2階建てなのに1階だけ雨漏りするのはなぜ?原因と対処法まとめ

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2階は何ともないのに、なぜか1階だけ雨漏り…そんな事態になったら不気味ですよね。

「1階なのに天井にシミがあるけど、これって雨漏り?」
「2階は雨漏りしてないのに1階だけ雨漏りするなんてことあるの?!」

そんな疑問が沸き起こるのではないでしょうか。
今回は「2階建てなのに1階だけ雨漏りするのはなぜ?原因と対処法まとめ」についてまとめてみました。

もしかしたら「漏水」や「結露」かも?

天井にシミができたり水がポタポタ垂れてきたりしたら、まずは雨漏りを疑ってしまいますよね。でも雨漏りだと決めつけるのは早計です。それはもしかしたら雨漏りではなく、2階の配管不良や結露、害獣などの糞尿が原因であることも考えられます。

また賃貸住宅にお住まいの場合、上階の洗濯機の排水ホースや水回りからの漏水である可能性も考えられます。

想定外のことが原因かもしれないので、慎重に判断する必要があります。

シミの位置から推測する

天井のシミはどこにありますか?
まだシミはないけれど、天井の壁紙がたわんできている…ということはありませんか?

実はこれらの症状がどこで起きているかによって、ある程度原因を推測することができます。

もしもシミが外壁に近い位置にある場合、雨漏りの可能性が高いと言えます。特に上部が屋根やベランダである場合、そして雨が降った後に必ずシミが濃くなるといった場合は、さらに雨漏りの可能性が濃厚になります。

もしもシミが部屋の外側ではなく比較的部屋の中心部にある場合、設備機器や配管からの漏水である可能性が高いと言えます。上階のその位置にトイレや浴室、洗面所などの水回りがある場合は特に疑わしいと言えるでしょう。

ちなみに冬季だけ、もしくは夏にエアコンをつけた後にシミが発生するという場合は、建物の結露による可能性が考えられます。

また害獣などが室内に侵入していて、その糞尿によるシミが原因であるという可能性も0ではありません。天井裏から物音が聞こえる場合や強烈な臭いを伴う場合は、害獣などによる被害を疑った方がよいでしょう。

もちろんシミの位置だけで原因を特定することはできませんが、ある程度の目星をつけることはできるので参考にしてみてください。

1階から雨漏りする原因とは

1階にのみ雨漏りする場合、一体どんな理由が考えられるでしょうか。主な原因は、ベランダ、窓枠(サッシ)、外壁の3つによるものが殆どです。それぞれのケースについて詳しく紹介いたします。

ベランダが原因の雨漏り

上階にベランダや屋根がある場合は雨漏りするケースが特に多くなります。屋根と建物の間、もしくはベランダと建物の接合部に隙間ができ、そこから雨漏りが発生することがあります。

またよくあるケースとして、ベランダの防水加工に不備があったり、建物の下地に亀裂が入っていたりすることが原因で雨漏りすることもあります。

他にもベランダの手すりが錆びてしまったり、立ち上がり部分と笠木の間にできた隙間に水が入り込んだりすることで、じわじわと柱などを伝って雨漏りすることもあります。

ベランダの雨漏りについて詳しくチェックしたい方は、こちらもあわせて御覧ください。

「【ベランダの雨漏り】原因とDIY応急処置の方法&修理費用の相場は?」へ

窓枠(サッシ)が原因の雨漏り

2階の窓枠(サッシ)から雨漏りするケースもあります。

窓枠の本体と建物の間には防水テープやゴムパッキン、シーリングが施されているため、本来であればそこから雨漏りすることはありません。

けれども経年劣化や施工不良などの理由により、シーリングがひび割れしたり、ゴムパッキンが損傷したり、サッシが歪んだりすることがあり、そのわずかな隙間から雨漏りすることがあります。

またゴムパッキンを固定しているネジが緩むことによって雨漏りすることもあります。この場合はネジを回すことで直りますが、気づかずに放置したままでいると雨漏りが進行してしまいます。

特に一戸建ては水回りごとに窓が設置されていることが殆どで、窓の数が多ければ多いほど雨漏りのリスクも上がることになります。

窓枠(サッシ)の雨漏りについて詳しくチェックしたい方は、こちらもあわせて御覧ください。

「窓枠(サッシ)から雨漏りした!原因と対策、修理の相場はいくら?」へ

外壁が原因の雨漏り

通常であれば外壁は雨風から建物を守ってくれるほどの強度がありますが、実は外壁から雨漏りするというケースも少なくありません。

経年劣化により外壁の防水加工効果が低減したり、地震などの災害で外壁がひび割れしたりすることによって、外壁から雨水が侵入し梁や柱などを伝って雨漏りが発生してしまいます。

外壁を保護する塗料の塗膜にひび割れ色褪せチョーキング(白い粉状線)が現れたら塗料の劣化が考えられるので、雨漏りする前に塗り替えを検討した方がよいでしょう。

また大きな地震が起きたら必ず家の外壁をチェックし、ひび割れなどが起きていないかどうか確認するようにしましょう。

他にも台風などで横殴りに雨水が吹き込むことにより、換気口やエアコン室外機などから雨漏りが発生するというケースもあります。

外壁の雨漏りについて詳しくチェックしたい方は、こちらもあわせて御覧ください。

「外壁から雨漏り!?原因と応急処置、修理はいくらかかる?」へ

放置は危険。早急に対処しよう

1階への雨漏りは、気づいたときには既に建物内の広範囲にまで被害が及んでしまっていることも少なくありません。このような雨漏りは発見するまで時間がかかることが多く、また発見する時点ですでに内部へのダメージが深刻化している可能性もあるため、それ以上放置することは危険です。

「まだしばらく大丈夫かな」と楽観視せず、必ず早急に対処するようにしましょう

雨漏りを放置することで起こる危険とは

天井裏には野地板や垂木、母屋などといった部材があり、雨漏りするとそのような部材がダメージを受けてしまいます。

また木材が濡れて柔らかくなることで、シロアリの被害にも遭いやすくなります。すると建物の強度が下がってしまい、大きな地震などの災害に備えられなくなってしまいます。

断熱材が水を吸ってしまった場合、乾かすことができないので断熱性能が劣ってしまいます。そのまま放置すると結露しやすくなる、光熱費が余計にかかるなどの弊害が出てしまいます。

他にも、雨漏りを放置することでカビなどが発生し、アレルギーなどの健康被害を引き起こすこともあります。最悪の場合、肺炎など命に関わる事態になることもあり得るので、絶対に雨漏りを放置するのはやめましょう

適当修理はNG!原因を特定してから対処しよう

雨漏りの原因は簡単に判明する場合と、原因を突き止めるのに時間がかかる場合があります。特に雨水の侵入箇所が複数だったり、雨水の侵入箇所から雨漏りする箇所までの距離が遠かったりする場合、原因を確定することが難しいこともあります。

原因がはっきり特定できないままあてずっぽうで修理しようとすると、別の箇所に雨漏りが移行してしまうなど、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。間違っても原因を特定しないままコーキングしたりしないようにしましょう。

「自分で原因を特定する自信がない…。」
「原因特定から修理まで、プロに見てもらって確実に直したい!」

と思ったら、雨漏りの専門業者にお願いするのがベスト。

例として「みんなの雨漏り修理屋さん」では、現地調査・見積もりを無料で行うことができます。また、壊れた部分だけの「ピンポイント修理」に優れているので、「大掛かりな修理をするのはちょっと…」という方も安心です。

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まとめ

今回は1階の雨漏りについてまとめてみました。

2階は何ともないのに、1階だけ雨漏りするなんて気持ちが悪いですよね。まずは雨漏りなのかそうでないのか、そしてその原因を特定し、早めに対処するようにしましょう。

この記事で伝えたいポイントは以下の3点です。

  • 2階建ての1階だけ雨漏りする原因は、天井のシミの位置である程度推測することができる。
  • 1階だけ雨漏りする原因は、ベランダ、窓枠(サッシ)、外壁の3つであることが殆どである。
  • 1階だけの雨漏りは発見した時点ですでに進行している可能性が高いため、決して放置せず早めに対処する。

これらのポイントを押さえ、早めに原因を特定し、的確に対処するようにしましょう。