を捕獲したり殺傷したりすることは禁じられているということを意味しています。

コウモリ駆除で重要なのは再発防止策

コウモリを無事に家から追い出すことに成功しても、まだ油断することはできません。なぜならコウモリは再び同じ場所に戻るという習性があるからです。

コウモリ被害が再発しないためにも、コウモリを追い出した後の防止策はしっかりと行いましょう。

①侵入経路をふさぐ

コウモリが戻ってきても家の中に入ることができないようにしておく必要があります。そのためには侵入経路を把握して塞ぐ方法が有効です。

コウモリの主な侵入経路は、窓やドアのすきま、通風口や換気口、エアコンの配管の隙間、屋根や壁などにできたわずかな隙間などが挙げられます。

通風口や換気口などある程度の面積があり、換気が必要な場所は金網やパンチングメタルを使って塞ぎます。金網やパンチングメタルを必要な大きさにカットしたら、ビスや接着剤、針金などを使ってしっかりと留めましょう。

エアコンの配管の隙間や屋根、壁など、完全に塞いでも構わない場所はコーキング剤で埋めましょう。事前に該当場所のホコリや汚れを取り除き、コーキングガンなどを使ってコーキングします。

ベランダなど広範囲に侵入口を塞ぎたい場合は、防鳥ネットを張ることをオススメします。コウモリは1cmの隙間があれば侵入することが可能なので、なるべく網目の細かいタイプを選ぶようにしましょう。

②糞の処理・消毒をする

コウモリの糞には様々な感染症のウィルスや菌が含まれているため、糞の処理をする際は完全防備することが大切です。

粉塵を体に付着させないように、マスクやゴーグル、帽子、手袋などを着用しましょう。捨てても構わない古い服を着用し、処理が終わったら廃棄するとより衛生的です。

<コウモリの糞の処理方法>

コウモリの糞を掃除するときは、ほうきなどを使ってビニール袋にまとめて入れます。捨てても構わない古いほうきを使用するか、ほうきにビニール袋を2重にかぶせて使用しましょう。新聞紙を敷いてその上に糞を集めたら、ビニール袋に入れてしっかりと密閉します。

「掃除機を使えば簡単なのに」と思われるかもしれませんが、掃除機のヘッドの部分が汚染されてしまうほか、排気口から糞が細かな粒子とともに吐き出されてしまう恐れがあるので絶対にやめましょう。

③コウモリが苦手なものを設置して忌避する

コウモリを再び寄り付かせないようにするには、追い出してから侵入口を塞ぐという方法が一番有効ですが、ジェルタイプや錠剤タイプのコウモリ忌避剤を置くことも一つの手です。

一般的にCDやDVDなど光に反射するものや蚊取り線香などのグッズは、コウモリ忌避に効果があると言われています。けれどもCDなどでコウモリの出す超音波を混乱させることはできませんし、蚊取り線香の煙では煙の量が少ないため効果があるとは言い難いのが実情です。したがって忌避剤以外は効果がないと考えた方がよいでしょう。

許可があれば一時的に保護することも可能!

鳥獣保護法により、コウモリを無断で捕獲することはできませんが、もしも傷ついて弱っているコウモリがいたら一時的に保護することは可能です。

ただし冬にコウモリが地面で動けずにいる場合、体温が下がって動けずにいるだけで、気温が上がると自力で飛ぶことができるケースもあります。明らかにケガをしていたり羽が不自然に曲がっていたりする場合以外は勝手に連れ去らないようにしましょう。

野良猫などに食べられそうで放っておけないという場合は、近くにある木など高い場所にそっと止まらせてあげましょう。

<届出の仕方>
お住まいの自治体に連絡をし、コウモリを保護したことを伝えましょう。

その後の対応は保護対応の職員に任せます。自治体によって対応が全く異なりますが、その後自治体で保護して動物病院や保護施設と連携して治療に当たってくれるか、保護した人によってコウモリが野生に帰るまで面倒を見るなどに分かれるようです。

コウモリを保護している間にやるべきこと

寒くて弱っているようであれば、お湯を入れたペットボトルにタオルを巻き、コウモリのそばに置いて温度調節をしてあげましょう。

アブラコウモリは蛾やユスリカなどの昆虫を主食とするので、もし可能であれば昆虫を与えます。昆虫を捕まえるのが難しい場合は、ペットショップなどで販売されているコオロギやミルワームなどを与えてみるとよいでしょう。

牙がまだ生えていない赤ちゃんコウモリには人肌に温めたミルクを飲ませてあげましょう。キッチンペーパーにミルクを湿らせて口に近づけるか、スポイトなどを使って与えます。

保護期間中はこまめに糞を掃除することがポイント

例え赤ちゃんコウモリであっても、未知の感染症のウィルスや菌を保持していることも考えられます。お世話をする際は必ずゴム手袋を着用するようにし、素手では触らないようにしましょう。

コウモリの体にはダニやノミが付着している可能性があるので、屋外の段ボールに入れて保護する方が安全です。

コウモリの糞には多くの病原菌やカビ菌などが含まれている恐れがあるため、糞はなるべくこまめに掃除するようにします。ペットや子供をコウモリに近づけないように気をつけましょう。

家に住み着いてしまったら業者に依頼するのもオススメ。

家に住み着くコウモリは害獣のように思われがちですが、実は害虫を食べてくれる益獣とみなされているため、駆除を行うためには鳥獣保護法により許可が必要になります。

無許可で駆除をすると法律違反により罰金を支払わなくてはならない上に、コウモリ駆除には感染症の危険も伴います。家に住み着くコウモリは繁殖力が強いため、被害が広がる前に業者に依頼することをオススメします。

業者を選ぶ際にチェックするべきこと

業者選びのポイントには、以下のようなものが挙げられます。必ず複数の業者から見積もりをとり、比較検討してから決めましょう。

駆除の実績

ホームページを確認し、コウモリに対する知識が深く、コウモリ駆除の実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。

・実際の被害例や施工例などを具体的に掲載している
・駆除までの流れや値段、アフターケアなどの説明がしっかりなされている

などといったポイントは必ずチェックすべきです。 中には集客のみを行い、実際の施工は下請けに丸投げという業者もいますが、トラブルが起きやすいので避けた方が無難です。

集客から見積もり、施工やアフターケアに至るまで一貫して行っている業者の方が責任の所在が明確なので、しっかりと対応してくれます。

駆除後の保証期間

コウモリは一度追い出しても再び戻ってくるという習性があるため、駆除した後も保証期間内であれば無料で対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。

一般的に保証期間は2~5年というところが殆どです。保証期間だけでなく、どこまでを保証対象とするのかというところも確認しておく必要があります。

定期点検のみなのか、再発した場合の追い出し・清掃・再発防止までを無料で行うのかといった保証内容まで、しっかりと明確にしてもらいましょう。

なお、冒頭でもお伝えした「みんなのコウモリ駆除屋さん」は5年間の再発保証付き。
調べたところ、再発した場合は無償で調査・駆除・清掃・再発防止まで行ってくれるようです。

どの駆除業者に依頼すればいいかわからない…という方は、こちらのサイトを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

コウモリ駆除の費用相場

コウモリ駆除の費用相場は、一般的に忌避剤散布や換気口などの掃除消毒一か所につき2~4万円程度になりますが、一か所のみ施工すればよいというケースは少なく、どのような対策をとるかによって金額が変動します。

平屋の場合は10~20万円前後、2階建て一戸建ての場合は20~40万円前後、築年数の経った日本家屋の場合は70~90万円前後になることが多いようです。

建物の大きさや築年数が古い場合、その分駆除作業や施工箇所が増えるため金額が大きくなります。また現場の状況によっては足場が必要になるため、別途料金がかかることもあります。

料金設定が高すぎる場合はもちろん避けた方がよいのですが、低すぎる場合も適切な作業をしてくれるかどうか不明なので注意が必要です。

必ず見積もりに不明瞭な料金提示がないかどうかを確認し、見積もり明細以外の金額が上乗せされないことを確実にしておきましょう。

コウモリが住み着きやすい家の特徴とは?

コウモリは1cmの隙間があれば屋内に侵入することができます。そのため老朽化した隙間の多い古い家は、コウモリの出入り口がたくさんあり、コウモリが住み着きやすくなります。

またその他にも、コウモリが好む環境を知ることで、被害を事前に防ぐことができます。

コウモリは寒さに弱く、エサとなる昆虫も減ってしまうので冬は冬眠をしてしまいます。そのため雨風がしのげる暖かいビルや人家の屋根裏や天井裏などに好んで住み着きます。

そして、家に住み着くコウモリの主食は昆虫です。そのため昆虫の多い場所はコウモリも引き寄せやすいと言えるでしょう。日が沈んだら雨戸やカーテンを閉めて明かりを漏らさないようにしたり、照明をLEDに変えたりすることで虫が家に寄り付きにくくなります。

また家の周辺に水が溜まっていたり雑草が伸びていたりすることでも虫が発生しやすくなるため、コウモリをおびき寄せやすくなります。水のたまるバケツなどは片付け、こまめに雑草を刈り取るなどして虫の来ない環境作りを心掛けましょう。

家に住み着くアブラコウモリ

日本に住み着くコウモリ 日本に生息するコウモリは約30種類いますが、大きく分けてオオコウモリ科、キクガシラコウモリ科、カグラコウモリ科、ヒナコウモリ科、オヒキコウモリ科が挙げられます。

このうち人家に住み着くのはヒナコウモリ科に属するアブラコウモリ*一種類のみで、人家に住み着くことからイエコウモリとも呼ばれます。

コウモリがもたらす被害

アブラコウモリは基本的に大人しく、こちらから手を出したり襲ったりしない限りは噛みついたり引っ掻いたりすることは滅多にありません。

アブラコウモリによる被害は主に糞害です。糞のニオイはもちろんですが、大食いのコウモリは大量に糞をするため、数が増えると天井からシミ出てしまうこともあります。

さらに警戒しなくてはならないのが、コウモリの糞に含まれる感染症のウィルスや菌です。コウモリの糞には狂犬病やハンタウィルス感染症、ヒトプラズマ症、アルボウィルス感染症など様々な恐ろしい感染症のウィルスや菌が含まれている可能性があります。

また今後未知のウィルスなどを媒介する可能性もあります。そのようなウィルスを含んだ糞が乾燥し、空気中に飛散することで人間にも感染してしまうリスクがありますし、ペットがコウモリの糞を食べてしまうことで感染症にかかる恐れもあります。

さらにコウモリに付着したダニやノミが布団などに侵入することにより、アレルギーなどの二次被害を引き起こすことも考えられます。

コウモリを家から追い出した方がいいというのは、鳥獣保護法によって守られているからという点もありますが、コウモリの死骸からダニが大量発生するのを防ぐためでもあるのです。

まとめ

今回はコウモリが家に入ってきたときの対処法についてまとめました。

・コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、捕まえることはせず外に逃がす。
・家から追い出した後は侵入経路を塞ぎ、再発を防ぐ。
・コウモを追い出す際、フンを片付けるときは絶対に素手で触れないように注意する。

コウモリは繁殖力が強いので、初期対応を間違えるとアッという間に数を増やしてしまい、被害が広がってしまいます。さらにコウモリ駆除には危険が伴うので、できればコウモリ駆除専門業者に依頼することが望ましいでしょう。

コウモリを家の中で見つけたときは、確実に駆除することを心掛けましょう。