ハクビシンは人を噛む?気になる危険性と見かけた時の対処法

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ハクビシン

近年、市街地でもハクビシンの捕獲件数が増えています。当然、生活圏内で見かける可能性も増えているというこです。

鼻筋の白い線が特徴であるハクビシンは、見た目がとても愛らしいにも関わらず、恐ろしい感染症のウィルスを保持している可能性もある厄介な存在です。

そんなハクビシンを近所で見かけたら、

「家に棲みつかれたらどうすればいいんだろう…。」

「噛まれたり引っ掻かれたりしそう…。人間を襲うこともあるの?」

などと不安になってしまいますよね。

今回は『ハクビシンは人を噛む?気になる危険性と見かけた時の対処法』についてまとめてみました。

外でハクビシンを見た…!人を襲う危険性はどれくらい?

驚く女性

市街地でもよく見かけられるようになり、それだけ身近になったハクビシンですが、もしも近くで見かけたら、「人間への害がないのかどうか…。」と不安になってしまいますよね。

この章では、ハクビシンは人間を襲う危険動物なのか、またハクビシンへの対処法について説明していきたいと思います。

ハクビシンは人間を襲うの?

凶暴なアライグマなどに比べるとハクビシンは臆病な性格をしているため、自ら人間を襲うようなことは殆どありません

雑食性なので小動物を襲うことはありますが、基本的に自分より体の大きな生物を襲うこともありません。

ただし出産期や発情期の他、身の危険を感じた場合はその限りではありませんので、見かけても刺激しないようにしましょう。むやみやたらに手を出すと、咬まれたり引っ掻かれたりすることがあるので大変危険です。

また自分より体の大きな犬や猫を襲うことは滅多にありませんが、捕食のために鳥類や子猫などを襲うことはあります。小動物をペットとして飼育している場合は、ハクビシンに襲われないように配慮してあげましょう。

1番の対処は近付かないこと!

ハクビシンを外で見かけたときの1番の対処法は近づかないことです。ハクビシンの方から逃げることが殆どですが、見た目が可愛いからと言って触ろうとしたり、餌付けしようとしたりするのはやめましょう。

ハクビシンは夜行性なので、基本的に夜間に活動を行います。夕方以降にエサを捕りに行ったり家の中を走り回ったりすることが多いので、この時間帯はハクビシンに遭遇する可能性が高いと言えるでしょう。

またハクビシンは自然の多い場所に棲んでいると思われがちですが、エサが豊富でねぐらにできる場所が多い都心においても、ハクビシンは増加傾向にあります。

ハクビシンは一晩で5kmほど移動することが可能であるため、どこにいてもハクビシンと遭遇する可能性はあります。地上に降りずとも移動できる都会はハクビシンにとって、天敵である人間などに遭遇せずに済む格好のテリトリーなのです。

あなたの家は大丈夫?ハクビシンの棲みつき

住宅

ハクビシンは関節が非常に柔らかく、頭が入る大きさの穴があれば簡単に侵入することができてしまいます。

足裏は人間の掌のようになっていて、しっかりとものを握ることができます。そのため木登りが得意で、爪が引っかからないようなツルツルした柱でも難なく登ることができてしまいます。また綱渡りも得意で、電線の張り巡らされた都会を縦横無尽に移動することができます。

そのため、隙さえあれば家のどこからでも室内に侵入することができてしまいます。もしも家の周囲でハクビシンを見かけたら、家の中に棲みついている可能性もあるということを覚えておきましょう。

家への棲みつき…。不安になったら3つのポイントをチェック!

「うちにはハクビシンが棲みついている?」と不安になったら、以下の3つのポイントに注意してみましょう。

  • 足音
  • 痕跡
  • 鳴き声

1つでも当てはまっている場合は、ハクビシンが棲みついている可能性が高くなります。

足音

ハクビシンは夜行性なので、夜になると活発になります。そのため夕方~朝方にかけて、天井裏を走り回る足音が聞こえたら、ハクビシンなどの野生動物が棲みついている可能性が高いと言えるでしょう。

ただし昼間に駆け回ることもあるため、「夜が静かだから」「足音がするのは昼間だから」と言ってハクビシンではないと決めつけることはできません。

痕跡

ハクビシンは同じ場所に糞尿をするという習性があります。そのため天井の一部分にシミができることがあります。またハクビシンは糞尿の臭いがキツイことで知られており、ひどい異臭に悩まされることになります。

他にもハクビシンの足跡があれば、ハクビシンが棲みついている可能性があることを示しています。ハクビシンの足跡は手のひら部分が丸く、5本指なのが特徴です。

鳴き声

ハクビシンはジャコウネコ科の動物ですが、ネコのように「ニャー」と鳴くのではなく、「キュキュキュ」という子どものサンダルの音のような鳴き方をします。威嚇したり怒ったりすると「キィキィ」、「ガァー」と大きく鳴きます。

自己判断はNG!放置するとこんな危険が…

家に棲みつく野生動物はネズミやタヌキ、イタチやテンなど様々です。

これらの野生動物はハクビシンとエサや生態などが似ていることもあり、家に棲みついているのがハクビシンであるかどうかを自分で判断するのは難しいと言えるでしょう。

また動物の特定には専門的な知識が必要です。自己判断で決めつけてしまうと対処方法を間違えてしまうこともあり、かえって被害が拡大しまうこともあります。

もしもハクビシンを放置してしまった場合、

  • 建物面
  • 健康面(衛生面)
  • 騒音

の被害が大きくなってしまう可能性があります。そのため、どの野生動物なのかを特定するのはとても重要になります。

建物面での被害

ハクビシンは基本的に、親子単位の数匹の群で暮らし、同じ場所に糞尿をするという習性があります。

そのため棲みついたハクビシンを放置すると、同じ場所に大量の糞尿をされてしまい、天井や壁に尿のシミができたり、最悪の場合は糞尿の重みで天井が抜けてしまったりすることがあるのです。

また断熱材に穴を開けるなどして寝床として使用するため、家の断熱効果が落ちることもあります。さらに家の断熱効果が落ちると、家の中で結露ができやすくなり、家にカビが生えたり腐ったりしてしまい、家の強度の低下にもつながります。

さらに、ハクビシンはエサを得るために、生ゴミを漁ることがあるのも問題です。ゴミ捨て場を荒らされてしまい、生ゴミ被害に悩まされることもあります。

健康面での被害

野生動物であるハクビシンは様々な雑菌を保有しています。糞尿にも多く含まれる雑菌は、特に夏になると大繁殖してしまうため、非衛生的な状態になってしまいます。

またハクビシンの体表に付着しているダニやノミが室内で繁殖してしまうと、ダニやノミに咬まれてしまったり、ダニやノミの死骸や糞を吸うことでアレルギーを発症してしまったりすることがあります。

騒音での被害

ハクビシンは夜行性なので、夕方から朝方まで、エサを探しに外へ行ったり、天井裏を走り回ったりします。

ちょうど家主にとっては睡眠時間と重なってしまうため、ハクビシンの足音によって睡眠障害を引き起こすなど深刻な被害が考えられます。

また睡眠障害に加え、ハクビシンを駆除できないことに対する精神的苦痛は計り知れません。

棲みつきへの対処は自力でできるの?

自力で対処したい場合は追い出す、もしくは捕獲するという2つの手段があります

ただしハクビシンは他の野生動物に比べると大人しいとはいえ、繁殖期や出産期は気が荒くなりますし、ねぐらを荒らされたり身の危険を感じたりすれば襲ってくることもあります。

自力で駆除を行う場合は決して無理をせず、素手でハクビシンや糞尿に触れないようにしないことが大切です。

また、ハクビシンは鳥獣保護法という法律によって守られているため、許可なく捕獲したり殺したりすると罪を犯すことになってしまいます。

ハクビシンによって甚大な被害を被っている場合は、申請をすることで駆除の許可が下りる場合もあります。まずはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

「ハクビシンが勝手に出て行ってくれたら楽なのに…。」と期待してしまうかもしれませんが、ハクビシンは1度棲みついてしまうと、その場所に執着するという習性があります。

そのため勝手に出て行ってくれることはまずないと考えておいた方がよいでしょう。

安全で効果が高い!害獣駆除業者を頼ろう

駆除業者の作業着と電卓

ハクビシンの駆除は、法律的な制限もあることから手続きが面倒であったり、駆除作業に危険を伴ったりするため、自分で対処するのは難しいと感じるかもしれません。

そんなときは無理をせず、害獣駆除業者に依頼することも検討してみましょう。

プロの業者に依頼することで、安全かつ効果の高い対処をしてもらうことができます

自力の対処と何が違う?業者に頼むメリット

自力で対処する場合の懸念事項として、

  • 行政への許可を取る必要がある
  • ハクビシンに対する知識を蓄える必要がある
  • ハクビシンに襲われる恐れがある
  • 糞尿などの始末を自分で行うリスクがある
  • 再発への不安を抱え続けなければならなくなる
  • 頼れる存在がいないため、精神的な負担が大きい

などが挙げられます。

一方で、業者に頼むメリットとして、

  • 豊富な知識で適切に駆除をしてくれる
  • 自分が襲われる心配がないので安心
  • 再発予防のため侵入経路を見つけて塞いでくれる
  • 糞などの処理・清掃・殺菌を行ってくれる
  • 万が一再発した場合、アフターケアを行ってくれる
  • 心強い味方となってくれるため精神的に楽になれる

などが挙げられます。

もしもの時も安心!優良業者の選び方

害獣駆除業者に依頼するとなったら、次に気になるのが優良業者の選び方です。かかる金額は決して安くはないわけですから、業者選びは慎重に行いたいですよね。

でも安心して任せられる業者ってどうやって選べばよいのでしょうか。

まず大切なのが、会社の駆除実績が多く、知識が豊富であることです。そして糞尿の掃除や消毒、アフターケアなどのサービスが充実しているかどうかも重要です。

さらに現地調査や見積もりを無料で行ってくれるかどうかなど、金額に対する不安を払拭してくれるような業者を選ぶようにしましょう。

たとえ見積もりの金額が安価だったとしても、オプションを何度も必要とするような業者は避けた方が無難です。全てのサービスが料金に含まれているのか、どんな項目に追加料金がかかるのかを予め確認しておきましょう。

まとめ

ハクビシンの危険性と見かけた時の対処法についてまとめてみました。

ハクビシンは放置するとあっという間に個体数を増やしてしまうので、被害を拡大しないためにも早期の対処が重要です。業者に依頼することも含め、早め早めに対応するようにしましょう。

この記事のポイントとしておさえてほしいのは、以下の3点です。

  • ハクビシンは基本的に大人しく、自ら襲い掛かることはないが、場合によっては攻撃的になることもある。
  • ハクビシンを放置すると建物や騒音被害だけでなく、深刻な健康被害も起こり得る。
  • 自分で対処するのが難しいと感じたら害獣駆除業者に依頼する。

上記のポイントをおさえて、ハクビシンを見かけた際には正しく対処をしてくださいね!