自宅のベランダや屋根の上に鳩がたくさん集まると、鳴き声や糞の被害で困ってしまいますよね?そんなときに「専用のスプレーで鳩を撃退できる」という話を聞いたことはありませんか?
でも、このスプレー、本当に効果があるのでしょうか…。
そんな疑問をお持ちの方のために、この記事では鳩よけスプレーの効果的な使い方や使用のタイミング、おすすめのスプレーについてご紹介します。
それに加えてスプレーで効果がなかったときの対処方法についてもお伝えしますので、是非参考にしてください!
目次
効果的な鳩よけスプレーの選び方・使い方
鳩よけスプレーは、鳩の嫌がる臭いで手軽に鳩を撃退できる、とても便利なグッズです。使い方は、鳩がとまりそうなベランダの手すりなどに、サッとひと吹きするだけ!これなら簡単ですよね。
まずは、数あるスプレーの中からオススメ商品をご紹介します。
鳩よけスプレーおすすめ商品3選
「スプレーはいろいろなタイプのものがあるみたいだけど、いったいどれを使用したらいいの?」とお悩みの方に、おすすめの鳩よけスプレー3つをご紹介します。
ピーコン忌避剤(スプレータイプ)
価格 | ¥3,067 |
(2019年12月11日 11:11時点のAmazonの価格)
鳥害対策専門ショップが販売している忌避剤です。スプレー後、2~3時間の効果があります。
イカリ消毒スーパーハトジェット
価格 | ¥1,093 |
(2019年12月11日 11:12時点のAmazonの価格)
強力なノズルで薬剤が高い所や遠くまで届くのが特徴です。効果は1~2日持続します。
ディフェンスメルスプレー(ハト・カラス用)
(2019年12月11日 11:12時点のAmazonの価格)
業務用として、店舗などでも使用されている忌避剤です。
これらのスプレーをおすすめするのは、いずれも劇物・毒物を使用せず、人に無害な香料を主成分としているからです。それなら安心して使用できますよね。
使用方法はどれも同じで、つぎのいずれかです。
- 鳩がきそうな場所にあらかじめスプレーしておく
- 鳩が飛んでくる度にスプレーして追い払う
鳩の嫌いな臭いをスプレーすると、鳩は嫌がって逃げていきます。これを何度か繰り返すと、鳩はその場所を「居心地の悪い場所だ」と認識し、その後はやってこなくなる、というわけです。
これは学習能力の高い鳩の性質をうまく利用した作戦なんです!
ただし、スプレータイプの忌避剤は効果がずっと持続するわけではありません。間を空けて日に何度かスプレーしましょう。
また、水に弱いので、雨の降った後や水がかかってしまったときは、再度スプレーしてください。
このように使い方はとっても簡単なのですが、実は鳩よけスプレーの効き目が期待できるのは、鳩が飛来し始めた初期段階だけなんです…。
鳩よけスプレーは初期段階しか通用しない!?
手軽で安全に使える鳩よけスプレーですが、使用時期を誤ると、残念ながらまったく効果を発揮できないこともあります。
では、鳩よけスプレーが使える鳩被害の「初期段階」とはどんな状態なのでしょうか。
鳩の被害レベルは4段階
鳩の被害は、鳩が飛来し始めてから巣を作られてしまうまで、大まかに4つの段階に分けられます。
レベル1 偵察期
鳩が様子を見にその場所へ時々やってくる状態。このときはまだ被害らしい被害はありません。
レベル2 観察期
鳩がその場所を気に入り、しょっちゅうやってくる状態。1回の滞在時間が少し長くなり、周囲の安全を確かめています。仲間を呼び集めることもあり、鳴き声や糞害がだんだん気になるようになってくるレベルです。
レベル3 滞在期
鳩がその場所を安全だと確信し、長時間滞在するようになる状態。この頃には糞があちこちに散乱し、鳴き声の騒音もかなり大きくなっています。
レベル4 営巣期
巣を作られてしまった状態。巣ができると卵を産み付けられ、卵からヒナがかえると被害は更に拡大します。
この中で、鳩よけスプレーの効果が期待できるのはレベル1か遅くてもレベル2の段階までです。
では、なぜレベル3や4のときはスプレーが効かないのでしょうか。その理由は鳩の生態と深く関係しています。
鳩よけスプレーが初期段階しか通用しない理由
鳩被害がすすむと鳩よけスプレーが通用しないのは、「鳩は場所への執着がとても強い」という性質をもっているからです。
鳩は巣を作るための安全な場所を常に探しています。みなさんのお宅のベランダや屋根の上が安全かどうか、様子を確かめているのがレベル1~2の状態。
そしてその場所を一旦気に入られてしまい、レベル3~4の状態になると、スプレーなどの小手先の対策ではまったく効果がなくなってしまうんです。
だからスプレーを使用するなら初期のタイミングを逃さないことが大事です。
鳩の被害レベルを見分けるポイント
現在の状態が初期段階かどうか簡単に見分けるポイントは、「糞の量」に注目することです。
家の周りに落ちている糞を掃除しても、またすぐに新たな糞で汚れてしまい掃除が追い付かない場合はレベル3以上だと思ってください。
では、なぜ糞の量を目安とするのか?それは、鳩が自分の糞を落とした場所を「縄張り」と認識するからです。
だから、鳩よけスプレーを使用するときは、あらかじめ糞を掃除して鳩の臭いを消しておくことをおすすめします。
鳩を追い払うには糞の掃除が重要だった!正しい糞の掃除方法・注意点
鳩よけスプレーを使用する前に、まずは糞を掃除することが重要です。なぜなら縄張り意識の強い鳩は、自分の糞の臭いのする場所に戻ってきてしまうからなんです。
せっかくスプレーを使っても、辺りに散乱している糞の臭いのほうが強くてスプレーの効果が半減してしまうのは残念ですよね。だから、糞の掃除は徹底して行いましょう。
ただし、鳩の糞を掃除する際は、いくつか重要な注意点があります。
糞を掃除する際の注意点
糞を片付けるときは以下の3つを絶対に守ってください。
- 糞を素手で触らない
- 糞の周りの空気を吸い込まない
- 糞にお年寄りや子供を近づかせない
このように注意しなければいけないのは、鳩の糞にはさまざまな病原菌が潜んでいるからです。
糞に直接触ると糞に付着している病原菌から感染症を発症する恐れがあります。また、乾燥した糞が埃と一緒に舞い上がったものを吸い込むことも同様に危険です。
そして抵抗力の弱い子供やお年寄りは、特に病気に感染しやすいと言われています。子供やお年寄りを糞の周りになるべく近づかせないようにしましょう。
正しい糞の掃除の仕方
鳩の糞の掃除は以下の手順で行ってください。
- 長袖・長ズボン・帽子・眼鏡・マスク・手袋・長靴を着用する
感染症から身を守るために、完全防備の服装で掃除にのぞみます。特にマスクや手袋は必ず準備しましょう。
- 落ちている糞や羽毛などを水で綺麗に洗い流す
鳩の糞はホウキで掃いたりせず、水で洗い流します。乾燥した糞は空気中に舞いやすく、ホウキを使用するとそれを助長してしまう可能性があり、大変危険なんです。
だから水を使って、糞の臭いまでしっかり取り除くことを意識しながら洗いましょう。
- エタノールなどで糞があった場所を消毒する
最後に糞があった場所をエタノールで消毒します。臭いと病原菌をきれいにするために最後まで気を抜かないようにしましょう。
これでやっと糞の掃除が完了です。
ここまでするのは、かなり面倒ですよね。だからといって、糞を片付けずそのままにしておくと、更に二次被害が発生してしまうんです。
鳩の糞の放置は絶対NG!鳩の糞の怖い被害
鳩の糞を放置すると、次のような被害が発生する可能性があることを覚えておきましょう。
- 病気感染
すでにお伝えしているように、鳩の糞に潜むさまざまな病原菌は感染症を発症する原因となってしまいます。
- 悪臭
鳴き声による騒音と同じくらい憂鬱なのが、糞による悪臭ですよね…。ご近所迷惑にもなりますので、やはり糞の放置はできません。
- 害虫の発生
さらに、鳩の糞はゴキブリなどの害虫のエサとなります。糞が害虫の温床になってしまう前に何とかしましょう。
- 建材の劣化
ちょっと意外なのは、鳩の糞の放置が建材の傷みにつながることもある、という点です。
鳩の糞には酸性の成分が含まれています。そのため屋根の上の大量の糞を放置した結果、ソーラーパネルの部品が錆びつき、ソーラーシステムが壊れてしまうというケースも発生しているんです。
同様に屋根材やベランダも、鳩の糞を放置しておくと傷んでしまう可能性があります。
鳩の糞を放置すると発生するさまざまな被害についておわかりいただけたでしょうか。
でも、すでに掃除が追い付かないほど糞害が広がっていたら…?
そのときは自分だけで何とかしようとせずに、プロに頼ることも検討してみましょう。
初期のタイミングを逃してしまったら?
初期のタイミングを逃してしまうと、自力で鳩を撃退するのはかなり難しくなります。
あの手この手を尽くしても、結局鳩が戻ってきてしまい、せっかく購入したグッズの代金や費やした時間が無駄になってしまう、というケースが後を絶ちません。
では、いったいどうしたらよいのでしょう。
こんなときはプロの業者へ依頼しよう
自力での駆除に不安があるなら、無理は禁物です! こんなときは、専門の駆除業者に相談してみましょう。
- 病気への感染が不安だから、糞の掃除を自分でしたくない
- 鳩よけスプレーを使用したけど、効果がなかった
- 自分では手に負えそうにない段階まで被害が拡大している
「自力で鳩を撃退できなくてもいざとなれば業者がすぐ来てくれる」とわかれば心強いですね。
プロの業者に頼むと行ってくれること
専門の業者に連絡すると、ほとんどの駆除業者が相談までは無料で行ってくれます。まずは電話やメールで被害状況を聞いてもらいましょう。
そして相談を受けた業者は、次のようなことを行ってくれます。
- 現地の確認・施工の見積にきてくれる
- 被害状況に合わせて適切な方法で対策してくれる
- 糞の清掃や消毒も行ってくれる
- 再発防止策もバッチリしてくれる
業者へ依頼すると全てをおまかせできるのが嬉しいですね。施工後のアフターフォロー期間を設けている業者を選ぶとより安心です。
まとめ
この記事では、鳩よけスプレーの正しい使い方や、鳩の糞の掃除の仕方、糞による被害の怖さなどについてお伝えしてきました。
盛りだくさんの内容でしたが、次の3つのポイントをおさえておけば、鳩の被害にあっても冷静に対処できるはずです。
- 鳩よけスプレーは初期のタイミングを逃さず使用しよう
- スプレーを使う前に、病気感染に注意しながら糞の掃除をしよう
- 自分で対処できないほど被害が大きければプロの業者に依頼しよう
これ以上被害を拡大させないためにも、記事を参考に早めに対処し、鳩を撃退してくださいね!