ベランダにくる鳩よけをしたい!賃貸だけど、ネットを張ってもいい?

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ネットが張られたマンション

鳩が毎日のようにベランダにやってくると、鳴き声や糞の被害に参ってしまいますよね?

「鳩の糞でベランダに布団や洗濯物が干せない…」

「鳩が来ないように鳩よけのネットを張りたい!けど賃貸住宅でも設置していいの?」

「マンションの鳩の被害は管理会社で対応してくれるって聞いたけどホント!?」

賃貸住宅の鳩被害でこんなお悩みや疑問をお持ちの方に、この記事では

  • ベランダに自分で鳩よけネットを設置する方法
  • 鳩被害が発生した場合の管理会社や大家の対応

などをご紹介します。

それとあわせて鳩の被害が疑われる住居に入居する際の注意点もお伝えしますので、次の引っ越しの際は参考にしてくださいね。

賃貸住宅の鳩被害のお悩みをここで一気に解決しましょう!

鳩よけ対策にベストな方法は?

防鳥ネット

毎日のようにベランダに落ちている鳩の糞や羽毛…。洗濯物を干して汚されないかも不安だし、一刻も早く何とかしたいですよね。

実は、鳩よけにはいろいろな方法があり、市販のグッズもいろんな種類が発売されているんです。以下に代表的な対策法をいくつか挙げてみました。

  • テグスを張る
  • スパイク(剣山)を置く
  • 忌避剤を塗布する
  • 防鳥ネットを張る

手すりの上にテグスを張ったり、スパイクを設置したりすると、鳩がベランダにとまりにくくなります。また、鳩の嫌いな臭いの忌避剤を鳩のとまりそうなところに塗布しておくと、鳩が嫌がってそのうち寄ってこなくなるという効果が期待できます。どれも簡単にできそうな対策ですね。

しかし、ひとつ問題があります。これらのテグス・スパイク・忌避剤を使った3つの方法は、鳩が飛来しはじめた初期段階にしか通用しないんです!

そこでオススメするのが防鳥ネットの設置です。ベランダの鳩の滞在時間が長くなっている場合は、小手先の方法では通用しません。だからネットを張り、物理的に鳩の侵入を防いでしまいましょう。

でも、そもそも鳩はなぜ集合住宅のベランダに寄ってくるのでしょうか?それは鳩の生態と深く関係しているのです。

鳩が寄ってくる原因と被害

手すりに留まる鳩

鳩はなぜアパートやマンションのベランダにやってくるのでしょうか?その原因を知ると、適切な対策方法もおのずと見えてきます。

鳩がベランダにくる理由とは?

鳩はベランダに飛んできて、最終的にはそこに「巣を作ること」を目的としています。

鳩は巣を作って卵を産むために、天敵の来ない安全な場所を常に探しています。そして実は、集合住宅のベランダは鳩が巣作りをするのに最適な場所なんです。

ベランダが鳩の巣作りに優れている理由は3つあります。

  • 高いところにある
  • 3方向を囲まれている
  • 物陰がある

鳩の天敵はネコ・ヘビ・タカなどです。だから鳩はこれらの天敵に見つからないよう、上記の3つの条件を満たすような場所を好んで棲み処とします。

鳩は、自然界ではもともと崖の割れ目などに巣を作っていたのですが、木や岩場などの少ない都市部では、ベランダの室外機の陰などに巣を作るようになった、というわけです。

しかしベランダは人間にとっては大事な居住空間ですので、鳩に占拠されるわけにはいきません。もしこのまま巣を作られてしまうと、いったいどうなってしまうのでしょうか…。

ベランダに集まる鳩の放置はNG!

ベランダに寄ってくる鳩を「放っておけばそのうちいなくなるだろう」と楽観視するのは大変危険です。

鳩を放置すると、いなくなるどころか滞在時間がどんどん長くなり、巣を作られると被害はMAXに!(鳩の被害レベルなど、詳しくはこちらのページで紹介しています。)

巣ができたあとは、特に次の3つの被害が深刻になります。

  • 糞を落とす

糞がたくさん落ちていると、悪臭で悩まされるのはもちろんです。さらに、糞に潜んでいる病原菌によって、人が病気に感染することもあるんです。

  • 羽毛を落とす

鳩の身体にはノミやダニなどの寄生虫がたくさん付着しています。それらがベランダの布団や洗濯物にうつってきては大変ですよね。

  • 鳴き声による騒音

鳴き声にによる騒音は、睡眠を妨害され、ご近所迷惑にもなってしまいます。

でも、こうなってしまってからでは、鳩を追い出すのはとても難しくなってしまうんです…。

巣を作られてからでは遅い!?鳩被害は早めに対処しよう

鳩にすでに巣を作られてから駆除するのは至難の業です。

その理由は主に2つあります。

  • 鳩は帰巣(きそう)本能がとても強い

鳩は縄張り意識が強く、一度気に入った場所にはしつこく戻ってきます。だからせっかく巣を撤去しても、鳩が戻って再度巣を作られてしまうケースが後を絶ちません。

  • 鳩の巣は勝手に撤去できないこともある

鳩は「鳥獣保護管理法」という法律で守られていることをご存じでしょうか。この法律があるため、中に卵やヒナがいる巣は勝手に駆除できないんです。

だから、巣を作られる前に何としてでも鳩を追い払わないといけないんですね。

でも、アパートやマンションのような集合住宅で、ベランダに勝手にネットを設置してよいのかよくわかりませんよね。

それに、そもそも鳩被害は建物全体の住民に関わることなので、管理会社や大家さんは対応してくれないのでしょうか…。

賃貸物件の鳩被害で困ったら…大家や管理会社が対応してくれる?

疑問を持つ女性

ここでは、賃貸物件で鳩の被害が発生した場合の、一般的な事例についてご紹介します。

賃貸物件のベランダは専有スペースではなかった!

マンションやアパートのベランダは、各戸の専有スペースではなく建物全体の共用スペースになります。エントランスや廊下、エレベーターなどと同じ扱いなのです。

そのため、複数の住民から鳩被害の相談があった場合は、管理会社や大家さんがまとめて建物全体の対策をしてくれることもあります。

管理会社や大家に鳩駆除を依頼する方法

鳩の被害が発生した場合、一度は管理会社や大家さんに電話相談してみましょう。

ただ集合住宅の場合は、自分のところだけでなく、周囲のベランダも同じように鳩の被害に遭っている可能性があります。自分のところから鳩を追い出しても、その鳩が隣のベランダにうつってしまっては、完全に被害を克服したとはいえませんよね。

マンション内で居住者の自治会などが組織されている場合は、複数戸の被害状況をある程度まとめてから報告すると、管理会社が動いてくれやすい傾向があるようです。特にネットを設置するなどの工事が必要になる場合は、景観を損ねないためにデザインを統一したものにするなど、皆で足並みをそろえることも大事です。

ただし、管理会社によって対応は異なります。そして、仮に管理会社が対策をしてくれたとしても工事費用は自己負担というケースが多いようです。

結局は住民が対処することも

外から飛んでくる鳩の場合、その被害の責任の所在が、住人と貸主のどちらにあるのかをはっきりさせるのは非常に難しくなります。だから、こういった問題はなかなかスムーズに解決、とはいかないようです。

その場合、一番の問題は話し合いに時間がかかるということです。そうこうしているうちに、鳩被害はどんどん拡大し、巣を作られては大変です。いくらベランダが共有スペースでも、結局困るのは使用者である住民です。

もしも管理会社や大家さんの対応が遅く、被害が拡大しそうな場合は、自分でネットを設置することも検討しましょう。

ネットを使って自力で鳩よけ対策しよう!

方法

ここでは、鳩の被害がある程度すすんでいる場合に、ネットで鳩よけ対策する具体的な方法をお伝えします。

賃貸物件でネットを張るときの注意点

マンションやアパートのベランダにネットを設置するときは、以下の点を意識しておきましょう。

  • 借りたときの状態にして返す
  • 消防法に違反しないか確認する

賃貸では、退去時に借りたときの状態に戻すのは基本ですよね。だからネットを取り付けるにも跡が残らないような工法を選びましょう。

また、ベランダをネットで塞ぐとなると、ネットの素材や設置の仕方によっては消防法にひっかかってしまうこともあります。

ネットはベランダにも設置できる防炎製品に指定されているものを使用しましょう。設置方法については、念のため消防法や建築基準法に詳しい地域の消防署や役場に問い合わせ、その指示に従うと確実です。

そして、鳩の被害なら鳩駆除専門の業者に相談することもひとつの方法です。経験豊富なプロの業者であれば、集合住宅の適切な対処法についても熟知しているからです。

自分でネットを設置する方法

鳩よけネットを設置する際の、準備物と手順についてご紹介します。

【準備物】

  • お湯
  • 新聞紙
  • ゴミ袋
  • エタノール
  • 防鳥ネット(防炎製品)
  • マスキングテープ
  • 取り付け具

 

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【ネットを設置する手順】

  1. 糞や羽の掃除をする

まずは、落ちてる糞や羽毛の掃除をします。鳩は自分の糞がある場所に執着し、糞を目印に戻ってこようとするからです。

掃除する際は、マスクや手袋などを着用し、糞に直接触れたり、乾燥して舞い上がった糞や羽毛を吸い込まないように注意しましょう。

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服装の準備が整ったら、まずはぬるま湯で糞を湿らせ、新聞紙や古布で拭き取ります。その際に使用した道具はすぐに捨ててしまうのがオススメです。掃除した後は、エタノールなどで消毒しておくと病原菌や臭いを完全に除去できます。

  1. マスキングテープを貼る

次に取り付け具を接着する位置を決め、マスキングテープを貼ります。

  1. 取り付け具を接着する

マスキングテープの上から取り付け具をしっかり接着しましょう。

  1. ネットを張る

最後に、取り付け具にネットを引っかけながら張っていきます。鳩に侵入されないよう隙間や緩みがないように張りましょう。

これでバッチリ鳩よけ対策ができるはずですが、賢い鳩はちょっとした隙間を見つけて入ってきてしまうことも。自分でうまく張れなかったときや、ネットを張ること自体に不安がある場合は、専門の業者に相談してみてもよいですね。

入居後に鳩の被害で悩まないために!下見の際のチェックポイント

賃貸物件のチェックポイント

ここまで賃貸住宅の鳩よけ対策についてご案内してきました。鳩の被害はやはり厄介なものですよね…。

そこで、入居早々鳩の被害で悩まないために、賃貸物件選びで鳩の被害がありそうかどうか見極めるポイントを最後にお伝えしておきます。

チェックポイントはたったの2つ!

  • ベランダに鳩の糞が落ちていないか
  • 同じマンション内に鳩よけネットを設置している部屋がないか

賃貸物件を探すときは、家賃や立地などに加えて、こういった被害についてもチェックする癖をつけておくと、その後のトラブルを回避できます。

もしも、これだけチェックしても入居後に鳩の気配を感じたら、ベランダの手すりに忌避剤を塗布しておくなどの対策をしましょう。実害が発生する前に、普段から鳩を寄せ付けない対策をしておくと安心ですね。

まとめ

賃貸物件での鳩被害の対処法について、おわかりいただけたでしょうか。

この記事のポイントは以下の5点です。

  • ベランダの鳩よけには、ネットを使った対策が効果的
  • 賃貸物件の鳩駆除を管理会社が請け負ってくれるかはケースバイケース
  • 鳩の被害を放置するのはNG!早めに対処しよう
  • 入居時に鳩被害がないかチェックし、入居後も普段から鳩よけを意識しよう
  • 鳩被害が拡大し手に負えなければ業者に相談することも考えよう

記事を参考に、みなさんが賃貸住宅の鳩のお悩みを解消されることを願っています!