家の近くで鳩の死骸を見つけたら?菌などの影響と正しい処分方法

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空へ羽ばたく鳩

家の敷地や目の前の道路で鳩の死骸を見つけたら…、あまりいい気分はしませんよね?

気持ち悪いのですぐにでも処理したいところですが、ちょっと待ってください!!

鳩の死骸には病原菌や寄生虫が潜んでいて、うっかり触ると大変危険なんです。だからといってそのまま死骸を放置すると、今度はその死骸を目当てに害獣などを引き寄せてしまう、という別の危険が発生してしまいす。

では、いったいどうすればよいのでしょうか。

この記事では鳩の死骸を見つけたときの正しい処理方法や、死骸を放置すると発生するリスクなどについて詳しくお伝えします。もしも鳩の死骸を見つけたら、記事を参考に安全に処理してください。

鳩の死骸を見つけたら、どうすればいい?

クエスチョンマーク

家の近くで鳩の死骸を見つけたときの対処方法には、以下の3つがあります。

  • 役場や保健所に連絡する

まずは地域の役場や保健所に相談してみましょう。

自治体がは無償で片付けに来てくれるのなら、ありがたいですよね。ただし、家の敷地内の死骸はひきとってくれないという自治体もあります。また、土日は役場自体が休みなので受け付けしてもらえません

  • 自分で処理する

役場に対応してもらえなかった場合、自分で処理するという方法もあります。

ただし、鳩の死骸には病原菌がたくさん潜んでいて、人間に感染する恐れがあるんです。だから本来はできるだけ死骸に近寄らにほうが身のためです。

もしもどうしても自分で処理しなければならない場合は、病気に感染しないよう細心の注意を払いましょう。

  • 専門の駆除業者に相談する

「自分で死骸を片付けるのなんて絶対ムリ!」という場合に頼りになるのが専門の駆除業者です。営業時間外でも対応してくれることもありますので、とりあえず相談してみましょう。

鳩の死骸を自分で処理する方法と注意点

庭を掃除する男性

鳩の身体や糞には病原菌がたくさん付着しているため、鳩の死骸を自分で処理することは基本的にはオススメしません

でも「鳩の死骸をどうしても自分で処理したい」という方のために、ここでは死骸処理の際の準備物・処理方法・注意点についてご案内します。

【準備するもの】

  • ゴム手袋
  • マスク
  • 帽子
  • 長靴
  • 長袖長ズボンなど
  • 新聞紙
  • ゴミ袋
  • 消毒液

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こちらの使い捨てグローブは、少々値段が高めですが、破れにくいタイプになっているので、屋外で鳩の死骸を処理するときにも安心です。

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マスクを上手に使うコツは、鼻と口をしっかり覆い、マスクの縁を顔に密着させることです。どんなに高機能のマスクを買っても、着用時に顔との間に隙間があると、せっかくのマスクの意味がありません

これは、風邪などの予防や、花粉症の対策にも有効ですので、ぜひ覚えておいてくださいね!

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スプレータイプになっていて、掃除に使いやすいタイプのアルコール除菌剤です。容量もたっぷりの1Lなので、心置きなく使えるのがいいですよね。

【処理方法】

  1. 肌を露出しない服装に着替え、マスク・ゴム手袋を必ず着用する
  2. 死骸を新聞紙などに包みゴミ袋に入れて口を堅くしばる
  3. 周りの血痕や糞を水で洗い流す
  4. 死骸や糞があった場所をエタノールで消毒する
  5. 手洗い・うがいをしっかりする

【注意点】

  • 絶対に素手で触らない!!
  • 鳩の羽毛や、乾燥した糞と共に舞い上がる埃などを吸い込まないように、細心の注意をする!!
  • 掃除に使用した手袋やマスクは、使い捨てる!!

「こんな重装備で処理した上に、消毒までしないといけないの?」と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、ここまでするのにはちゃんと理由があります

何度もお伝えしているように、鳩に直接触ったり、鳩の周りを舞う埃を吸い込んだりしてはいけないのは鳩から病原菌をもらってしまう可能性があるからなんです。

では、鳩からもらう病気にはいったいどんなものがあるのでしょうか。

鳩から感染する病気

感染症にかかった男性

鳩がもつ病原菌に感染すると発症する、代表的な病気をいくつか挙げてみました。

トキソプラズマ症

単細胞の寄生虫であるトキソプラズマ原虫による感染症です。

感染するとリンパ節の腫れ・発熱・のどの痛み・かすみ目・眼の痛みなどの症状が現れることがあります。

オウム病

オウム病クラミジアによる感染症です。病気をもっている鳥の排泄物から感染します。

潜伏期間は1〜2週間で、急激な高熱や咳の症状が現れます。重症になると肺炎や髄膜炎などを発症するケースも見られます。

鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザは、元々は鳥類の間でのみ感染するインフルエンザです。しかし、人間にも稀に感染することがあると言われています。

ウイルスに感染した渡り鳥の糞を介して、鳩やカラスが感染し、その糞の中に存在しているウイルスが空気中にばらまかれます。

抵抗力のない人間がそれを吸い込み感染した場合には、突然の発熱や結膜炎などの症状が見られることがあります。

クリプトコックス症

クリプトコックス属真菌による感染症です。主に肺や皮膚から感染します。

発熱・頭痛・嘔吐などの症状が現れ、酷いときには脳髄膜炎を起こしてしまいます。

これらの感染症の怖いところは、感染したときは何ともなくても、数日経ってから症状が現れることです。抵抗力の弱い小さいお子さんやお年寄りなどがいるご家族では特に注意したいですね。

しかし病気に感染するのが怖いからといって「鳩に触れずに死骸をそのまま放置する」なんてことは絶対にやってはいけません!!

たとえば金曜日の夜に発見して、その後月曜日まで死骸を放置しておくと…。いったいどんな恐ろしいことが起こるのか、次の項で見ていきましょう。

死骸の放置は絶対NG!鳩の死骸を放置すると発生するリスク

指でバツマークを作る女性

鳩の死骸をそのまま放置すると、次の3つような危険が発生します。

  • 病原菌が空気中に舞い続ける

鳩の死骸を放置しておくと、鳩の周りに落ちている羽毛や糞が乾燥して、埃と一緒に辺りをずっと舞い続けます。それを人間が吸い込んでしまうと、既にご紹介したような病気に感染してしまうのです。

  • 寄生虫が人やペットに害を及ぼす

また、鳩の身体にはノミ・ダニ・シラミなどの寄生虫が付着しています。これらの寄生虫が人間に害を及ぼすことはみなさんもよくご存じですよね。

寄生虫に吸血されると、湿疹や水疱ができ、しばらくの間苦しむことになります。飼っているペットにも寄生することがありますので、死骸にはペットを近寄らせないようにしましょう。

  • 害獣が寄ってくる

そして、鳩の死骸があるとそれをエサとするハクビシン・アライグマ・カラスなどがどんどん集まってくるんです。

これらの害獣は鳩同様にさまざまな病原菌や寄生虫を運んできます。すなわち「鳩の死骸」というエサが更に被害を広げてしまう可能性があるのです。

これらのことから、鳩の死骸の放置は絶対にNGだということがおわかりいただけたでしょうか。

もしも自治体が対応してくれない場合は、危険を冒して自分で何とかしようとするより、プロの業者に連絡して一刻も早く死骸を片付けてもらうことをオススメします。

まとめ

この記事では、家の周りで鳩の死骸を見つけたときの対処法についてお伝えしてきました。

もし死骸を発見したらどうするか、ポイントとしておさえてほしいのは以下の3点です。

  • 病気感染などの危険があるので、鳩の死骸とその周りにはなるべく近寄らない
  • 被害が拡大する前に鳩の死骸を早く片付けてもらえるよう、まずは自治体に連絡する
  • 自治体ですぐに対応してもらえなかったら、自分で処理するのは危険なので業者に相談する

これらの注意点を守って、鳩の死骸を正しく処理し、感染症などから身を守ってくださいね!